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共に歩く日々
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クシャリと歪んだ顔のまま、僕はゆっくりと顔を上げる。窓の外に立ったまま、祐真は窓枠に頬杖を突いて僕を見つめていた。馬鹿な子を見つめるような苦笑のくせに、愛おしいものを見つめるような甘さが滲んでいるものだから。僕の瞳から、ますます涙が零れ落ちる。
「ああもう、そんなに泣いたら目が溶けちゃうよ?」
そっと手を伸ばしてきた祐真は、壊れものを触る手付きで僕の涙を拭う。無意識にその優しい指に頬を摺り寄せると、祐真の苦笑が色を深める。
「べ、つに。そんなんじゃないもん」
「まぁたそんな事言う。でもまぁ、そういうツンツンしたとこも可愛いって思うんだから、どうしようもないよね」
クスクス笑って祐真はひらりと窓枠を飛び越えて、僕の目の前に来た。そっとしゃがんだ祐真は、僕に視線を合わせつつそっと僕の両手をとった。
「今度は、君を一人残していかないよ」
だから、君も逃げないで。懇願されるように囁かれると、不思議と逃げを打とうとした体がそこに止まろうとする。抜き取ろうとした自分の手も、大きな優しい手に囚われたまま。ユラユラとつないだ手を揺らした祐真は、何処から話そうか、と目を細めた。
「まずはここからかな。あの時、助けてくれて、本当にありがとう」
「……別に。もうお礼言ってもらったし」
「違う。この前の事故の事じゃない。――もっとずっと前、俺と俺の国を救ってくれた事へのお礼だよ」
その言葉に、僕の体がピクリと跳ねたのに気付いたのだろう。逃げないで、ともう一度囁いた彼は、僕を怯えさせないようにじっと瞳を見つめてきた。僕の好きな、優しくて穏やかな瞳。
「あの時。俺は本当に無力で、無知だった。取り返しが突かない状況になって初めて、君が命をかけて俺を守ってくれていた事に気付いた。一丁前に俺が守るつもりでいながら、俺の方が守られていたなんて、考えもしなかった。何度自分を呪ったかもわからない。どうして一緒に来てくれなかったのかと、想像の君を何度詰ったかも覚えてない。後悔の数なんて、数えられないくらいだ。でも、もう一度君に会えたら、その時は笑顔で「ありがとう」って言おうと決めてた。それ以外は、きっと君の覚悟への侮辱だからって。君を失って長い長い時が掛かって、ようやく理解出来たんだ」
本当に、ありがとう。静かに頭を下げた彼に、僕の瞳からもう一筋の涙がこぼれた。
「いつ?」
「記憶が戻ったの?きっかけは事故に遭って、君に再会出来たことかな。それまでは、ずっと誰を探しているのかも分からないまま、誰かを探し続けてた。徐々に記憶が戻ってくるにつれて、ああ、探してたのはこの子だってストンと落ちてきたんだよね」
ああ、やっぱり。僕は唇を噛んで、嗚咽を堪えようとした。しかし、溢れてくる涙は止まらず、ヒクリヒクリと喉が震えた。僕の所為で、僕がいたから、記憶が戻ってしまったのだと。
「ごめ」
「お願い、謝らないで。謝るのも、御礼をいうのも俺の方なんだから」
堪え切れず零れ落ちた謝罪は、きつく抱きしめられたことで遮られる。まるでしがみ付かれる様な状態に、僕は固まった。
「賢くて優しい君だから、きっと嫌な事を思いださせたって思ってるよね。でもね、それだけじゃないんだよ」
迷いも齟齬もなく僕の心を言い当てた彼は、ぐっと僕を抱きしめる腕に力を入れて、囁く。
「たしかに、辛い記憶は沢山あった。あんな後悔なんて、思いだしたくもない。でもね、それでも、それは俺の過ちのせいだから。俺が当然しはらうべき代償だし、その記憶がなかったらまた同じ過ちを繰り返してしまうから。俺にとっては、必要な記憶なんだよ」
「でも!」
「それにね。それだけじゃない。俺にとって、君と一緒に過ごした時間は、その痛みを補って余りある程の大切な記憶なんだ。もしその記憶が無かったら、そっちの方が苦しいんだ」
君は違ったの?と祐真は囁いて、そっと体を離す。切ない微笑みを浮かべて、その微笑みはとても幸せそうで。
「俺は、どんなにつらいことがあっても、君と居られたことが何よりも幸せだった。君がくれた、幸せを、俺は忘れたくなんてない」
こつん、と額を合わせて微笑む祐真。だから、ありがとうとごめんね、って言わせてと。
「俺の記憶のせいで、苦しませてごめんね。気付いてあげられなくて、ごめんね。最初から覚えて居なくてごめんね。思いださせてくれて、ありがとう。俺に幸せをくれて、本当にありがとう」
「……!違う、僕は、僕の所為で、ずっとあなたを苦しめてて。今も、昔もっ」
「俺の国を攻めたのも、君の国が滅んだのも、君のせいじゃない。俺は、君に苦しめられたことなんて、一度もないんだよ。ずっとずっと、それを伝えたかったんだ。間に合わなくて、ごめんね」
「俺がいたら、幸せになれないって。邪魔になるばかりだからって」
「違うよ。君がいないと、幸せになれないんだよ。君がいない世界は、本当に苦しかった。君がくれた命だだから捨てられなくて、でもずっと君を追いたくて」
「……追ってきたら、怒るよ」
「うん。君なら絶対に怒るよね。だから、出来なかった。そのかわり、君がくれた世界を守ろうって決めたんだ。寿命を迎えるまで、全力で生き抜けば、きっと君が褒めてくれるってそう信じて。そうやって生きる事が、君への愛の証だって信じて」
「……馬鹿」
「君に関することなら、いくらでも馬鹿になるさ。だから、褒めてよ。頑張ったねって抱きしめて」
グリグリと甘えるように額を寄せられ、僕は身じろいだ。一つ一つ傷を治してくれる優しい声音、しかし、どうしても刺さったとげは抜けなくて。もう十分だ、と僕は離れようとしたのだが。
「と、ここまでは過去の話。ここからは、これからの話」
「?」
ちらっと悪戯っぽく笑った祐真は、逃がさないとばかりに手に力を入れる。話についていけない僕にクスクス笑う。
「あの時言えなかったこと、やっと言える。――もう一度、俺にチャンスを下さい」
「え?……でも、僕は」
「柊羽。今、俺たちはあの時の俺たちじゃないんだよ。ここにいるのは、柊羽と祐真だよ」
戸惑って瞳を揺らす僕に、祐真はゆっくりと語り掛けてくる。
「あの頃の俺たちは、環境も家族も立場も、色んな柵があって、色んなことに悩んで苦しんでた。俺はずっと、俺のせいで君が不幸になったって思ってた」
「ちが、貴方は悪くない!僕が!」
「うん。そうやって、お互いがお互いを傷つけたって、思ってたんだ。でも、お互い傷つけられたなんて思ってなかった。それに気付けなかっただけだったんだ。それだけだったけど、例えそれに気付けたとしても、あの時の俺たちだったら寄り添うことはきっと出来なかったと思う。でも、今は違う。今の、柊羽と祐真は何か柵がある?傷つけたことがある?……まっさらな状態で、もう一度出会えたからこそ、俺たちは前に進めるんだと思ってる。それでも自分のせいで、って思うなら、それは過去にとらわれすぎなんだと俺は思う。俺たちは俺たちだけど、同時に全く違う柊羽と祐真っていう人間なんだよ」
その言葉に、僕ははっとした。僕は「僕」を思い出した時、混じり込んだかつての「僕」の想いを胸に抱いて、僕は僕の生を生きると決めた。なのに、「彼」と再会したことで、「僕」として生きてしまっていたのだ。悠真を「彼」としか見ず、「僕」としての考えに囚われていた。そこに柊羽の意志と思いは、はたしてあっただろうか。
「柊羽は、どうしたい?」
「彼」であって「彼」ではない、祐真に尋ねられる。揺れる僕の瞳にやさしく微笑みかけて、そっと手を伸ばしてくれる。
「それでも、どうしてもと思うなら。今度こそ、例え何があろうとも、何者からも、君を守るよ。いや、守らせて欲しい」
「……いや」
すっとそっぽを向くと、祐真が絶句した気配がする。チラリと横目で伺うと、絶望した表情で途方に暮れていた。打つ手なし、と言わんばかりのその情けない表情に、僕は吹き出した。
「僕だけ守られるのはいや。そこに、祐真がいなければ、僕だけいても意味無いもん」
そう呟くと、一転して祐真の顔が輝くのが分かった。僕は苦笑して、目を伏せた。刺さっていたとげが、落ちる音が聞こえた気がした。
「さっき、告白されてた時。やだって思ったんだ。僕がいない方がいいはずなのに、どうして僕じゃないのって嫌だった。僕も、ずっとずっと、君を求めてた。僕《柊羽》も君《祐真》を欲してた」
祐真が告白されて嫌だ、と叫びそうになった時。その時浮かんだのは、「彼」ではなく祐真の顔だった。その違いと意味を、ようやく受け入れる事が出来た。
紅茶が飲みたい。豊かな香りのする、あの紅茶が。
「ああもう、そんなに泣いたら目が溶けちゃうよ?」
そっと手を伸ばしてきた祐真は、壊れものを触る手付きで僕の涙を拭う。無意識にその優しい指に頬を摺り寄せると、祐真の苦笑が色を深める。
「べ、つに。そんなんじゃないもん」
「まぁたそんな事言う。でもまぁ、そういうツンツンしたとこも可愛いって思うんだから、どうしようもないよね」
クスクス笑って祐真はひらりと窓枠を飛び越えて、僕の目の前に来た。そっとしゃがんだ祐真は、僕に視線を合わせつつそっと僕の両手をとった。
「今度は、君を一人残していかないよ」
だから、君も逃げないで。懇願されるように囁かれると、不思議と逃げを打とうとした体がそこに止まろうとする。抜き取ろうとした自分の手も、大きな優しい手に囚われたまま。ユラユラとつないだ手を揺らした祐真は、何処から話そうか、と目を細めた。
「まずはここからかな。あの時、助けてくれて、本当にありがとう」
「……別に。もうお礼言ってもらったし」
「違う。この前の事故の事じゃない。――もっとずっと前、俺と俺の国を救ってくれた事へのお礼だよ」
その言葉に、僕の体がピクリと跳ねたのに気付いたのだろう。逃げないで、ともう一度囁いた彼は、僕を怯えさせないようにじっと瞳を見つめてきた。僕の好きな、優しくて穏やかな瞳。
「あの時。俺は本当に無力で、無知だった。取り返しが突かない状況になって初めて、君が命をかけて俺を守ってくれていた事に気付いた。一丁前に俺が守るつもりでいながら、俺の方が守られていたなんて、考えもしなかった。何度自分を呪ったかもわからない。どうして一緒に来てくれなかったのかと、想像の君を何度詰ったかも覚えてない。後悔の数なんて、数えられないくらいだ。でも、もう一度君に会えたら、その時は笑顔で「ありがとう」って言おうと決めてた。それ以外は、きっと君の覚悟への侮辱だからって。君を失って長い長い時が掛かって、ようやく理解出来たんだ」
本当に、ありがとう。静かに頭を下げた彼に、僕の瞳からもう一筋の涙がこぼれた。
「いつ?」
「記憶が戻ったの?きっかけは事故に遭って、君に再会出来たことかな。それまでは、ずっと誰を探しているのかも分からないまま、誰かを探し続けてた。徐々に記憶が戻ってくるにつれて、ああ、探してたのはこの子だってストンと落ちてきたんだよね」
ああ、やっぱり。僕は唇を噛んで、嗚咽を堪えようとした。しかし、溢れてくる涙は止まらず、ヒクリヒクリと喉が震えた。僕の所為で、僕がいたから、記憶が戻ってしまったのだと。
「ごめ」
「お願い、謝らないで。謝るのも、御礼をいうのも俺の方なんだから」
堪え切れず零れ落ちた謝罪は、きつく抱きしめられたことで遮られる。まるでしがみ付かれる様な状態に、僕は固まった。
「賢くて優しい君だから、きっと嫌な事を思いださせたって思ってるよね。でもね、それだけじゃないんだよ」
迷いも齟齬もなく僕の心を言い当てた彼は、ぐっと僕を抱きしめる腕に力を入れて、囁く。
「たしかに、辛い記憶は沢山あった。あんな後悔なんて、思いだしたくもない。でもね、それでも、それは俺の過ちのせいだから。俺が当然しはらうべき代償だし、その記憶がなかったらまた同じ過ちを繰り返してしまうから。俺にとっては、必要な記憶なんだよ」
「でも!」
「それにね。それだけじゃない。俺にとって、君と一緒に過ごした時間は、その痛みを補って余りある程の大切な記憶なんだ。もしその記憶が無かったら、そっちの方が苦しいんだ」
君は違ったの?と祐真は囁いて、そっと体を離す。切ない微笑みを浮かべて、その微笑みはとても幸せそうで。
「俺は、どんなにつらいことがあっても、君と居られたことが何よりも幸せだった。君がくれた、幸せを、俺は忘れたくなんてない」
こつん、と額を合わせて微笑む祐真。だから、ありがとうとごめんね、って言わせてと。
「俺の記憶のせいで、苦しませてごめんね。気付いてあげられなくて、ごめんね。最初から覚えて居なくてごめんね。思いださせてくれて、ありがとう。俺に幸せをくれて、本当にありがとう」
「……!違う、僕は、僕の所為で、ずっとあなたを苦しめてて。今も、昔もっ」
「俺の国を攻めたのも、君の国が滅んだのも、君のせいじゃない。俺は、君に苦しめられたことなんて、一度もないんだよ。ずっとずっと、それを伝えたかったんだ。間に合わなくて、ごめんね」
「俺がいたら、幸せになれないって。邪魔になるばかりだからって」
「違うよ。君がいないと、幸せになれないんだよ。君がいない世界は、本当に苦しかった。君がくれた命だだから捨てられなくて、でもずっと君を追いたくて」
「……追ってきたら、怒るよ」
「うん。君なら絶対に怒るよね。だから、出来なかった。そのかわり、君がくれた世界を守ろうって決めたんだ。寿命を迎えるまで、全力で生き抜けば、きっと君が褒めてくれるってそう信じて。そうやって生きる事が、君への愛の証だって信じて」
「……馬鹿」
「君に関することなら、いくらでも馬鹿になるさ。だから、褒めてよ。頑張ったねって抱きしめて」
グリグリと甘えるように額を寄せられ、僕は身じろいだ。一つ一つ傷を治してくれる優しい声音、しかし、どうしても刺さったとげは抜けなくて。もう十分だ、と僕は離れようとしたのだが。
「と、ここまでは過去の話。ここからは、これからの話」
「?」
ちらっと悪戯っぽく笑った祐真は、逃がさないとばかりに手に力を入れる。話についていけない僕にクスクス笑う。
「あの時言えなかったこと、やっと言える。――もう一度、俺にチャンスを下さい」
「え?……でも、僕は」
「柊羽。今、俺たちはあの時の俺たちじゃないんだよ。ここにいるのは、柊羽と祐真だよ」
戸惑って瞳を揺らす僕に、祐真はゆっくりと語り掛けてくる。
「あの頃の俺たちは、環境も家族も立場も、色んな柵があって、色んなことに悩んで苦しんでた。俺はずっと、俺のせいで君が不幸になったって思ってた」
「ちが、貴方は悪くない!僕が!」
「うん。そうやって、お互いがお互いを傷つけたって、思ってたんだ。でも、お互い傷つけられたなんて思ってなかった。それに気付けなかっただけだったんだ。それだけだったけど、例えそれに気付けたとしても、あの時の俺たちだったら寄り添うことはきっと出来なかったと思う。でも、今は違う。今の、柊羽と祐真は何か柵がある?傷つけたことがある?……まっさらな状態で、もう一度出会えたからこそ、俺たちは前に進めるんだと思ってる。それでも自分のせいで、って思うなら、それは過去にとらわれすぎなんだと俺は思う。俺たちは俺たちだけど、同時に全く違う柊羽と祐真っていう人間なんだよ」
その言葉に、僕ははっとした。僕は「僕」を思い出した時、混じり込んだかつての「僕」の想いを胸に抱いて、僕は僕の生を生きると決めた。なのに、「彼」と再会したことで、「僕」として生きてしまっていたのだ。悠真を「彼」としか見ず、「僕」としての考えに囚われていた。そこに柊羽の意志と思いは、はたしてあっただろうか。
「柊羽は、どうしたい?」
「彼」であって「彼」ではない、祐真に尋ねられる。揺れる僕の瞳にやさしく微笑みかけて、そっと手を伸ばしてくれる。
「それでも、どうしてもと思うなら。今度こそ、例え何があろうとも、何者からも、君を守るよ。いや、守らせて欲しい」
「……いや」
すっとそっぽを向くと、祐真が絶句した気配がする。チラリと横目で伺うと、絶望した表情で途方に暮れていた。打つ手なし、と言わんばかりのその情けない表情に、僕は吹き出した。
「僕だけ守られるのはいや。そこに、祐真がいなければ、僕だけいても意味無いもん」
そう呟くと、一転して祐真の顔が輝くのが分かった。僕は苦笑して、目を伏せた。刺さっていたとげが、落ちる音が聞こえた気がした。
「さっき、告白されてた時。やだって思ったんだ。僕がいない方がいいはずなのに、どうして僕じゃないのって嫌だった。僕も、ずっとずっと、君を求めてた。僕《柊羽》も君《祐真》を欲してた」
祐真が告白されて嫌だ、と叫びそうになった時。その時浮かんだのは、「彼」ではなく祐真の顔だった。その違いと意味を、ようやく受け入れる事が出来た。
紅茶が飲みたい。豊かな香りのする、あの紅茶が。
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