天から二物も三物も与えられ過ぎた俺がダンジョンで青春を取り戻す

黒丸

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嫌な予感

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おおおおお!
すごい!
魔石が大きい!
さっきまでの憂鬱な気分は簡単に吹き飛んでしまった。
上の階層の魔石より一回り?二回り?直径が1.5倍くらい大きい。色も黒というよりは茶色寄り。魔物らしく魔力を蓄積してたらしい。
低位回復薬が1本ドロップしたから魔石9個に回復薬1本。いくらになるんだろう。洗濯機買いにいかないと。
と、一通りはしゃいでいると、いつの間にか回りから魔物の死体が消えていた。
ちょっと早すぎる。
ダンジョンの中では、魔石を抜いた魔物の死体はダンジョンへ取り込まれる。
動物や、人間であっても死んでしまえば一緒だ。
だけど、こんなものの数分で取り込まれるほどは早くないはず。講習で聞いた知識だけど。
うーん。
低階層のリポップがなくなる。
前の階層より格段に強くなった魔物。
すぐにダンジョンに取り込まれる死体。
嫌な予感がするなあ。ひとつ心当たりがある。
まあ、考えても仕方ないしとりあえず進もう。
次の階層に行けば、予想が当たってるかはっきりするしな。

そうしてやってきた4層。
予想は当たっていた。
が、予想よりもだいぶ悪かった。
もうこれ犬じゃないよな。大型の肉食獣?
世界最大の犬種がこのくらいのサイズだっけ。実際に見たことないからわからないけど。
完全に臨戦態勢だ。
数は…数えさせてくれないか!
3匹がほぼ助走なしで飛び込んでくる。
大きさからは想像できないくらいに速い。
俺の頭よりも高く飛び、そのまま3匹が空中で激突した。
えー。
あっけにとられつつも、冷静に2体の頭を叩き割り、1匹の脳を煮沸する。
こいつらあれだ。たぶん身体の成長を認識できてないんだ。
サイズは大きくなったのに階層の広さは今までと変わらない。
そんな中で野犬や狼の連携をとれば、最悪こうなるよなぁ。
あと4体か。
今の追突事故があったせいか、動くに動けないようだ。
けっこう頭いいな。
仕方ないのでこちらから近づく。
1匹飛び出してくる。
頭を叩き割る。
さらに近づく。
3匹が後ずさる。
1匹を煮沸。
2匹が飛びだす。
飛び掛るほうをかわし、走りよるほうの頭を叩き割る。
その勢いを殺さずに、着地する背中に全力でたたきつけた。
背骨と肋骨が砕け、見事に身体にめり込む。
よし、切断はできなかったけどまだまだいけるな。
これなら虎やライオンでも勝てそう。ヒグマだとどうかな。勝てるかな。ちょっと想像ができない。
でもまあ、これで確定だな。
間違いなくダンジョンコアが防衛に入ってる。
通常、ダンジョンコアは貯めた魔力をダンジョンの拡張に使う。そうして少しずつダンジョンは複雑に深くなっていく。
が、自分が破壊されるのではという脅威を感じた場合は話しは別だ。
自分の身を守るため拡張にまわす魔力を全て既存の魔物の強化や、強力な魔物の生成につかう、らしい。
3ヶ月前の調査記録に比べれば格段の強化だったけど、まだ魔力は残ってるんだろうか。
残っているとすれば、5層にはボスが出現するはずだ。
ボスか。どんなのだろう。でっかい狼とか。黙れ小僧!とか言うだろうか。
このまま見に行きたい気もするけど、流石に少し疲れた。
初日みたいな無茶はしてないけど、けっこう魔法も使ったからな。
今日はここまでにしとこう。
一応、なにかあったときのために協会にも報告しておいたほうがいいかもしれない。
とりあえず、魔石を回収して協会に行ってみよう。
ふふふ、いくらになるかなあ。
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