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2章 私が生まれた世界“トゥーラン”
30.人は見かけじゃない
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「やっぱり星歌を聖女にさせるのは間違っていたんだろうか?」
「それはオレにも分からないが、星歌には最後まで味方になって支えてくれる仲間がいるだろう?」
俺の弱音をいつものように龍ノ介は受け止めてくれ、軽い口調で大丈夫だと言ってくれ肩をバッシッとカツを入れてくれた。昔からこう言うのは何も変わらない。
本当なら傷ついた星歌を父親の俺が支えるべきなんだろうが、星歌は俺のことを気にして弱音を吐かなくなっている。
さっきだってハーフ魔族の扱いを知り辛そうな表情になるも、俺を見た瞬間元に戻ってしまった。本人は隠しているつもりでも全員にバレているため、 太くんの陽ちゃんは気を遣い星歌を連れ出し俺達と別れた。
今頃星歌は二人に胸の内を話して、泣いているのだろう。
そんな星歌をキツく抱きしめ励ましてやりたいが、今の俺には無理だから二人に託すしかなかった。それに俺が龍ノ介に頼っているように、父親より仲間に頼った方が良いのかも知れない。
俺としては淋しい限りだが。
「そうだな。所で黒崎君、あの少女は本当にハーフ魔族なのか?」
「え、髪色が何より物証拠だと思います」
「黒崎、人は見かけだけで判断したらいけないと親に教えてもらわなかったのか? あの子からはまったくと言って良いほど魔族臭などしてなかったぞ」
前ぶりなしで黒崎にあの少女について疑問をぶつければ、やっぱりと言わんばかりの迷いなき答えが返ってくる。その答えに俺だけではなく龍ノ介も呆れかえり、龍ノ介が聞きたかった疑問を投げかける。
魔族臭など星歌の前で話せば、今以上に傷つき俺達とも距離を取るだろう。そんなことされたら俺は生きていけない。だからこうして黒崎君には同行してもらった。
オレンジ色の髪の少女。確かに見かけだけなら魔族なのだが、魔族臭は一切しなかった。今の星歌のように秘薬で匂いで消していたのであればそうかも知れないが、魔族臭を消す秘薬が作れるのならカツラなどつけなくても薬で染まらせられるはず。それにあの少女の言葉には嘘偽りはなかった。かと言ってエルフでもないだろう。
「──確かに? だったらあの少女は一体?」
「魔力量が多い先祖返りだな。時たまそう言う子が生まれて将来は有望だから、二十七年前までは大切に育てられたはずなんだが」
「だったらやっぱりあの少女は混血じゃないのですか?」
「まさか魔族は敵以外に、純人間以外はすべて排除と教育されたのか?」
「いいえ。魔族は敵、ハーフ魔族とは深く関わるな。クオーターは注意しろです」
未だに魔族は敵だという考えが根付いたままの黒崎君は少女に魔族臭がしないことには疑問を持つも、後は頑なに教えを正当化し問われた問いを坦々と答えるだけ。
純粋で情に厚い良い子だとは思うが、だからずるがしこい連中に良いように使われている。今のままでは知らず知らずの内に取り返しの付かないことに荷担して、気づいた時には罪悪感に押し潰され自ら命を落とすかも知れない。そうなる前になんとかして目を覚まさせたいんだが、それも難しい。
「もし今後もオレ達と一緒に行動したいと言うのであれば、その考えはすべて捨てろ。人間と魔族とエルフは同じ知能を持った生命体と考えろ」
「……セレス姫の元に一旦戻り考えさせて下さい」
龍ノ介も相当頭にきているのらしくキツく言うと、黒崎君はビクンと身震いさせそれだけ言いオレ達からさっていく。
意外に素直……昨日のこともあって脅えてるのだろうか?
「後は本人次第だな?」
「だな。そんじゃぁオレらそのカツラを返しに行くとするか?」
「ああ。ってあれは?」
黒崎の後姿を見ながら少女を探しに行こうとすれば、路地から恐る恐るオレ達を見つめる少女の姿を見つけた。
髪を隠すためなのか紙袋を被って随分周囲を警戒しているようだが、その姿は俺にとって懐かしく愛らしい物だ。星歌が保育園の時、気に入ったのか良くやっていた。
俺の視線は少女にすぐに見つかり逃げようとするが、
「待って、おじさん達はこれを君に返しに来たんだ」
少女と視線の高さを合わせしゃがみ込み、怖がらせないようゆっくり少女に声を掛ける。
「……おじさんじゃない……」
おじさんに未だ抵抗がある龍ノ介は嫌そうに小声で突っ込むが、残念ながら俺達はもう立派なおじさんである。星歌の友達からそう呼ばれているため、俺にはもう抵抗がない。
とにかくその突っ込みはスルーだ。
「返してくれるの?」
「もちろんだよ。それに君は魔族じゃないんだろう?」
警戒しながらも俺の言葉を少しは信じてくれたのか、俺達の側にやって来てくれる。恐る恐る聞かれる問いに、不審に思われないよう言葉を選びながら答える。
魔族でも関係ないと言いたいのだが、さすがにそれを言ったら違う意味で警戒され憲兵に報告されたら面倒だ。理不尽で納得が行かなくても対策方法が見つかるまでは、表向きだけでも郷に入れば郷を従え。
「うん、そうだよ。おじちゃん達はあのお兄ちゃんと違って、ちゃんとあたいを見てくれるいい人となんだね?」
「オレはおじさんじゃなくお──ッグフ!!」
「(今はどうでも良いだろうそんなこと?)そう言ってもらえると嬉しいよ。きれいにセットしてあげるから後向いて」
ようやく少女が心を開き笑顔になってくれたと言うのに、龍ノ介はまだくだらないことにこだわってるため肘鉄を食らわし黙らせ、少女との交流を深める。けして変な意味ではない。
「うん!! そっちのおじちゃんは大丈夫?」
「大丈夫だよ。そのうち復活するから」
脇腹を抱えうずくまっている龍ノ介を心配する少女だがそれでも俺は雑に扱い、紙袋とカツラを素早く変え違和感がないようセットする。
「ありがとう。あたいの名前はミシェル。おうちは衣類専門の装備屋なんだ」
「どういたしまして。そうなんだ。だったら今から行っても良い?」
「いいよ、あたいが案内してあげる。おじちゃん達冒険者なんだね?」
ご機嫌となった少女ミシェルの自己紹介により次の行き先が決まった。
「それはオレにも分からないが、星歌には最後まで味方になって支えてくれる仲間がいるだろう?」
俺の弱音をいつものように龍ノ介は受け止めてくれ、軽い口調で大丈夫だと言ってくれ肩をバッシッとカツを入れてくれた。昔からこう言うのは何も変わらない。
本当なら傷ついた星歌を父親の俺が支えるべきなんだろうが、星歌は俺のことを気にして弱音を吐かなくなっている。
さっきだってハーフ魔族の扱いを知り辛そうな表情になるも、俺を見た瞬間元に戻ってしまった。本人は隠しているつもりでも全員にバレているため、 太くんの陽ちゃんは気を遣い星歌を連れ出し俺達と別れた。
今頃星歌は二人に胸の内を話して、泣いているのだろう。
そんな星歌をキツく抱きしめ励ましてやりたいが、今の俺には無理だから二人に託すしかなかった。それに俺が龍ノ介に頼っているように、父親より仲間に頼った方が良いのかも知れない。
俺としては淋しい限りだが。
「そうだな。所で黒崎君、あの少女は本当にハーフ魔族なのか?」
「え、髪色が何より物証拠だと思います」
「黒崎、人は見かけだけで判断したらいけないと親に教えてもらわなかったのか? あの子からはまったくと言って良いほど魔族臭などしてなかったぞ」
前ぶりなしで黒崎にあの少女について疑問をぶつければ、やっぱりと言わんばかりの迷いなき答えが返ってくる。その答えに俺だけではなく龍ノ介も呆れかえり、龍ノ介が聞きたかった疑問を投げかける。
魔族臭など星歌の前で話せば、今以上に傷つき俺達とも距離を取るだろう。そんなことされたら俺は生きていけない。だからこうして黒崎君には同行してもらった。
オレンジ色の髪の少女。確かに見かけだけなら魔族なのだが、魔族臭は一切しなかった。今の星歌のように秘薬で匂いで消していたのであればそうかも知れないが、魔族臭を消す秘薬が作れるのならカツラなどつけなくても薬で染まらせられるはず。それにあの少女の言葉には嘘偽りはなかった。かと言ってエルフでもないだろう。
「──確かに? だったらあの少女は一体?」
「魔力量が多い先祖返りだな。時たまそう言う子が生まれて将来は有望だから、二十七年前までは大切に育てられたはずなんだが」
「だったらやっぱりあの少女は混血じゃないのですか?」
「まさか魔族は敵以外に、純人間以外はすべて排除と教育されたのか?」
「いいえ。魔族は敵、ハーフ魔族とは深く関わるな。クオーターは注意しろです」
未だに魔族は敵だという考えが根付いたままの黒崎君は少女に魔族臭がしないことには疑問を持つも、後は頑なに教えを正当化し問われた問いを坦々と答えるだけ。
純粋で情に厚い良い子だとは思うが、だからずるがしこい連中に良いように使われている。今のままでは知らず知らずの内に取り返しの付かないことに荷担して、気づいた時には罪悪感に押し潰され自ら命を落とすかも知れない。そうなる前になんとかして目を覚まさせたいんだが、それも難しい。
「もし今後もオレ達と一緒に行動したいと言うのであれば、その考えはすべて捨てろ。人間と魔族とエルフは同じ知能を持った生命体と考えろ」
「……セレス姫の元に一旦戻り考えさせて下さい」
龍ノ介も相当頭にきているのらしくキツく言うと、黒崎君はビクンと身震いさせそれだけ言いオレ達からさっていく。
意外に素直……昨日のこともあって脅えてるのだろうか?
「後は本人次第だな?」
「だな。そんじゃぁオレらそのカツラを返しに行くとするか?」
「ああ。ってあれは?」
黒崎の後姿を見ながら少女を探しに行こうとすれば、路地から恐る恐るオレ達を見つめる少女の姿を見つけた。
髪を隠すためなのか紙袋を被って随分周囲を警戒しているようだが、その姿は俺にとって懐かしく愛らしい物だ。星歌が保育園の時、気に入ったのか良くやっていた。
俺の視線は少女にすぐに見つかり逃げようとするが、
「待って、おじさん達はこれを君に返しに来たんだ」
少女と視線の高さを合わせしゃがみ込み、怖がらせないようゆっくり少女に声を掛ける。
「……おじさんじゃない……」
おじさんに未だ抵抗がある龍ノ介は嫌そうに小声で突っ込むが、残念ながら俺達はもう立派なおじさんである。星歌の友達からそう呼ばれているため、俺にはもう抵抗がない。
とにかくその突っ込みはスルーだ。
「返してくれるの?」
「もちろんだよ。それに君は魔族じゃないんだろう?」
警戒しながらも俺の言葉を少しは信じてくれたのか、俺達の側にやって来てくれる。恐る恐る聞かれる問いに、不審に思われないよう言葉を選びながら答える。
魔族でも関係ないと言いたいのだが、さすがにそれを言ったら違う意味で警戒され憲兵に報告されたら面倒だ。理不尽で納得が行かなくても対策方法が見つかるまでは、表向きだけでも郷に入れば郷を従え。
「うん、そうだよ。おじちゃん達はあのお兄ちゃんと違って、ちゃんとあたいを見てくれるいい人となんだね?」
「オレはおじさんじゃなくお──ッグフ!!」
「(今はどうでも良いだろうそんなこと?)そう言ってもらえると嬉しいよ。きれいにセットしてあげるから後向いて」
ようやく少女が心を開き笑顔になってくれたと言うのに、龍ノ介はまだくだらないことにこだわってるため肘鉄を食らわし黙らせ、少女との交流を深める。けして変な意味ではない。
「うん!! そっちのおじちゃんは大丈夫?」
「大丈夫だよ。そのうち復活するから」
脇腹を抱えうずくまっている龍ノ介を心配する少女だがそれでも俺は雑に扱い、紙袋とカツラを素早く変え違和感がないようセットする。
「ありがとう。あたいの名前はミシェル。おうちは衣類専門の装備屋なんだ」
「どういたしまして。そうなんだ。だったら今から行っても良い?」
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