恐怖体験や殺人事件都市伝説ほかの駄文

高見 梁川

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ブラックダリア事件

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 見事に真っ二つになった遺体


 ブラックダリア事件は1947年1月15日に発生した猟奇殺人事件である。
 その遺体の状況や、被害者が美しい女性であったことから、のちに映画化までされた。

 第一発見者は散歩中の女性で、彼女は見つけたときにはマネキンが投げ捨てられていると思ったという。
 それもそのはず、死体は上半身と下半身が見事に切断されたうえ、血抜きされて綺麗に洗浄されていたのである。
 しかも遺体の口元は頬まで切り裂かれ、まるで口裂け女のような表情であった。
 被害者の名はエリザベス・ショート。
 黒い服を好んで着たことから通称「ブラックダリア」の名で呼ばれていた軍人専用のホステスで女優志願の女性であった。
 これだけでも十分に猟奇的なのだが、司法解剖の結果、被害者の肛門と膣には被害者から切り取られた太ももがぎっしりと詰め込まれていたことがわかった。
 さらに、彼女の膣は非常に珍しい先天的発育不全でまともな性交ができないことが判明。
 どうやら犯人は彼女の膣を刃物で切り裂き、無理やり性交に及んだものと思われる。
 それでも飽き足らなかったのか、彼女の胃袋には人間の排せつ物が押しこまれていた。

 当初首に索状痕があったことから、彼女は絞殺されたものと思われていたが、解剖の結果わかった死因は失血死で、彼女は生きたまま胴体を切断されたことが明らかとなる。
 さすがにここまで偏執的な行動が話題にならないはずがなく、事件はその後1ケ月にわたってエオサンゼルスエクザミナー誌のトップを飾り世間の注目を浴びた。

 センセーショナルな殺され方から、犯人の特定は難しくないと思われたが、野次馬のために現場保存ができなかったことから捜査は難航。
 被害者女性の交友関係からも、それらしい人物は浮かび上がってこず指紋はおろか血液型すらわからない状況に、捜査本部の焦燥は募るばかりであった。

 そんななか、ビルトモアホテル近くのポストから一通の手紙が発見される。
 宛先はロサンゼルスエクザミナー他各紙となっており、新聞の切り抜きを使って作られたと思われる文字で「ダリアの所持品」と書かれていた。
 手紙のなかにはアドレス帳、出生証明書、名刺、ホステス時代に撮ったと思われる軍人との写真が同封されていた。
 新たな資料に捜査の進展に期待が高まるも、所持品はすでに油に浸されており、指紋を発見することは出来なかった。
 翌日にはゴミ集積所で被害者の靴が発見され、続いてロサンゼルスエクザミナー誌に犯人を名乗るものから自首するとの手紙が届く。
 同様の手紙は警察署にも届けられたが、期日になっても犯人は現れず、後日自首するのは止めた旨の手紙が届いた。
 その後我こそは犯人を名乗る犯罪者が幾人か現れたものの、それらはすべて捜査の結果嘘であることが判明している。
 結局映画化されるほど注目を浴びたこの事件は犯人の輪郭を捉えることも出来ず迷宮入りすることとなった。

 ところがこの事件、2008年以降のFBIの調査で、にわかに注目を集めはじめている。
 あの有名な殺人鬼ゾディアックの容疑者として調査していたジャック・トーランス容疑者(2006年死亡)の筆跡などを集めていたところ、
 ひょんなことからゾディアックとブラックダリア事件の犯人の筆跡が酷似していることが判明したのである。
 その主な特徴は、スペルのeを不必要につけたり、逆にeがあるべきところから抜け落ちていることがあげられる。
 それだけではなく、共に地名「Los Angeles(ロサンゼルス)」を「Los Angles」と誤記している点、また、州名「California(カリフォルニア)」 の略称として「CA」ではなく「Calif.」を
使用していることも、ゾディアックとブラック・ダリア事件の犯人に共通しているという。

 さらにトーランス容疑者の息子の許可を得て、私物の捜査を行ったところ、非常に古いフィルムからエリザベス・ショートに見えなくもない写真が見つかったのである。
 これはピンボケして証拠としての価値はないかと思われるが、確かに目もとがショートに似ているように管理人は思う。

 どちらの事件も報道関係者に手紙を郵送したり、自首をほのめかすなど共通点が多い。
 果して時間的には20年近く離れた二つの事件はクロスするのか。
 いまだにFBIは執念深く捜査を続行中である。

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