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どうしたらいい?
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<side昇>
伯父さんからの話が一体なんなのか、すぐにでも聞きたくてたまらなかったけれど先に夕食の支度からだ。
直くんのお腹を満たしてやらないとな。
さすが伯父さん。
お祝いだからいつも以上にいい肉を用意してくれている。
ステーキの焼き加減は、伯父さんはもちろん、父さんも伊織さんも宗一郎さんも上手なんだよな。
俺も直くんのために焼けるようにならないとな。
ステーキを前に目を輝かせている直くんに切り分けて食べさせる。
「んー、美味しい!!」
そう言ってくれるのが何よりも嬉しいし、もぐもぐ食べている姿が何よりも可愛い。
ステーキが半分ほどになったのを見計らって、伯父さんにさっきの話を尋ねると結婚式に招待されたという話だった。
だから土曜日に伯父さんが出かけてしまう話なのかと思ったけれど、結婚式の招待って普通はかなり前に出欠表を送ってくるものじゃないか?
何か事情でもあるんだろうかと思っていると、伯父さんだけでなく、絢斗さんと俺と直くんまで一緒に家族として招待されたらしい。
その言葉に直くんは一番驚いていた。
ちょうど正式に家族と認められた日に、家族揃っての招待なんだから驚くのも無理はない。
しかもその結婚式の主役はあの貴船さんと一花さんだという。
この結婚式には色々と大人の事情に溢れているみたいだけれど、それはともかくみんなで出かけられるのは嬉しい。
その上、その日は近くに宿泊もして、帰りには水族館にも行くらしい。
直くんが喜ぶオンパレードだ。
今週末は最高の日になりそうだな。
夕食後、片付けを終えて、直くんがお風呂に入りに行くと、同じように絢斗さんも部屋のお風呂に入りに行った。
そのタイミングで
「昇、ちょっと」
と伯父さんから呼ばれた。
その声に少しビビりながらも、ソファーに座ると、
「週末、みんなで宿泊する宿だが……」
と切り出された。
「何かあるの?」
「そこは貴船コンツェルンの保養所でな、私たちを泊まらせてくれる特別棟にはそれぞれの部屋に露天風呂がついているらしい」
「ええー、すごいね!」
「ああ。それで、征哉くんが気を遣って私たちとお前たちの部屋と二部屋用意してくれるそうなんだが」
「へぇー……って、えっ? それって……」
「わかってるだろうが、肌の接触は禁止だからな」
「ええーっ、でもそれだと直くんを一人で風呂に入らせることになるけど……。それはいいの?」
「――っ、それはだな……。少し考えないといけないが、とりあえずお前もそのことを頭に入れておいてくれ」
伯父さんはそれだけ言って部屋に戻っていったけれど、それを言われて俺はどうしたらいいんだ?
一人では入らせたくないし、とはいえ、一緒に入れば反応せずにはいられない。
これはどうするのか正解なのか、わからないな。
貴船さんに連絡したところで、困らせるだけかもしれないし……。
こうなったらあの人に聞いてみるしかないか。
俺はさっとスマホを取り出し、周防さんにメッセージを送ることにした。
<周防さん。こんばんは。あの早速で申し訳ないですが、相談事があってメッセージ書いてます。実は、週末に直くんも一緒に家族で温泉に行くことになって、もしかしたら直くんと二人で温泉に入ることになりそうなんですが……何か対処法はありませんか? さすがに一人で入らせるのは可哀想で、なんとかしたいんですが一緒に入ると自分がどうなるかわからなくて……。お忙しいのにこんなメッセージですみません。お時間のある時にでも返信いただけると嬉しいです>
一応送っては見たものの、相手は警察官僚。
忙しいだろうから、すぐには返事は来ないだろうけど相談相手がいるのは気持ち的に楽だ。
直くんがお風呂から出てくるまでの間、部屋に戻り勉強をしていると、スマホに通知が入った。
画面表示を見ると、相手は周防さん!
すぐに返信をくれたんだと喜んでメッセージを開くと
<昇くん。メッセージ読んだよ。確かにそれは困るのも無理ないな。ただ、俺にはちょっといい対処法は伝えられないかな、ごめん。俺たちは幼馴染だから、小さい頃から一緒に風呂に入るのも当然だったし、その免疫もあったから風呂の時間だけは反応せずにやり過ごすことができたんだよ。それにある時期を境に、お互いに反応しても気にしなくなったこともあって、風呂はそういうものだと思ってくれたみたいなんだ。でも、昇くんの場合には免疫も何もないから、かなり難しいとは思う。相手の子は何も知らないみたいだから、いっそのこと昇くんが教えてあげるのもいいのかもしれないね。まぁ、そこは磯山先生の許可も必要になるだろうけど。有益なアドバイスができなくてごめん。幸運を祈ってるよ>
という返信だった。
そうか……。
確かに幼馴染って言ってたもんな……。
小さい頃から裸を見まくってたらそりゃあ免疫もできるか……。
しかもある時期を境に反応しても気にならなくなったってことはそれが生理現象だと知ったってことか?
いいなぁ、羨ましい……。
だけど、伯父さんがそんなことを許すはずないし、俺はどうしたらいいんだろうな。
伯父さんからの話が一体なんなのか、すぐにでも聞きたくてたまらなかったけれど先に夕食の支度からだ。
直くんのお腹を満たしてやらないとな。
さすが伯父さん。
お祝いだからいつも以上にいい肉を用意してくれている。
ステーキの焼き加減は、伯父さんはもちろん、父さんも伊織さんも宗一郎さんも上手なんだよな。
俺も直くんのために焼けるようにならないとな。
ステーキを前に目を輝かせている直くんに切り分けて食べさせる。
「んー、美味しい!!」
そう言ってくれるのが何よりも嬉しいし、もぐもぐ食べている姿が何よりも可愛い。
ステーキが半分ほどになったのを見計らって、伯父さんにさっきの話を尋ねると結婚式に招待されたという話だった。
だから土曜日に伯父さんが出かけてしまう話なのかと思ったけれど、結婚式の招待って普通はかなり前に出欠表を送ってくるものじゃないか?
何か事情でもあるんだろうかと思っていると、伯父さんだけでなく、絢斗さんと俺と直くんまで一緒に家族として招待されたらしい。
その言葉に直くんは一番驚いていた。
ちょうど正式に家族と認められた日に、家族揃っての招待なんだから驚くのも無理はない。
しかもその結婚式の主役はあの貴船さんと一花さんだという。
この結婚式には色々と大人の事情に溢れているみたいだけれど、それはともかくみんなで出かけられるのは嬉しい。
その上、その日は近くに宿泊もして、帰りには水族館にも行くらしい。
直くんが喜ぶオンパレードだ。
今週末は最高の日になりそうだな。
夕食後、片付けを終えて、直くんがお風呂に入りに行くと、同じように絢斗さんも部屋のお風呂に入りに行った。
そのタイミングで
「昇、ちょっと」
と伯父さんから呼ばれた。
その声に少しビビりながらも、ソファーに座ると、
「週末、みんなで宿泊する宿だが……」
と切り出された。
「何かあるの?」
「そこは貴船コンツェルンの保養所でな、私たちを泊まらせてくれる特別棟にはそれぞれの部屋に露天風呂がついているらしい」
「ええー、すごいね!」
「ああ。それで、征哉くんが気を遣って私たちとお前たちの部屋と二部屋用意してくれるそうなんだが」
「へぇー……って、えっ? それって……」
「わかってるだろうが、肌の接触は禁止だからな」
「ええーっ、でもそれだと直くんを一人で風呂に入らせることになるけど……。それはいいの?」
「――っ、それはだな……。少し考えないといけないが、とりあえずお前もそのことを頭に入れておいてくれ」
伯父さんはそれだけ言って部屋に戻っていったけれど、それを言われて俺はどうしたらいいんだ?
一人では入らせたくないし、とはいえ、一緒に入れば反応せずにはいられない。
これはどうするのか正解なのか、わからないな。
貴船さんに連絡したところで、困らせるだけかもしれないし……。
こうなったらあの人に聞いてみるしかないか。
俺はさっとスマホを取り出し、周防さんにメッセージを送ることにした。
<周防さん。こんばんは。あの早速で申し訳ないですが、相談事があってメッセージ書いてます。実は、週末に直くんも一緒に家族で温泉に行くことになって、もしかしたら直くんと二人で温泉に入ることになりそうなんですが……何か対処法はありませんか? さすがに一人で入らせるのは可哀想で、なんとかしたいんですが一緒に入ると自分がどうなるかわからなくて……。お忙しいのにこんなメッセージですみません。お時間のある時にでも返信いただけると嬉しいです>
一応送っては見たものの、相手は警察官僚。
忙しいだろうから、すぐには返事は来ないだろうけど相談相手がいるのは気持ち的に楽だ。
直くんがお風呂から出てくるまでの間、部屋に戻り勉強をしていると、スマホに通知が入った。
画面表示を見ると、相手は周防さん!
すぐに返信をくれたんだと喜んでメッセージを開くと
<昇くん。メッセージ読んだよ。確かにそれは困るのも無理ないな。ただ、俺にはちょっといい対処法は伝えられないかな、ごめん。俺たちは幼馴染だから、小さい頃から一緒に風呂に入るのも当然だったし、その免疫もあったから風呂の時間だけは反応せずにやり過ごすことができたんだよ。それにある時期を境に、お互いに反応しても気にしなくなったこともあって、風呂はそういうものだと思ってくれたみたいなんだ。でも、昇くんの場合には免疫も何もないから、かなり難しいとは思う。相手の子は何も知らないみたいだから、いっそのこと昇くんが教えてあげるのもいいのかもしれないね。まぁ、そこは磯山先生の許可も必要になるだろうけど。有益なアドバイスができなくてごめん。幸運を祈ってるよ>
という返信だった。
そうか……。
確かに幼馴染って言ってたもんな……。
小さい頃から裸を見まくってたらそりゃあ免疫もできるか……。
しかもある時期を境に反応しても気にならなくなったってことはそれが生理現象だと知ったってことか?
いいなぁ、羨ましい……。
だけど、伯父さんがそんなことを許すはずないし、俺はどうしたらいいんだろうな。
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