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乱立するイベント
保健医と猫
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ゼロやエドに唇を狙われる日々に、疲れ始めていました。
そんな私を楽しそうにマルガリータが見ていた。
「まぁ~愛されヒロインの宿命だから」
「ヒロインになった覚えはございませんわ!」
「私が楽できて助かるわ~♪」
「狡いですわ。私はオースティン様が好きなのに」
「でも、ちゃんとランスロットを誘惑してオースティン先生との婚約がスムーズに進むように協力したんだから許してよ」
確かにマルガリータに目移りしてから、すんなり認めてくれたってオースティン先生が言っていたけど。
「だってゼロとデズモンド先生は、付け入る隙がないんだもん。リリー以外は眼中にすらないし、魔道士として結婚自体を諦めてるから、割り込めないんだもん」
「えぇ?デズモンド先生も?!」
「結婚を諦めた組は好みも煩くて、一筋縄ではいかないのよ」
私とマルガリータはベンチに座り、お菓子を持ち寄り中庭でティーブレイク中です。
自然と会話は攻略対象者達の事になっていた。
「見付けた!お邪魔キャラ2人組!!」
私達の前に腰に手を当てて指差す仁王立ちのラフレアが現れました。
「エドにも近寄れなくなった理由を吐きなさいよ!」
知らんがな。
ラフレアの目が血走ってギラギラしている。
ちょっと恐いです。
「おやおや、騒がしいですね?」
仔猫を抱えたセシル先生が、植え込みから顔を出す。
「セシル先生!猫が好きなんですね?」
何事も無かった様にセシル先生に擦り寄ろうとして、バチッと電流が走り弾かれた。
すると鬼の形相で私達を睨み付ける。
「また何かしたでしょう?!」
私とマルガリータは、思わず顔を見合わせて小首を傾げた。
「言い掛かりも甚だしい生徒だな。お前自身に原因が有るとは考えずに、他人に責任を擦り付けて勝手に当たり散らすとは、醜劣の極みだな」
「私の邪魔をするのは首の魔法以外に無いに決まってんでしょう?!」
「お前が私と影武者の見分けが付いてない時点で好きになるはずがない」
「は?影武者?」
「お前が中庭で男に抱かれた時、私はこの国にいなかった。お前は人前で、私に似た赤の他人とSEXしていたんだ」
「ウソよ!」
「私は王位継承権を放棄したくて、勘違いを利用した。お前の穢れきった身体なんて興味すら湧かない。他の男の精子塗れの女を好きになる程、女に困って無いんだけど」
「……………信じないわ」
フラフラとラフレアが中庭から去って行きました。
仔猫を抱えたまま近寄って来たセシル先生が、私の顎の下を指でくすぐる。
見上げると青い目がじーっと見詰めている。
「ここにも可愛らしい猫がいたね」
「あの………くすぐったいです」
「にゃーって鳴いてごらん」
「えっと?セシル先生?」
「目の前に可愛らしい猫がいたら、構いたくなるだろう?」
なぜかセシル先生が私を見ている目が、甘い気がするので逃げたいです。
隣を見ればプルプル震えながら、キラキラした目で私達のやり取りを見ていました。
「あっ!私の事はお気になさらず!!可愛らしい仔猫とリリーを愛でてください!」
「「……………」」
するりと顎から首を撫でられる。
「ちょっ…んっ………手を止め………」
「あぁ、ごめん。つい手触りが良くて」
直ぐに手を引っ込めて、その手で子猫の背中を撫でている。
二ィーと鳴いてセシル先生に身体を擦り寄せている。
茶トラの小さな猫は、まだ目が開いていない様です。
「保健室の窓から猫の鳴き声が聞こえていてね。気になって見に来たら、子猫が居たんだよ」
「捨て猫かもね」
何事も無かった様にセシル様と話しているマルガリータをジト目で見詰めてみた。
「ごめんって、つい目の前で子猫と一緒にリリーが可愛がられるイベントが見られると思っちゃったのよ」
耳打ちの内容に、頭が痛くなる。
改めてフワフワの仔猫を見ると、セシル様に手渡された。
慌てて受け取ると小さく暖かい毛玉が震えている。
「………かっ………可愛い♡」
「ちっちゃ~い」
両手にスッポリ収まる仔猫が指を舐めている。
「ふふっ擽ったいわ。お腹が空いているのかしら?」
「あっ!ミルクを買ってくるから、先に保健室で待ってて」
なぜ二人きりにしようとするの?!
そそくさとマルガリータがベンチを立つと、仔猫を抱えたまま保健室に連れてこられた。
すると私を保健室に残し扉を閉められる。
「え?セシル先生?」
「ごめんね。オースティン叔父さんには逆らえないんだよ」
ガチャリと鍵が掛けられた音がした。
「可愛い甥っ子の職場を逢い引きに利用するとは………いよいよ不良教師と呼ばれるかもな」
保健室の奥に有るセシル先生の席には、オースティン先生が座っていました。
「可愛らしい仔猫が2匹か」
どこから何処までが仕組まれていたのか、説明をしてください!
そんな私を楽しそうにマルガリータが見ていた。
「まぁ~愛されヒロインの宿命だから」
「ヒロインになった覚えはございませんわ!」
「私が楽できて助かるわ~♪」
「狡いですわ。私はオースティン様が好きなのに」
「でも、ちゃんとランスロットを誘惑してオースティン先生との婚約がスムーズに進むように協力したんだから許してよ」
確かにマルガリータに目移りしてから、すんなり認めてくれたってオースティン先生が言っていたけど。
「だってゼロとデズモンド先生は、付け入る隙がないんだもん。リリー以外は眼中にすらないし、魔道士として結婚自体を諦めてるから、割り込めないんだもん」
「えぇ?デズモンド先生も?!」
「結婚を諦めた組は好みも煩くて、一筋縄ではいかないのよ」
私とマルガリータはベンチに座り、お菓子を持ち寄り中庭でティーブレイク中です。
自然と会話は攻略対象者達の事になっていた。
「見付けた!お邪魔キャラ2人組!!」
私達の前に腰に手を当てて指差す仁王立ちのラフレアが現れました。
「エドにも近寄れなくなった理由を吐きなさいよ!」
知らんがな。
ラフレアの目が血走ってギラギラしている。
ちょっと恐いです。
「おやおや、騒がしいですね?」
仔猫を抱えたセシル先生が、植え込みから顔を出す。
「セシル先生!猫が好きなんですね?」
何事も無かった様にセシル先生に擦り寄ろうとして、バチッと電流が走り弾かれた。
すると鬼の形相で私達を睨み付ける。
「また何かしたでしょう?!」
私とマルガリータは、思わず顔を見合わせて小首を傾げた。
「言い掛かりも甚だしい生徒だな。お前自身に原因が有るとは考えずに、他人に責任を擦り付けて勝手に当たり散らすとは、醜劣の極みだな」
「私の邪魔をするのは首の魔法以外に無いに決まってんでしょう?!」
「お前が私と影武者の見分けが付いてない時点で好きになるはずがない」
「は?影武者?」
「お前が中庭で男に抱かれた時、私はこの国にいなかった。お前は人前で、私に似た赤の他人とSEXしていたんだ」
「ウソよ!」
「私は王位継承権を放棄したくて、勘違いを利用した。お前の穢れきった身体なんて興味すら湧かない。他の男の精子塗れの女を好きになる程、女に困って無いんだけど」
「……………信じないわ」
フラフラとラフレアが中庭から去って行きました。
仔猫を抱えたまま近寄って来たセシル先生が、私の顎の下を指でくすぐる。
見上げると青い目がじーっと見詰めている。
「ここにも可愛らしい猫がいたね」
「あの………くすぐったいです」
「にゃーって鳴いてごらん」
「えっと?セシル先生?」
「目の前に可愛らしい猫がいたら、構いたくなるだろう?」
なぜかセシル先生が私を見ている目が、甘い気がするので逃げたいです。
隣を見ればプルプル震えながら、キラキラした目で私達のやり取りを見ていました。
「あっ!私の事はお気になさらず!!可愛らしい仔猫とリリーを愛でてください!」
「「……………」」
するりと顎から首を撫でられる。
「ちょっ…んっ………手を止め………」
「あぁ、ごめん。つい手触りが良くて」
直ぐに手を引っ込めて、その手で子猫の背中を撫でている。
二ィーと鳴いてセシル先生に身体を擦り寄せている。
茶トラの小さな猫は、まだ目が開いていない様です。
「保健室の窓から猫の鳴き声が聞こえていてね。気になって見に来たら、子猫が居たんだよ」
「捨て猫かもね」
何事も無かった様にセシル様と話しているマルガリータをジト目で見詰めてみた。
「ごめんって、つい目の前で子猫と一緒にリリーが可愛がられるイベントが見られると思っちゃったのよ」
耳打ちの内容に、頭が痛くなる。
改めてフワフワの仔猫を見ると、セシル様に手渡された。
慌てて受け取ると小さく暖かい毛玉が震えている。
「………かっ………可愛い♡」
「ちっちゃ~い」
両手にスッポリ収まる仔猫が指を舐めている。
「ふふっ擽ったいわ。お腹が空いているのかしら?」
「あっ!ミルクを買ってくるから、先に保健室で待ってて」
なぜ二人きりにしようとするの?!
そそくさとマルガリータがベンチを立つと、仔猫を抱えたまま保健室に連れてこられた。
すると私を保健室に残し扉を閉められる。
「え?セシル先生?」
「ごめんね。オースティン叔父さんには逆らえないんだよ」
ガチャリと鍵が掛けられた音がした。
「可愛い甥っ子の職場を逢い引きに利用するとは………いよいよ不良教師と呼ばれるかもな」
保健室の奥に有るセシル先生の席には、オースティン先生が座っていました。
「可愛らしい仔猫が2匹か」
どこから何処までが仕組まれていたのか、説明をしてください!
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