雑司ヶ谷高校 歴史研究部!!

谷島修一

文字の大きさ
260 / 495
悪夢の奴隷生活編

押し倒す

しおりを挟む
 歴史研のメンバーと雪乃、妹は、雑司ヶ谷鬼子母神で初詣の後、途中、コンビニに立ち寄って買い物してから、僕の自宅へ向かう。
 僕は、女子たちの後を着いて行く。

 女子はたちは、家に到着し、僕の部屋にゾロゾロと上がると宴会を始めた。
 コンビニで買って来た食料、お菓子、飲料を食ったり飲んだりして談笑している。(もちろん、飲んでいるのはジュースとかウーロン茶)。
 しかし、この人たちは僕の部屋を何だと思っているんだろうか…?
 大晦日~新年ということもあって、両親はまだ起きてて、おせち料理を少しだけ出してくれた。
 僕は上杉先輩の命令で、みんなのお酌をさせられたりして、新年早々、こき使われている。

 宴会も2時間ほど経って、女子たちもそろそろ眠たくなってきたので、寝ようということになった。新年なので電車は終夜運転しているが、帰る気はないらしい。
 女子たちはパジャマなどを持参してなかったので、僕のジャージとかトレーナーを貸せと命令されて、渋々貸す。
 そして、妹の部屋と僕の部屋で数人ずつ別れて寝ると言う。そうすると、僕は寝る場所がなく、自分の部屋なのに追い出されてしまった。僕のベッドは、いつものように上杉先輩に占領されていた。
 仕方なく1階の居間のソファで寝ることにする。

 居間に行くと、父親がまだ起きていて、ソファに座って年末恒例のTV生討論番組を見ていた。
 僕は父親の隣に座る。

「部屋を占領されてしまったので、ここで寝るよ」

 父親はTVを消して答える。
「そうか。俺も、もう寝るけど。それにしても…、女の子ばっかりだな」

「成り行きで…」

「あの中に、彼女とか居るのか?」

「いやいやいやいや。あの人たちはクラスメイトか、部活の先輩というだけの関係だよ」

「そうか。まあ、いいけどな…。もう寝るぞ」
 父親は立ち上がって言う。
「避妊だけはしろよ」

「だから、そういう関係じゃないって!」

 父親は笑いながら、寝室の方へ去って行った。
 まったく、どういう目で僕のことを見ているのか…。

 僕もいい加減眠くなってきたので、電気を消してソファに横になった。

 そして、眠りに就いてどれぐらい経っただろうか、誰かの2階から降りて来る足音で目が覚めた。
 どうやらトイレに行った?
 そして、さらに少し経って居間に入って来る足音。
 僕は少し驚いて尋ねた。
「誰?」

「ゴメン、起こした?」
 この声は、毛利さんだった。

 僕は起き上がって照明のリモコンを操作して灯りを点けた。
 毛利さんはソファの傍らに立っていた。
 彼女は僕の学校ジャージを着ている。サイズは少々大きい様子で、“萌え袖”になっていた。

 僕は尋ねた。
「うん…。どうかした?」

「どうしてるかなって思って」

「どうしてるって…。寝てたよ」

 毛利さんはソファの僕の隣に座る。それにしても、何の用だろ…?
 クリスマスイブ以降、1週間ぐらい彼女とは話をしてなかった。
 僕は、未だに少し気まずさを感じているのだが。

 毛利さんが口を開いた。

「旅館で、雪乃ちゃんと寝てたね」

 その話題かよ…。
 僕は困惑しながら、答えた。

「あれは、雪乃が勝手に潜り込んできたんだよ」

「雪乃ちゃんばっかりズルい」

「えっ?! そんなこと言われても…」
 毛利さん、どういうつもりだ? 再び困惑。
「ひょっとして、僕と添い寝したいとか…?」

「うん」

「えええー…。でも、僕が部屋に戻るのは他の女子も居て、すぐばれるだろうから、まずいだろうし。このソファだと、狭すぎて並んで寝れないよ。ここの床はフローリングで、そのまま寝ると痛い。まあ、ソファに上下に重なって寝るなら何とかなりそうだけど…」

「それでいいよ」

「えっ…? 上下に重なる?」

「うん」

 マジか。

「いやいやいやいや。そもそも、僕らは付き合っている者同士じゃないから、そういうことは問題があるのでは?」

「雪乃ちゃんとも付き合ってないけど、一緒に寝てたよね?」

 そうだった。困ったな。
 しょうがない、ちょっとだけ添い寝して、さっさと部屋に戻ってもらおう。
「じゃあ、ちょっとだけだよ」

「うん、いいよ」

「どっちが下になる?」

「私が下になるよ」

 僕は、一旦立ち上がる。そして、毛利さんがソファに仰向けに寝転んだ。
 それで、僕が彼女の上に乗って覆いかぶさるのだが…。
 なんか押し倒してるみたいだな…。
 緊張する。

 僕が完全に体重を掛けずにいると、毛利さんが腕を僕の背中に回してグイと引き寄せた。
 しばらく黙って抱き合っている。

 沈黙がつらくなったので、僕は尋ねた。
「えーと…、重くない?」

「大丈夫」
 毛利さんは静かに答えた。

 数分間、この状態でいたが、やっぱり沈黙がつらいので、僕は再び話しかけた。
「えーと…、そろそろ、いいかな?」

「うん」

 毛利さんは腕を僕の背中から離すと、僕は立ち上がった。
 続いて毛利さんも立ち上がる。

「じゃあ、戻るね」

「うん。おやすみ」

 毛利さんは居間を出て階段を登り、僕の部屋に戻って行った。

 僕はため息をついてソファに座り込んだ。
 時計を見ると早朝の5時。

 それにしても、雪乃だけでなく、毛利さんまで、ぐいぐいくるようになったな。
 いや、以前から、あんな感じだったっけ…?
 彼女たちには、困ったもんだ。
 また、眠くなってきたので、これ以上は考えるのを止めて寝ることにする。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜

遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった! 木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。 「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」 そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない

七星点灯
青春
 雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。  彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。  しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。 彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。

NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。 中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。 しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。 助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。 無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。 だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。 この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。 この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった…… 7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか? NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。 ※この作品だけを読まれても普通に面白いです。 関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】     【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

処理中です...