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番外編
宮古島旅行 5
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「思ったよりもたくさんあって……重たいでしょう?」
「いえ、大したことはないですよ。それよりアルバムを見られることの方が嬉しいですから」
「まぁ、ふふっ」
そんな会話をしながら、安慶名とお義母さん、そして悠真さんが部屋に戻ってきた。
かなり分厚いアルバムが8冊か……。
すごいな。
流石、安慶名だ。
お義母さんどころか悠真さんにもアルバムを持たせていない。
まぁ、旦那としては当然のことだろうが。
「これが、悠真のアルバム3冊。そしてこっちは真琴のアルバム2冊。あとのは家族のアルバムよ」
真琴のアルバムは2冊か……。
やはり兄弟がいると下の子の写真が少ないというのは本当なんだろうな。
「すごいですね。ちゃんと成長の記録を残されているなんて……」
「ふふっ。お義父さんも正崇さんも写真が趣味でね、悠真が生まれた時に張り切って良いカメラを買って、ことあるごとに写真を撮っていたの。真琴が生まれてからさらに凄腕カメラマンとしての才能が開花したとかいって。ふふっ。楽しそうに二人の写真を撮っていたわ」
そうか……二人のカメラマンだったお祖父さんが早くに亡くなって、お義父さんも悠真さんが高校生の頃に亡くなったといっていたから、真琴の写真はこれでも多い方なんだろうな。
「お祖父さんもお義父さんも二人が可愛くて仕方がなかったんでしょうね」
「ふふっ。成瀬さん、悠真より真琴のアルバムが少ないと思ったでしょう?」
「え、ええ。すみません」
自分の思っていたことをズバリと当てられて驚いてしまう。
人に心の内を読まれたことなんて一度もないのに。
さすが真琴のお母さんだ。
「ふふっ。あのね、真琴の方が少し写真が少ないのは、真琴がいつでも悠真と一緒にいたがったからなのよ」
「えっ?」
「なかなか一人では撮らせてくれなかったの。いつでも悠真と一緒にいて……3歳くらいになった時は、私たちよりずっと悠真のところにばかりくっついていてね。ふふっ。『にぃにぃ』って口癖のように言ってたわ。だからこっちの家族用のアルバムに悠真と真琴がたくさん写っているわよ。あっ、ホームビデオで撮ったものが残ってるんだけど、映像見てみる?」
願ってもないお宝映像だ。
断る理由なんてどこにもない。
「母さんったらっ、流石にそれは恥ずかしいよっ」
真っ赤な顔で止めようとする真琴を制して、
「いやっ! ぜひ見せてくださいっ!! なぁ、安慶名。お前も見たいだろう?」
と安慶名を巻き込むと、安慶名も幼き日の悠真さんが見たいらしく、目を輝かせながら
「ええ。ぜひお願いします」
とはっきりと答えていた。
「ふふっ。じゃあ、すぐに準備するわね。それまでアルバムを見ておいて」
「お手伝いしましょうか?」
「ありがとう、大丈夫よ」
そう言って奥の部屋に入っていくお義母さんを見送っていると、
「優一さん、小さい頃の映像なんてみたいですか?」
と真琴が恥ずかしそうな顔をして袖を引っ張ってくる。
「く――っ! 真琴、そんな可愛らしい顔で見つめられたらこのまま押し倒してしまいたくなるよ」
耳元でそっと囁くと、さらに顔を赤らめて
「もうっ! 優一さんったら」
と拗ねた声をあげる。
そんなことをされても可愛いだけなのに、真琴は何もわかっていない。
「家族からどんなふうに愛されて、どんなふうに育ってきたのか……お祖父さんやお義父さん、そして家族の皆さんの誠への想いを全部受け止めて、今まで以上に真琴を大切にしたいんだよ」
「優一さん……僕、優一さんに十分大切にしてもらってますし、幸せですよ」
「真琴……」
「ん゛っ、ん゛っ」
「――っ!!」
突然の大きな咳払いの音に真琴が驚いて俺に抱きついてくる。
あの咳払いは安慶名か?
俺も正直驚いたが、安慶名が声をあげてくれなければそのままキスしていただろう。
すっかり二人の世界に浸ってしまってばつが悪かったが、
「ふふっ。真琴がちゃんと愛されてるようで良かったよ」
とお祖母さんが笑ってくれたのがせめてもの救いだった。
「あ、あの……優一さん。アルバムを見ましょう!」
まだ真っ赤な顔で、目の前の自分のアルバムを開いてみてせてくれたのは真琴の照れ隠しだろう。
そんなところも可愛いなと思いつつ、写真に目をやると
「――っ!! な――っ!! かわいいっ!!」
生まれたばかりの真琴がぱっちりと目を開けてこちらを向いている。
今の真琴をそのまま小さくしたような、あまりにも可愛い姿に思わず大声が漏れてしまった。
「ふふっ。でしょう? 真琴が生まれた時は、もう天使が生まれたって集落で話題になったんですよ」
悠真さんはまるで自分が誉められたかのように笑顔を見せる。
でも、本当に天使だ。
どの写真を見ても天使がいる。
ああ、本当によく俺と出会うまで無事でいてくれたものだ。
悠真さんが就職してから真琴が大学に行くまで、もしかしたら倉橋さんがこっそり警護を付けてくれていたのかもしれないな。
うん、そうに違いない。
倉橋さんにはしっかりとお礼をしておくとするか。
アルバムのどの写真も見逃さないようにじっくりと目に焼き付けていると、
「お待たせ。ビデオがあったわ」
とお義母さんが機材を持って現れた。
それを器用にテレビと繋いで、再生ボタンを押した。
ああ、どんなお宝映像が見られるんだろうか……。
ゴクリと息を呑んで、見守っていると
「にぃにぃーっ! いっちゃらめぇーっ!」
と辿々しい声をあげながら、部屋の奥からトコトコと玄関に向かって走っていく天使が現れた。
これが真琴か……。
うわっ、鼻血が出そう。
「真琴、にぃにぃは今から学校なんだよ。帰ってきたらまた遊んであげるから」
「やらぁ、らめぇ。いっちょにいるのぉーっ」
「ああ、もうっ! 可愛すぎておいていけなくなっちゃうよ」
「にぃにぃ、いっちょにおねんねしよぉー」
「おかあさぁーんっ!」
「ふふっ。ほら、真琴。お兄ちゃんに行ってらっしゃいしようか」
「やぁっ、いってらっちゃい、ちないーっ」
「ねぇ、真琴。帰ったら一緒にマンゴー取りに行こう」
「まんごー? ほんちょ?」
「うん、にぃにぃが手伝ってあげる。だから我慢できる?」
「うん、がまんれきるーっ!」
「じゃあ、いってくるね」
「にぃにぃーっ、ちゅーは?」
「ふふっ。ちゅーっ」
「ふふっ。いってらったーい」
くぅ――――っ!!!!!
な、なんだ……この可愛い映像は……。
この映像、欲しすぎる……っ!!
なんとかしてこの映像を手に入れられないか?
そっと安慶名を見ると、あいつも同じように惚けているのが見える。
なんとかして、この映像を持ち帰れるように安慶名と二人で組んで交渉するか。
「いえ、大したことはないですよ。それよりアルバムを見られることの方が嬉しいですから」
「まぁ、ふふっ」
そんな会話をしながら、安慶名とお義母さん、そして悠真さんが部屋に戻ってきた。
かなり分厚いアルバムが8冊か……。
すごいな。
流石、安慶名だ。
お義母さんどころか悠真さんにもアルバムを持たせていない。
まぁ、旦那としては当然のことだろうが。
「これが、悠真のアルバム3冊。そしてこっちは真琴のアルバム2冊。あとのは家族のアルバムよ」
真琴のアルバムは2冊か……。
やはり兄弟がいると下の子の写真が少ないというのは本当なんだろうな。
「すごいですね。ちゃんと成長の記録を残されているなんて……」
「ふふっ。お義父さんも正崇さんも写真が趣味でね、悠真が生まれた時に張り切って良いカメラを買って、ことあるごとに写真を撮っていたの。真琴が生まれてからさらに凄腕カメラマンとしての才能が開花したとかいって。ふふっ。楽しそうに二人の写真を撮っていたわ」
そうか……二人のカメラマンだったお祖父さんが早くに亡くなって、お義父さんも悠真さんが高校生の頃に亡くなったといっていたから、真琴の写真はこれでも多い方なんだろうな。
「お祖父さんもお義父さんも二人が可愛くて仕方がなかったんでしょうね」
「ふふっ。成瀬さん、悠真より真琴のアルバムが少ないと思ったでしょう?」
「え、ええ。すみません」
自分の思っていたことをズバリと当てられて驚いてしまう。
人に心の内を読まれたことなんて一度もないのに。
さすが真琴のお母さんだ。
「ふふっ。あのね、真琴の方が少し写真が少ないのは、真琴がいつでも悠真と一緒にいたがったからなのよ」
「えっ?」
「なかなか一人では撮らせてくれなかったの。いつでも悠真と一緒にいて……3歳くらいになった時は、私たちよりずっと悠真のところにばかりくっついていてね。ふふっ。『にぃにぃ』って口癖のように言ってたわ。だからこっちの家族用のアルバムに悠真と真琴がたくさん写っているわよ。あっ、ホームビデオで撮ったものが残ってるんだけど、映像見てみる?」
願ってもないお宝映像だ。
断る理由なんてどこにもない。
「母さんったらっ、流石にそれは恥ずかしいよっ」
真っ赤な顔で止めようとする真琴を制して、
「いやっ! ぜひ見せてくださいっ!! なぁ、安慶名。お前も見たいだろう?」
と安慶名を巻き込むと、安慶名も幼き日の悠真さんが見たいらしく、目を輝かせながら
「ええ。ぜひお願いします」
とはっきりと答えていた。
「ふふっ。じゃあ、すぐに準備するわね。それまでアルバムを見ておいて」
「お手伝いしましょうか?」
「ありがとう、大丈夫よ」
そう言って奥の部屋に入っていくお義母さんを見送っていると、
「優一さん、小さい頃の映像なんてみたいですか?」
と真琴が恥ずかしそうな顔をして袖を引っ張ってくる。
「く――っ! 真琴、そんな可愛らしい顔で見つめられたらこのまま押し倒してしまいたくなるよ」
耳元でそっと囁くと、さらに顔を赤らめて
「もうっ! 優一さんったら」
と拗ねた声をあげる。
そんなことをされても可愛いだけなのに、真琴は何もわかっていない。
「家族からどんなふうに愛されて、どんなふうに育ってきたのか……お祖父さんやお義父さん、そして家族の皆さんの誠への想いを全部受け止めて、今まで以上に真琴を大切にしたいんだよ」
「優一さん……僕、優一さんに十分大切にしてもらってますし、幸せですよ」
「真琴……」
「ん゛っ、ん゛っ」
「――っ!!」
突然の大きな咳払いの音に真琴が驚いて俺に抱きついてくる。
あの咳払いは安慶名か?
俺も正直驚いたが、安慶名が声をあげてくれなければそのままキスしていただろう。
すっかり二人の世界に浸ってしまってばつが悪かったが、
「ふふっ。真琴がちゃんと愛されてるようで良かったよ」
とお祖母さんが笑ってくれたのがせめてもの救いだった。
「あ、あの……優一さん。アルバムを見ましょう!」
まだ真っ赤な顔で、目の前の自分のアルバムを開いてみてせてくれたのは真琴の照れ隠しだろう。
そんなところも可愛いなと思いつつ、写真に目をやると
「――っ!! な――っ!! かわいいっ!!」
生まれたばかりの真琴がぱっちりと目を開けてこちらを向いている。
今の真琴をそのまま小さくしたような、あまりにも可愛い姿に思わず大声が漏れてしまった。
「ふふっ。でしょう? 真琴が生まれた時は、もう天使が生まれたって集落で話題になったんですよ」
悠真さんはまるで自分が誉められたかのように笑顔を見せる。
でも、本当に天使だ。
どの写真を見ても天使がいる。
ああ、本当によく俺と出会うまで無事でいてくれたものだ。
悠真さんが就職してから真琴が大学に行くまで、もしかしたら倉橋さんがこっそり警護を付けてくれていたのかもしれないな。
うん、そうに違いない。
倉橋さんにはしっかりとお礼をしておくとするか。
アルバムのどの写真も見逃さないようにじっくりと目に焼き付けていると、
「お待たせ。ビデオがあったわ」
とお義母さんが機材を持って現れた。
それを器用にテレビと繋いで、再生ボタンを押した。
ああ、どんなお宝映像が見られるんだろうか……。
ゴクリと息を呑んで、見守っていると
「にぃにぃーっ! いっちゃらめぇーっ!」
と辿々しい声をあげながら、部屋の奥からトコトコと玄関に向かって走っていく天使が現れた。
これが真琴か……。
うわっ、鼻血が出そう。
「真琴、にぃにぃは今から学校なんだよ。帰ってきたらまた遊んであげるから」
「やらぁ、らめぇ。いっちょにいるのぉーっ」
「ああ、もうっ! 可愛すぎておいていけなくなっちゃうよ」
「にぃにぃ、いっちょにおねんねしよぉー」
「おかあさぁーんっ!」
「ふふっ。ほら、真琴。お兄ちゃんに行ってらっしゃいしようか」
「やぁっ、いってらっちゃい、ちないーっ」
「ねぇ、真琴。帰ったら一緒にマンゴー取りに行こう」
「まんごー? ほんちょ?」
「うん、にぃにぃが手伝ってあげる。だから我慢できる?」
「うん、がまんれきるーっ!」
「じゃあ、いってくるね」
「にぃにぃーっ、ちゅーは?」
「ふふっ。ちゅーっ」
「ふふっ。いってらったーい」
くぅ――――っ!!!!!
な、なんだ……この可愛い映像は……。
この映像、欲しすぎる……っ!!
なんとかしてこの映像を手に入れられないか?
そっと安慶名を見ると、あいつも同じように惚けているのが見える。
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