雑司ヶ谷高校 歴史研究部!!

谷島修一

文字の大きさ
235 / 495
悪夢の奴隷生活編

合コン再び

しおりを挟む
 土曜日。
 今日は歴史研メンバーを中心とした合コンが開催される。
 僕が仕切らないといけないので面倒くさい。
 しかし、上杉先輩の奴隷として、任務を遂行しなければならないのだ。やれやれ。

 今回は、妹の美咲がまさかの参加なので、一緒に家を出た。地下鉄で移動。
 14時の少し前に池袋のいけふくろう前に集合する。
 とりあえず、集合時間までには全員集合した。

 メンバーは、
 男子:僕、悠斗、片倉先輩、六角君
 女子:伊達先輩、上杉先輩、毛利さん、妹
 合計8名。
 変な組み合わせだ。

 悠斗の紹介でやって来たサッカー部の六角君とは、僕は話をするのは初めてだった。
 クラスが違うので、これまでは廊下ですれ違った程度。
 彼は運動部だけあって、ちょっと背が高く、がっしりした感じ。

 挨拶もそこそこに、カラオケボックスに向かう。
 先週、東池女子校の細川さんたちと合コンした同じところだ。
 受付をして、少し待ったら、部屋に入る。

 男女交互になるように席を決めなければいけないが、割り箸でくじ引きを作ってきたので、それを引いて席を決める。
 このくじは、席決めだけでなく、実は王様ゲームをやる流れになったら使えると思って準備してあったのだ。

 そして、席決めのくじ結果。
 悠斗と伊達先輩。
 片倉先輩と毛利さん。
 六角君と上杉先輩。
 僕と妹。
 が、隣り合うようになった。

 僕と妹って…、自宅で14年一緒なのに、ここでも一緒とは…。
 しかし、くじ引きは公正だ。結果は遵守しなければならない。
 妹は、ぶつぶつ文句を言っている。
 とりあえず、みんなと話し合い、1時間後にもう一度くじ引きで席替えをやろうということになった。

 上杉の命令でドリンクバーから全員分のドリンクを取ってくる羽目になった。
 毛利さんが、運ぶのを手伝ってくれるという。
 毛利さん、良い人や。
 そんなわけで、みんなの注文を聞いて、2人でドリンクバーコーナーへ。

 僕がドリンクをサーバーから注いでいると、毛利さんが横から話しかけて来た。
「合コンが終わったら、みんなに内緒で2人でこの前のカフェに行かない?」

「え?」
 僕は、意外な提案に驚いた。
「いいけど、なんで内緒?」

「2人で一緒にいなくなったら、みんなにわかるから。それで…、ちょっと恥ずかしいから」
 毛利さんは少しうつむき加減に言う。

 今日は毛利さんにお持ち帰りされるってこと?
 お持ち帰りされること自体は、まあ、いいのだが、内緒ということは毛利さんが付き合っている伊達先輩にも言わないということだよな?
 ということは、浮気? 二股?
 一体どういうつもりなんだろうか?
 ひょっとして、もう別れたとか?

 僕は困惑しつつも、とりあえず了承することにする。
「うーん。まあ…、いいよ」

 ドリンクを持って戻ったら、自己紹介タイム。
  大体がお互い知り合いばかりだが、お初の六角君と妹も居るから改めてやることになった。
 とりあえず、幹事をやらされている僕からやることになった。
「えーと…。1年A組の武田です。趣味は、家でゴロゴロすることです」
 僕は、不本意ながら有名人だから、六角君は僕の事はどんな感じかは知っているようだった。

 次は、妹。立ち上がって挨拶する。
「こんにちは。武田美咲です! 中学2年です!」

「なんか、若いと思ったら、中学生か!」
 六角君が驚く。

「隣にいる、冴えない男の妹です」

「へー。全然似てないね」
 六角君が笑いながらいった。

 どうせ、似なくてよかったね、とか思ってるんだろう。
 そして、妹よ、“冴えない男”ってなんやねん。家に帰ったら、文句言ってやろう。

 悠斗の自己紹介。
「足利悠斗です。1年A組、サッカー部所属です。趣味もサッカー。あとはゲームもします」
 悠斗はサッカー部の将来のエースでイケメンで有名だから、伊達先輩、上杉先輩も少しは知っているようだった。

 伊達先輩の自己紹介。
 生徒会長だから、ここの全員が知っている。一応、自己紹介をする。
「伊達恵梨香です。2年B組です。趣味はスマホゲームをやることです」
 伊達先輩って、趣味は人を罠にはめる事じゃあないのか。僕は心の中で思った。

 片倉先輩の自己紹介。
「片倉誠。2年D組。新聞部所属。趣味はゴシップネタを探すこと。今日も先週に引き続き、合コンの実情を探ろうとやってきました」

 片倉先輩は新聞部で取材をしている関係上、他の生徒に良く知られているらしく、六角君とも面識があるという。

 毛利さんの自己紹介。
 恥ずかしそうに話し始めた。
「1年A組の毛利です…。趣味は読書です。最近は小説も書き始めました」

「小説を書いてるの?」
 片倉先輩が反応する。
「学校新聞に短編をお願いしようかな? 後で話そう」

「は、はい」
 毛利さんは答えた。

 六角君の番。
「六角一雄かずおです。1年E組、俺もサッカー部所属です。ポジションはミッドフィールダー。俺もゲームもします。たまに悠斗と一緒にゲームしてます」

 ミッドフィールダーって何だ? まあいいや。
 六角君は悠斗同様、爽やかで明るい感じ。
 やっぱり、あっち側(陽キャ)の人種のようだ。

 最後に上杉先輩。
「上杉紗夜です。2年B組です。趣味はマンガを読むこと。最近はちょっと将棋をやってましたが、そろそろ飽きた」
 テンションがいつもより低いな。どうしたんだ?
 そして、趣味は奴隷イジリじゃあないのか?

「ギャルに将棋って、珍しい組み合わせだね」
 片倉先輩が感想を言う。

 自己紹介が終わったら、カラオケタイム。
 先週の合コンに比べて盛り上がりがいまいちのようだ。
 まあ、どーでもいいことだ。

 1時間後、席替えタイム。
 もう一度くじ引きをする。

 結果。
 悠斗と毛利さん。
 片倉先輩と上杉先輩。
 六角君と伊達先輩。
 僕と妹。
 が、隣り合うようになった。

 くじの結果に妹は激おこのようだが、くじ引きは公正だ。結果は遵守しなければならない。

 そして、カラオケが続き1時間が経った。
 最後まで盛り上がりが今一つだったが、合コンはなんとか無事(?)終了した。
 代金の清算をして、解散した。

 途中まで、妹と一緒に帰るふりをする。そして、『買いたい物があったのを忘れていたから』という理由で妹を一人で帰宅させる。
 そして、僕は毛利さんと約束をしたサンシャインシティのカフェに向かう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜

遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった! 木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。 「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」 そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない

七星点灯
青春
 雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。  彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。  しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。 彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...