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番外編
サプライズ飲み会 3
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<side成瀬優一>
「せっかくだから、二人を驚かせよう」
うちと西表島の悠真さんの家をビデオ通話で繋ぎながら、俺はそんな提案を持ちかけた。
もちろん悠真さんのところには安慶名もいる。真琴は俺の提案にもちろん喜んで賛成。
「僕、サプライズってあまりしたことがないので楽しみです」
真琴は素直な分、驚かされる方が多そうだからな。
「だが、あの真壁と氷室相手にうまくいくか?」
慎重派の安慶名は少し難色を示したが、
「いいじゃないですか。やってみましょうよ」
と賛成してくれたのは悠真さんだった。
俺たち四人が初めて会う時にも、俺は悠真さんだけに俺と安慶名の関係を伝えておいた。
会う時まで内緒にしていてくださいという俺の無茶なお願いにも快く了承してくれた。
意外とノリが良くて結構やってくれる人だなという印象を持った。
さすが、あの倉橋くんから絶大な信頼を寄せられるだけのことはある。
「悠真がそういうならやってみましょうか」
「じゃあ、決まりだな。当日は氷室と翼くん。そして真壁に先に店に行かせて、後で俺たちが揃って店に入る。まず先に俺と安慶名の間から真琴が出て、俺の恋人だと紹介すると、真壁が驚くだろう。氷室と翼くんは真琴のことを知っているから、驚く真壁を見てサプライズがうまく行ったと思うだろう。そこに悠真さんが出てきて、安慶名の恋人だと紹介したら……」
「それなら氷室と翼くんも驚かせられるな」
「楽しそう!!」
「真琴は最初でしっかり真壁を驚かせないといけないから重要だぞ」
「はーい! 頑張ります!」
「じゃあ、当日は店の近くで待ち合わせな」
というわけで、俺たちは当日氷室たちと別れて安慶名たちとの待ち合わせ場所に行き、氷室から真壁が来たという報告を受けてから店に乗り込んだ。
「うまくいくかな」
「真琴、頑張ってよ!」
「うん! 兄さんも頑張ってね!」
「任せて!」
可愛い砂川兄弟の会話を堪能しながら部屋の前に到着した。
店のスタッフに声をかけてもらい、俺と安慶名が襖を開けると、氷室が少しがっかりした表情を見せた。
きっと安慶名を驚かせるのに失敗したと思ったのだろう。だが、俺がそんなヘマをするわけがない。
俺たちの間にぴょんと真琴が現れ、俺の恋人だと紹介すると何も知らない真壁は今まで見たこともないくらい狼狽していた。真琴を高校生と間違えて、俺を犯罪者と勘違いしていたのはいただけない。真琴も自分が高校生に間違われたことにちょっとショックだったみたいだが、それだけ真琴が可愛いということにしておこう。
さて、ここからがサプライズの第二弾だ。
俺たち三人の間に、ぴょんと悠真さんが現れる。
さっきまで余裕の表情で笑っていた氷室と翼くんはさっきの真壁と同じくらいに
「ええーーーっ!!」
と大声をあげていた。本当にここが防音でよかった。
「ほ、本当に安慶名の、恋人さんですか?」
「はい。伊織さんの恋人の砂川悠真です。いつも弟がお世話になっています」
「――っ!!!」
氷室の質問に悠真さんが笑顔で返すと、氷室は一気に顔を赤らめて言葉に詰まった。
まぁ、氷室の気持ちはわからないでもない。
真琴もそうだが、この兄弟の笑顔の破壊力は半端ない。だからこそ、いろんな人を惹きつけてしまうんだ。
俺だって悠真さんに笑顔を向けられるとどきっとしてしまう。これはどうしようもない。
あのお祖母さんとお義母さんがかなりの美魔女だからな。もう遺伝なのかもしれない。
だが、氷室が顔を赤くしたのを安慶名が見逃すはずもなく、さっと悠真さんを腕の中に抱きしめて
「氷室。俺の恋人だぞ」
と威圧感たっぷりに言い放った。
「わ、わかってるって」
「それならいい。悠真、入りましょうか」
氷室に対する声とは明らかに違う、甘く優しい声かけに氷室だけでなく真壁も驚きの表情を見せていた。
真琴と出会ってからの俺が別人みたいだといつも氷室に言われているが、俺以上の安慶名の別人っぷりにもう声も出ないようだな。
「真琴、俺たちも入ろうか」
「はい。優一さん、サプライズ成功しましたね」
「ああ、真琴が頑張ったからだよ」
「ふふっ。よかったです」
真壁はさっと氷室の隣に座りに行き、俺たち四人は横並びで座った。もちろん、真琴と悠真さんが真ん中だ。
「とりあえず乾杯しようか」
「お前たちは何にする?」
「俺はワイン。真琴はジュースにするよ」
「じゃあ、俺たちもそうしよう」
翼くんも弱いからな。真琴と同じジュースだと思っていた。
「安慶名たちはどうする?」
「俺たちもワインにしよう。悠真、いいですか?」
「ええ。伊織さんと同じワインが飲みたいです」
悠真さんはイケる口だからな。すぐに顔が赤くなるから心配になるが、全然酔っていないからびっくりするんだ。
というわけで、真琴と翼くん以外、同じワインで乾杯することになった。
「せっかくだから、二人を驚かせよう」
うちと西表島の悠真さんの家をビデオ通話で繋ぎながら、俺はそんな提案を持ちかけた。
もちろん悠真さんのところには安慶名もいる。真琴は俺の提案にもちろん喜んで賛成。
「僕、サプライズってあまりしたことがないので楽しみです」
真琴は素直な分、驚かされる方が多そうだからな。
「だが、あの真壁と氷室相手にうまくいくか?」
慎重派の安慶名は少し難色を示したが、
「いいじゃないですか。やってみましょうよ」
と賛成してくれたのは悠真さんだった。
俺たち四人が初めて会う時にも、俺は悠真さんだけに俺と安慶名の関係を伝えておいた。
会う時まで内緒にしていてくださいという俺の無茶なお願いにも快く了承してくれた。
意外とノリが良くて結構やってくれる人だなという印象を持った。
さすが、あの倉橋くんから絶大な信頼を寄せられるだけのことはある。
「悠真がそういうならやってみましょうか」
「じゃあ、決まりだな。当日は氷室と翼くん。そして真壁に先に店に行かせて、後で俺たちが揃って店に入る。まず先に俺と安慶名の間から真琴が出て、俺の恋人だと紹介すると、真壁が驚くだろう。氷室と翼くんは真琴のことを知っているから、驚く真壁を見てサプライズがうまく行ったと思うだろう。そこに悠真さんが出てきて、安慶名の恋人だと紹介したら……」
「それなら氷室と翼くんも驚かせられるな」
「楽しそう!!」
「真琴は最初でしっかり真壁を驚かせないといけないから重要だぞ」
「はーい! 頑張ります!」
「じゃあ、当日は店の近くで待ち合わせな」
というわけで、俺たちは当日氷室たちと別れて安慶名たちとの待ち合わせ場所に行き、氷室から真壁が来たという報告を受けてから店に乗り込んだ。
「うまくいくかな」
「真琴、頑張ってよ!」
「うん! 兄さんも頑張ってね!」
「任せて!」
可愛い砂川兄弟の会話を堪能しながら部屋の前に到着した。
店のスタッフに声をかけてもらい、俺と安慶名が襖を開けると、氷室が少しがっかりした表情を見せた。
きっと安慶名を驚かせるのに失敗したと思ったのだろう。だが、俺がそんなヘマをするわけがない。
俺たちの間にぴょんと真琴が現れ、俺の恋人だと紹介すると何も知らない真壁は今まで見たこともないくらい狼狽していた。真琴を高校生と間違えて、俺を犯罪者と勘違いしていたのはいただけない。真琴も自分が高校生に間違われたことにちょっとショックだったみたいだが、それだけ真琴が可愛いということにしておこう。
さて、ここからがサプライズの第二弾だ。
俺たち三人の間に、ぴょんと悠真さんが現れる。
さっきまで余裕の表情で笑っていた氷室と翼くんはさっきの真壁と同じくらいに
「ええーーーっ!!」
と大声をあげていた。本当にここが防音でよかった。
「ほ、本当に安慶名の、恋人さんですか?」
「はい。伊織さんの恋人の砂川悠真です。いつも弟がお世話になっています」
「――っ!!!」
氷室の質問に悠真さんが笑顔で返すと、氷室は一気に顔を赤らめて言葉に詰まった。
まぁ、氷室の気持ちはわからないでもない。
真琴もそうだが、この兄弟の笑顔の破壊力は半端ない。だからこそ、いろんな人を惹きつけてしまうんだ。
俺だって悠真さんに笑顔を向けられるとどきっとしてしまう。これはどうしようもない。
あのお祖母さんとお義母さんがかなりの美魔女だからな。もう遺伝なのかもしれない。
だが、氷室が顔を赤くしたのを安慶名が見逃すはずもなく、さっと悠真さんを腕の中に抱きしめて
「氷室。俺の恋人だぞ」
と威圧感たっぷりに言い放った。
「わ、わかってるって」
「それならいい。悠真、入りましょうか」
氷室に対する声とは明らかに違う、甘く優しい声かけに氷室だけでなく真壁も驚きの表情を見せていた。
真琴と出会ってからの俺が別人みたいだといつも氷室に言われているが、俺以上の安慶名の別人っぷりにもう声も出ないようだな。
「真琴、俺たちも入ろうか」
「はい。優一さん、サプライズ成功しましたね」
「ああ、真琴が頑張ったからだよ」
「ふふっ。よかったです」
真壁はさっと氷室の隣に座りに行き、俺たち四人は横並びで座った。もちろん、真琴と悠真さんが真ん中だ。
「とりあえず乾杯しようか」
「お前たちは何にする?」
「俺はワイン。真琴はジュースにするよ」
「じゃあ、俺たちもそうしよう」
翼くんも弱いからな。真琴と同じジュースだと思っていた。
「安慶名たちはどうする?」
「俺たちもワインにしよう。悠真、いいですか?」
「ええ。伊織さんと同じワインが飲みたいです」
悠真さんはイケる口だからな。すぐに顔が赤くなるから心配になるが、全然酔っていないからびっくりするんだ。
というわけで、真琴と翼くん以外、同じワインで乾杯することになった。
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