南国特有のスコールが初恋を連れてきてくれました

波木真帆

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あなたのことが知りたい※

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「んんっ……」

驚く彼の声にすぐに離さなければと思いながらも彼の唇があまりにも柔らかくて離れ難い。彼の甘い唇を堪能しながらそっと目を開けると、彼が目を閉じたままそっと私の胸に手を添えるのが見えた。

彼が私とのキスを嫌がっていない。その事実が私を歓喜させた。

ゆっくりと唇を離すと、名残惜しそうに彼が私の唇を蕩けるような眼差しで見つめる。

「砂川さん……このまま続きをしてもいいですか?」

「んっ……」

彼を抱き寄せながら耳元でそう囁くと彼は身体をピクリと震わせながら小さく頷いた。

私は彼を抱き上げ、大きなバスタオルで彼を包むとそのまま寝室へ連れていった。
ベッドの中央にバスタオルに包まれた彼を抱いたまま腰を下ろす。
もう一度軽くキスをしてから、そっとバスタオルを捲ると可愛らしい赤い実が見えた。

「これに触れたいと思っていました」

指先でそっと赤い実に触れると、砂川さんは身体をぴくっと震わせ「あっ……」と可愛らしい声を漏らした。

「怖いですか?」

「い、いえ……恥ずかしくて……私、こういうの初めてで……」

やはりそうかと歓喜に震えながら私も笑顔を見せる。

「大丈夫です、私も初めてですから……」

「えっ?」

彼が目を丸くして驚く姿が可愛くて、もう一度唇にキスを贈った。

「あの、安慶名さん……初めてって、本当ですか?」

「あなたに嘘なんてつきませんよ」

「すごく嬉しいです」

彼はこの上なく嬉しそうな表情を見せてくれた。その気持ちが嬉しくて私は彼をそのまま抱きしめた。

「今日は最後までしませんから、安心してください」

「えっ……それって、私が初めてだから、ですか?」

「違いますよ。何の準備もなくあなたを傷つけたくないんです。だから明日ゆっくりと……いいですか?」

耳元でそう囁くと、彼は真っ赤な顔で頷いた。その顔が私の興奮を高めていく。

「砂川さん……可愛すぎる。あなたは私だけのものだ。もう絶対に誰にも触れさせたりしない」

「安慶名さん……嬉しい」

彼からの初めてのキス。なんて幸せだろう。
キスをしながら、彼の赤い実に触れると、ぷっくりと大きく勃ち上がっていて指先で弾くだけで彼の身体がビクビクと震えるのがわかる。

こんなにも感じやすい身体をよくぞ誰にも気づかれずに守ってくれていたものだ。

感動に打ち震えながら、胸の赤い実を弄っていた手をそっと下ろしていき、彼の可愛らしい果実のようなモノに触れるとピクピクと震えながら勃っているのがわかった。

私の手にすっぽりとおさまる可愛いモノを上下に扱いてやると、すでに先走りが出ていたのかクチュクチュと可愛い音が聞こえてくる。
その音に彼はさらに顔を赤らめ手で隠そうとしていたが、見られないなんて勿体無い。

「砂川さん、顔を隠さないで。あなたの可愛い顔を見せてください」

私のお願いに恥ずかしそうにしながらも手を外してくれた。

「本当に可愛いですよ。私だけをみながら気持ちよくなってください」

彼を抱きしめながら、手の動きを速めていく。

「ああっ……やぁ……っ、だ、めっ……イ、ちゃう――っ!」

彼が甘い声を上げたと同時に私の手の中にトプリトプリと白濁を放った。
力無くぐったりと私に身を預ける彼が本当に可愛くて、私は彼をギュッと抱きしめる。

「気持ちよかったですか?」

優しく尋ねると、彼は小さく頷いてくれた。

気持ち的には私はもう大満足だったのだが、彼の淫らな姿に自分のモノがすっかり昂っていてこれをおさめないことにはどうしようもない状態になってしまっている。

どうするか……と思っていると、彼の手が私の昂りに触れてしまった。

「これ……」

「いえ、その……あとで自分で――」

なんとかしますから気にしないで……そう言おうと思ったのに、彼は

「私じゃ、ダメですか?」

と私の昂りに触れながらそう言ってくる。

ダメなわけがない!
もう彼に触れられただけで私の昂りは爆発してしまいそうなほどに興奮しているというのに。

だが、彼のとは比べ物にならないほどグロテスクなモノを見て怖がりはしないだろうか? これに怖がって明日の夜がなくなってしまうことだけは避けたい。だが、もう私の昂りは言うことを聞かないだろう。

「あの、見ないでいいですから……砂川さんに触れてもらえるだけで……」

「……いやです」

「えっ?」

まさか嫌だと言われるとは思わなくて、思わず声がでた。
やはりノーマルな彼にはここまでは難しかったのかもしれない。

そう思っていたのに、彼から続いた言葉は私の想像とは大いに違った。

「安慶名さんばっかり私の裸を見てズルイですよ。私にも見せてください」

驚く私をスルーして、彼は私の昂りに目をやった。
あっと気づいた時にはもう彼の手に包まれていて彼の小さな手が私のモノを扱いているのが見えた。

「安慶名さんの、おっきぃですね。片手じゃ、無理そうです……」

「くっ――!!」

両手で私のモノを握り扱き始める彼にもう私は限界を迎えてしまった。

「ああっ……も、うっ……だめだっ、イクっ!!」

「わぁっ!!」

驚くほど早くあっという間に昇り詰めてしまった。
ビュルビュルと途轍もない量を弾けさせたあと、さっと彼に目を向けると彼の綺麗な顔や髪が私の出したものに塗れていてポタポタと滴り落ちているのが見えた。

「す、すみません、砂川さん! すぐに洗わないと!」

私は急いで彼を抱き上げ、温泉に戻りシャワーで綺麗に洗い流した。

「大丈夫ですか?」

「大丈夫です。ただ驚いただけですから……それに、安慶名さんの慌てた顔なんて貴重じゃないですか? 私はそれを見られただけで嬉しいですよ」

あんなことをしでかした私に笑顔を見せてくれるそんな彼に、私はさらに惹かれていた。

「あなたの前だと制御できない自分に驚いてますよ」

「私もです。初めて出会った人とその日のうちにこんなこと……自分には絶対にあり得ないことだって思ってましたから」

「それは私もですよ。それくらいあなたを手放したくなかったんです」

正直に告げると彼が花が綻ぶような可愛らしい笑顔を見せてくれる。

「嬉しいです」

「あの、今更ですが……ゆっくりおしゃべりでもしませんか? あなたのことが知りたいんです。泡盛でも呑みながら」

「いいですね」

嬉しそうに微笑む彼に準備をしておくからゆっくり来てくださいと声をかけ、私は急いで脱衣所へ向かった。自分の持ってきた寝巻きを着ようとして、彼とお揃いにしようかと思い立ち、脱衣所の棚から浴衣を取り出しさっと身につけた。

そして、乱れた寝室のシーツを整えてからキッチンでさっき彼が用意してくれていた古酒クースとおちょこを用意して広縁のテーブルに準備した。

大きな窓から入ってくる星と月の光があまりにも綺麗だったから、庭と広縁の明かりを消して彼がくるのを待っていると、

「安慶名さん……」

と声がかけられた。

振り向くと同じ浴衣を身に纏った彼がこちらを見て立っていた。
その神々しいほどの美しさに見惚れてしまう。

「砂川さん、危ないのでそこにいてください」

こちらに来ようとした彼に、明かりを消した薄暗い部屋で転んではいけないからと声をかけ素早く迎えにいった。

「すみません、月明かりが綺麗で思わず電気を消してしまったもので」

「いえ、雰囲気が良くてすごく綺麗です」

彼の手を引きながら広縁の椅子に座らせる。

「浴衣……とてもお似合いです」

そう声をかけると、彼は少し照れながらも

「安慶名さんの方がとてもよくお似合いですよ」

と微笑んでくれた。
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