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第2部 原作へ愛をこめて
第4話 討伐
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結局またシーンスキップで翌日?になった。メアリーが勝手に届出を出したらしくいつの間にか寮にいてた。説明くらいしてよ夢小説として
「(名前)ちゃん、そろそろ行こ!」
「あ、はい」
メアリーがいやにwktkした顔で言ってくるんで制服に着替えて大人しくついて行く。校舎に到着すれば神崎の周りには取り巻きがいなくて、代わりに派手な色の髪の女子がいてた。
『……なに?』
「ぁたし~姫華・ブスコってぃぃまぁ~す♡♡」
「ぁたしゎ愛花・キモコぉ~。よろしくぅ~ん♡♡」
『私は神崎刀裏。よろしく』
毒子と肝子!?!?私は思わず立ち上がる。
姫華はデブロリータピンク髪ツインテールで愛花はケバケバメイクバシバシ金髪ギャルだった。懐かしい面影に涙が出たり出なかったりした。
「ねぇ(名前)ちゃん、あれって……」
「うん、間違いないよ」
話しかけてくるメアリーに私は頷く。
「な、なんていうか……すごい格好だね」
そっちか。肝子と毒子に似てるってことに言及するのかと思ったのに。
しばらくすると取り巻きと化した原作キャラ(笑)がやって来て、悪女組2人はそそくさと神崎の前から消えた。
「ねえ(名前)ちゃん、2人と話さなくてもいいの?」
「うーんどうしよう。鉛筆転がして決めるか!」
私は筆箱から適当に新品のBの六角鉛筆を出して転がす。
「今日は話さない!」
「えぇっ!?ちょっと(名前)ちゃんっ!?」
おそらくこの世界ではまだ対して仲良くないだろうキモブスコンビとお話して朝から疲れたくないと言うのが本音だったが、私は突っ込んでくるメアリーを無視して鉛筆をしまい込んだ。
授業の時間がやってきた。魔法学校であるここではグループを組んで教師から出される課題をクリアしていくらしい。
……実は原作でも作者の気の迷いでいきなり本編がファンタジーパロしだしたり、2年前に公開された映画がサトーくん×ユイが公式CPのファンタジーパラレル(そしてめちゃくちゃシリアス)っていう内容だったりした。
とにかく私はメアリーしか知り合いが居ないんでメアリーとグループを組んだ。
ふと神崎の方を見れば、驚くべきことに原作キャラたち+キモブスコンビとグループを組んでいたのだ。
キモブスコンビが神崎の手柄奪って嵌めて原作キャラ(笑)がアッサリ騙されて復讐してやる的な展開になるに違いない。先の展開が簡単に読めすぎてなんだか理不尽に腹がたった。頭に来ますよ!
教師から出された課題は魔獣退治だった。
とにかく課題はそれなりに強いメアリーに任せて私は木の影から神崎たちの様子を伺う。正直に言えば単純に課題とか宿題とかが嫌いだった。
黙って見てたらなんか先生が描いた魔法陣っぽいのからデカいドラゴンが出てきた。先生はめちゃくちゃ慌てていた。もしかして失敗したのかな。公務員なんだからもっと精進して、どうぞ
「キャー!!!」
「ドラゴンが出たぞおおお!!!」
みんながビビって叫んで逃げていく。
「きゃあぁ~!姫華こわいぃ~っ♡♡」
「たすけて京一郎くぅん♡」
他の生徒を逃がしていた風見と京サマとがそれぞれ、こんな緊急事態にまで容赦なく図太さを発揮してくるブスコとキモコに絡まれていて可哀想なことこの上なかった。涙がで、でますよ……
剣を持ったサトーくんとユイを逃がしながらの葉月がズザ、とみんなを守るようにドラゴンの前に出てきてべらぼうにカッコイイ。
えっ葉サト葉夫婦の共同作業フラグでは?内心暴れていたら次の瞬間大きく風が吹いてドラゴンが爆死した。こんなんじゃ小説になんないよ(棒読み)
ドラゴンがいた場所の炎が消えると向こう側に立っている神崎が見えた。あのさぁ……
「(名前)ちゃんっ!大丈夫!?」
猛スピードで走ってきたメアリーはやたらと慌てていた。
「うん、大丈夫。課題は?」
「もう終わったよ!それより(名前)ちゃん、怪我してない?」
「だから大丈夫っつってんだルルォ!?心配ありがとナス!(情緒不安定)」
ドラゴンが爆裂霧散した方では神崎が「えっ魔力値99999999!?おかしいだろ!?」「今のどうやったの!?」とか言われてなろう系主人公ばりにちやほやされていた。まるで将棋だな……(すっとぼけ)
刀裏side
私は焼きそばパンを片手に屋上へやって来た。
……ここなら落ち着いてご飯食べれるし。
みんながチームに誘ってくれるのは嬉しいけどちょっとうっとおしい。休み時間までは一緒にいたくなかった。
新「刀裏ー!!」
『!?』
なぜか新の声がした。
なんで?みんなと一緒に食べればいいのに……
『……なんで来たの』
新「だって刀裏が1人でどっか行くの見えたから……なあ、一緒に食べようぜ!」
『……』
まだいいとか一言も言ってないのに新は私の隣に座った。やたらと距離が近い。
『なんでそんなに私に絡んでくるの?別に仲良くもないのに』
新「なんかさ……刀裏、寂しそうに見えたから」
『え?』
……私が……寂しそう?
『そんな、わけ……』
手にポタリと雫が落ちた。私、泣いてるんだ……
新「まだ仲良くないかもしれないけどさ、無理しなくていいんだぞ?俺たちがいるんだから」
『ありがと……ッ』グスッ
こんな仲間がいてくれて、私……幸せだな……
「は????????」
私はテンションの落差で風邪を引いて3日間寝込んだ。
「ふぇ?、どうしたの(名前)ちゃん」
「あーいや、なんでもない。お弁当ありがとう。美味しいです」
「ううん、(名前)ちゃんのためならこれくらいいくらでもつくっちゃうよ!」
ちゃんとお礼を言える良い子なので即就寝。というかふぇぇ系構文5億年ぶりに聞いたな。
ちなみに今は食事中。高いところが大好きなので屋上の給水塔の上で神崎の思考を読みながらメアリーの作ってくれたお弁当を2人で食べていたらあんな具合に地獄を見た。
いままでなろう系を地で言ってたのにいきなりお涙頂戴展開にシフトするのマジにやめちくり~
つかTDN夢女な私はともかく葉月を差し置いてサトーくんとフラグ立てるのはちょっと……。
「ねーメアリー、ここからこの水筒なげたら神崎のとこまで届くかな?」
「やめなよ(名前)ちゃんっ!」
「冗談だってば」
流石に頭に水筒ぶつけたりしたら悪女認定されて徹底的に潰されそうで怖い……と思ったが多分メアリーが守ってくれるかな。
「(名前)ちゃん、そろそろ行こ!」
「あ、はい」
メアリーがいやにwktkした顔で言ってくるんで制服に着替えて大人しくついて行く。校舎に到着すれば神崎の周りには取り巻きがいなくて、代わりに派手な色の髪の女子がいてた。
『……なに?』
「ぁたし~姫華・ブスコってぃぃまぁ~す♡♡」
「ぁたしゎ愛花・キモコぉ~。よろしくぅ~ん♡♡」
『私は神崎刀裏。よろしく』
毒子と肝子!?!?私は思わず立ち上がる。
姫華はデブロリータピンク髪ツインテールで愛花はケバケバメイクバシバシ金髪ギャルだった。懐かしい面影に涙が出たり出なかったりした。
「ねぇ(名前)ちゃん、あれって……」
「うん、間違いないよ」
話しかけてくるメアリーに私は頷く。
「な、なんていうか……すごい格好だね」
そっちか。肝子と毒子に似てるってことに言及するのかと思ったのに。
しばらくすると取り巻きと化した原作キャラ(笑)がやって来て、悪女組2人はそそくさと神崎の前から消えた。
「ねえ(名前)ちゃん、2人と話さなくてもいいの?」
「うーんどうしよう。鉛筆転がして決めるか!」
私は筆箱から適当に新品のBの六角鉛筆を出して転がす。
「今日は話さない!」
「えぇっ!?ちょっと(名前)ちゃんっ!?」
おそらくこの世界ではまだ対して仲良くないだろうキモブスコンビとお話して朝から疲れたくないと言うのが本音だったが、私は突っ込んでくるメアリーを無視して鉛筆をしまい込んだ。
授業の時間がやってきた。魔法学校であるここではグループを組んで教師から出される課題をクリアしていくらしい。
……実は原作でも作者の気の迷いでいきなり本編がファンタジーパロしだしたり、2年前に公開された映画がサトーくん×ユイが公式CPのファンタジーパラレル(そしてめちゃくちゃシリアス)っていう内容だったりした。
とにかく私はメアリーしか知り合いが居ないんでメアリーとグループを組んだ。
ふと神崎の方を見れば、驚くべきことに原作キャラたち+キモブスコンビとグループを組んでいたのだ。
キモブスコンビが神崎の手柄奪って嵌めて原作キャラ(笑)がアッサリ騙されて復讐してやる的な展開になるに違いない。先の展開が簡単に読めすぎてなんだか理不尽に腹がたった。頭に来ますよ!
教師から出された課題は魔獣退治だった。
とにかく課題はそれなりに強いメアリーに任せて私は木の影から神崎たちの様子を伺う。正直に言えば単純に課題とか宿題とかが嫌いだった。
黙って見てたらなんか先生が描いた魔法陣っぽいのからデカいドラゴンが出てきた。先生はめちゃくちゃ慌てていた。もしかして失敗したのかな。公務員なんだからもっと精進して、どうぞ
「キャー!!!」
「ドラゴンが出たぞおおお!!!」
みんながビビって叫んで逃げていく。
「きゃあぁ~!姫華こわいぃ~っ♡♡」
「たすけて京一郎くぅん♡」
他の生徒を逃がしていた風見と京サマとがそれぞれ、こんな緊急事態にまで容赦なく図太さを発揮してくるブスコとキモコに絡まれていて可哀想なことこの上なかった。涙がで、でますよ……
剣を持ったサトーくんとユイを逃がしながらの葉月がズザ、とみんなを守るようにドラゴンの前に出てきてべらぼうにカッコイイ。
えっ葉サト葉夫婦の共同作業フラグでは?内心暴れていたら次の瞬間大きく風が吹いてドラゴンが爆死した。こんなんじゃ小説になんないよ(棒読み)
ドラゴンがいた場所の炎が消えると向こう側に立っている神崎が見えた。あのさぁ……
「(名前)ちゃんっ!大丈夫!?」
猛スピードで走ってきたメアリーはやたらと慌てていた。
「うん、大丈夫。課題は?」
「もう終わったよ!それより(名前)ちゃん、怪我してない?」
「だから大丈夫っつってんだルルォ!?心配ありがとナス!(情緒不安定)」
ドラゴンが爆裂霧散した方では神崎が「えっ魔力値99999999!?おかしいだろ!?」「今のどうやったの!?」とか言われてなろう系主人公ばりにちやほやされていた。まるで将棋だな……(すっとぼけ)
刀裏side
私は焼きそばパンを片手に屋上へやって来た。
……ここなら落ち着いてご飯食べれるし。
みんながチームに誘ってくれるのは嬉しいけどちょっとうっとおしい。休み時間までは一緒にいたくなかった。
新「刀裏ー!!」
『!?』
なぜか新の声がした。
なんで?みんなと一緒に食べればいいのに……
『……なんで来たの』
新「だって刀裏が1人でどっか行くの見えたから……なあ、一緒に食べようぜ!」
『……』
まだいいとか一言も言ってないのに新は私の隣に座った。やたらと距離が近い。
『なんでそんなに私に絡んでくるの?別に仲良くもないのに』
新「なんかさ……刀裏、寂しそうに見えたから」
『え?』
……私が……寂しそう?
『そんな、わけ……』
手にポタリと雫が落ちた。私、泣いてるんだ……
新「まだ仲良くないかもしれないけどさ、無理しなくていいんだぞ?俺たちがいるんだから」
『ありがと……ッ』グスッ
こんな仲間がいてくれて、私……幸せだな……
「は????????」
私はテンションの落差で風邪を引いて3日間寝込んだ。
「ふぇ?、どうしたの(名前)ちゃん」
「あーいや、なんでもない。お弁当ありがとう。美味しいです」
「ううん、(名前)ちゃんのためならこれくらいいくらでもつくっちゃうよ!」
ちゃんとお礼を言える良い子なので即就寝。というかふぇぇ系構文5億年ぶりに聞いたな。
ちなみに今は食事中。高いところが大好きなので屋上の給水塔の上で神崎の思考を読みながらメアリーの作ってくれたお弁当を2人で食べていたらあんな具合に地獄を見た。
いままでなろう系を地で言ってたのにいきなりお涙頂戴展開にシフトするのマジにやめちくり~
つかTDN夢女な私はともかく葉月を差し置いてサトーくんとフラグ立てるのはちょっと……。
「ねーメアリー、ここからこの水筒なげたら神崎のとこまで届くかな?」
「やめなよ(名前)ちゃんっ!」
「冗談だってば」
流石に頭に水筒ぶつけたりしたら悪女認定されて徹底的に潰されそうで怖い……と思ったが多分メアリーが守ってくれるかな。
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