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お世話されて
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「怒ってなくてよかった。真琴くん、もう今日は本当に何もしないから眠って。少し身体が熱くなってきてるみたいだから」
「それは……優一さんが、きす、するからですよ」
「ふふっ。それもあるだろうけど、ちょっと心配だから」
そう言ってギュッと抱きしめられる。
自分が熱いなんて全然感じない。
それどころか抱きしめられているせいで、ドキドキが止まらない。
眠ってと言われても寝られそうにないけれど、なぜだろう……すこし眠気が出てきた
昔から熱が出るとすぐに眠ってしまうから、やっぱり少し熱が出てきているかもしれないな。
「夜中に熱が出ても心配しなくていいよ。私は医者だからね、安心して眠っていたらいい」
まるで赤ちゃんを寝かしつけるように背中をトントンと優しく叩かれているうちに、僕はどんどん眠りに誘われていく。
そういえば、子どもの時、僕が熱を出したら兄さんがこうやって寝かしつけてくれたっけ。
――真琴は熱を出しやすいから少しでも熱が出たら身体を休めないといけないよ。無理したらすぐに熱があがっちゃうからね。
本当に僕はすぐに熱を出すから、兄さんは大変だっただろうな。
でも、そうか……。
これから優一さんが僕と一緒にいてくれるなら、兄さんがしてきてくれたことを優一さんがしてくれるのかな?
僕は代わりに優一さんに何をしてあげられるんだろう。
何か僕にできることが見つかればいいんだけどな……。
「ふふっ。大丈夫。真琴くんがそばにいてくれるだけでいいんだよ。ずっと私のそばで笑顔見せてくれ」
夢の中で優一さんにそんなことを言われたような気がした。
でも、僕がそばにいたらいいなんて……そんなの、僕の方が幸せな気がする。
そんな幸せな感情のまま、僕は深い眠りに落ちていた。
うーん、あ、ついっ。
そう思った瞬間、怪我をした足に冷たい感触がして、一気に身体の火照りが冷めていく。
「きもち、いぃ……っ」
「これから熱が下がっていくからね、心配しないでいいよ」
優しい優一さんの声にそっと目を開けると、仄かな光の中で優一さんが僕の足に冷たいタオルをかけてくれているのが朧げに見えた。
「迷惑、かけて……ごめんなさい……」
「ふふっ。迷惑じゃないよ。だから大丈夫。次起きたら元気になってるからね」
柔らかな優一さんの唇の感触をおでこに感じなから、また深い眠りに落ちていった。
目を覚ますと、優一さんの胸の中にいた。
カーテンがしっかり閉められていて、外の灯りが全く見えない。
今が一体何時なのかもわからない。
そんな中、僕が目覚めたことに気づいた優一さんが目を覚ました。
朝の挨拶よりもまず、僕の首筋に手をあて微笑む優一さんの姿に、もう熱は下がったんだと僕もわかった。
「熱は下がったけど、今日は一日大人しくしておかないとダメだよ。まぁ、足も怪我しているから動けないとは思うけど、今日はベッドから出るのは禁止だからね」
せっかく今日から優一さんのお仕事の手伝いができると思ったのにな。
でも働けないんじゃ、かえって邪魔になっちゃうし仕方ないか……。
「今日は午後からの2時間だけ事務所に行かないといけないけどそれ以外は一緒にいるから安心していいよ」
「えっ、そんな……僕のために仕事を休むなんてダメです……」
「違うよ、元々こういうスケジュールだったんだ。だから、午前中から真琴くんにきてもらってじっくり仕事を教えようと思ってたんだよ」
「そう、なんですか……」
「だから、心配しないでいいよ」
「はい。ありがとうございます」
ホッとした途端、トイレに行きたくなってしまって、
「すみません……あの、トイレに行きたくて……」
「ああ、ごめんね。朝起きたらすぐ連れて行かないといけなかったな」
そう言いながら、さっと抱き抱えるとあっという間にトイレに連れて行かれ
「私が支えているから、そのまましていいよ」
と立ったままズボンと下着を下ろされる。
怪我した足に負担のないように、身体は完全に優一さんに委ねていて気付けば、優一さんは僕のモノを持っている。
「えっ、ちょ――っ、待ってっ!」
焦る僕の心とは裏腹に準備万端の僕の身体は優一さんに全てを支えられながら、おしっこをすることになってしまった。
もはや途中で止めることなどできなくて、もう最初から最後まで全部優一さんにみられてしまっている。
僕が茫然としている間にささっと服も直されて、お姫さまのように抱っこされてまた寝室へと戻ってきた。
ベッドに横になってからハッと我にかえり、
「あ、あの……優一さん……さっきの、あのトイレ……みてました、よね?」
というと、
「私たちは恋人同士なんだよ? 愛してるんだから、汚いともなんとも思わないよ。それよりも世話できたってことの方が私は嬉しいが、真琴くんはそう思わない?」
と平然と言われてしまった。
でも、言われてみれば確かにそうかも……。
全然知らない人のトイレのお世話なんて、頑張ってもできそうにないけど……優一さんなら、体格的に連れていけるかとか関係なく、お世話は絶対にしたい。できることなら、誰にも任せたくないと思うのは当然かもしれない。
兄さんにしてもらうのも恥ずかしいけど、優一さんはもうやってもらっちゃったし……恥ずかしいと思う方がおかしいのかもしれないな……。
「それは……優一さんが、きす、するからですよ」
「ふふっ。それもあるだろうけど、ちょっと心配だから」
そう言ってギュッと抱きしめられる。
自分が熱いなんて全然感じない。
それどころか抱きしめられているせいで、ドキドキが止まらない。
眠ってと言われても寝られそうにないけれど、なぜだろう……すこし眠気が出てきた
昔から熱が出るとすぐに眠ってしまうから、やっぱり少し熱が出てきているかもしれないな。
「夜中に熱が出ても心配しなくていいよ。私は医者だからね、安心して眠っていたらいい」
まるで赤ちゃんを寝かしつけるように背中をトントンと優しく叩かれているうちに、僕はどんどん眠りに誘われていく。
そういえば、子どもの時、僕が熱を出したら兄さんがこうやって寝かしつけてくれたっけ。
――真琴は熱を出しやすいから少しでも熱が出たら身体を休めないといけないよ。無理したらすぐに熱があがっちゃうからね。
本当に僕はすぐに熱を出すから、兄さんは大変だっただろうな。
でも、そうか……。
これから優一さんが僕と一緒にいてくれるなら、兄さんがしてきてくれたことを優一さんがしてくれるのかな?
僕は代わりに優一さんに何をしてあげられるんだろう。
何か僕にできることが見つかればいいんだけどな……。
「ふふっ。大丈夫。真琴くんがそばにいてくれるだけでいいんだよ。ずっと私のそばで笑顔見せてくれ」
夢の中で優一さんにそんなことを言われたような気がした。
でも、僕がそばにいたらいいなんて……そんなの、僕の方が幸せな気がする。
そんな幸せな感情のまま、僕は深い眠りに落ちていた。
うーん、あ、ついっ。
そう思った瞬間、怪我をした足に冷たい感触がして、一気に身体の火照りが冷めていく。
「きもち、いぃ……っ」
「これから熱が下がっていくからね、心配しないでいいよ」
優しい優一さんの声にそっと目を開けると、仄かな光の中で優一さんが僕の足に冷たいタオルをかけてくれているのが朧げに見えた。
「迷惑、かけて……ごめんなさい……」
「ふふっ。迷惑じゃないよ。だから大丈夫。次起きたら元気になってるからね」
柔らかな優一さんの唇の感触をおでこに感じなから、また深い眠りに落ちていった。
目を覚ますと、優一さんの胸の中にいた。
カーテンがしっかり閉められていて、外の灯りが全く見えない。
今が一体何時なのかもわからない。
そんな中、僕が目覚めたことに気づいた優一さんが目を覚ました。
朝の挨拶よりもまず、僕の首筋に手をあて微笑む優一さんの姿に、もう熱は下がったんだと僕もわかった。
「熱は下がったけど、今日は一日大人しくしておかないとダメだよ。まぁ、足も怪我しているから動けないとは思うけど、今日はベッドから出るのは禁止だからね」
せっかく今日から優一さんのお仕事の手伝いができると思ったのにな。
でも働けないんじゃ、かえって邪魔になっちゃうし仕方ないか……。
「今日は午後からの2時間だけ事務所に行かないといけないけどそれ以外は一緒にいるから安心していいよ」
「えっ、そんな……僕のために仕事を休むなんてダメです……」
「違うよ、元々こういうスケジュールだったんだ。だから、午前中から真琴くんにきてもらってじっくり仕事を教えようと思ってたんだよ」
「そう、なんですか……」
「だから、心配しないでいいよ」
「はい。ありがとうございます」
ホッとした途端、トイレに行きたくなってしまって、
「すみません……あの、トイレに行きたくて……」
「ああ、ごめんね。朝起きたらすぐ連れて行かないといけなかったな」
そう言いながら、さっと抱き抱えるとあっという間にトイレに連れて行かれ
「私が支えているから、そのまましていいよ」
と立ったままズボンと下着を下ろされる。
怪我した足に負担のないように、身体は完全に優一さんに委ねていて気付けば、優一さんは僕のモノを持っている。
「えっ、ちょ――っ、待ってっ!」
焦る僕の心とは裏腹に準備万端の僕の身体は優一さんに全てを支えられながら、おしっこをすることになってしまった。
もはや途中で止めることなどできなくて、もう最初から最後まで全部優一さんにみられてしまっている。
僕が茫然としている間にささっと服も直されて、お姫さまのように抱っこされてまた寝室へと戻ってきた。
ベッドに横になってからハッと我にかえり、
「あ、あの……優一さん……さっきの、あのトイレ……みてました、よね?」
というと、
「私たちは恋人同士なんだよ? 愛してるんだから、汚いともなんとも思わないよ。それよりも世話できたってことの方が私は嬉しいが、真琴くんはそう思わない?」
と平然と言われてしまった。
でも、言われてみれば確かにそうかも……。
全然知らない人のトイレのお世話なんて、頑張ってもできそうにないけど……優一さんなら、体格的に連れていけるかとか関係なく、お世話は絶対にしたい。できることなら、誰にも任せたくないと思うのは当然かもしれない。
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