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本当のこと
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「あ、あの……ちょ――っ」
僕は抱きしめられている腕を必死に解こうとしたけれど、ランハートさんの力が強くてもがくことしかできない。
少しぐったりとしてしまった僕に気づいて慌ててランハートさんが腕の力を緩めて僕をベッドに座らせてくれた。
「ヒジリ。悪い……つい」
あっ……また『つい』って言われた。
あの時の、キスされたときのことを思い出して胸が痛くなる。
さっき僕がランハートさんのこと好きだって言ったのを喜んでくれたランハートさんは嘘じゃないと思うけど、
あの『つい』という言葉が引っかかる。
あの時のキスだって結局よくわからないし、ランハートさんの気持ちがわからなくて戸惑ってしまう。
ランハートさんの顔も見ることができなくてただじっと黙ってその場に座っていると、ランハートさんが様子を伺うように声をかけてきた。
「あの、ヒジリ……私は」
「触らないでっ!」
僕はもう我慢できなくて、ランハートさんが伸ばしてくる手を振り払いながら気づいたら叫んでしまっていた。
「ランハートさんは『つい』でキス……口付けしたり、抱きしめたりするんですか?
したいと思ったときに僕が目の前にいたから『つい』しちゃったんですか?
僕は! 僕はランハートさんのこと好きだから嬉しかったのに!!
僕を誰かの代わりになんてしないでください!! そんなの酷すぎます!! ゔぅ、ゔっ」
「違うっ! 違うんだっ、ヒジリ! 聞いてくれっ!」
「嫌だ! 来ないで! うわっ!! ――いたっ!!」
無我夢中になってバタバタともがいてランハートさんの手を払い除けようとしていたら、バランスを崩してベッドから落っこちてしまった。
ドシーンっと激しい音が寝室に響く。
「ヒジリ大丈夫か?!!」
と慌てて駆け寄ってくるランハートさんの声と寝室の扉がバーンと開かれる音はほぼ同時に僕の耳に入ってきた。
「何事でございますか?! ヒジリさま、大丈夫でございますか?」
「グレイグ……」
「ランハートさま、ヒジリさまからお離れください!!!」
「グレイグ、落ち着け」
「ランハートさま!!! 聞こえないのでございますか?! ヒジリさまからお離れください!!!!」
グレイグさんの迫力のある大声にランハートさんは僕からさっと離れその場に立ち尽くしていた。
グレイグさんはゆっくりと僕のところにやってきてしゃがみこみ、床に寝転んだままになっていた僕を優しく抱き起こしてくれた。
「大丈夫でございますか? どこかお怪我は? 痛みのあるところはございますか?」
さっきの声とは全然違う、いつもの穏やかで優しい声に僕は驚きつつも、
「あの、ベッドから落ちて……その、お尻を打っただけで多分大丈夫、です」
と答えると、どこにそんな力があるんだろうと思うほど簡単に僕を抱きかかえて立ち上がった。
「ランハートさまはこちらでしばらくお待ちください」
「グレイグ、ちょっと待ってくれ。話を――」
「ここでお待ちください!!」
ランハートさんをピシャリと撥ねつけると、僕を抱きかかえたまま、ある部屋へと向かった。
僕がさっきまでいた部屋よりはずっとずっと狭いけれど、なんとなく落ち着く雰囲気の部屋。
そう。俺が住んでいたアパートのようなリラックスできる空間だ。
「ここは……?」
「私の私室でございます。ランハートさまのみならず、使用人たちも勝手に入ってはきませんのでご安心ください」
そういうとグレイグさんは僕をソファーに下ろし、ハーブティーを淹れてくれた。
『どうぞ』と手渡されたカップからはラベンダーのような香りが漂ってきてゴクと飲み込むとフッと気持ちが落ち着いていく気がした。
「ランハートさまと何か行き違いでもあったのでしょうか?」
「違うんです、僕が勘違いしただけで……」
僕はフルフルと頭を横に振りながら、今夜の出来事を話した。
試作品を食べてもらっていたら突然ランハートさんに唇に口付けされたこと。
誰かの代わりに口付けされたのがショックで逃げて寝室に篭ったこと。
頭を冷やそうと思ってバルコニーに出たら、ネイハムさんに襲われそうになったこと。
ドアを蹴破ってランハートさんが助けに来てくれて嬉しかったこと。
あの部屋は危ないからとここまで連れてきてもらったこと。
部屋で、逃げてしまったことを謝って、自分の気持ちを伝えたら喜んでくれたけど
『つい』と言われて、がっかりしてしまった自分がいたこと。
「口付けされた時も抱きしめられた時も『つい』って言われてショックだったんです、僕。
ランハートさんには別に大切な人がいらっしゃるのに、たまたま目の前に僕がいたからしちゃったのかなって……そう考えたら悲しくなって、逃げてるうちにベッドから落ちてしまって……ただ単に僕が勘違いしちゃっただけなんです。
もしかしたらランハートさんも僕のことを……なんて一瞬でも思ってしまって。ランハートさんは悪くないんです。
僕が間違えただけで……」
グレイグさんはただじっと僕の話を聞いてくれていたけれど、
『はぁーーーっ』と大きなため息を吐いて、『よくわかりました』と言った。
「本当にランハートさまは普段しっかりしていらっしゃるのに、ヒジリさまのこととなるとおかしくなってしまわれるのですね」
「あ、あの……どういう意味ですか?」
「ランハートさまも、そしてヒジリさまもお互い言葉が足りないようでございます。
ランハートさまもだいぶ頭が冷えたようでしょうから、そろそろお部屋に戻りましょうか」
にっこりと笑うグレイグさんは、もう疾うに亡くなってしまった優しかったおじいちゃんを思い起こさせる。
顔がそっくりというわけではないけど、なんとなく落ち着く雰囲気は似ているな。
グレイグさんは僕をそっと抱きかかえ、さっきの部屋へと戻るとランハートさんは頭を抱えながらリビングのソファーに座っていたけれど、僕たちの姿を見てさっと立ち上がった。
「ランハートさま。落ち着いてお話をいたしましょうか」
「ああ。わかった」
大きな深呼吸をしながらランハートさんはもう一度ソファーに腰を下ろした。
ランハートさんが座るのを見て、少し離れた位置に僕を座らせ自分も隣に座った。
「まずはランハートさま。こ自分のお話をいたしましょうか」
その問いかけにランハートさんは一瞬躊躇ったものの、意を決した表情で僕を見た。
自分の話って一体なんなんだろう?
もしかして恋人の話?
まさか、結婚してるとか?
聞きたくないという気持ちが大きかったけれど、落ち着いて話をとグレイグさんに言われたばかりだ。
自分にとってどんなに聞きたくないことでもしっかり聞かなきゃ。
「ヒジリ、私の名はランハート・シェーベリー。このシェーベリー公爵家の当主だ。
隠していてすまなかった」
えっ? ランハートさん、今なんて言った?
このシェーベリー公爵家の当主だって……えっ? 当主?
「えっ、でもランハートさん騎士団長で……」
「ああ。騎士団長でもあり、公爵家当主でもある」
うそっ……。
じゃあ、僕はずっと公爵さまにお世話になってたってこと?
「あ、あの……えっと、なんで……なんで隠してたんですか? そのこと……」
「我が公爵家には生涯にただ1人だけ心から愛する運命の人が現れる。
私はヒジリを見てすぐに君が私の運命の人だと確信した。だが、ヒジリはこの世界に身寄りのない異世界の人。
世話になった相手に愛を告げられて、たとえそれが自分の意にそぐわないとしても、優しいヒジリのことだ。
自分の気持ちを押し殺して私の気持ちに応えようとするのではないかと思ったのだ。
それは私の本意ではない。私はヒジリに心から私のことを好きになってもらえるまで待つつもりで、ヒジリがこの世界で健やかに過ごせるよう見守ることにしたのだ。だが、一緒の時を過ごせば過ごすほど、ヒジリへの思いは強くなっていく。
あの時はヒジリへの思いがどうにも抑えきれず、『つい』口付けをしてしまったのだ。ヒジリの承諾も貰わずに勝手に口付けなど許されることではなかった。本当に申し訳ない……」
謝罪の言葉を言いながら頭を下げるランハートさんを見て、僕はなんと答えていいのかわからなかった。
いろんな情報をいっぺんに与えられておかしくなってしまっていたのかもしれない。
「ヒジリさま。ヒジリさまのお気持ちはいかがでございますか?」
グレイグさんの言葉にハッとする。
僕の気持ち……。
そうだ、僕の気持ちをちゃんと伝えないと。
僕はゴクリと唾を呑み込んでランハートさんを見つめた。
僕は抱きしめられている腕を必死に解こうとしたけれど、ランハートさんの力が強くてもがくことしかできない。
少しぐったりとしてしまった僕に気づいて慌ててランハートさんが腕の力を緩めて僕をベッドに座らせてくれた。
「ヒジリ。悪い……つい」
あっ……また『つい』って言われた。
あの時の、キスされたときのことを思い出して胸が痛くなる。
さっき僕がランハートさんのこと好きだって言ったのを喜んでくれたランハートさんは嘘じゃないと思うけど、
あの『つい』という言葉が引っかかる。
あの時のキスだって結局よくわからないし、ランハートさんの気持ちがわからなくて戸惑ってしまう。
ランハートさんの顔も見ることができなくてただじっと黙ってその場に座っていると、ランハートさんが様子を伺うように声をかけてきた。
「あの、ヒジリ……私は」
「触らないでっ!」
僕はもう我慢できなくて、ランハートさんが伸ばしてくる手を振り払いながら気づいたら叫んでしまっていた。
「ランハートさんは『つい』でキス……口付けしたり、抱きしめたりするんですか?
したいと思ったときに僕が目の前にいたから『つい』しちゃったんですか?
僕は! 僕はランハートさんのこと好きだから嬉しかったのに!!
僕を誰かの代わりになんてしないでください!! そんなの酷すぎます!! ゔぅ、ゔっ」
「違うっ! 違うんだっ、ヒジリ! 聞いてくれっ!」
「嫌だ! 来ないで! うわっ!! ――いたっ!!」
無我夢中になってバタバタともがいてランハートさんの手を払い除けようとしていたら、バランスを崩してベッドから落っこちてしまった。
ドシーンっと激しい音が寝室に響く。
「ヒジリ大丈夫か?!!」
と慌てて駆け寄ってくるランハートさんの声と寝室の扉がバーンと開かれる音はほぼ同時に僕の耳に入ってきた。
「何事でございますか?! ヒジリさま、大丈夫でございますか?」
「グレイグ……」
「ランハートさま、ヒジリさまからお離れください!!!」
「グレイグ、落ち着け」
「ランハートさま!!! 聞こえないのでございますか?! ヒジリさまからお離れください!!!!」
グレイグさんの迫力のある大声にランハートさんは僕からさっと離れその場に立ち尽くしていた。
グレイグさんはゆっくりと僕のところにやってきてしゃがみこみ、床に寝転んだままになっていた僕を優しく抱き起こしてくれた。
「大丈夫でございますか? どこかお怪我は? 痛みのあるところはございますか?」
さっきの声とは全然違う、いつもの穏やかで優しい声に僕は驚きつつも、
「あの、ベッドから落ちて……その、お尻を打っただけで多分大丈夫、です」
と答えると、どこにそんな力があるんだろうと思うほど簡単に僕を抱きかかえて立ち上がった。
「ランハートさまはこちらでしばらくお待ちください」
「グレイグ、ちょっと待ってくれ。話を――」
「ここでお待ちください!!」
ランハートさんをピシャリと撥ねつけると、僕を抱きかかえたまま、ある部屋へと向かった。
僕がさっきまでいた部屋よりはずっとずっと狭いけれど、なんとなく落ち着く雰囲気の部屋。
そう。俺が住んでいたアパートのようなリラックスできる空間だ。
「ここは……?」
「私の私室でございます。ランハートさまのみならず、使用人たちも勝手に入ってはきませんのでご安心ください」
そういうとグレイグさんは僕をソファーに下ろし、ハーブティーを淹れてくれた。
『どうぞ』と手渡されたカップからはラベンダーのような香りが漂ってきてゴクと飲み込むとフッと気持ちが落ち着いていく気がした。
「ランハートさまと何か行き違いでもあったのでしょうか?」
「違うんです、僕が勘違いしただけで……」
僕はフルフルと頭を横に振りながら、今夜の出来事を話した。
試作品を食べてもらっていたら突然ランハートさんに唇に口付けされたこと。
誰かの代わりに口付けされたのがショックで逃げて寝室に篭ったこと。
頭を冷やそうと思ってバルコニーに出たら、ネイハムさんに襲われそうになったこと。
ドアを蹴破ってランハートさんが助けに来てくれて嬉しかったこと。
あの部屋は危ないからとここまで連れてきてもらったこと。
部屋で、逃げてしまったことを謝って、自分の気持ちを伝えたら喜んでくれたけど
『つい』と言われて、がっかりしてしまった自分がいたこと。
「口付けされた時も抱きしめられた時も『つい』って言われてショックだったんです、僕。
ランハートさんには別に大切な人がいらっしゃるのに、たまたま目の前に僕がいたからしちゃったのかなって……そう考えたら悲しくなって、逃げてるうちにベッドから落ちてしまって……ただ単に僕が勘違いしちゃっただけなんです。
もしかしたらランハートさんも僕のことを……なんて一瞬でも思ってしまって。ランハートさんは悪くないんです。
僕が間違えただけで……」
グレイグさんはただじっと僕の話を聞いてくれていたけれど、
『はぁーーーっ』と大きなため息を吐いて、『よくわかりました』と言った。
「本当にランハートさまは普段しっかりしていらっしゃるのに、ヒジリさまのこととなるとおかしくなってしまわれるのですね」
「あ、あの……どういう意味ですか?」
「ランハートさまも、そしてヒジリさまもお互い言葉が足りないようでございます。
ランハートさまもだいぶ頭が冷えたようでしょうから、そろそろお部屋に戻りましょうか」
にっこりと笑うグレイグさんは、もう疾うに亡くなってしまった優しかったおじいちゃんを思い起こさせる。
顔がそっくりというわけではないけど、なんとなく落ち着く雰囲気は似ているな。
グレイグさんは僕をそっと抱きかかえ、さっきの部屋へと戻るとランハートさんは頭を抱えながらリビングのソファーに座っていたけれど、僕たちの姿を見てさっと立ち上がった。
「ランハートさま。落ち着いてお話をいたしましょうか」
「ああ。わかった」
大きな深呼吸をしながらランハートさんはもう一度ソファーに腰を下ろした。
ランハートさんが座るのを見て、少し離れた位置に僕を座らせ自分も隣に座った。
「まずはランハートさま。こ自分のお話をいたしましょうか」
その問いかけにランハートさんは一瞬躊躇ったものの、意を決した表情で僕を見た。
自分の話って一体なんなんだろう?
もしかして恋人の話?
まさか、結婚してるとか?
聞きたくないという気持ちが大きかったけれど、落ち着いて話をとグレイグさんに言われたばかりだ。
自分にとってどんなに聞きたくないことでもしっかり聞かなきゃ。
「ヒジリ、私の名はランハート・シェーベリー。このシェーベリー公爵家の当主だ。
隠していてすまなかった」
えっ? ランハートさん、今なんて言った?
このシェーベリー公爵家の当主だって……えっ? 当主?
「えっ、でもランハートさん騎士団長で……」
「ああ。騎士団長でもあり、公爵家当主でもある」
うそっ……。
じゃあ、僕はずっと公爵さまにお世話になってたってこと?
「あ、あの……えっと、なんで……なんで隠してたんですか? そのこと……」
「我が公爵家には生涯にただ1人だけ心から愛する運命の人が現れる。
私はヒジリを見てすぐに君が私の運命の人だと確信した。だが、ヒジリはこの世界に身寄りのない異世界の人。
世話になった相手に愛を告げられて、たとえそれが自分の意にそぐわないとしても、優しいヒジリのことだ。
自分の気持ちを押し殺して私の気持ちに応えようとするのではないかと思ったのだ。
それは私の本意ではない。私はヒジリに心から私のことを好きになってもらえるまで待つつもりで、ヒジリがこの世界で健やかに過ごせるよう見守ることにしたのだ。だが、一緒の時を過ごせば過ごすほど、ヒジリへの思いは強くなっていく。
あの時はヒジリへの思いがどうにも抑えきれず、『つい』口付けをしてしまったのだ。ヒジリの承諾も貰わずに勝手に口付けなど許されることではなかった。本当に申し訳ない……」
謝罪の言葉を言いながら頭を下げるランハートさんを見て、僕はなんと答えていいのかわからなかった。
いろんな情報をいっぺんに与えられておかしくなってしまっていたのかもしれない。
「ヒジリさま。ヒジリさまのお気持ちはいかがでございますか?」
グレイグさんの言葉にハッとする。
僕の気持ち……。
そうだ、僕の気持ちをちゃんと伝えないと。
僕はゴクリと唾を呑み込んでランハートさんを見つめた。
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