転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん

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ダンジョン攻略 第二領〜王都

73.

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2、3日アイザックのところでゆっくりした。
そろそろ王都に向かわないとハナが心配するので先に手紙を出して街を出発する事にした。
「お世話になりました」
「また、いつでもいらして下さいね」
マルセルさんに見送ってもらい王都を目指す。
ここから10日程かかる為、その間は採取をしながら進むことにした。
「そう言えばマリアント様、こないだ急に仕事に呼ばれたとかで結局きて無いね。」
「そうだな。帰ったら一度連絡してみたらどうだい」
「うん、そうするね」
今回、王都に帰ったら加熱の調合を修得するつもりでいる。
暫くは旅に出ずに勉強に集中する予定だ。
王都迄の道のりはなんの問題も無く、順調に進んだ。
この移動中に気がついたのだがどうやらガーデン、ゴーレムは植物に詳しい様で本人曰く、育てる事が出来るとか。
家の庭に自家栽培の畑をしても良いかなとも考えた。
アイザックに相談したら、採取する時に根ごと取って植えたら良いよと言ってくれたのでガーデンと相談しながら育てる物を決めて行く。
結局は基本のポーションの素材にしておいた。
後は普通に野菜や果物の苗を買って育ててみようと思う。
もうすぐクヤクヤの街に到着する。
行きは本当に宿泊だけだった事もあって安宿に素泊まりしたが今回は女将さんのいるギルドおすすめに泊まる事にした。
「こんにちわ」
「あら、貴女はククルちゃんね。こんにちわ。元気にしてたかい」
「はい、アレからは元気いっぱいです。今日から二泊でお願いします」
「はいはい、元気そうで良かったよ。ゆっくり休んでおいきね」
1番広い部屋の二泊分の料金を払い、とりあえずは部屋にいく。
その後、ギルドに行ってポーションを買取してもらった。
「こんにちわ、ユグナさん、コレお願いします」
「こんにちわ、また寄ってくれたのね。ありがとう。今鑑定するわね」
丁度受付の側にユグナさんがいたので声をかけて買取をお願いする。
今回はそんなに本数も無いので直ぐに終わった。
お金を今回は現物で貰い巾着にしまう。財布代わりに使用しているがちょっと使いにくいので良さそうなのがあったら買い替えたい。
その後、アイザックと街に買い物にでた。ここの街は服飾系のお店が多くて値段も手頃な為買い物がしやすい。もうすぐ春がやってくるので色々買い足す事にした。
この世界に来たのが九月、もうすぐ半年になる。
そう言えば私の誕生日はいつなんだろう?
この街の教会に行く事にした。
ネル様に誕生日を確認したいのだ。
ここは貴族用がないので唯一の礼拝堂へと向かう。
お祈りするとネル様の声がした。
「ククルさん、こんにちわ」
「ネル様こんにちわ。無事に土の妖精さんに会えました。」
そこからはまずダンジョンの事を報告する。
「ククルさん、ありがとうございます。また、お話聞かせてください」
嬉しそうにお礼を言われた。
「はい、わかりました。今日はお伺いしたい事があります」
「私でお応えできる事でしたら聞いてください」
「はい、知ってたら教えて欲しいのですが私の誕生日はいつですか?」
「あら、お伝えしてませんでしたね。ククルさんの誕生日は3月15日ですよ。前と同じにしておきました。」
「そうなんですね。覚えやすいし助かります。ありがとうございます」
「いいえ、どういたしまして。また、いつでも疑問があれば聞いてください」
こうしてネル様との話も終わり目を開けると礼拝堂の景色が飛び込んできた。
「ククル、終わったかい。宿に戻ろうか」
その後は宿に戻り食堂で夕食をいただいてゆっくりした。
そう言えばアイザックの誕生日はいつなんだろ?聞いてみた。
「アイザック、誕生日っていつなの?」
「俺は3月15日だぞ?ククルはいつだい?」
「アイザックと一緒だわ。今日、ネル様に聞いたの」
「一緒か。覚えやすいな」
来月には6歳になる。
精神的には40歳手前だが。

街を出て2日後、王都に帰ってきた。
以前程の行列は無いのですんなり入る事ができた。
家に帰るとハナが迎えてくれた。
「おかえりなさいませ、アイザック様、ククル様」
「ハナ、ただいま」
「ただいま」
玄関のところでポンとハナに抱きつきあれこれ沢山話をした。
ついでにガーデンを紹介し、休養したら庭で自家栽培する事も伝える。
季節関わらず育つ様に温室にしたらどうかとハナが言ってくれたので薬草はそうする事にした。
とりあえずマリアント様に手紙を出して数日はゆっくり過ごした。
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