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食欲が止まらない
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<side卓>
「皐月、準備ができたよ。みんなもこっちに座ってくれ」
楽しそうにおしゃべりをしている中で声をかけるのを躊躇っていたが、志良堂が声をかけてくれたおかげで鳴宮くんたちと一緒に絢斗と直くんもこちらにやってきた。
「わぁー! 美味しそうな料理がいっぱい!」
直くんはテーブルの上の料理を見て目を輝かせている。
「磯山と緑川くんはこっち、昇くんと直くんはその席に座ってくれ」
志良堂の案内に絢斗と共に腰を下ろす。
「あ、直くん。真琴くんの隣だ。ふふ、嬉しそう」
直くんの席の隣に真琴くんがいるのは志良堂の配慮だろう。
「さぁ、自己紹介や挨拶は後でゆっくりするとして、今日はたっぷり食べて飲んでくれ」
「それじゃあ餃子を焼いて行きますよ」
エプロンをつけた安慶名くんと成瀬くん、そして志良堂がそれぞれのホットプレートの前に並び、私たちの目の前で餃子を並べていく。
少し下を焼いたら熱湯を注ぎじゅわーっと大きな音を立てたところで蓋をして蒸し焼きにしていく。
「すぐに焼きたてを食べられるよ。その間に、こっちの料理を摘んでいてくれ」
「は、はい」
志良堂が優しく声をかけるが、流石にこの状況で直くんから手を出すのは難しいだろう。
「直くん、このローストビーフ美味しいよ」
さすが弟がいる悠真くんは面倒見がいい。
ささっとローストビーフと少しの野菜を乗せた取り皿を直くんの目の前に置いてくれる。
「わぁ、ありがとうございます!」
「直くん、こっちのブルスケッタも美味しいよ」
オードブルの中に並べられていた、エビとトマトのブルスケッタと、桃と生ハムのブルスケッタを皿に取り分けてくれたのは真琴くんだ。
「これ、優一さんが作ったからすごく美味しいんだよ。あ、無理して一口で食べなくていいからね。僕もいつも二口で食べるから」
真琴くんは自分の皿にもいくつかのブルスケッタとそのほかのオードブルを載せた。
そして、直くんと同じエビとトマトのブルスケッタを手で持つとそのまま口に運んだ。
「んー! んーひぃー」
幸せそうな真琴くんの表情に直くんもホッとしたようにブルスケッタを手で持つとそのまま口に運んだ。
その瞬間、直くんの表情が笑顔になる。
それを見て作った本人の成瀬くんも嬉しそうだ。
本当に今日の成瀬くんはいつもと違う。
中学生相手に嫉妬はしないと言っていたが、本心だったようだな。
直くんはすっかり気が楽になったようで、悠真くんが取り分けてくれたローストビーフにも手を伸ばした。
「んー!! んー!!」
これはことのほか気に入ったようで嬉しそうな声をあげていて、安慶名くんと悠真くんも嬉しそうだった。
この二つはあとでレシピを聞いておくとしよう。
「絢斗の好きなものをいっぱいのせておいたよ」
直くんの様子を見ながらも絢斗に気を配るのは忘れない。
「美味しそうなのいっぱいだね。あっ! んー、これ美味しい! 卓さんも食べてみて!」
よほど美味しかったんだろう。絢斗のために入れておいた手のひらサイズのサーモンとブロッコリーのクリームチーズキッシュを絢斗が食べさせてくれる。
「ああ、美味しいな」
成瀬くんの腕もさることながら絢斗が食べさせてくれるから最高だ。
そうこうしている間に餃子も焼き上がったようだ。
志良堂たちが三台のホットプレートの蓋を一気に開けるとジュージューと美味しそうな音を立てている餃子が現れた。
「こっちがエビ餃子とニラ餃子、真ん中がチーズ餃子とエビ餃子、そしてこっちがささみと大葉の餃子とチーズ餃子だよ」
志良堂が説明すると、昇がさっと立ち上がっり直くんの取り皿にいくつかの餃子を載せる。
「多分直くんこれ好きそうだよ」
昇が勧めたのはささみと大葉の餃子。
直くんの食の好みを考えたら確かに好きそうだ。
「熱いからフーフーしてからね」
真琴くんから声をかけられてフーフーと何度もしている直くんの姿にみんなが笑みをこぼしていた。
やっぱり直くんの可愛い姿にはみんな癒されるようだ。
「んー!!!」
はふはふしながらも表情だけでものすごく美味しいというのが伝わってくる。
これには志良堂も嬉しそうだ。
次々にホットプレートに手が伸びて、たくさんの餃子があっという間になくなってしまった。
すかさず第二弾が焼かれ始める。
「すごいな、あと何回焼けるんだ?」
「お土産で持って帰れるほどにはできてるよ。だから昇くんも遠慮せずにいっぱい食べてくれ」
男子高校生の食欲が半端ないことは自分達も経験してるのだからよくわかっている。
みんなのことを考えて少し遠慮気味だった昇だが、志良堂の言葉に安心したように次々と料理に手を伸ばした。
その清々しいほどの食欲に私たちは頬を緩ませた。
「皐月、準備ができたよ。みんなもこっちに座ってくれ」
楽しそうにおしゃべりをしている中で声をかけるのを躊躇っていたが、志良堂が声をかけてくれたおかげで鳴宮くんたちと一緒に絢斗と直くんもこちらにやってきた。
「わぁー! 美味しそうな料理がいっぱい!」
直くんはテーブルの上の料理を見て目を輝かせている。
「磯山と緑川くんはこっち、昇くんと直くんはその席に座ってくれ」
志良堂の案内に絢斗と共に腰を下ろす。
「あ、直くん。真琴くんの隣だ。ふふ、嬉しそう」
直くんの席の隣に真琴くんがいるのは志良堂の配慮だろう。
「さぁ、自己紹介や挨拶は後でゆっくりするとして、今日はたっぷり食べて飲んでくれ」
「それじゃあ餃子を焼いて行きますよ」
エプロンをつけた安慶名くんと成瀬くん、そして志良堂がそれぞれのホットプレートの前に並び、私たちの目の前で餃子を並べていく。
少し下を焼いたら熱湯を注ぎじゅわーっと大きな音を立てたところで蓋をして蒸し焼きにしていく。
「すぐに焼きたてを食べられるよ。その間に、こっちの料理を摘んでいてくれ」
「は、はい」
志良堂が優しく声をかけるが、流石にこの状況で直くんから手を出すのは難しいだろう。
「直くん、このローストビーフ美味しいよ」
さすが弟がいる悠真くんは面倒見がいい。
ささっとローストビーフと少しの野菜を乗せた取り皿を直くんの目の前に置いてくれる。
「わぁ、ありがとうございます!」
「直くん、こっちのブルスケッタも美味しいよ」
オードブルの中に並べられていた、エビとトマトのブルスケッタと、桃と生ハムのブルスケッタを皿に取り分けてくれたのは真琴くんだ。
「これ、優一さんが作ったからすごく美味しいんだよ。あ、無理して一口で食べなくていいからね。僕もいつも二口で食べるから」
真琴くんは自分の皿にもいくつかのブルスケッタとそのほかのオードブルを載せた。
そして、直くんと同じエビとトマトのブルスケッタを手で持つとそのまま口に運んだ。
「んー! んーひぃー」
幸せそうな真琴くんの表情に直くんもホッとしたようにブルスケッタを手で持つとそのまま口に運んだ。
その瞬間、直くんの表情が笑顔になる。
それを見て作った本人の成瀬くんも嬉しそうだ。
本当に今日の成瀬くんはいつもと違う。
中学生相手に嫉妬はしないと言っていたが、本心だったようだな。
直くんはすっかり気が楽になったようで、悠真くんが取り分けてくれたローストビーフにも手を伸ばした。
「んー!! んー!!」
これはことのほか気に入ったようで嬉しそうな声をあげていて、安慶名くんと悠真くんも嬉しそうだった。
この二つはあとでレシピを聞いておくとしよう。
「絢斗の好きなものをいっぱいのせておいたよ」
直くんの様子を見ながらも絢斗に気を配るのは忘れない。
「美味しそうなのいっぱいだね。あっ! んー、これ美味しい! 卓さんも食べてみて!」
よほど美味しかったんだろう。絢斗のために入れておいた手のひらサイズのサーモンとブロッコリーのクリームチーズキッシュを絢斗が食べさせてくれる。
「ああ、美味しいな」
成瀬くんの腕もさることながら絢斗が食べさせてくれるから最高だ。
そうこうしている間に餃子も焼き上がったようだ。
志良堂たちが三台のホットプレートの蓋を一気に開けるとジュージューと美味しそうな音を立てている餃子が現れた。
「こっちがエビ餃子とニラ餃子、真ん中がチーズ餃子とエビ餃子、そしてこっちがささみと大葉の餃子とチーズ餃子だよ」
志良堂が説明すると、昇がさっと立ち上がっり直くんの取り皿にいくつかの餃子を載せる。
「多分直くんこれ好きそうだよ」
昇が勧めたのはささみと大葉の餃子。
直くんの食の好みを考えたら確かに好きそうだ。
「熱いからフーフーしてからね」
真琴くんから声をかけられてフーフーと何度もしている直くんの姿にみんなが笑みをこぼしていた。
やっぱり直くんの可愛い姿にはみんな癒されるようだ。
「んー!!!」
はふはふしながらも表情だけでものすごく美味しいというのが伝わってくる。
これには志良堂も嬉しそうだ。
次々にホットプレートに手が伸びて、たくさんの餃子があっという間になくなってしまった。
すかさず第二弾が焼かれ始める。
「すごいな、あと何回焼けるんだ?」
「お土産で持って帰れるほどにはできてるよ。だから昇くんも遠慮せずにいっぱい食べてくれ」
男子高校生の食欲が半端ないことは自分達も経験してるのだからよくわかっている。
みんなのことを考えて少し遠慮気味だった昇だが、志良堂の言葉に安心したように次々と料理に手を伸ばした。
その清々しいほどの食欲に私たちは頬を緩ませた。
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