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ダンジョンの変化
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探索2日目。
昨日と同じように早朝から潜ったものの、1層、2層、どちらもまだ魔物が再出現していなかった。
講習では再出現は概ね24時間前後という話だったけど、このダンジョンは少し遅いのかもしれない。帰りに再出現してることもあるかもしれないから、気構えだけはしとかないと。
そんなことを考えながら、3層へ続く坂道を降りる。
次の階層に出るのは犬型の魔物。そう、犬だ。うちのダンジョンには犬しかでないのだ。
階層が深くなるごとに大型化して、4層だと大型犬くらいのサイズになるらしい。
なんて危険度の高いダンジョンなんだろう。俺じゃなければ死んでるにちがいない。
坂道が終わり視界が開ける。
今までと代わり映えのない景色。
こちらへ向かってくる足音も変わらない。
んん?いや、変わってる!なんかでかいぞ!
慌てて背中に固定していた鉄板を引き抜く。
数は4体。
もう15mほどの距離まで迫っている。
動揺を抑え、先頭の1体に意識を集中。
脳が茹で上がった1体が地面を転がるが、それをものともせず3体が飛び掛ってくる。
くそっ、やっぱり大型犬よりでかい!
少し大きめに左へ動き、バッティングのように2体目の頭を振り抜く。
重い!
そのまま振り向いて3体目の脳を加熱。
4体目が着地と同時に跳ね返るようにこちらへ飛び…。
地面に突き立てて固定した鉄板に激突した。
よし、やっぱり足を狙ってきた。
鼻を潰して転げ回る4体目の頭を踏み割る。
大きくなれば速くなる。硬くなる。強くなる。
それでも頭を潰せば死ぬ。
これならいける!
階層の奥へ全力で走る。
残りの姿が見えた。
あと6体。
走ってくる俺に慌てたのか1匹だけが飛び出してくる。
肩口あたりを狙ってきたそれを、左上から斜めに右腕の力だけで斬りつけて走り抜ける。
手ごたえはあったけど死んでないな。
5匹の真ん中を走り抜けて、しゃがみこむように止まりつつ振り返る。
頭上から2匹。
右へかわし、着地を狙って上から体重を乗せて殴りつける。
よし!これなら胴体に当ててもいける。
さらに飛びついてきた3匹。
高く飛んだ奴の下を潜り、後足をつかんで振り回す。
そのまま足元を狙った1匹に叩きつけ、当たらなかったが怯んだ1匹の頭を鉄板で下から掬い上げる。やっぱり頭を狙うのが確実か。
振り回されて後ろ足が折れたらしい1匹に止めをさして、あと2匹。
距離をとって唸ってるけど、もう十分かな。だいたいわかった。
2匹同時に脳を加熱。
うっぐ、同時発動はきついな。動悸が起こったぞ。
でもこれで終了…じゃないな、あと1匹残ってた。
走りながら斬りつけた1匹は後足が動かないのか前足だけで必死に逃げようとしていた。
哀れではあるんだけど、ごめんな。
頭を潰す。
ちょっと今のは、なんかこう、心にくる。
まあ、こういう道を選んだわけだから考えても仕方ないんだけど。
気を取り直して、魔石を回収しよう。
昨日と同じように早朝から潜ったものの、1層、2層、どちらもまだ魔物が再出現していなかった。
講習では再出現は概ね24時間前後という話だったけど、このダンジョンは少し遅いのかもしれない。帰りに再出現してることもあるかもしれないから、気構えだけはしとかないと。
そんなことを考えながら、3層へ続く坂道を降りる。
次の階層に出るのは犬型の魔物。そう、犬だ。うちのダンジョンには犬しかでないのだ。
階層が深くなるごとに大型化して、4層だと大型犬くらいのサイズになるらしい。
なんて危険度の高いダンジョンなんだろう。俺じゃなければ死んでるにちがいない。
坂道が終わり視界が開ける。
今までと代わり映えのない景色。
こちらへ向かってくる足音も変わらない。
んん?いや、変わってる!なんかでかいぞ!
慌てて背中に固定していた鉄板を引き抜く。
数は4体。
もう15mほどの距離まで迫っている。
動揺を抑え、先頭の1体に意識を集中。
脳が茹で上がった1体が地面を転がるが、それをものともせず3体が飛び掛ってくる。
くそっ、やっぱり大型犬よりでかい!
少し大きめに左へ動き、バッティングのように2体目の頭を振り抜く。
重い!
そのまま振り向いて3体目の脳を加熱。
4体目が着地と同時に跳ね返るようにこちらへ飛び…。
地面に突き立てて固定した鉄板に激突した。
よし、やっぱり足を狙ってきた。
鼻を潰して転げ回る4体目の頭を踏み割る。
大きくなれば速くなる。硬くなる。強くなる。
それでも頭を潰せば死ぬ。
これならいける!
階層の奥へ全力で走る。
残りの姿が見えた。
あと6体。
走ってくる俺に慌てたのか1匹だけが飛び出してくる。
肩口あたりを狙ってきたそれを、左上から斜めに右腕の力だけで斬りつけて走り抜ける。
手ごたえはあったけど死んでないな。
5匹の真ん中を走り抜けて、しゃがみこむように止まりつつ振り返る。
頭上から2匹。
右へかわし、着地を狙って上から体重を乗せて殴りつける。
よし!これなら胴体に当ててもいける。
さらに飛びついてきた3匹。
高く飛んだ奴の下を潜り、後足をつかんで振り回す。
そのまま足元を狙った1匹に叩きつけ、当たらなかったが怯んだ1匹の頭を鉄板で下から掬い上げる。やっぱり頭を狙うのが確実か。
振り回されて後ろ足が折れたらしい1匹に止めをさして、あと2匹。
距離をとって唸ってるけど、もう十分かな。だいたいわかった。
2匹同時に脳を加熱。
うっぐ、同時発動はきついな。動悸が起こったぞ。
でもこれで終了…じゃないな、あと1匹残ってた。
走りながら斬りつけた1匹は後足が動かないのか前足だけで必死に逃げようとしていた。
哀れではあるんだけど、ごめんな。
頭を潰す。
ちょっと今のは、なんかこう、心にくる。
まあ、こういう道を選んだわけだから考えても仕方ないんだけど。
気を取り直して、魔石を回収しよう。
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