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第一章オオカミの子
〜キリアの正体〜下
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落ち着いたところに着地するやいなや、カルがなぜ私があの人たちに捕まえられそうになったのかという話を始めた。
『あのね、キリア きみは純粋な人じゃないんだ。
獣人の血が多分四分の一入ってる。クオーターなんだ。』
「私が?でも私に獣人の特徴はないわよ?」
カルは、首を横に振る
『今は、あるんだよ。オオカミっぽいかわいい耳が』
恐る恐る、耳に触れるキリア。
「えっ…何これ…なんで?」
人の常識。つまり獣人は人類の敵ということはキリアも、幼い頃から知っていること。
「これじゃあ、人前にはでれないね…」
どこか寂しそうではあるが、しっかりと現実を受け止めてキリアは言った。
『大丈夫だよ。あるのは耳だけなんだからどうにでもできるよ!』
「ありがとう、カル」
『でも、あの村からはできるだけ離れない?』
「そうね」
キリアは、素直に嬉しかった。
私の身に起こったことで怒ったりしてくれる人が
あの子達の他に居てくれたことが。
カルは、人ではないけれどそう感じたのだ。
(さて、あの姿表わしの魔法をかけたのは、間違いなくあの老婆…でもなんで人間が気づけたのか
そもそも、どうやって魔法を、使ったのか…)
飛びながら、カルは考える。キリアを守るために。
キリアが傷つかない為に……
『あのね、キリア きみは純粋な人じゃないんだ。
獣人の血が多分四分の一入ってる。クオーターなんだ。』
「私が?でも私に獣人の特徴はないわよ?」
カルは、首を横に振る
『今は、あるんだよ。オオカミっぽいかわいい耳が』
恐る恐る、耳に触れるキリア。
「えっ…何これ…なんで?」
人の常識。つまり獣人は人類の敵ということはキリアも、幼い頃から知っていること。
「これじゃあ、人前にはでれないね…」
どこか寂しそうではあるが、しっかりと現実を受け止めてキリアは言った。
『大丈夫だよ。あるのは耳だけなんだからどうにでもできるよ!』
「ありがとう、カル」
『でも、あの村からはできるだけ離れない?』
「そうね」
キリアは、素直に嬉しかった。
私の身に起こったことで怒ったりしてくれる人が
あの子達の他に居てくれたことが。
カルは、人ではないけれどそう感じたのだ。
(さて、あの姿表わしの魔法をかけたのは、間違いなくあの老婆…でもなんで人間が気づけたのか
そもそも、どうやって魔法を、使ったのか…)
飛びながら、カルは考える。キリアを守るために。
キリアが傷つかない為に……
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