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イダラマの同志編
1556.大魔王ソフィの放つ魔力吸収の地の本来の効力
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ソフィがセルバスの元に向かう少し前、同じ本部内にある『牢』の一つ前の部屋で『妖魔退魔師』達と戦っていた『妖魔召士』達は、牢に入るのを妨害する『妖魔退魔師』達に向けて『捉術』を放とうとしたが、その部屋に張られていたソフィの『魔力吸収の地』によって全ての『妖魔退魔師』に向けた攻撃は吸収されてしまうのであった。
当然、この攻撃によって二重に張られていた二つの内の一つ、元来の世界の『理』の『魔力吸収の地』の効力で『魔力感知』が発揮されて、ソフィに情報が届けられる事となったのだが、すでに『セルバス』からの『念話』によって、この場に異変が生じている事を知らされる事となったために、この場にはソフィは姿を見せなかったというわけである。
しかしもう一つの『魔力吸収の地』によって『理』を用いてはいない『妖魔召士』達の放った『捉術』に用いられる『魔力』は全て掻き消された挙句に全て『魔力』を奪われてしまい『妖魔退魔師』に『捉術』を放った『妖魔召士』達は全員が一瞬で『魔力枯渇』を引き起こしてしまうのだった。
――そしてここから『妖魔退魔師』達の反撃が始まるのだった。
『妖魔退魔師』達は自分達に降りかかる『捉術』の効力がないとみるや、直ぐに聞いていたソフィの『結界』が効いていると理解して、得の刀に力を込めながら『魔力枯渇』によって酩酊状態となっている『妖魔召士』達を次々と斬り伏せ始めて行く――。
「くっ、くそっ! 『瑠慈』! 『江王門』! あの『妖魔退魔師』達を止めるのだ!」
サクジの言葉に直ぐに頷いた『天狗』と『鬼人』の両名が、セルバスの部屋に居た三人の『妖魔退魔師』達の相手を始めようと動き出した。
そこにこれまで部屋に居らず『牢』を探しに別の場所へ向かっていた別動隊の『妖魔召士』達が、次々とこの場の戦闘の『魔力』を感知してやってくる。
そして三人の『妖魔退魔師』達と戦うサクジの『式』の援護を行おうと、この場に『結界』が張られていると知らない後続達が手印を結び始めて行くのだった。
「や、やめろ! お主ら!! この場には何やら『結界』が張られているのだ! お主らの周りの『同志』達は『妖魔退魔師』達にやられたのではないのだ!!」
サクジが必死にそう告げるが、戦闘に意識を向けていた多くの者達は、再び倒れた『妖魔召士』達と同様に次々と『捉術』を放ち始めてしまう。
――僧全捉術、『魔重転換』
――僧全捉術、『魔波空転』
――僧全捉術、『空空妨元』
この場に集いだした『上位妖魔召士』が次から次に高位と呼べる『捉術』を放ってしまうが、その全ての効力は先程と同様に掻き消されて『魔力』ごと『生命力』までも吸収されていってしまう。
『僧全捉術』と呼ばれる『捉術』は単なる『捉術』とは違い、相当な威力効果を及ぼすのだが、当然にその『魔力』の消費も通常の『捉術』とは比較にもならないため、ごっそりと『魔力』が奪われたようである。
そしてそれだけに留まらず、更に予想だにしない出来事が『魔力吸収の地』によって生じ始めるのだった――。
――それは術者であるソフィでさえ、予想していなかった埒外の出来事であった。
何と二つの世界の『理』が交ざって発動された方の『魔力吸収の地』が、唐突に紫色の光りを放ち始めると、その『魔力吸収の地』の周囲に『発動羅列』が続々と空間に浮かび始めて行ったのである――。
これはソフィの『魔力吸収の地』が、まさに新たな進化を遂げたといえる出来事であった。
『――』 (魔重転換)
『――』 (魔波空転)
『――』 (空空妨元)
その『発動羅列』を読み取ることはこの場に居る誰にもできない事であったが、その『妖魔召士』達の『魔力』と同規模の『魔力』が部屋中に満ち溢れたかと思うと、先程の発動羅列が世界に示すかの如く効力が発揮されたのである。
そして『魔力吸収の地』の内側から、外側に居る『妖魔召士』達に向けて、次々と先程の同規模の『捉術』が、同規模の『魔力』で『魔法』に置き換えられて発動されたのである。
まさにそれは『理』を読み取る事を可能とした大賢者『ミラ』が『ダール』の世界で『魔神』達の『力』をコピーしたのと同様の事が、ソフィの『魔力吸収の地』の進化によって瞬間的に行われたのであった。
しかしこれは先程までの『魔力吸収の地』では出来なかった事であり、突如として進化を遂げたのには、大魔王『ソフィ』が『力の魔神』から本来の『魔力』を返還された事によって起きた事であり、影響を及ぼす結果となったのである。
――二つの世界の『理』を感覚で交ぜ合わせて用いられた方の『魔力吸収の地』は、あの時点でのソフィの『魔力』では、全ての効力が発揮されていたわけではなかったようである。
つまりソフィの『魔力』が跳ねあがった事によって、この『魔力吸収の地』の本来の効力、その全てが発揮されたということなのであった。
(※二つの世界の『理』が交ざり合った方の新たな『魔力吸収の地』の効力とは、その術者が『理』を用いる用いないに拘わらず、その全ての『魔』の効力を掻き消し、またその放った術者の『魔力』の同等分を吸収し、そして発動される筈であった効力を記憶した『魔力吸収の地』が、自動的に『理』を用いた『魔法』に置き換えて、放たれた同規模の効力と魔力の二つが具現化して瞬時に『発動羅列』に構築されて『魔法』発動の順序で再現されるというモノである)
(※2従来の『魔力吸収の地』も同時に並存されているが、このどちらもソフィの魔力によって発動されているために、効力が打ち消し合うような事はなく、まさに併存を可能とした上で互いの効力が同時に発動されている。つまりは従来の効果である『魔力感知』も同時にこの『魔力吸収の地』によって効果が生じているために、ソフィの元に全ての情報が伝えられている)
――大魔王ソフィの『魔力吸収の地』という一つの『魔法』は、新たな進化を遂げた事によって、本人がこの場に現れていなくても、想像を絶する程の脅威を場に示した結果となった。
『魔力吸収の地』によって『理』を用いた『魔法』に置き換えられた『妖魔召士』達の放った『僧全捉術』だったものは、その元の放った『妖魔召士』達だけではなく、この部屋に居る者達全員に平等に効果を齎してしまう。
先程のセルバスが居た部屋でソフィが『スタック』で埋め尽くした『魔力』のように、縦横無尽に『魔波空転』が迸り『妖魔退魔師』と『妖魔召士』全員に平等に『魔重転換』の効力が齎されて、更には『空空妨元』がその全てを対象に発動されてしまうのだった。
当然、この攻撃によって二重に張られていた二つの内の一つ、元来の世界の『理』の『魔力吸収の地』の効力で『魔力感知』が発揮されて、ソフィに情報が届けられる事となったのだが、すでに『セルバス』からの『念話』によって、この場に異変が生じている事を知らされる事となったために、この場にはソフィは姿を見せなかったというわけである。
しかしもう一つの『魔力吸収の地』によって『理』を用いてはいない『妖魔召士』達の放った『捉術』に用いられる『魔力』は全て掻き消された挙句に全て『魔力』を奪われてしまい『妖魔退魔師』に『捉術』を放った『妖魔召士』達は全員が一瞬で『魔力枯渇』を引き起こしてしまうのだった。
――そしてここから『妖魔退魔師』達の反撃が始まるのだった。
『妖魔退魔師』達は自分達に降りかかる『捉術』の効力がないとみるや、直ぐに聞いていたソフィの『結界』が効いていると理解して、得の刀に力を込めながら『魔力枯渇』によって酩酊状態となっている『妖魔召士』達を次々と斬り伏せ始めて行く――。
「くっ、くそっ! 『瑠慈』! 『江王門』! あの『妖魔退魔師』達を止めるのだ!」
サクジの言葉に直ぐに頷いた『天狗』と『鬼人』の両名が、セルバスの部屋に居た三人の『妖魔退魔師』達の相手を始めようと動き出した。
そこにこれまで部屋に居らず『牢』を探しに別の場所へ向かっていた別動隊の『妖魔召士』達が、次々とこの場の戦闘の『魔力』を感知してやってくる。
そして三人の『妖魔退魔師』達と戦うサクジの『式』の援護を行おうと、この場に『結界』が張られていると知らない後続達が手印を結び始めて行くのだった。
「や、やめろ! お主ら!! この場には何やら『結界』が張られているのだ! お主らの周りの『同志』達は『妖魔退魔師』達にやられたのではないのだ!!」
サクジが必死にそう告げるが、戦闘に意識を向けていた多くの者達は、再び倒れた『妖魔召士』達と同様に次々と『捉術』を放ち始めてしまう。
――僧全捉術、『魔重転換』
――僧全捉術、『魔波空転』
――僧全捉術、『空空妨元』
この場に集いだした『上位妖魔召士』が次から次に高位と呼べる『捉術』を放ってしまうが、その全ての効力は先程と同様に掻き消されて『魔力』ごと『生命力』までも吸収されていってしまう。
『僧全捉術』と呼ばれる『捉術』は単なる『捉術』とは違い、相当な威力効果を及ぼすのだが、当然にその『魔力』の消費も通常の『捉術』とは比較にもならないため、ごっそりと『魔力』が奪われたようである。
そしてそれだけに留まらず、更に予想だにしない出来事が『魔力吸収の地』によって生じ始めるのだった――。
――それは術者であるソフィでさえ、予想していなかった埒外の出来事であった。
何と二つの世界の『理』が交ざって発動された方の『魔力吸収の地』が、唐突に紫色の光りを放ち始めると、その『魔力吸収の地』の周囲に『発動羅列』が続々と空間に浮かび始めて行ったのである――。
これはソフィの『魔力吸収の地』が、まさに新たな進化を遂げたといえる出来事であった。
『――』 (魔重転換)
『――』 (魔波空転)
『――』 (空空妨元)
その『発動羅列』を読み取ることはこの場に居る誰にもできない事であったが、その『妖魔召士』達の『魔力』と同規模の『魔力』が部屋中に満ち溢れたかと思うと、先程の発動羅列が世界に示すかの如く効力が発揮されたのである。
そして『魔力吸収の地』の内側から、外側に居る『妖魔召士』達に向けて、次々と先程の同規模の『捉術』が、同規模の『魔力』で『魔法』に置き換えられて発動されたのである。
まさにそれは『理』を読み取る事を可能とした大賢者『ミラ』が『ダール』の世界で『魔神』達の『力』をコピーしたのと同様の事が、ソフィの『魔力吸収の地』の進化によって瞬間的に行われたのであった。
しかしこれは先程までの『魔力吸収の地』では出来なかった事であり、突如として進化を遂げたのには、大魔王『ソフィ』が『力の魔神』から本来の『魔力』を返還された事によって起きた事であり、影響を及ぼす結果となったのである。
――二つの世界の『理』を感覚で交ぜ合わせて用いられた方の『魔力吸収の地』は、あの時点でのソフィの『魔力』では、全ての効力が発揮されていたわけではなかったようである。
つまりソフィの『魔力』が跳ねあがった事によって、この『魔力吸収の地』の本来の効力、その全てが発揮されたということなのであった。
(※二つの世界の『理』が交ざり合った方の新たな『魔力吸収の地』の効力とは、その術者が『理』を用いる用いないに拘わらず、その全ての『魔』の効力を掻き消し、またその放った術者の『魔力』の同等分を吸収し、そして発動される筈であった効力を記憶した『魔力吸収の地』が、自動的に『理』を用いた『魔法』に置き換えて、放たれた同規模の効力と魔力の二つが具現化して瞬時に『発動羅列』に構築されて『魔法』発動の順序で再現されるというモノである)
(※2従来の『魔力吸収の地』も同時に並存されているが、このどちらもソフィの魔力によって発動されているために、効力が打ち消し合うような事はなく、まさに併存を可能とした上で互いの効力が同時に発動されている。つまりは従来の効果である『魔力感知』も同時にこの『魔力吸収の地』によって効果が生じているために、ソフィの元に全ての情報が伝えられている)
――大魔王ソフィの『魔力吸収の地』という一つの『魔法』は、新たな進化を遂げた事によって、本人がこの場に現れていなくても、想像を絶する程の脅威を場に示した結果となった。
『魔力吸収の地』によって『理』を用いた『魔法』に置き換えられた『妖魔召士』達の放った『僧全捉術』だったものは、その元の放った『妖魔召士』達だけではなく、この部屋に居る者達全員に平等に効果を齎してしまう。
先程のセルバスが居た部屋でソフィが『スタック』で埋め尽くした『魔力』のように、縦横無尽に『魔波空転』が迸り『妖魔退魔師』と『妖魔召士』全員に平等に『魔重転換』の効力が齎されて、更には『空空妨元』がその全てを対象に発動されてしまうのだった。
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