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弓弦と結婚しない場合も書いてみた
用務員編③
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用務員さんが運転する車に乗り、来たのは山の別荘地だった。
「用務………将司さん、ココは?」
木々に囲まれたログハウス風の建物の前で車を降りる。
「俺の家」
「御家族と一緒に?」
「いいや。俺が買った」
女子校の用務員さんって、そんなに給料が良いの?それともローン?
「………何を想像してるか顔を見れば、大体は想像つくが、生前贈与で、まとまった金が手に入ったから、自然に囲まれた所に住みたくて買ったんだ。間違い無く俺の持ち家だ」
「いい所ですね」
「そう思うか?」
「はい。車の音ではなく、鳥の声と木を揺らす風の音しかしないなんて最高じゃないですか」
「そうか」
デートの待ち合わせ場所に、ジープっぽい車で現れた将司さんに、花菜達が3人がかりで変装させられた私を見てビックリしていた。
ギャルっぽいメッシュの金髪のカツラに、太ももが見える白いマイクロミニのスカートに、水色のビスチェに透けている生地のノースリーブのシャツを着て、厚底サンダルを履き、黒いキャップを被っていた。
メールでギャルっぽい変装しまいましたと送っておいたので、直ぐに私だと分かってくれたようです。
「凄いな」
「ガングロだけは阻止しまいました」
「はははっ百合は何を着ても可愛い」
私服姿の将司さんは、デニムに黒のTシャツとシンプルながらも、大きめのサングラスをしているので、パッと見では用務員さんと同一人物とは分かりにくいかもしれない。
車の助手席に座ると、シートベルトに手を掛けた瞬間に、いきなり車のドアを開けられる。
「はい。お泊まりセット」
ドサッと鞄を足の上に置かれた。
よく見るとニヤニヤ笑っている花菜だった。
「私と百合は実家の用事で外泊するから。寮には手続きしてあるから、ゆっくり楽しんで来なよ」
「待て待て待て!双子の妹なら、外泊は阻止するだろう?!」
「いやいや、可愛い百合がイケメンとイチャイチャするのを覗いたり、妄想するのが趣味だから、邪魔はしないって。それに大杉先生の件で百合を守ってくれた張本人に、お礼をしないとね。百合が幸せになるなら全力で応援するから」
「マルガリータは、そんな性格だったのか?」
困惑している将司さんのTシャツの裾を少し引っ張る。
「花菜は覗きの常習犯ですよ。オースティンもマルガリータを警戒していました」
「マジか」
「大マジ!あの野郎、婚約したのをいい事に、覗き見防止の結界をオプションで付けやがって、けしからん!」
「「………」」
そんな結界を張ってたんだ。
将司さんと2人で呆然と花菜を見ていた。
「とりあえず、いってらっしゃい」
「「………イッテキマス」」
最初の内は無言でドライブしていたけど、なんだか花菜の態度が可笑しくて笑いが込み上げてくると、隣の将司さんも噴き出していた。
「なんだあれ。双子でも、こんなに違うもんなんだな」
「花菜は明るいから」
「………百合の方が可愛いけどな」
急に褒められると、ビックリするやら、恥ずかしいやらで顔が熱くなる。
「学校では俺は職員だからな。でも百合が好きだ。その気持ちは変わらない」
「ちゃんと目を見て言ってください」
「後でな」
「はい」
楽しいドライブの後、着いたのは山の中に建つログハウス。
そして今の私は
(ギャル+厚底サンダル)+山道 な状態の上に山に不慣れな私なので結果として
「すみません」
派手に転んで膝から血を流した状態で、将司さんに お姫様抱っこで運ばれています。
「………役得……とは言い難いな。白くて綺麗な足に痕でも残ったら大変だ。早くて手当をしよう」
「重いですか?」
「いや。軽過ぎるが………足とか肩とか……直接的に肌に触れるのは………男としての忍耐を試されている気がする」
そっと熱い胸に耳を付けると、ドキドキと少し速いテンポの鼓動が聞こえる。
ログハウスの中は、割と近代的で木そのままって感じではなく、壁紙が貼ってあったりしていた。
二人がけソファに座らされると、部屋の奥から救急箱を持ってきて、しゃがみ込んで将司さんが息を飲んだ音がした。
何事も無かった様に膝を消毒し、大きめの絆創膏を貼られる。
かすり傷なので血も止まっている。
治療が終わっても、将司さんが中々立ち上がろうとしない。
何かを見て固まって………視線の先にはマイクロミニから伸びた脚………あれ?
慌ててスカートの裾を下に引っ張る。
位置からして下着が丸見えのばすです。
「おっ………お見苦しい物を」
「いや」
顔を赤くしながら視線を外す将司さんが、まだ床に座ったまま固まっています。
日焼けした腕がお腹の下を隠すようにしている。
「………脚………触りますか?」
「大人をからかうんじゃない」
「からかっていなければ良いんですか?」
スカートを押さえていた手を外す。
「将司さんが好き。私が触れられたいのは将司さんだけ」
「後悔するなよ」
「しません」
ゆっくり脚を開いてみせた。
「好き」
「俺もだ。俺も百合が好きだ」
私の腕を引っ張り床の上に座る将司さんの膝の上に座らされると、触れるだけのキスする。
チュッも音を立てて何度もキスする。
この時、花菜に渡された鞄を開けずにいた事を後悔するとは思っていませんでした。
「用務………将司さん、ココは?」
木々に囲まれたログハウス風の建物の前で車を降りる。
「俺の家」
「御家族と一緒に?」
「いいや。俺が買った」
女子校の用務員さんって、そんなに給料が良いの?それともローン?
「………何を想像してるか顔を見れば、大体は想像つくが、生前贈与で、まとまった金が手に入ったから、自然に囲まれた所に住みたくて買ったんだ。間違い無く俺の持ち家だ」
「いい所ですね」
「そう思うか?」
「はい。車の音ではなく、鳥の声と木を揺らす風の音しかしないなんて最高じゃないですか」
「そうか」
デートの待ち合わせ場所に、ジープっぽい車で現れた将司さんに、花菜達が3人がかりで変装させられた私を見てビックリしていた。
ギャルっぽいメッシュの金髪のカツラに、太ももが見える白いマイクロミニのスカートに、水色のビスチェに透けている生地のノースリーブのシャツを着て、厚底サンダルを履き、黒いキャップを被っていた。
メールでギャルっぽい変装しまいましたと送っておいたので、直ぐに私だと分かってくれたようです。
「凄いな」
「ガングロだけは阻止しまいました」
「はははっ百合は何を着ても可愛い」
私服姿の将司さんは、デニムに黒のTシャツとシンプルながらも、大きめのサングラスをしているので、パッと見では用務員さんと同一人物とは分かりにくいかもしれない。
車の助手席に座ると、シートベルトに手を掛けた瞬間に、いきなり車のドアを開けられる。
「はい。お泊まりセット」
ドサッと鞄を足の上に置かれた。
よく見るとニヤニヤ笑っている花菜だった。
「私と百合は実家の用事で外泊するから。寮には手続きしてあるから、ゆっくり楽しんで来なよ」
「待て待て待て!双子の妹なら、外泊は阻止するだろう?!」
「いやいや、可愛い百合がイケメンとイチャイチャするのを覗いたり、妄想するのが趣味だから、邪魔はしないって。それに大杉先生の件で百合を守ってくれた張本人に、お礼をしないとね。百合が幸せになるなら全力で応援するから」
「マルガリータは、そんな性格だったのか?」
困惑している将司さんのTシャツの裾を少し引っ張る。
「花菜は覗きの常習犯ですよ。オースティンもマルガリータを警戒していました」
「マジか」
「大マジ!あの野郎、婚約したのをいい事に、覗き見防止の結界をオプションで付けやがって、けしからん!」
「「………」」
そんな結界を張ってたんだ。
将司さんと2人で呆然と花菜を見ていた。
「とりあえず、いってらっしゃい」
「「………イッテキマス」」
最初の内は無言でドライブしていたけど、なんだか花菜の態度が可笑しくて笑いが込み上げてくると、隣の将司さんも噴き出していた。
「なんだあれ。双子でも、こんなに違うもんなんだな」
「花菜は明るいから」
「………百合の方が可愛いけどな」
急に褒められると、ビックリするやら、恥ずかしいやらで顔が熱くなる。
「学校では俺は職員だからな。でも百合が好きだ。その気持ちは変わらない」
「ちゃんと目を見て言ってください」
「後でな」
「はい」
楽しいドライブの後、着いたのは山の中に建つログハウス。
そして今の私は
(ギャル+厚底サンダル)+山道 な状態の上に山に不慣れな私なので結果として
「すみません」
派手に転んで膝から血を流した状態で、将司さんに お姫様抱っこで運ばれています。
「………役得……とは言い難いな。白くて綺麗な足に痕でも残ったら大変だ。早くて手当をしよう」
「重いですか?」
「いや。軽過ぎるが………足とか肩とか……直接的に肌に触れるのは………男としての忍耐を試されている気がする」
そっと熱い胸に耳を付けると、ドキドキと少し速いテンポの鼓動が聞こえる。
ログハウスの中は、割と近代的で木そのままって感じではなく、壁紙が貼ってあったりしていた。
二人がけソファに座らされると、部屋の奥から救急箱を持ってきて、しゃがみ込んで将司さんが息を飲んだ音がした。
何事も無かった様に膝を消毒し、大きめの絆創膏を貼られる。
かすり傷なので血も止まっている。
治療が終わっても、将司さんが中々立ち上がろうとしない。
何かを見て固まって………視線の先にはマイクロミニから伸びた脚………あれ?
慌ててスカートの裾を下に引っ張る。
位置からして下着が丸見えのばすです。
「おっ………お見苦しい物を」
「いや」
顔を赤くしながら視線を外す将司さんが、まだ床に座ったまま固まっています。
日焼けした腕がお腹の下を隠すようにしている。
「………脚………触りますか?」
「大人をからかうんじゃない」
「からかっていなければ良いんですか?」
スカートを押さえていた手を外す。
「将司さんが好き。私が触れられたいのは将司さんだけ」
「後悔するなよ」
「しません」
ゆっくり脚を開いてみせた。
「好き」
「俺もだ。俺も百合が好きだ」
私の腕を引っ張り床の上に座る将司さんの膝の上に座らされると、触れるだけのキスする。
チュッも音を立てて何度もキスする。
この時、花菜に渡された鞄を開けずにいた事を後悔するとは思っていませんでした。
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