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◇
ミイシャの事件の日から里奈の生活は変わった。別に生活や仕事場が変わったわけではないが、世界が一回り明るくなった。
レイーシャさまがちょくちょく会いに来てくれるようになった。
「元気か?」「怪我がないか?」「なにか困ったことがないか?」
と毎回聞いてくる。ひどい時は朝昼晩同じ台詞を聞いてくる。その言葉を言うためにわざわざ来ているみたいだった。
「私は元気です。レイーシャさまも気をつけて、お仕事を頑張ってきてください」と里奈も毎回同じ台詞を言っている。
レイーシャさまはいつも可愛いお菓子やお花などを持ってきてくれる。そして何度か庭園を散歩しないか何度か誘われたが、それは断固断っている。
ハンナお母さんが悲しむからだ。ハンナお母さんは、里奈がレイーシャさまに遊ばれて捨てられたら、このお城で働き辛くなると心配している。
レイーシャさまは別に里奈を女と見ていない……と思う。小動物や子どもを可愛がる感覚なのだと思う。とハンナお母さんに伝えたら、ほっとした顔をして信じてくれた。でも二人でいるところを誰かに見られてはいけないと何度も念を押された。
ちょっと、胸がチクッとした。ハンナお母さんの目からも里奈とレイーシャさまが恋愛関係になるなんて考えられないんだ……。
「ほら、リーナ、これは今街で流行っている焼き菓子だ。部下が差し入れで持ってきたんだ」
里奈が縫い物をしている時にレイーシャさまに呼ばれた。彼は非人たちが働いている仕事場に決して入ろうとしない。別に入りたくないわけでなくて、みんなを怖がらせたくないと言う配慮だ。
毎日レイーシャさまが里奈に会いに来ていても、非人の仲間たちは二人がお付き合いしていると冷やかしはしなかった。子どもか子動物を可愛がりに来ていると思っている。誰の目にも明らかで、レイーシャさまが里奈のような非人の子どもを恋愛対象に見るなんてありえないみたい。
あの暴行の日以来、ミイシャも恋や結婚とか言わなくなった。前の明るいミイシャはいなくなっていた。ミイシャは里奈にも、もうレイーシャさまの妾になったら、と言わなくなった。あの日に一体なにがあったのだろうか。マーシャさんが吐いた言葉の他になにがあったのだろうか。
「どうしたんだ?」
最近のミイシャの様子が変でモヤモヤ悩んでいたのが顔に出ていたようだ。
「いいえ、あっ、ありがとうございます。後でお母さんとミイシャと一緒に食べるね」
「ああ。少しそこのベンチに座わらないか?」
洗濯場の建物の横に木のベンチがいくつかある。里奈たちは天気のいい日はベンチに座ってお昼を食べることがある。
「はい」
ベンチは建物と木々の間にあり、いつも木陰だ。
「あの木は『レンエン』と言って一年に一回だけ真っ白な花を咲かすのだ」
「はっ、はい。私、花を見ました」
九ヶ月前にこの世界へ来てはじめてお城へ来た日だ。大ぶりの真っ白な花が堂々と木々に咲いていて圧倒された。レンエンは木蓮のような花だ。匂いも木蓮と同じだと思う。幻想的な景色だったけれど、日本で見た花を見れて、ここでも生きていけると思った。そして、ふらりとこの世界へ来たなら、日本にもふらりと帰れるのかなあと思った。
「レンエンの花が咲く姿を何度も見ませんように」
はじめてレンエンの木を見た日以来、この木を通る度にお願いをするようになった。
「そうか。レンエンの花は天を仰ぐように凛として咲く。レンエンの花が咲かなくても、私はここがお気に入りの場所でよく来るのだ。
まあ、使用人たちの邪魔にならないようにこっそりとだがな」
だからリーナもレイーシャさまをあの日まで見なかったんだ。
「はじめてリーナに会った時に、容姿もだが、君に惹かれた。私を見ても態度を変えずに接してくれたことがなにより新鮮だったんだ」
きゅうに真剣な顔でリーナの顔を覗き込んで言った。
「最初は泣き顔だったのが、急に驚いた顔をし、顔中燃えているように赤くなった。そしてビクビクした顔をしたと思ったら笑って、次々とクルクル顔を変える人に今まで会ったことがない。
特に貴族など相手に感情を知れたらいけないと幼いころから教育されているからか、表情が乏しい。
だから、リーナに出会って、君の顔をずっと見ていたいと思うようになったのだ」
(恥ずかしい……今、私はどんな顔をしているんだろう)
ただでさえこんなストライクゾーンばっちりの男の人に見つめられるなんて経験なかったのに。
「そして洗濯場の喧嘩があった日、リーナが倒れている時に自分の気持ちに気づいた。
私はリーナを守りたい、と思ったんだ。
その、二十三にもなって恥ずかしいが……その……一緒にいたい」
「っえ、にじゅ」「最後まで言わせてくれ」
里奈はレイーシャさまが自分と同じ年の二十三歳と知って驚き確認しようとした。人類の神秘に出会い動揺していた。
「分かっている。リーナはやっと成人したが十六歳で私は二十三歳で大人で年の差があると分かっている。
それにリーナは小さい時から疎まれ食事をきちんともらえない環境におり、身体の成長が遅いとも分かっている。その上で私と付き合って欲しいと。私はリーナが好きだ」
レイーシャさまは座っている里奈の前で片膝をついて、左手を胸に当てて言った。
里奈はずっとレイーシャさまの妾になりたいと思っていたから、彼が自分とお付き合いしたいと言ってくれて胸がドキドキしている。
「は、はい」
それだけ答えるのが精一杯だった。
「リーナ、ありがとう」
レイーシャさまの広い胸に抱きしめられた。二人の心臓の鼓動が落ち着いたころに、リーナははっとする。
「レイーシャさま」
「はい」
レイーシャさまの腕が緩んで、里奈は少し彼から離れて綺麗な端正な顔を見上げる。
「私、二十三歳です。私、多分これ以上は成長をしないと思う。あっ、でも横には成長すると思うけれど」
「えっ!! はあーーーー!!?? 同じ年!!??」
「……はい」
里奈の方もレイーシャさまの年齢を聞いて驚いているけれど、こんなに変顔で大声で叫ばれたら急に申し訳ない気持ちになった。ちなみにレイーシャさまの顔は、ムンクの美形な顔だった。
「そ、そうか……。もう少し時間をかけていこうと思ったが、同じ年と言うならば、遠慮する必要がなくなったようだ」
コバルトブルーの目がキラーンと光ったのは、きっと気のせいだよね。
「リーナ、すでに知っている通り、私はこの国の王子だ。
私は王子として側室を持たないといけない義務がある。今いる私の側室との契約期間が一週間後に終わる」
レイーシャさまに側室がいたと知っている。でも、彼から彼女の話をされるとズキっと心に痛みが走った。さっきまで彼とこうして話をできるだけでいいと思っていたのに、いまは独占欲丸出しして……。自分が嫌になる。
「私はもう十分に王族としての義務を果たしたと兄上に申し上げて、王族からの除籍を願う。
私はあなたとリーナと未来を作っていきたい」
「えっ、うっ、っうぁぁぁぁーーー」
きっと里奈がこの世界に迷い込んだのは、彼と出会うためだったんだ。運命の赤い糸が里奈をこの世界に引っ張り込んだんだ。アバズレお母さんに育てられたから、赤い糸なんてこれっぽちも信じていないはずなのに。
レイーシャさまがそう簡単に王族を辞めれるなんてないと知っている。この先、彼が他の人を好きになるかもしれない。
「私は非人だから、子どもは、できない」
「分かっている。私もできなかった。いいではないか? 私とリーナ二人だけでも、いいではないか……」
レイーシャさまのコバルトブルーの目を見ると、その台詞が彼の本心と分かった。
「レイーシャさまーー、好きです」
二十三歳になって、異世界に迷い込んで、はじめて両思いの彼氏ができた。
ミイシャの事件の日から里奈の生活は変わった。別に生活や仕事場が変わったわけではないが、世界が一回り明るくなった。
レイーシャさまがちょくちょく会いに来てくれるようになった。
「元気か?」「怪我がないか?」「なにか困ったことがないか?」
と毎回聞いてくる。ひどい時は朝昼晩同じ台詞を聞いてくる。その言葉を言うためにわざわざ来ているみたいだった。
「私は元気です。レイーシャさまも気をつけて、お仕事を頑張ってきてください」と里奈も毎回同じ台詞を言っている。
レイーシャさまはいつも可愛いお菓子やお花などを持ってきてくれる。そして何度か庭園を散歩しないか何度か誘われたが、それは断固断っている。
ハンナお母さんが悲しむからだ。ハンナお母さんは、里奈がレイーシャさまに遊ばれて捨てられたら、このお城で働き辛くなると心配している。
レイーシャさまは別に里奈を女と見ていない……と思う。小動物や子どもを可愛がる感覚なのだと思う。とハンナお母さんに伝えたら、ほっとした顔をして信じてくれた。でも二人でいるところを誰かに見られてはいけないと何度も念を押された。
ちょっと、胸がチクッとした。ハンナお母さんの目からも里奈とレイーシャさまが恋愛関係になるなんて考えられないんだ……。
「ほら、リーナ、これは今街で流行っている焼き菓子だ。部下が差し入れで持ってきたんだ」
里奈が縫い物をしている時にレイーシャさまに呼ばれた。彼は非人たちが働いている仕事場に決して入ろうとしない。別に入りたくないわけでなくて、みんなを怖がらせたくないと言う配慮だ。
毎日レイーシャさまが里奈に会いに来ていても、非人の仲間たちは二人がお付き合いしていると冷やかしはしなかった。子どもか子動物を可愛がりに来ていると思っている。誰の目にも明らかで、レイーシャさまが里奈のような非人の子どもを恋愛対象に見るなんてありえないみたい。
あの暴行の日以来、ミイシャも恋や結婚とか言わなくなった。前の明るいミイシャはいなくなっていた。ミイシャは里奈にも、もうレイーシャさまの妾になったら、と言わなくなった。あの日に一体なにがあったのだろうか。マーシャさんが吐いた言葉の他になにがあったのだろうか。
「どうしたんだ?」
最近のミイシャの様子が変でモヤモヤ悩んでいたのが顔に出ていたようだ。
「いいえ、あっ、ありがとうございます。後でお母さんとミイシャと一緒に食べるね」
「ああ。少しそこのベンチに座わらないか?」
洗濯場の建物の横に木のベンチがいくつかある。里奈たちは天気のいい日はベンチに座ってお昼を食べることがある。
「はい」
ベンチは建物と木々の間にあり、いつも木陰だ。
「あの木は『レンエン』と言って一年に一回だけ真っ白な花を咲かすのだ」
「はっ、はい。私、花を見ました」
九ヶ月前にこの世界へ来てはじめてお城へ来た日だ。大ぶりの真っ白な花が堂々と木々に咲いていて圧倒された。レンエンは木蓮のような花だ。匂いも木蓮と同じだと思う。幻想的な景色だったけれど、日本で見た花を見れて、ここでも生きていけると思った。そして、ふらりとこの世界へ来たなら、日本にもふらりと帰れるのかなあと思った。
「レンエンの花が咲く姿を何度も見ませんように」
はじめてレンエンの木を見た日以来、この木を通る度にお願いをするようになった。
「そうか。レンエンの花は天を仰ぐように凛として咲く。レンエンの花が咲かなくても、私はここがお気に入りの場所でよく来るのだ。
まあ、使用人たちの邪魔にならないようにこっそりとだがな」
だからリーナもレイーシャさまをあの日まで見なかったんだ。
「はじめてリーナに会った時に、容姿もだが、君に惹かれた。私を見ても態度を変えずに接してくれたことがなにより新鮮だったんだ」
きゅうに真剣な顔でリーナの顔を覗き込んで言った。
「最初は泣き顔だったのが、急に驚いた顔をし、顔中燃えているように赤くなった。そしてビクビクした顔をしたと思ったら笑って、次々とクルクル顔を変える人に今まで会ったことがない。
特に貴族など相手に感情を知れたらいけないと幼いころから教育されているからか、表情が乏しい。
だから、リーナに出会って、君の顔をずっと見ていたいと思うようになったのだ」
(恥ずかしい……今、私はどんな顔をしているんだろう)
ただでさえこんなストライクゾーンばっちりの男の人に見つめられるなんて経験なかったのに。
「そして洗濯場の喧嘩があった日、リーナが倒れている時に自分の気持ちに気づいた。
私はリーナを守りたい、と思ったんだ。
その、二十三にもなって恥ずかしいが……その……一緒にいたい」
「っえ、にじゅ」「最後まで言わせてくれ」
里奈はレイーシャさまが自分と同じ年の二十三歳と知って驚き確認しようとした。人類の神秘に出会い動揺していた。
「分かっている。リーナはやっと成人したが十六歳で私は二十三歳で大人で年の差があると分かっている。
それにリーナは小さい時から疎まれ食事をきちんともらえない環境におり、身体の成長が遅いとも分かっている。その上で私と付き合って欲しいと。私はリーナが好きだ」
レイーシャさまは座っている里奈の前で片膝をついて、左手を胸に当てて言った。
里奈はずっとレイーシャさまの妾になりたいと思っていたから、彼が自分とお付き合いしたいと言ってくれて胸がドキドキしている。
「は、はい」
それだけ答えるのが精一杯だった。
「リーナ、ありがとう」
レイーシャさまの広い胸に抱きしめられた。二人の心臓の鼓動が落ち着いたころに、リーナははっとする。
「レイーシャさま」
「はい」
レイーシャさまの腕が緩んで、里奈は少し彼から離れて綺麗な端正な顔を見上げる。
「私、二十三歳です。私、多分これ以上は成長をしないと思う。あっ、でも横には成長すると思うけれど」
「えっ!! はあーーーー!!?? 同じ年!!??」
「……はい」
里奈の方もレイーシャさまの年齢を聞いて驚いているけれど、こんなに変顔で大声で叫ばれたら急に申し訳ない気持ちになった。ちなみにレイーシャさまの顔は、ムンクの美形な顔だった。
「そ、そうか……。もう少し時間をかけていこうと思ったが、同じ年と言うならば、遠慮する必要がなくなったようだ」
コバルトブルーの目がキラーンと光ったのは、きっと気のせいだよね。
「リーナ、すでに知っている通り、私はこの国の王子だ。
私は王子として側室を持たないといけない義務がある。今いる私の側室との契約期間が一週間後に終わる」
レイーシャさまに側室がいたと知っている。でも、彼から彼女の話をされるとズキっと心に痛みが走った。さっきまで彼とこうして話をできるだけでいいと思っていたのに、いまは独占欲丸出しして……。自分が嫌になる。
「私はもう十分に王族としての義務を果たしたと兄上に申し上げて、王族からの除籍を願う。
私はあなたとリーナと未来を作っていきたい」
「えっ、うっ、っうぁぁぁぁーーー」
きっと里奈がこの世界に迷い込んだのは、彼と出会うためだったんだ。運命の赤い糸が里奈をこの世界に引っ張り込んだんだ。アバズレお母さんに育てられたから、赤い糸なんてこれっぽちも信じていないはずなのに。
レイーシャさまがそう簡単に王族を辞めれるなんてないと知っている。この先、彼が他の人を好きになるかもしれない。
「私は非人だから、子どもは、できない」
「分かっている。私もできなかった。いいではないか? 私とリーナ二人だけでも、いいではないか……」
レイーシャさまのコバルトブルーの目を見ると、その台詞が彼の本心と分かった。
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