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一四九話
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SIDE セリカ
「……つまり、なんですか? そのスグミ様という方の甚大なご助力によって、バハル、並びギュンターの捕縛を成すことが出来た、とそういうことですか?」
セリカの話しが一通り終わったところで、話を聞いていたアテンツァが眉間を指で押さえながら、絞り出すような声で話をまとめた。
「アテンツァ教導官の仰りたいことは痛いほど分かります。
当事者の私ですら、未だに信じられない部分もありますから……
なので、証拠の品……というわけでもありませんが、スグミから渡された魔道具を持参しております」
と、セリカは背負っていたボロい革袋を開くと、そこから数点の品を取り出しテーブルの上へと並べていった。
ちなみに、ギュンターが所持していた魔剣、正式名称・三七式術装長剣は一人で運搬するには紛失、盗難、襲撃なのどの観点から危険である判断し、今回は持って来ていなかった。
「右から、姿変えの指輪、気配を絶つローブ、光の剣を作り出す腕輪、そして遠方の者と会話が出来る指輪、となります」
そして、セリカはその能力を示すように、姿を変える指、変身リングを手に取り自身の指へと嵌めた。
「「「っ!?」」」
その時の周囲の反応は、概ねスグミがセリカ達に変身リングの能力を見せた時と殆ど同じようなものであった。
その姿を見て、自分も同じような顔をしていたのかと、セリカは内心苦笑する。
「私自身ではよく分かりませんが、皆からは黒髪のエルフに見えているのではないでしょうか?」
「はい……その、アンジー……なのですよね?」
誰もがセリカの突然の変化に言葉を無くす中、プレセアが姿を別人へと変えてしまったセリカに、恐る恐るといった感じてそう声を掛ける。
「ああ、私だよ。
残りも言葉通りの能力を秘めている。すぐに見せられるとなる物となると……これだな」
そう言って、セリカは嵌めていた指輪を外すと、今度は光の剣を作り出す腕輪……レイブレードを手に取り腕に嵌め、その手の中に一条の光の剣を作り出した。
「うっわっ……何それ……」
何処からともなく現れた光の剣に興味をそそられたのか、マレアがレイブレードに手を伸ばすのを見て、セリカは急遽レイブレードをマレアから遠ざけると共に、レイブレードへと送っていた魔力の供給を止めた。
当然、魔力の供給を失ったレイブレードは、今まであったそれが幻であったかのように霧散してその姿を消した。
「あっ……」
「下手に触らない方がいい。鉄さえもバターの様に切り裂く剣だ。
素手で触ろうものなら、指がすべて落ちるぞ?」
「うげぇ……マジっすか……」
セリカの言葉を聞いて、マレアは顔を青くして自身の手を庇う様に胸に抱きかかえた。
ついでに、セリカはこれらのアイテムをスグミから譲れ受けた時の経緯について、簡単に皆に話すことにした。
「なるほど。これらの魔道具を提供する代わりに、王国内での活動に便宜を図れ、と」
「はい。概ねその通りかと。
とはいえ、あくまで私個人とスグミとの約定ですので、この国には勿論、騎士団にも迷惑がかかることはないと思われます」
一通り話が済んだところで、アテンツァがそう言いながら眉間に皺を寄せた。
話を聞く限りでは良識ある人物のようだが、こればかりは実際に会ってみないとなんとも言えないのが実情だ。
事実、話の人物と実際に会っているのは、この中ではセリカしかいないのだから。
セリカがその男に騙されている、という可能性だってないわけではない。
後になって、恩着せがましく何かを要求してくることも、十分に考えられることではあった。
「この国へとやって来た敬意を考えれば、その方の要求も理解出来ないわけではありませんが……信用出来る人物なのですか?」
「はい。少なくとも新貴族派の人間よりはずっと」
「……そうですか」
が、何やら自信ありげに答える元教え子を、アテンツァは信じることにした。
元々、訓練生時代からセリカの勘の良さには目を見張るものがあった。それに、人を見る眼には確かなものがあるのも事実だ。
なにせ、この女王近衛侍女隊、赤百合騎士団の創設にあたり、その人選をしたのは他らなぬセリカ自身なのだから。
(そんなこの子が大丈夫だと言うのなら、きっと大丈夫なのでしょうね)
アテンツァ自身、まさか自分が部隊長に推薦されるとは思ってもいなかったが。
「ねぇねぇ? 今の話しだと、ここにある魔道具ってぜ~んぶアンジーの物、ってことになのかな?」
そんな二人の会話に、唐突に横から割り込んで来たのはマレアだった。
「いや、そうはならないだろうな。
これらはスグミから“騎士として役に立てて欲しい”と、そういう条件の下で譲られた品だ。
私が譲り受けたとはいえ、私の好きに使っていいことにはならないだろう。
ということで、だ。
これらの品は一度プレセア、貴女に預けたいと思う。
どう活用するかは、アテンツァ教導官に相談すれば間違いはないだろう」
「分かりました。では、お預かりします」
こうして、スグミから渡されたマジックアイテムは、セリカの手を経て、ノールデン王国国王、マリアーダ女王陛下の手へ渡ることになった。
それに当たり、マジックアイテムの使い方などを軽くレクチャーする。
と、
「それじゃ! 本当に言われた方法で使えるのか、私このローブの能力をチェックして来ま~す!」
言うが早いか、そう言ってマレアは気配断ちのローブ……カメレオンクロークをハシっと引っ手繰ると、一息も吐かぬ間に執務室を出て行ってしまったのだった。
マレアは元は、その容姿を利用して情報収集や情報攪乱、時には暗殺などを主任務にしている部隊に配属されていた人物だった。
所謂、騎士団の暗部的組織に属していたのだ。
その為、子どもの様な容姿とは裏腹に、マレアは暗殺術や拷問術などに非常に長けていた。
そんな彼女からしてみれば、何の労も要さず気配を消すことが出来るローブなど、正に垂涎の品であった。
要は……どうにかこうにかしてでも、使ってみたくてしかなかったのである。
「はぁ、まったくあの子は……」
止める間もなく風の如く去ってしまったマレアに、アテンツァは重いため息を吐いた。
「ふふっ、あの方らしいではありませんか」
「いくら陛下がお優しくとも、そうやってすぐに部下を甘やかすのは止めて頂きたいものですね。図に乗りますから」
「そんなことありませんよ。皆、こんな私の為によく働いてくれていると思います。勿論、アテンツァ。貴方も含めてです」
「有難きお言葉、恐悦至極に存じます」
「ふふっ、大袈裟なんですから。
……ところで、最後に残ったこの指輪。
アンジーは遠方の方と会話が出来ると、そう仰っていましたが、これを使えばそのスグミ様とお話をすることが出来る、ということでしょうか?」
「おそらくは。特に有効距離などがあるとは聞いていないからな」
「アンジーは使ったことは?」
「任務中に一、二度程度な」
「それ以外では?」
「流石に用もなく使うのは憚られるため使っていない。その時だけだ」
実のところ、他の三点はともかく、この遠方の者と会話が出来る指輪……共信リングは、スグミが回収するのを忘れているだけだったりするのだが、そんなことを知りようもないセリカは他と同じく譲渡された物思っていた。
「そうですか……」
プレセアは短くそう答えると、手の中で転がしていた指輪へと視線を落とした。
異国の地からやって来た流れ者でありながら、国宝にも匹敵する魔道具を複数所持し、剰えそれらをほぼ無償で譲渡するような存在……
(スグミ様……一体、どんな方なのでしょうか……)
一人の人間として、また一国の王として、実に稀有な存在であるスグミという人物に、プレセアは並々ならぬ興味を惹かれていた。
正直なところ、今すぐにでもこの指輪を使って話をしてみたい、という衝動に駆られはしたが、不躾な態度を取って心象を悪くしたくもなかった。
なので、ここは一度熟慮するため、プレセアは指輪をテーブルへと戻すのだった。
「……つまり、なんですか? そのスグミ様という方の甚大なご助力によって、バハル、並びギュンターの捕縛を成すことが出来た、とそういうことですか?」
セリカの話しが一通り終わったところで、話を聞いていたアテンツァが眉間を指で押さえながら、絞り出すような声で話をまとめた。
「アテンツァ教導官の仰りたいことは痛いほど分かります。
当事者の私ですら、未だに信じられない部分もありますから……
なので、証拠の品……というわけでもありませんが、スグミから渡された魔道具を持参しております」
と、セリカは背負っていたボロい革袋を開くと、そこから数点の品を取り出しテーブルの上へと並べていった。
ちなみに、ギュンターが所持していた魔剣、正式名称・三七式術装長剣は一人で運搬するには紛失、盗難、襲撃なのどの観点から危険である判断し、今回は持って来ていなかった。
「右から、姿変えの指輪、気配を絶つローブ、光の剣を作り出す腕輪、そして遠方の者と会話が出来る指輪、となります」
そして、セリカはその能力を示すように、姿を変える指、変身リングを手に取り自身の指へと嵌めた。
「「「っ!?」」」
その時の周囲の反応は、概ねスグミがセリカ達に変身リングの能力を見せた時と殆ど同じようなものであった。
その姿を見て、自分も同じような顔をしていたのかと、セリカは内心苦笑する。
「私自身ではよく分かりませんが、皆からは黒髪のエルフに見えているのではないでしょうか?」
「はい……その、アンジー……なのですよね?」
誰もがセリカの突然の変化に言葉を無くす中、プレセアが姿を別人へと変えてしまったセリカに、恐る恐るといった感じてそう声を掛ける。
「ああ、私だよ。
残りも言葉通りの能力を秘めている。すぐに見せられるとなる物となると……これだな」
そう言って、セリカは嵌めていた指輪を外すと、今度は光の剣を作り出す腕輪……レイブレードを手に取り腕に嵌め、その手の中に一条の光の剣を作り出した。
「うっわっ……何それ……」
何処からともなく現れた光の剣に興味をそそられたのか、マレアがレイブレードに手を伸ばすのを見て、セリカは急遽レイブレードをマレアから遠ざけると共に、レイブレードへと送っていた魔力の供給を止めた。
当然、魔力の供給を失ったレイブレードは、今まであったそれが幻であったかのように霧散してその姿を消した。
「あっ……」
「下手に触らない方がいい。鉄さえもバターの様に切り裂く剣だ。
素手で触ろうものなら、指がすべて落ちるぞ?」
「うげぇ……マジっすか……」
セリカの言葉を聞いて、マレアは顔を青くして自身の手を庇う様に胸に抱きかかえた。
ついでに、セリカはこれらのアイテムをスグミから譲れ受けた時の経緯について、簡単に皆に話すことにした。
「なるほど。これらの魔道具を提供する代わりに、王国内での活動に便宜を図れ、と」
「はい。概ねその通りかと。
とはいえ、あくまで私個人とスグミとの約定ですので、この国には勿論、騎士団にも迷惑がかかることはないと思われます」
一通り話が済んだところで、アテンツァがそう言いながら眉間に皺を寄せた。
話を聞く限りでは良識ある人物のようだが、こればかりは実際に会ってみないとなんとも言えないのが実情だ。
事実、話の人物と実際に会っているのは、この中ではセリカしかいないのだから。
セリカがその男に騙されている、という可能性だってないわけではない。
後になって、恩着せがましく何かを要求してくることも、十分に考えられることではあった。
「この国へとやって来た敬意を考えれば、その方の要求も理解出来ないわけではありませんが……信用出来る人物なのですか?」
「はい。少なくとも新貴族派の人間よりはずっと」
「……そうですか」
が、何やら自信ありげに答える元教え子を、アテンツァは信じることにした。
元々、訓練生時代からセリカの勘の良さには目を見張るものがあった。それに、人を見る眼には確かなものがあるのも事実だ。
なにせ、この女王近衛侍女隊、赤百合騎士団の創設にあたり、その人選をしたのは他らなぬセリカ自身なのだから。
(そんなこの子が大丈夫だと言うのなら、きっと大丈夫なのでしょうね)
アテンツァ自身、まさか自分が部隊長に推薦されるとは思ってもいなかったが。
「ねぇねぇ? 今の話しだと、ここにある魔道具ってぜ~んぶアンジーの物、ってことになのかな?」
そんな二人の会話に、唐突に横から割り込んで来たのはマレアだった。
「いや、そうはならないだろうな。
これらはスグミから“騎士として役に立てて欲しい”と、そういう条件の下で譲られた品だ。
私が譲り受けたとはいえ、私の好きに使っていいことにはならないだろう。
ということで、だ。
これらの品は一度プレセア、貴女に預けたいと思う。
どう活用するかは、アテンツァ教導官に相談すれば間違いはないだろう」
「分かりました。では、お預かりします」
こうして、スグミから渡されたマジックアイテムは、セリカの手を経て、ノールデン王国国王、マリアーダ女王陛下の手へ渡ることになった。
それに当たり、マジックアイテムの使い方などを軽くレクチャーする。
と、
「それじゃ! 本当に言われた方法で使えるのか、私このローブの能力をチェックして来ま~す!」
言うが早いか、そう言ってマレアは気配断ちのローブ……カメレオンクロークをハシっと引っ手繰ると、一息も吐かぬ間に執務室を出て行ってしまったのだった。
マレアは元は、その容姿を利用して情報収集や情報攪乱、時には暗殺などを主任務にしている部隊に配属されていた人物だった。
所謂、騎士団の暗部的組織に属していたのだ。
その為、子どもの様な容姿とは裏腹に、マレアは暗殺術や拷問術などに非常に長けていた。
そんな彼女からしてみれば、何の労も要さず気配を消すことが出来るローブなど、正に垂涎の品であった。
要は……どうにかこうにかしてでも、使ってみたくてしかなかったのである。
「はぁ、まったくあの子は……」
止める間もなく風の如く去ってしまったマレアに、アテンツァは重いため息を吐いた。
「ふふっ、あの方らしいではありませんか」
「いくら陛下がお優しくとも、そうやってすぐに部下を甘やかすのは止めて頂きたいものですね。図に乗りますから」
「そんなことありませんよ。皆、こんな私の為によく働いてくれていると思います。勿論、アテンツァ。貴方も含めてです」
「有難きお言葉、恐悦至極に存じます」
「ふふっ、大袈裟なんですから。
……ところで、最後に残ったこの指輪。
アンジーは遠方の方と会話が出来ると、そう仰っていましたが、これを使えばそのスグミ様とお話をすることが出来る、ということでしょうか?」
「おそらくは。特に有効距離などがあるとは聞いていないからな」
「アンジーは使ったことは?」
「任務中に一、二度程度な」
「それ以外では?」
「流石に用もなく使うのは憚られるため使っていない。その時だけだ」
実のところ、他の三点はともかく、この遠方の者と会話が出来る指輪……共信リングは、スグミが回収するのを忘れているだけだったりするのだが、そんなことを知りようもないセリカは他と同じく譲渡された物思っていた。
「そうですか……」
プレセアは短くそう答えると、手の中で転がしていた指輪へと視線を落とした。
異国の地からやって来た流れ者でありながら、国宝にも匹敵する魔道具を複数所持し、剰えそれらをほぼ無償で譲渡するような存在……
(スグミ様……一体、どんな方なのでしょうか……)
一人の人間として、また一国の王として、実に稀有な存在であるスグミという人物に、プレセアは並々ならぬ興味を惹かれていた。
正直なところ、今すぐにでもこの指輪を使って話をしてみたい、という衝動に駆られはしたが、不躾な態度を取って心象を悪くしたくもなかった。
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