83 / 207
ダンジョン攻略 第三領〜第四領
83.
しおりを挟む
さぁ、今日からはダンジョン攻略だ。
張り切って中に入る。
「アイザック、ここはなんのダンジョン?」
「ここは鉱山タイプだ。次に行く予定の大型が素材と魔石のダンジョンになる。ククルは予備の防具や武器ぐないからそっちで素材を見つけて作るのも良いと思うぞ」
「そっか、じゃあここで武器に必要な物摂らないとね」
下に35階層まであるとの事。
ゆっくり進む事にした。
魔物もそんなに多くなく、アイザックの話では職人が定期的に採取に来てるから比較的落ち着いてるとか。
時々すれ違う人達には確かに冒険者に見えない人が混ざってる。
1日目、7階まで進んだ。
安全地帯でテントをはり、夕食を順調する。
「おー、アイザックと嬢ちゃんじゃないか」
不意に呼ばれて振り返ると以前防御を作ってくれたおじさんだった。
「あっ、こんばんは」
「よお、材料集めか」
「おー、久しぶりだな。そうだ、たまには自分で取りに来ないと良いものが手に入らん」
どうやらお弟子さんと三人できている様で今から野営の順調らしい。
折角なので夕食を一緒に食べる事にし、今日は収納から出さずにバーベキューをする事にした。
「嬢ちゃんは何か取りに来たのかい」
「取れたものは持ち帰るけど一番は攻略だよ」
5人で夕食を食べながら楽しく話をした。
夕食のお礼にと防具をメンテナンスしてくれた。
使い方が綺麗だと大変褒めていただいた。
「そうだ、この後ダンジョン出たらどっちに向かうんだ?」
「ユイユイに行った後、あそこの大型ダンジョンに行くつもりだ」
「なら、これをユイユイの東にある『アサ』って武器屋に持っていきな。俺からの紹介なら良いのを作ってくれるぞ。嬢ちゃんのその感じならそろそろ武器を買い替えた方が良さそうだ。」
防具のメンテナンスである程度経験がわかるらしく今の剣ではボチボチ限界らしい。
「親父が紹介してくれるなんて珍しいな」
アイザックがビックリしている。
「気まぐれさ」
照れ隠しにアイザックの背中を叩いて自分達のテントに戻っていった。
私達もテントにはいり就寝する。
翌朝、おじさんと別れ先に進む事にした。
折角なので武器に出来そうな素材を探す。
順調に攻略は進むものの武器の素材は中々珍しいものが見つからない。
14階にて本日終了となった。
「今日はここで野営するか」
「はーい、じゃあテントをだすね」
ささっとテントを準備して中で夕食を食べる事にした。
ダンジョンにいると夕食後は特にすることがないから早々と就寝する事になる。
明日は良いものが見つかったら嬉しいなぁ。
そんな事を考えながら眠りについた。
翌日も順調に攻略を進めて行く。
今日はノイスが肩にぶら下がっている。
#あっちあっち#
何処かに行きたいのかなんなのか道先まで案内してくれている。
20階のボス戦が終わり階段のところまできたらノイスが肩から飛び降りた。
#ククル、こっちこっち#
「アイザック、ノイスについて行って良い?何かあるみたい」
「俺も行くよ」
二人でノイスの進む方について行くと壁の前に止まった。
「ここになにかあるの?」
壁を調べてたら何やら小さな突起を見つけた。
不思議に思いながら触ってみたらいきなり壁が消えた。
「うわぁ!」
アイザックが腕を引いてくれたので転けずにすんだ。
「ほんと、いつも勝手に行動しない様言ってるだろ」
「ごめんなさい」
怒られた。が、中が気になるので覗いていたら呆れられた。
「とりあえず中に入って見るか」
警戒しながら壁の無くなって見えてる通路を進むと小部屋にたどり着いた。
そこには宝箱が二つ並んでいる。
「隠し部屋だったか。ククルラッキーだな。珍しい物が手に入るかもしれないぞ」
「宝箱開けるね」
二つを順番に開けてみた。
片方は金属の塊が入っている。鑑定してみたらミスリルだ。
「アイザック、これミスリルだよ。やったぁっ」
反対側を覗くと宝石の原石が入っていた。
「ダイヤモンドとルビーとサファイアにオニキスだって」
中身を取り出してアイザックに見せる。
私の両手で辛うじて四つ持てる位の大きさだ。
「中々の石だな。武器を作るのに付与の媒体にしたら良いんじゃないか」
宝石は魔石と違い属性関係なく付与出来るとか。
「そうするよ」
両方の宝箱を空にすると箱は消えてなくなり代わりに魔法陣が現れた。
これでどうやら元の場所に戻れる様だ。
二人で上に乗ると一瞬光った後は先程の壁の前に戻った。
そこから階段を進み次の階にいく。
21階の安全地帯で今日は野営となった。
夕食後、ノイスに隠し部屋のお礼を言って改めて宝石を眺める。
武器の付与媒体に使うとしても全部は要らない。
何か他に使い道はあるのか?
悩んでいたら横のアイザックが笑い出した。
「ククル、武器に使って余ったらアクセサリーにでもしたらどうだい?女の子の割にそういった事には考えが向かないんだな」
どうやら私の思考が面白かった様でまあまあ笑っている。
「だって使う事ないもん」
「例えば腕輪にして防御の魔法を付与するとかさ、普段使い方は色々あると思うぞ」
「そっか、思いつかなかったよ。お家に帰るまで考えよっと」
そんな使い方もアリかもととりあえず宝石は片付けて就寝する事にした。
張り切って中に入る。
「アイザック、ここはなんのダンジョン?」
「ここは鉱山タイプだ。次に行く予定の大型が素材と魔石のダンジョンになる。ククルは予備の防具や武器ぐないからそっちで素材を見つけて作るのも良いと思うぞ」
「そっか、じゃあここで武器に必要な物摂らないとね」
下に35階層まであるとの事。
ゆっくり進む事にした。
魔物もそんなに多くなく、アイザックの話では職人が定期的に採取に来てるから比較的落ち着いてるとか。
時々すれ違う人達には確かに冒険者に見えない人が混ざってる。
1日目、7階まで進んだ。
安全地帯でテントをはり、夕食を順調する。
「おー、アイザックと嬢ちゃんじゃないか」
不意に呼ばれて振り返ると以前防御を作ってくれたおじさんだった。
「あっ、こんばんは」
「よお、材料集めか」
「おー、久しぶりだな。そうだ、たまには自分で取りに来ないと良いものが手に入らん」
どうやらお弟子さんと三人できている様で今から野営の順調らしい。
折角なので夕食を一緒に食べる事にし、今日は収納から出さずにバーベキューをする事にした。
「嬢ちゃんは何か取りに来たのかい」
「取れたものは持ち帰るけど一番は攻略だよ」
5人で夕食を食べながら楽しく話をした。
夕食のお礼にと防具をメンテナンスしてくれた。
使い方が綺麗だと大変褒めていただいた。
「そうだ、この後ダンジョン出たらどっちに向かうんだ?」
「ユイユイに行った後、あそこの大型ダンジョンに行くつもりだ」
「なら、これをユイユイの東にある『アサ』って武器屋に持っていきな。俺からの紹介なら良いのを作ってくれるぞ。嬢ちゃんのその感じならそろそろ武器を買い替えた方が良さそうだ。」
防具のメンテナンスである程度経験がわかるらしく今の剣ではボチボチ限界らしい。
「親父が紹介してくれるなんて珍しいな」
アイザックがビックリしている。
「気まぐれさ」
照れ隠しにアイザックの背中を叩いて自分達のテントに戻っていった。
私達もテントにはいり就寝する。
翌朝、おじさんと別れ先に進む事にした。
折角なので武器に出来そうな素材を探す。
順調に攻略は進むものの武器の素材は中々珍しいものが見つからない。
14階にて本日終了となった。
「今日はここで野営するか」
「はーい、じゃあテントをだすね」
ささっとテントを準備して中で夕食を食べる事にした。
ダンジョンにいると夕食後は特にすることがないから早々と就寝する事になる。
明日は良いものが見つかったら嬉しいなぁ。
そんな事を考えながら眠りについた。
翌日も順調に攻略を進めて行く。
今日はノイスが肩にぶら下がっている。
#あっちあっち#
何処かに行きたいのかなんなのか道先まで案内してくれている。
20階のボス戦が終わり階段のところまできたらノイスが肩から飛び降りた。
#ククル、こっちこっち#
「アイザック、ノイスについて行って良い?何かあるみたい」
「俺も行くよ」
二人でノイスの進む方について行くと壁の前に止まった。
「ここになにかあるの?」
壁を調べてたら何やら小さな突起を見つけた。
不思議に思いながら触ってみたらいきなり壁が消えた。
「うわぁ!」
アイザックが腕を引いてくれたので転けずにすんだ。
「ほんと、いつも勝手に行動しない様言ってるだろ」
「ごめんなさい」
怒られた。が、中が気になるので覗いていたら呆れられた。
「とりあえず中に入って見るか」
警戒しながら壁の無くなって見えてる通路を進むと小部屋にたどり着いた。
そこには宝箱が二つ並んでいる。
「隠し部屋だったか。ククルラッキーだな。珍しい物が手に入るかもしれないぞ」
「宝箱開けるね」
二つを順番に開けてみた。
片方は金属の塊が入っている。鑑定してみたらミスリルだ。
「アイザック、これミスリルだよ。やったぁっ」
反対側を覗くと宝石の原石が入っていた。
「ダイヤモンドとルビーとサファイアにオニキスだって」
中身を取り出してアイザックに見せる。
私の両手で辛うじて四つ持てる位の大きさだ。
「中々の石だな。武器を作るのに付与の媒体にしたら良いんじゃないか」
宝石は魔石と違い属性関係なく付与出来るとか。
「そうするよ」
両方の宝箱を空にすると箱は消えてなくなり代わりに魔法陣が現れた。
これでどうやら元の場所に戻れる様だ。
二人で上に乗ると一瞬光った後は先程の壁の前に戻った。
そこから階段を進み次の階にいく。
21階の安全地帯で今日は野営となった。
夕食後、ノイスに隠し部屋のお礼を言って改めて宝石を眺める。
武器の付与媒体に使うとしても全部は要らない。
何か他に使い道はあるのか?
悩んでいたら横のアイザックが笑い出した。
「ククル、武器に使って余ったらアクセサリーにでもしたらどうだい?女の子の割にそういった事には考えが向かないんだな」
どうやら私の思考が面白かった様でまあまあ笑っている。
「だって使う事ないもん」
「例えば腕輪にして防御の魔法を付与するとかさ、普段使い方は色々あると思うぞ」
「そっか、思いつかなかったよ。お家に帰るまで考えよっと」
そんな使い方もアリかもととりあえず宝石は片付けて就寝する事にした。
412
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~
あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい?
とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。
犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
婚約破棄されたので森の奥でカフェを開いてスローライフ
あげは
ファンタジー
「私は、ユミエラとの婚約を破棄する!」
学院卒業記念パーティーで、婚約者である王太子アルフリードに突然婚約破棄された、ユミエラ・フォン・アマリリス公爵令嬢。
家族にも愛されていなかったユミエラは、王太子に婚約破棄されたことで利用価値がなくなったとされ家を勘当されてしまう。
しかし、ユミエラに特に気にした様子はなく、むしろ喜んでいた。
これまでの生活に嫌気が差していたユミエラは、元孤児で転生者の侍女ミシェルだけを連れ、その日のうちに家を出て人のいない森の奥に向かい、森の中でカフェを開くらしい。
「さあ、ミシェル! 念願のスローライフよ! 張り切っていきましょう!」
王都を出るとなぜか国を守護している神獣が待ち構えていた。
どうやら国を捨てユミエラについてくるらしい。
こうしてユミエラは、転生者と神獣という何とも不思議なお供を連れ、優雅なスローライフを楽しむのであった。
一方、ユミエラを追放し、神獣にも見捨てられた王国は、愚かな王太子のせいで混乱に陥るのだった――。
なろう・カクヨムにも投稿
貧乏育ちの私が転生したらお姫様になっていましたが、貧乏王国だったのでスローライフをしながらお金を稼ぐべく姫が自らキリキリ働きます!
Levi
ファンタジー
前世は日本で超絶貧乏家庭に育った美樹は、ひょんなことから異世界で覚醒。そして姫として生まれ変わっているのを知ったけど、その国は超絶貧乏王国。 美樹は貧乏生活でのノウハウで王国を救おうと心に決めた!
※エブリスタさん版をベースに、一部少し文字を足したり引いたり直したりしています
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる