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4章 それぞれの愛のかたち
59.娘の黒歴史
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「こんな小さいオレ達のお姫様が、いつの間にかあんなに大きくなっちまったよな?」
「ああ、そうだな。でもまさか非行に走るとは思いもしなかった」
「よりにもよって夜遊びにパパ活するとわな。まったく純真無垢は時として怖ろしい」
三歳の星歌のDVDを見ながら、俺達は二年前のことを思い出す。
今となっては微笑ましい思い出(?)なんだが、当時の俺には地獄の日々だったんだ。
中学生になっても俺にべったりでなんでも話してくれていた星歌が中二になった頃から、徐々に俺と距離を取るようになっていった。
それだけなら思春期を迎えた娘は父親を毛嫌いすると聞かされていたため、淋しくても娘の成長を喜ぶことにした。まぁ毛嫌いまではされなかったが。
それがいつしか平気で門限を破るようになり成績も徐々にイヤありえないほどガタ落ちで、これでは高校進学が危ういと思い少し強めに叱った。
そしたら星歌に嫌われ会話どころか無視され続け、夜遊びまで始まる始末。後から聞けば、結構前から夜中に抜け出し夜遊びをしていらしい。
師匠を失いスピカと産まれくる子を失い。これ以上の地獄はもうないと思っていたが、その時三度目の地獄を味わった。悩み苦しみ気が狂いそうで絶望。
龍ノ介に相談すれば父親だったら力尽くで止めろと激怒されたが、それで家出をされ絶縁されたら俺は死んでしまう。会話がなくても無視をされても星歌が家にいるだけで良かった。
そんな父親としてあるまじき行為をしてしまったのがいけなかったのか、ある日龍ノ介からパパ活を募集している少女達の一人が星歌じゃないかと言い出した。いくらなんでもそれはないだろうと半信半疑で現場に行けば、そこにいたのは星歌と友達。
あの時の衝撃は今でも思い出すだけでゾッとする。
俺の育て方がいけなかったんだろうか?
何か悩みがあるんだろうか?
何度となく自問しても分からない。
あの時ばかりは星歌が俺の前からいなくなる恐怖よりも、道を踏み外した娘を更生させる思いが先行したね。
嫌がる星歌を無理矢理家に連れ戻し、心を鬼にして説教を続けた。
パパ活の最悪の末路を教えた途端、ようやくいけないことだと気づきいた星歌は泣き出し、二度とパパ活と夜遊びをしないと約束してくれた。
門限は今でもたまに破っているが、まぁそのぐらいは罰を与えて多目には見ている。
「そう考えると星歌はまだまだ手がかかる子供だな?」
「そうそう。さっきは太の洗脳が解けたら巣立つと言ったが、相手があの太だから当分それはないな。肝心な場面でやらかして騒ぎを起こしそうだ」
顔の表情を緩め思わず声にしてしまえば、龍ノ介はさっきとは真逆のことを言いながら苦笑する。
そうなった欲しい。
心の奥底で強く願ってしまう自分がいる。
もちろん二人にはうまく行って欲しいとは思っているが……。
星歌が生き甲斐にしてきた長いようで短いこの十四年。星歌が俺から巣立っていったら、何度も言うようだが俺はどうしたらいい?
どうやら星歌の心配よりも、俺自身の心配をした方が良いらしい。
-星ちゃんとパパはずーと一緒だよ 約束!!
-もちろんだよ。
-なんだよ星歌、オレとは一緒じゃなくって良いのかよ?
-龍くんも一緒。三人で仲良くずーと暮らすの。
TVに流れる幼い星歌は無邪気な笑顔を浮かべそう言って俺に抱きつき、俺は嬉しそうに星歌を抱きしめている。すると少しいじけた龍ノ介の声だけが聞こえると、星歌はカメラ目線になって当たり前とばかりにそう良い頷く。
この頃の俺は星歌を育てるのに必死でいつか星歌が巣立っていくなど考えられず、この約束は永遠に続くとばかり思っていた。
でもそれは違って……?
「そう言えば星歌は婿養子を取って、俺と暮らすんだった」
見ているうちに今も似た約束を交わしたことを思い出すと、沈んでいた気持ちが一気に浮上する。思わず声に出してしまえば、龍ノ介は信じられないと言わんばかりの表情を浮かべ俺をガン見。
「は、同居? それ正気で言ってんのか?」
「ああ、駄目なのか?」
「駄目ではないが、同居前提の結婚条件はハードルが高い。……まぁ太なら三男坊で、お前を尊敬していて案外優良物件かもな?」
呆れ果てため息を付かれ言われるのだが、助言は的確だった。
優良物件と言ういい方はどうかと思うが。
確かに太くんが星歌の旦那になれば、婿養子はともかく同居は可能だ。
太くんなら俺と星歌の仲をある程度は認めてくれるだろうし、俺も太くんとなら仲良く出来る。そしたら俺の目の前で二人だけの世界になっても、微笑ましく思うだけ。
三人仲良く……孫が産まれたら賑やかになるだろうな。
そんな未来が来るのならば、星歌の巣立ちを素直に喜べる。
さっきまで悩みが嘘のようだ。
「それ最高だな」
「よ良かったな。悩みが解決して。……馬鹿馬鹿しい……」
「ああ。俺の老後はハッピーだ」
「ろ老後って……俺達はまだアラサーなんだが……」
「ん? なんか言ったか?」
「いいや別に」
輝かしすぎる未来にますます心が浮かれている中、なぜか凹んだ龍ノ介に何かを言われるのだか聞き取れず聞き返しても教えてくれず。
グラスに半分以上残っていた酒を一気呑み干し、庭へと出ていく。
不思議に思いながらも俺はDVDを最後まで見終え、自分の部屋に戻り星歌の隣で眠りについた。
翌朝
「パパ、おはよう」
「おはよう星歌。まだ早いから寝てなさい」
「ううん、一緒にジョギングしようよ。パパには散歩程度でしかないと思うけど、今日は休息日だから、ちょうどいいんじゃない?」
いつもの時間に起きてしまい少しだけ星歌の天使の寝顔を見ながらまどろんでいると、星歌は目を覚まし愛らしい表情を浮かべ声は俺を呼び挨拶をする。この表情も幼い時と何一つ変わらない。
俺の言葉に星歌は首を横に振り、体調を気遣いながら嬉しい申し出をされる。
「そうだな。龍ノ介からも軽くしろと釘を打たれたよ」
断る理由もなく二つ返事で頷き、俺と星歌は同時に起き上がる。
「ああ、そうだな。でもまさか非行に走るとは思いもしなかった」
「よりにもよって夜遊びにパパ活するとわな。まったく純真無垢は時として怖ろしい」
三歳の星歌のDVDを見ながら、俺達は二年前のことを思い出す。
今となっては微笑ましい思い出(?)なんだが、当時の俺には地獄の日々だったんだ。
中学生になっても俺にべったりでなんでも話してくれていた星歌が中二になった頃から、徐々に俺と距離を取るようになっていった。
それだけなら思春期を迎えた娘は父親を毛嫌いすると聞かされていたため、淋しくても娘の成長を喜ぶことにした。まぁ毛嫌いまではされなかったが。
それがいつしか平気で門限を破るようになり成績も徐々にイヤありえないほどガタ落ちで、これでは高校進学が危ういと思い少し強めに叱った。
そしたら星歌に嫌われ会話どころか無視され続け、夜遊びまで始まる始末。後から聞けば、結構前から夜中に抜け出し夜遊びをしていらしい。
師匠を失いスピカと産まれくる子を失い。これ以上の地獄はもうないと思っていたが、その時三度目の地獄を味わった。悩み苦しみ気が狂いそうで絶望。
龍ノ介に相談すれば父親だったら力尽くで止めろと激怒されたが、それで家出をされ絶縁されたら俺は死んでしまう。会話がなくても無視をされても星歌が家にいるだけで良かった。
そんな父親としてあるまじき行為をしてしまったのがいけなかったのか、ある日龍ノ介からパパ活を募集している少女達の一人が星歌じゃないかと言い出した。いくらなんでもそれはないだろうと半信半疑で現場に行けば、そこにいたのは星歌と友達。
あの時の衝撃は今でも思い出すだけでゾッとする。
俺の育て方がいけなかったんだろうか?
何か悩みがあるんだろうか?
何度となく自問しても分からない。
あの時ばかりは星歌が俺の前からいなくなる恐怖よりも、道を踏み外した娘を更生させる思いが先行したね。
嫌がる星歌を無理矢理家に連れ戻し、心を鬼にして説教を続けた。
パパ活の最悪の末路を教えた途端、ようやくいけないことだと気づきいた星歌は泣き出し、二度とパパ活と夜遊びをしないと約束してくれた。
門限は今でもたまに破っているが、まぁそのぐらいは罰を与えて多目には見ている。
「そう考えると星歌はまだまだ手がかかる子供だな?」
「そうそう。さっきは太の洗脳が解けたら巣立つと言ったが、相手があの太だから当分それはないな。肝心な場面でやらかして騒ぎを起こしそうだ」
顔の表情を緩め思わず声にしてしまえば、龍ノ介はさっきとは真逆のことを言いながら苦笑する。
そうなった欲しい。
心の奥底で強く願ってしまう自分がいる。
もちろん二人にはうまく行って欲しいとは思っているが……。
星歌が生き甲斐にしてきた長いようで短いこの十四年。星歌が俺から巣立っていったら、何度も言うようだが俺はどうしたらいい?
どうやら星歌の心配よりも、俺自身の心配をした方が良いらしい。
-星ちゃんとパパはずーと一緒だよ 約束!!
-もちろんだよ。
-なんだよ星歌、オレとは一緒じゃなくって良いのかよ?
-龍くんも一緒。三人で仲良くずーと暮らすの。
TVに流れる幼い星歌は無邪気な笑顔を浮かべそう言って俺に抱きつき、俺は嬉しそうに星歌を抱きしめている。すると少しいじけた龍ノ介の声だけが聞こえると、星歌はカメラ目線になって当たり前とばかりにそう良い頷く。
この頃の俺は星歌を育てるのに必死でいつか星歌が巣立っていくなど考えられず、この約束は永遠に続くとばかり思っていた。
でもそれは違って……?
「そう言えば星歌は婿養子を取って、俺と暮らすんだった」
見ているうちに今も似た約束を交わしたことを思い出すと、沈んでいた気持ちが一気に浮上する。思わず声に出してしまえば、龍ノ介は信じられないと言わんばかりの表情を浮かべ俺をガン見。
「は、同居? それ正気で言ってんのか?」
「ああ、駄目なのか?」
「駄目ではないが、同居前提の結婚条件はハードルが高い。……まぁ太なら三男坊で、お前を尊敬していて案外優良物件かもな?」
呆れ果てため息を付かれ言われるのだが、助言は的確だった。
優良物件と言ういい方はどうかと思うが。
確かに太くんが星歌の旦那になれば、婿養子はともかく同居は可能だ。
太くんなら俺と星歌の仲をある程度は認めてくれるだろうし、俺も太くんとなら仲良く出来る。そしたら俺の目の前で二人だけの世界になっても、微笑ましく思うだけ。
三人仲良く……孫が産まれたら賑やかになるだろうな。
そんな未来が来るのならば、星歌の巣立ちを素直に喜べる。
さっきまで悩みが嘘のようだ。
「それ最高だな」
「よ良かったな。悩みが解決して。……馬鹿馬鹿しい……」
「ああ。俺の老後はハッピーだ」
「ろ老後って……俺達はまだアラサーなんだが……」
「ん? なんか言ったか?」
「いいや別に」
輝かしすぎる未来にますます心が浮かれている中、なぜか凹んだ龍ノ介に何かを言われるのだか聞き取れず聞き返しても教えてくれず。
グラスに半分以上残っていた酒を一気呑み干し、庭へと出ていく。
不思議に思いながらも俺はDVDを最後まで見終え、自分の部屋に戻り星歌の隣で眠りについた。
翌朝
「パパ、おはよう」
「おはよう星歌。まだ早いから寝てなさい」
「ううん、一緒にジョギングしようよ。パパには散歩程度でしかないと思うけど、今日は休息日だから、ちょうどいいんじゃない?」
いつもの時間に起きてしまい少しだけ星歌の天使の寝顔を見ながらまどろんでいると、星歌は目を覚まし愛らしい表情を浮かべ声は俺を呼び挨拶をする。この表情も幼い時と何一つ変わらない。
俺の言葉に星歌は首を横に振り、体調を気遣いながら嬉しい申し出をされる。
「そうだな。龍ノ介からも軽くしろと釘を打たれたよ」
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