50 / 157
2章 私が生まれた世界“トゥーラン”
31.防具屋の娘
しおりを挟む
「おじちゃん達、ここがあたいの家だよ」
ミシェルに案内され訪れたのは、昔度々お世話になっていた店だった。龍ノ介はともかく俺のことを覚えていたらいろいろ面倒だと思うも、ここで辞めるとは言い出せずにドアノブに手を掛け押す。
俺が利用していた時は、恰幅の良く白髪が入った老人の亭主。そして看板娘は、俺達と同世代だろう亭主の孫娘は気立てが良く可愛らしい女性だった。多くの冒険者で彼女目当て店に訪れそれなりに繁盛していた記憶がある。
「いらっしゃ──ミシェル?」
「お母ちゃん、ただいま。お客を連れて来たよ」
店の中に入ると当時の看板娘の面影がある俺達と同世代だろう女性に出迎えられるも、ミシェルの母親で現状を驚き立ち尽くす。ミシェルは自慢げにそう言葉を返す。
驚かれる理由は俺と龍ノ介ではなく、おそらくミシェルが俺に肩車されているからだろう。
あの時の看板娘が今も同世代なはずがない上、面影があると言うだけで同一人物ではない。
……娘なのか?
「すみません。娘がご迷惑を掛けてたようで」
「いいえ。肩車ぐらいどうってことないですよ。お店を教えてくれたお駄賃です。な、ミシェル?」
「うん!!」
申し訳なさそうに謝る母親に俺は気にしてないと言いながら、ミシェルを地上に降ろし確認すると屈託のない笑顔で大きく頷き俺に抱きつく。えらく気に入られたようで、オレも嬉しくなる。
ミシェルは幼い頃の星歌にどこか似ているから、ますますほっておけないんだよな?
「なら、あなた達は冒険者なんですね。何をお探しでしょうか?」
「防御に特化したがっしり目のローブを見せて下さい」
「分かりました。それならちょうど仕立てたばかりの物があるので、少々お待ち下さい」
俺の要望に母親の顔はたちまち商売人の顔に変わり、そう言って急いで奥へとローブを取りに行く。
「なぁミシェル、お父さんはいるのか?」
「龍ノ介?」
「いないよ。お母ちゃんとおばあちゃんとおじいちゃんの四人暮らし」
今まで静かだった龍ノ介が意味深な問いを投げかけ、ミシェルは疑いを持たず即答。それを聞いた龍ノ介はすこぶる笑顔になり鼻歌を歌い出す。
ミシェルの母親が気に入ったらしい。
「龍ノ介ほどほどにしとけよ。これ以上子供達の信用を失いたくないだろう?」
「一人に絞れば、問題ないだろう?」
ため息交じりで現実見ろと警告をしたのだが、涼しげな顔でまるで分かっていない回答が返ってくるだけ。すでに脳内にはお花畑が咲いているのだろう。もうこの話題は辞めてまったく別の話題にした方が良い。
……確かに一人だったら問題は……ないのか?
「星歌と陽ちゃんにも防具は必要だよな?」
「そうだな。だとしたら……このポンチョがいいんじゃないか?」
思わず龍ノ介の考えを受け入れそうになりつつも話題を変えると、切り替えは相変わらず早く女性用コーナーに足を運び、薄桜色のデザインが可愛らしいポンチョを手に取る。俺と違いセンスが良く目利きであるため、装備やファッションは龍ノ介に頼りきっていた。
基本着らればなんでも良いと思っている俺にはセンスのかけらもなく、龍ノ介に言わせるとダサい格好らしい。それでも別に構わなかったが、星歌のためにこだわってみれば格好いい姿の俺を褒めてくれた。
ワイルド系イケメンパパ。
そう言われたらなんでも良くはなくなり、最近ファッション雑誌を読むようになったが良く分からない。星歌と龍ノ介に頼った方が得策だ。
「そうだな。 太くんのはどうする?」
「あいつとは後で甲冑専門の防具屋に行ってくるよ」
「分かった」
「お待たせしました。こちらになります」
星歌と陽ちゃんのが決まった所で、母親ががっしりとしたフードを持って戻ってきた。
「ありがとうございます。ならさっそく」
受け取ったローブに袖を通す。ちょうど良い大きさで、フードは大きく深くかぶれる。
俺はトゥーランでは死んだ人間。死んだ経緯が気にくわないが、確かに俺はここではもう死んでいる。
「似合うじゃないか? それじゃこれとこれを買おう」
龍ノ介からも高評価だった。
「ありがとうございます。それではこの二着を包みますね?」
「ああ、助かる。所でミシェルの髪のことなんだが、先祖返りなだけだろう?」
「あ、はい。やはり分かる人にはちゃんと分かるんですね? 国からは五十年に一度の魔力量を持った逸材だと言われています。ミシェルを知っている人は分かってくれるのですが、やはり初めての人には魔族だと疑われてしまいます。本当に良い迷惑です」
端から見れば何気ない店員と客の会話に見えるが、口説く気満々の龍ノ介はミシェルに理解ある素振りを見せ、母親に客以上の感情を持たせようとする。
そのやり口はどうかと思うも龍ノ介の場合口だけではなく、俺と同じで気に掛けているはずだから心配はしていない。もし口だけの女癖以外の最低ゲスやろうなら俺は当に龍ノ介と縁を切っていただろう。
「おじちゃん、また来てくれる?」
「もちろんだ。今度来る時は俺の娘とその友達も一緒にな」
「うん、約束だよ。そしたらあたい怪我の手当をしてくれたお姉ちゃんにありがとうって言う」
「それは良い考えだな。お姉さんきっと喜ぶよ」
俺が帰るのを淋しがるミシェルにまた来る約束をすると、たちまち元気になり小指を差し出されゆびきりを交わす。
星歌と陽ちゃんもミシェルには会いたがっているはずだから、数日以内に会いに来ようと思う。その時は思う存分みんなで遊ぼう。
「本当ですか? ありがとうございます」
「気にしなくて良い」
「はい」
なぜか母親が声をあげ涙ぐみ、龍ノ介は機嫌良く約束を取り付けていた。
何が何だかわらず、俺とミシェルは顔を見合わせ同時に首を傾げる?
何を言って喜ばせたんだ?
「星夜、ルーナス師匠の店に行くぞ」
「あ、なるほどそう言うことか」
疑問はすぐに解き明かされた。
ルーナス先生とは龍ノ介の魔術の先生。俺も魔術の基礎は習っていたが、俺の魔力量は極端に少なく早い段階で離脱した。
それでも先生であることは変わらない。
龍ノ介を一人前に育てた後は、アークファクトショップを運営していた。
彼女はエルフと言うこともあり薬草の知識が豊富なため、ミシェルのことは相談するつもりなのだろう?
俺だったら思いつかなかったナイスなアイデアだ。
ミシェルに案内され訪れたのは、昔度々お世話になっていた店だった。龍ノ介はともかく俺のことを覚えていたらいろいろ面倒だと思うも、ここで辞めるとは言い出せずにドアノブに手を掛け押す。
俺が利用していた時は、恰幅の良く白髪が入った老人の亭主。そして看板娘は、俺達と同世代だろう亭主の孫娘は気立てが良く可愛らしい女性だった。多くの冒険者で彼女目当て店に訪れそれなりに繁盛していた記憶がある。
「いらっしゃ──ミシェル?」
「お母ちゃん、ただいま。お客を連れて来たよ」
店の中に入ると当時の看板娘の面影がある俺達と同世代だろう女性に出迎えられるも、ミシェルの母親で現状を驚き立ち尽くす。ミシェルは自慢げにそう言葉を返す。
驚かれる理由は俺と龍ノ介ではなく、おそらくミシェルが俺に肩車されているからだろう。
あの時の看板娘が今も同世代なはずがない上、面影があると言うだけで同一人物ではない。
……娘なのか?
「すみません。娘がご迷惑を掛けてたようで」
「いいえ。肩車ぐらいどうってことないですよ。お店を教えてくれたお駄賃です。な、ミシェル?」
「うん!!」
申し訳なさそうに謝る母親に俺は気にしてないと言いながら、ミシェルを地上に降ろし確認すると屈託のない笑顔で大きく頷き俺に抱きつく。えらく気に入られたようで、オレも嬉しくなる。
ミシェルは幼い頃の星歌にどこか似ているから、ますますほっておけないんだよな?
「なら、あなた達は冒険者なんですね。何をお探しでしょうか?」
「防御に特化したがっしり目のローブを見せて下さい」
「分かりました。それならちょうど仕立てたばかりの物があるので、少々お待ち下さい」
俺の要望に母親の顔はたちまち商売人の顔に変わり、そう言って急いで奥へとローブを取りに行く。
「なぁミシェル、お父さんはいるのか?」
「龍ノ介?」
「いないよ。お母ちゃんとおばあちゃんとおじいちゃんの四人暮らし」
今まで静かだった龍ノ介が意味深な問いを投げかけ、ミシェルは疑いを持たず即答。それを聞いた龍ノ介はすこぶる笑顔になり鼻歌を歌い出す。
ミシェルの母親が気に入ったらしい。
「龍ノ介ほどほどにしとけよ。これ以上子供達の信用を失いたくないだろう?」
「一人に絞れば、問題ないだろう?」
ため息交じりで現実見ろと警告をしたのだが、涼しげな顔でまるで分かっていない回答が返ってくるだけ。すでに脳内にはお花畑が咲いているのだろう。もうこの話題は辞めてまったく別の話題にした方が良い。
……確かに一人だったら問題は……ないのか?
「星歌と陽ちゃんにも防具は必要だよな?」
「そうだな。だとしたら……このポンチョがいいんじゃないか?」
思わず龍ノ介の考えを受け入れそうになりつつも話題を変えると、切り替えは相変わらず早く女性用コーナーに足を運び、薄桜色のデザインが可愛らしいポンチョを手に取る。俺と違いセンスが良く目利きであるため、装備やファッションは龍ノ介に頼りきっていた。
基本着らればなんでも良いと思っている俺にはセンスのかけらもなく、龍ノ介に言わせるとダサい格好らしい。それでも別に構わなかったが、星歌のためにこだわってみれば格好いい姿の俺を褒めてくれた。
ワイルド系イケメンパパ。
そう言われたらなんでも良くはなくなり、最近ファッション雑誌を読むようになったが良く分からない。星歌と龍ノ介に頼った方が得策だ。
「そうだな。 太くんのはどうする?」
「あいつとは後で甲冑専門の防具屋に行ってくるよ」
「分かった」
「お待たせしました。こちらになります」
星歌と陽ちゃんのが決まった所で、母親ががっしりとしたフードを持って戻ってきた。
「ありがとうございます。ならさっそく」
受け取ったローブに袖を通す。ちょうど良い大きさで、フードは大きく深くかぶれる。
俺はトゥーランでは死んだ人間。死んだ経緯が気にくわないが、確かに俺はここではもう死んでいる。
「似合うじゃないか? それじゃこれとこれを買おう」
龍ノ介からも高評価だった。
「ありがとうございます。それではこの二着を包みますね?」
「ああ、助かる。所でミシェルの髪のことなんだが、先祖返りなだけだろう?」
「あ、はい。やはり分かる人にはちゃんと分かるんですね? 国からは五十年に一度の魔力量を持った逸材だと言われています。ミシェルを知っている人は分かってくれるのですが、やはり初めての人には魔族だと疑われてしまいます。本当に良い迷惑です」
端から見れば何気ない店員と客の会話に見えるが、口説く気満々の龍ノ介はミシェルに理解ある素振りを見せ、母親に客以上の感情を持たせようとする。
そのやり口はどうかと思うも龍ノ介の場合口だけではなく、俺と同じで気に掛けているはずだから心配はしていない。もし口だけの女癖以外の最低ゲスやろうなら俺は当に龍ノ介と縁を切っていただろう。
「おじちゃん、また来てくれる?」
「もちろんだ。今度来る時は俺の娘とその友達も一緒にな」
「うん、約束だよ。そしたらあたい怪我の手当をしてくれたお姉ちゃんにありがとうって言う」
「それは良い考えだな。お姉さんきっと喜ぶよ」
俺が帰るのを淋しがるミシェルにまた来る約束をすると、たちまち元気になり小指を差し出されゆびきりを交わす。
星歌と陽ちゃんもミシェルには会いたがっているはずだから、数日以内に会いに来ようと思う。その時は思う存分みんなで遊ぼう。
「本当ですか? ありがとうございます」
「気にしなくて良い」
「はい」
なぜか母親が声をあげ涙ぐみ、龍ノ介は機嫌良く約束を取り付けていた。
何が何だかわらず、俺とミシェルは顔を見合わせ同時に首を傾げる?
何を言って喜ばせたんだ?
「星夜、ルーナス師匠の店に行くぞ」
「あ、なるほどそう言うことか」
疑問はすぐに解き明かされた。
ルーナス先生とは龍ノ介の魔術の先生。俺も魔術の基礎は習っていたが、俺の魔力量は極端に少なく早い段階で離脱した。
それでも先生であることは変わらない。
龍ノ介を一人前に育てた後は、アークファクトショップを運営していた。
彼女はエルフと言うこともあり薬草の知識が豊富なため、ミシェルのことは相談するつもりなのだろう?
俺だったら思いつかなかったナイスなアイデアだ。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説

ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで商売をして生計を立てていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです


〈完結〉毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる