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ガイア誕生
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スーパーヒーローガイア、その正体は24歳の青年である井出航平だ。ラグビー体型で胸や背中、ケツ、太ももは筋肉隆々。178/90だが体脂肪率は8パーセント台をキープしている。キリリとした眉、意志の強そうな一重の眼差し、肉厚のある整った鼻は世間的にはかなりの男前だ。
厚めのタイツは全身濃い紺色に包まれ、胸には金のGのマークと白いイナズマ模様。黒の手袋とブーツとベルト、コウモリのような黒いアイマスクを装着している。
このヒーロースーツは科学の力で身体能力を10倍に高める。井出の体に自動でジャストフィットするように作られており、スーツを着る時は全裸が義務付けられている。その為、胸やケツのデカさはそのシルエットのままだが、股間部分は硬くなりガードする設計となっている。
井出は高校まで空手に打ち込んでおり、強い正義感から卒業後、地方の一般曹候補生(将来の自衛官の候補生)となった。
3年目の選考で、その正義感と高い身体能力から自衛官ではなく、正義の組織のエージェントとして採用された。
2年間の強化特訓の後、正義のヒーローとしてデビューを果たした。井出としては思わぬ展開だったが、宇宙から来た悪の組織コブラに人々が被害を受けていることを知り、撲滅のために身を捧げる決意をした。
同じエージェントは各地にいるらしく、その詳細はガイアにも知らされてなかった。
デビューして数ヶ月後、コブラの戦闘員を追い詰め、岩山の中の隠れ支部にたどり着いた。
『洞窟の中なのにすごい機械設備だ。ここは秘密基地だな。下っ端ばかり片付けてもラチがあかない。親玉をやっつけてやる!』
ガイアはそう言いながら、奥に進む。
機械設備で狭い通路を抜けると、誰もいない広いスペースにたどり着いた。
上の通路から一人の怪人が現れた。コブラの上級科学者であるタランチュラ博士だ。
『お前がガイアか。最近、我々の活動の邪魔しやがって。お前を潰して世界侵略の一歩を踏み出す!』
『潰されるはお前だ!』
二人の声が鳴り響く。
『やれ!』
タランチュラ博士の号令とともに、上の通路にたくさんの戦闘員が現れた。
『雑魚どもめ。お前ら、毎回やられてるくせに懲りないな!』
ガイアがそう叫んだ瞬間、蜘蛛の巣の様な糸がガイアの後ろから張り付いた。
『これで俺を縛りつけようってのか。たいしたことないな。』
蜘蛛の巣は手足に巻きつき、ガイアを大の字にするが、ガイアは引きちぎれるなと確信していた。大量のスプレーを浴びるまでは。
プシューッ。
上からガイアの全身に霧のようなスプレーがまかれた。
一瞬前が見えなくなったが、すぐに視界が開け、何のスプレーか分からなかったが、ガイアには特に影響がなかった。
『なんだ、これは?』
ガイアは不思議に思いながら、手足の蜘蛛の糸を引きちぎろうとした。
『ふんっ!あれ、ふんっ!』
さっきまで簡単に引きちぎれそうだった蜘蛛の糸が頑丈になって手足が動かない。
(この蜘蛛の糸を強化するスプレーだったんた。このスーツで引きちぎれない物質はこの世にはないはず。)
ガイアはそう思いながら何度も試みるが手足は動かない。
蜘蛛の糸ではなく、スーツを弱体化するスプレーだったとガイアは気付いていない。
厚めのタイツは全身濃い紺色に包まれ、胸には金のGのマークと白いイナズマ模様。黒の手袋とブーツとベルト、コウモリのような黒いアイマスクを装着している。
このヒーロースーツは科学の力で身体能力を10倍に高める。井出の体に自動でジャストフィットするように作られており、スーツを着る時は全裸が義務付けられている。その為、胸やケツのデカさはそのシルエットのままだが、股間部分は硬くなりガードする設計となっている。
井出は高校まで空手に打ち込んでおり、強い正義感から卒業後、地方の一般曹候補生(将来の自衛官の候補生)となった。
3年目の選考で、その正義感と高い身体能力から自衛官ではなく、正義の組織のエージェントとして採用された。
2年間の強化特訓の後、正義のヒーローとしてデビューを果たした。井出としては思わぬ展開だったが、宇宙から来た悪の組織コブラに人々が被害を受けていることを知り、撲滅のために身を捧げる決意をした。
同じエージェントは各地にいるらしく、その詳細はガイアにも知らされてなかった。
デビューして数ヶ月後、コブラの戦闘員を追い詰め、岩山の中の隠れ支部にたどり着いた。
『洞窟の中なのにすごい機械設備だ。ここは秘密基地だな。下っ端ばかり片付けてもラチがあかない。親玉をやっつけてやる!』
ガイアはそう言いながら、奥に進む。
機械設備で狭い通路を抜けると、誰もいない広いスペースにたどり着いた。
上の通路から一人の怪人が現れた。コブラの上級科学者であるタランチュラ博士だ。
『お前がガイアか。最近、我々の活動の邪魔しやがって。お前を潰して世界侵略の一歩を踏み出す!』
『潰されるはお前だ!』
二人の声が鳴り響く。
『やれ!』
タランチュラ博士の号令とともに、上の通路にたくさんの戦闘員が現れた。
『雑魚どもめ。お前ら、毎回やられてるくせに懲りないな!』
ガイアがそう叫んだ瞬間、蜘蛛の巣の様な糸がガイアの後ろから張り付いた。
『これで俺を縛りつけようってのか。たいしたことないな。』
蜘蛛の巣は手足に巻きつき、ガイアを大の字にするが、ガイアは引きちぎれるなと確信していた。大量のスプレーを浴びるまでは。
プシューッ。
上からガイアの全身に霧のようなスプレーがまかれた。
一瞬前が見えなくなったが、すぐに視界が開け、何のスプレーか分からなかったが、ガイアには特に影響がなかった。
『なんだ、これは?』
ガイアは不思議に思いながら、手足の蜘蛛の糸を引きちぎろうとした。
『ふんっ!あれ、ふんっ!』
さっきまで簡単に引きちぎれそうだった蜘蛛の糸が頑丈になって手足が動かない。
(この蜘蛛の糸を強化するスプレーだったんた。このスーツで引きちぎれない物質はこの世にはないはず。)
ガイアはそう思いながら何度も試みるが手足は動かない。
蜘蛛の糸ではなく、スーツを弱体化するスプレーだったとガイアは気付いていない。
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