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家畜生活はじまりました!
助っ人登場
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「えべっさん! 焼きそばパンなかったー!」
扉の開け方を忘れたスバルが、生徒会室に飛び込んで来るや、オレに問答無用で飛びついて来た。
お前はコアラかと言いたくなる格好だ。思わず受け止めてしまったが、しっかりと腰に巻き付いた足は簡単に外れそうにないくらい力強くオレを締め上げている。てか、焼きそばパン目当てで購買に行ったのかコイツ。そんな人気のある総菜パンが放課後に残ってる訳ないだろうが。
腹減ったと連呼し出したスバルは、目の前にある茶菓子のタワーを見つけるや、両手を伸ばして無造作にそれらを掴み取り、人の上でムシャムシャやり出した。とっとと逃げたいのに、言う事を聞かないスバルと口論していると、化け物が鬼のような形相で立ち上がってしまった。
「夷川ぁ、こんなことして、どうなるか……たっぷり後悔させてやるよ」
紅茶のせいか化粧が流れるように落ちて、更に磨きの掛かった姿になった化け物は、血走った目でオレらを見た。
オレは思わず息を飲んだ。それは場面が違えば笑える姿の化け物を見たせいじゃない。それよりもっと近くで、
「勝手にオレの視界に入って来てんじゃねぇよ、豚野郎」
スイッチの入ってしまったスバルを見たからだ。オレから下りたスバルは、まるでオレを無視して押しのけ、化け物と対峙した。
「グロいモン晒しやがって、オレっちの目が腐ったら、てめぇの目玉引き抜くからな!
」
小柄なスバルと重量級の化け物。ケンカとして成り立ちそうにない組み合わせだが、どうしてかオレは心配というものをしていなかった。
一週間スバルを近くで見てきたが、こいつは人に対して容赦というモノを持っていないのだ。こうなってしまうと、スバルがやり過ぎないように止めなければならない。
そんな事を考えながら見ていると、凶暴な顔で化け物に一歩踏み出したスバルが突然そのまま倒れた。
状況が分からず、とりあえずスバルに駆け寄り起こしてみると、まさかの寝落ちだった。いくらスバルの行動理念が無軌道だろうと、この状況で寝るという可能性はゼロだ。
ならば原因はその口元についたクリームか。あの菓子や紅茶に何か盛られていたらしい。思わずテーブルへと視線をやるが、即座に後悔した。倒れたスバルの様子を見るためにしゃがんでいる事を失念していた。
机の下を思いっきり覗いてしまったのだ。すぐに視線を逸らせたが、脳裏に焼き付いた気持ちの悪い光景はすぐに消去出来そうになかった。
思考が濁ったせいか、目の前の動きに反応出来なかった。気付いた時には、襟ぐりを掴まれ、化け物の顔面が目と鼻の先にあった。肺が腐りそうな息を吹きかけられ、思わず顔を顰めると、化け物は愉快そうに哄笑を上げる。
「今から、もっといい顔にしてやるよ。まあ、その前に、お前にもコレを食って貰うか」
化け物はスバル同様に、小綺麗に細工された菓子を掴むと、グッとオレの顔に近づけてきた。床に倒れるスバルを見ると、化け物の足に肩を踏み付けられているのに、全く起きる気配がない。かなり強い薬が入っているようだ。ここでもし、スバルと同じくオレまで眠ったら、正直もう一生目覚めなくてもいいと思うような事が、待ち構えているのは間違いない。
拘束から逃れようと試みるが、オレを掴む手は全く緩まらず、口に押しつけられたクリームが、唇の隙間から舌の上に少しずつ零れていく。その甘さにゾッとしながら、必死で抵抗していると、化け物がオレに押しつけていた菓子を床に投げ捨て、両手でオレを浮かせるように持ち上げ、広々としたテーブルの上へ叩きつけるように押し倒した。
テーブルの上にあった食器が、賑やかな音を立てて床に落ちる。女装と変態の悲鳴が聞こえたが、オレは呻き声の一つも上げられず、嫌悪感に耐えるよう奥歯を強く噛んだ。勃起している化け物の股間を太股に押しつけられ、全身が嫌な汗を吹き出し、目が回るような錯覚に陥る。
揺れる視界の中でニタリと笑う化け物は、テーブルにぶちまけられた菓子を再び手に取ると、抵抗すらできなくなったオレの口へと、状況を楽しむようにゆっくりと近づけてきた。
「ふむ、意外と遅かったな」
テーブルに寝かされたオレの頭上から、そんな会長の声が聞こえた気がした。
その冷ややかな声に一瞬だけ意識がそちらに向いてしまい、視線を化け物から逸らせてしまう。次の瞬間に口を襲うであろうクリームの衝撃に備え、目を閉じ可能な限り唇も固く閉じていたのだが、それはいつまでも襲ってくる事はなかった。
そろりと目を開けてみると、オレに狙いを定めていたであろうクリームの塊である菓子は、何故か化け物の口元に炸裂していた。暫くすると、体に感じていた圧迫感が消え、スバルと同じように化け物は床に崩れ落ちたようだった。
一体全体どうなったのか、全く分からないオレは放心状態だったが、突然誰かに腕を引かれ、テーブルの上に起き上がる。
「悪い、遅くなった。大丈夫か、セイシュン」
大きくて温かな手が、オレの肩を抱くように優しく触れる。それは体に染みついた嫌な感触を全て洗い流してくれた。それなのに、先輩はパッと手を離して「しまった」という顔する。
「俺の手、さっきので汚れてたの忘れてた。あぁーごめんな。すごい肩の所にクリーム付いちまった」
言われた箇所を見てみると、確かに汚れてしまっていたが、そこだけでなく、あちこちドロドロだった。テーブルの上に割れたカップとかがなかったのが唯一の救いだな。
その辺にあった布で、オレの肩を拭おうとする先輩をやんわり断ると、座っていたテーブルを下り、目の前で何ら変わりのない会長に向き合った。会長の面白くなさそうな視線は、オレではなく先輩を見ていた。
「随分と可愛らしい奴じゃないか、金城。あながち嘘という訳でもないようだ。私は安心したよ」
会長の言葉に先輩が怒ったような気配を纏う。
「だから、そんなんじゃないって言ってるだろう。お前もいい加減しつこいぞ」
「そんなものではない、と言い張るつもりなら何故ここへ来たのだ。そんなものではないのなら、金城、お前にとって夷川は何だ。この愛らしい後輩にお前は何を見ているんだ?」
「何も見ていない。ただの後輩だ。それ以上でも以下でもない」
自分の事を話題にされているらしいが、全く何を言われているのか分からなかった。けれど、会長の言葉を否定する先輩の言葉は、酷く苦くて飲み込めそうにない。ここに居るべきではないと、その言葉に責められているようで、オレは視線を床へと逃がした。
先輩がオレの服を拭く為に使おうとした布? 布巾だろうか、まあなんでもいいか。それで口元を拭った。口の中に残った甘さを吐き出すべきか迷ったが、大した量じゃなかったので放っておいた。
薬が盛られていなかったら、いくつか懐に忍ばせて持って帰りたいと思うくらい、舌に残る味は甘美で、床へ落ちたそれらを見ると心が痛んだ。非常にもったいない。
「それはこちらで引き受けよう、彼は生徒会の会員だからな」
オレが散らばった菓子に目を奪われている間に、先輩は化け物の下でのびている向田を救出しようとしていた。同じ一年だからか、先輩が視線で何かを問いかけてくる。向田は生徒会の会員だと言う会長の言葉を真に受けて良いのか迷っているのだろう。
向田自身も言っていたので、会員? というのは本当だと思う。無言で頷いてみせると、先輩は向田の座っていた倒れた椅子を横に避け、妙な格好で潰れていた体をその場で丁寧に寝かせてやった。
それから、同じく床で寝ているスバルを助け起こそうとして、何故か伸ばした手を一瞬引っ込めた。
「なんでコイツがここに居るんだ」
一瞬だけ疲れた表情を見せた先輩は、そうぼやきながらも、平和そうな顔で爆睡しているスバルを背中に背負った。
「夷川」「セイシュン」
会長と先輩、同時に呼ばれ、咄嗟にオレはどちらも向けず、視線の先で置物のように立ち尽くしているメイドの顔を見てしまう。睡眠薬入りの紅茶や菓子を用意していた時すら無表情だったと言うのに、先輩の姿を見る目はどこか動揺しているように思えた。
「セイシュン、帰るぞ。行こう」
先輩がぼんやりとしているオレの手を引いて歩き出す。すると、背後で会長の立ち上がる気配がした。振り返るべきだろうかと、少しだけ迷ったが、会長を無視して歩く先輩に倣った。
「大いに励めよ、夷川。お前には期待している」
会長の含み笑いと共に聞こえた意味深な台詞に、思わず振り返りそうになったが、廊下に出ると握り返そうとした手が自然と離れていってしまい、オレは慌てて先輩の後を追いかけた。
扉の開け方を忘れたスバルが、生徒会室に飛び込んで来るや、オレに問答無用で飛びついて来た。
お前はコアラかと言いたくなる格好だ。思わず受け止めてしまったが、しっかりと腰に巻き付いた足は簡単に外れそうにないくらい力強くオレを締め上げている。てか、焼きそばパン目当てで購買に行ったのかコイツ。そんな人気のある総菜パンが放課後に残ってる訳ないだろうが。
腹減ったと連呼し出したスバルは、目の前にある茶菓子のタワーを見つけるや、両手を伸ばして無造作にそれらを掴み取り、人の上でムシャムシャやり出した。とっとと逃げたいのに、言う事を聞かないスバルと口論していると、化け物が鬼のような形相で立ち上がってしまった。
「夷川ぁ、こんなことして、どうなるか……たっぷり後悔させてやるよ」
紅茶のせいか化粧が流れるように落ちて、更に磨きの掛かった姿になった化け物は、血走った目でオレらを見た。
オレは思わず息を飲んだ。それは場面が違えば笑える姿の化け物を見たせいじゃない。それよりもっと近くで、
「勝手にオレの視界に入って来てんじゃねぇよ、豚野郎」
スイッチの入ってしまったスバルを見たからだ。オレから下りたスバルは、まるでオレを無視して押しのけ、化け物と対峙した。
「グロいモン晒しやがって、オレっちの目が腐ったら、てめぇの目玉引き抜くからな!
」
小柄なスバルと重量級の化け物。ケンカとして成り立ちそうにない組み合わせだが、どうしてかオレは心配というものをしていなかった。
一週間スバルを近くで見てきたが、こいつは人に対して容赦というモノを持っていないのだ。こうなってしまうと、スバルがやり過ぎないように止めなければならない。
そんな事を考えながら見ていると、凶暴な顔で化け物に一歩踏み出したスバルが突然そのまま倒れた。
状況が分からず、とりあえずスバルに駆け寄り起こしてみると、まさかの寝落ちだった。いくらスバルの行動理念が無軌道だろうと、この状況で寝るという可能性はゼロだ。
ならば原因はその口元についたクリームか。あの菓子や紅茶に何か盛られていたらしい。思わずテーブルへと視線をやるが、即座に後悔した。倒れたスバルの様子を見るためにしゃがんでいる事を失念していた。
机の下を思いっきり覗いてしまったのだ。すぐに視線を逸らせたが、脳裏に焼き付いた気持ちの悪い光景はすぐに消去出来そうになかった。
思考が濁ったせいか、目の前の動きに反応出来なかった。気付いた時には、襟ぐりを掴まれ、化け物の顔面が目と鼻の先にあった。肺が腐りそうな息を吹きかけられ、思わず顔を顰めると、化け物は愉快そうに哄笑を上げる。
「今から、もっといい顔にしてやるよ。まあ、その前に、お前にもコレを食って貰うか」
化け物はスバル同様に、小綺麗に細工された菓子を掴むと、グッとオレの顔に近づけてきた。床に倒れるスバルを見ると、化け物の足に肩を踏み付けられているのに、全く起きる気配がない。かなり強い薬が入っているようだ。ここでもし、スバルと同じくオレまで眠ったら、正直もう一生目覚めなくてもいいと思うような事が、待ち構えているのは間違いない。
拘束から逃れようと試みるが、オレを掴む手は全く緩まらず、口に押しつけられたクリームが、唇の隙間から舌の上に少しずつ零れていく。その甘さにゾッとしながら、必死で抵抗していると、化け物がオレに押しつけていた菓子を床に投げ捨て、両手でオレを浮かせるように持ち上げ、広々としたテーブルの上へ叩きつけるように押し倒した。
テーブルの上にあった食器が、賑やかな音を立てて床に落ちる。女装と変態の悲鳴が聞こえたが、オレは呻き声の一つも上げられず、嫌悪感に耐えるよう奥歯を強く噛んだ。勃起している化け物の股間を太股に押しつけられ、全身が嫌な汗を吹き出し、目が回るような錯覚に陥る。
揺れる視界の中でニタリと笑う化け物は、テーブルにぶちまけられた菓子を再び手に取ると、抵抗すらできなくなったオレの口へと、状況を楽しむようにゆっくりと近づけてきた。
「ふむ、意外と遅かったな」
テーブルに寝かされたオレの頭上から、そんな会長の声が聞こえた気がした。
その冷ややかな声に一瞬だけ意識がそちらに向いてしまい、視線を化け物から逸らせてしまう。次の瞬間に口を襲うであろうクリームの衝撃に備え、目を閉じ可能な限り唇も固く閉じていたのだが、それはいつまでも襲ってくる事はなかった。
そろりと目を開けてみると、オレに狙いを定めていたであろうクリームの塊である菓子は、何故か化け物の口元に炸裂していた。暫くすると、体に感じていた圧迫感が消え、スバルと同じように化け物は床に崩れ落ちたようだった。
一体全体どうなったのか、全く分からないオレは放心状態だったが、突然誰かに腕を引かれ、テーブルの上に起き上がる。
「悪い、遅くなった。大丈夫か、セイシュン」
大きくて温かな手が、オレの肩を抱くように優しく触れる。それは体に染みついた嫌な感触を全て洗い流してくれた。それなのに、先輩はパッと手を離して「しまった」という顔する。
「俺の手、さっきので汚れてたの忘れてた。あぁーごめんな。すごい肩の所にクリーム付いちまった」
言われた箇所を見てみると、確かに汚れてしまっていたが、そこだけでなく、あちこちドロドロだった。テーブルの上に割れたカップとかがなかったのが唯一の救いだな。
その辺にあった布で、オレの肩を拭おうとする先輩をやんわり断ると、座っていたテーブルを下り、目の前で何ら変わりのない会長に向き合った。会長の面白くなさそうな視線は、オレではなく先輩を見ていた。
「随分と可愛らしい奴じゃないか、金城。あながち嘘という訳でもないようだ。私は安心したよ」
会長の言葉に先輩が怒ったような気配を纏う。
「だから、そんなんじゃないって言ってるだろう。お前もいい加減しつこいぞ」
「そんなものではない、と言い張るつもりなら何故ここへ来たのだ。そんなものではないのなら、金城、お前にとって夷川は何だ。この愛らしい後輩にお前は何を見ているんだ?」
「何も見ていない。ただの後輩だ。それ以上でも以下でもない」
自分の事を話題にされているらしいが、全く何を言われているのか分からなかった。けれど、会長の言葉を否定する先輩の言葉は、酷く苦くて飲み込めそうにない。ここに居るべきではないと、その言葉に責められているようで、オレは視線を床へと逃がした。
先輩がオレの服を拭く為に使おうとした布? 布巾だろうか、まあなんでもいいか。それで口元を拭った。口の中に残った甘さを吐き出すべきか迷ったが、大した量じゃなかったので放っておいた。
薬が盛られていなかったら、いくつか懐に忍ばせて持って帰りたいと思うくらい、舌に残る味は甘美で、床へ落ちたそれらを見ると心が痛んだ。非常にもったいない。
「それはこちらで引き受けよう、彼は生徒会の会員だからな」
オレが散らばった菓子に目を奪われている間に、先輩は化け物の下でのびている向田を救出しようとしていた。同じ一年だからか、先輩が視線で何かを問いかけてくる。向田は生徒会の会員だと言う会長の言葉を真に受けて良いのか迷っているのだろう。
向田自身も言っていたので、会員? というのは本当だと思う。無言で頷いてみせると、先輩は向田の座っていた倒れた椅子を横に避け、妙な格好で潰れていた体をその場で丁寧に寝かせてやった。
それから、同じく床で寝ているスバルを助け起こそうとして、何故か伸ばした手を一瞬引っ込めた。
「なんでコイツがここに居るんだ」
一瞬だけ疲れた表情を見せた先輩は、そうぼやきながらも、平和そうな顔で爆睡しているスバルを背中に背負った。
「夷川」「セイシュン」
会長と先輩、同時に呼ばれ、咄嗟にオレはどちらも向けず、視線の先で置物のように立ち尽くしているメイドの顔を見てしまう。睡眠薬入りの紅茶や菓子を用意していた時すら無表情だったと言うのに、先輩の姿を見る目はどこか動揺しているように思えた。
「セイシュン、帰るぞ。行こう」
先輩がぼんやりとしているオレの手を引いて歩き出す。すると、背後で会長の立ち上がる気配がした。振り返るべきだろうかと、少しだけ迷ったが、会長を無視して歩く先輩に倣った。
「大いに励めよ、夷川。お前には期待している」
会長の含み笑いと共に聞こえた意味深な台詞に、思わず振り返りそうになったが、廊下に出ると握り返そうとした手が自然と離れていってしまい、オレは慌てて先輩の後を追いかけた。
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