転生テイマー、異世界生活を楽しむ

さっちさん

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ダンジョン攻略 第二領〜王都

72.

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翌日から14階層の攻略に向かった。
下の階よりたしかに魔物もレベルが上がり、道も複雑だ。時々、罠が仕掛けてあったりと進むのに苦労した。
結局、1日で次の階段を見つけるところまでしか行けず、階段横の安全地帯で野営となった。
「コレはこの先、1日一階づつになりそいだな」
「ほんとだね。まあ、ゆっくり行こうよ」
それから夕食を食べて調合をする。
今回、ダンジョンから出たら採取しながら帰りたいかも。そろそろ基本ポーションの素材が残り心許なくなってきた。
アイザックに相談したら構わないよとの事でそれなら第二領から帰ろうと言う事になった。
翌日から1日に1フロアづつ攻略する。
宿に泊まってから一週間後、漸く20階に辿り着いた。
「ククル、ボス戦いけるかい」
「大丈夫。行けるよ」
部屋に入りボスと戦う。ここのボスもドラゴンだった。
ガルとファルも手伝ってくれて無事に倒した。ドロップアイテムを回収し、反対側にでる。
「ん、アイザック、妖精さんがいてるよ」
空間の歪みを見つけたので声を掛けて中に入る準備をする。
「気をつけるんだぞ」
「はーい、いってきます」
空間にはいると視界が一瞬真っ白になり、綺麗な泉が目の前に現れた。
「ここも綺麗だな。どんな子に出会えるのかな」
泉に近づくと黄緑の光が付いてくる。
「こんにちわ、私はククルよ」
「愛し子様、こんにちわ。私は土の妖精よ。会いにきてくれてありがとう。」
どうやら土の妖精さんの様だ。
「こっちにきて」
泉に誘われて近づくと中から小さなゴーレムが出てきた。
「この子を一緒に連れて行ってあげて欲しいの」
「そうなの?構わないよ。でもね、テイムしないと一緒に行けないよ?」
「大丈夫。迷子になってたのを見つけたんだ」
「わかった。あなたの名前はガーデンよ。よろしくね」
契約紋が額に集まる。テイム出来たみたいだ。
#よろしくね。ククルちゃん#
何故かこんなところで仲間がふえた。まぁ、気にしたらキリが無いので良しとしよう。
「ありがとう。愛し子様。お礼にこれを受け取ってください。」
ペンダントが光り、黄緑色の石がはまった。
「ありがとう。大事にするね」
「また、遊びに来てね」
「わかった。また来るよ」
そうしてアイザックのところにもどしてもらった。肩にはガーデンが乗ったままになってるが気にしない。
「おかえり?なんだ、それ?てかゴーレムか。はぁ、ほんとに最近、どうしたものか」
アイザックがブツブツ言っているがほっといて他の子達にガーデンを紹介する。
「とりあえず、13階に帰るかい」
「そうする。みんな影に入ろうか」
従魔達を片付けて転移の魔石で13階に戻る。
とりあえず今日は宿に泊まり明日ギルドに向かう事にした。
翌日、ギルドのキックを訪ねてポーションを買い取ってもらう。
まだ、こないだのが有るには有るそうだがまたしても100本欲しいと言われて出した。
嬉しそうに鑑定し、カードにお金をいれてもらう。とても感謝された。
そこから転移の魔石で外に出てシティまで戻った。
明日は休養し、カタカタに向かいながら採取をする事にした。

翌日、フルフルの街に到着した。
「アイザック、サラさんのところに寄っても良いかな」
「構わないぞ」
とりあえずギルドに向かい受付でサラさんを呼んでもらった。
「あら、ククルちゃん。久しぶりね。あっちで話しましょうか」
小部屋に案内されたので近況を報告し、ついでにポーションを買取してもらう。
「中級はダンジョンで殆ど買取に出したので上級ばっかりなんです」
「ダンジョンってもしかして迷宮型にいってきたの?」
「はい、ちゃんと攻略して来ましたよ」
「凄い成長ね。あそこは中々難易度も高くて上級者向けよ。大したものね」
鑑定が終わりお金をカードに入れてもらう。
「薬師の試験にその歳で一発合格も規格外だけど冒険者としても規格外ね。ランク上げる?」
「いや、それはやめとく。この歳でBランクは目立ち過ぎる」
アイザックが断ってくれた。
「それもそうね。暫く街にいるの?」
「明後日には出発します。今、王都に拠点を置いてて今月中に戻らないとダメなので」
「そうなのね。来月、王都に行く予定があるからその時に一度ゆっくりお話したいわ」
「わかりました。王都に来たら連絡下さい。」
とりあえず大体の日程を聞いて中央ギルドを通して連絡をもらう事になった。

予定通り2日後にはカタカタに向かって出発した。
前回通った時よりも楽に進める。薬草も順調に集まり何事もなくカタカタに到着した。

「アイザック様、ククル様おかえりなさいませ」
マルセルが出迎えてくれた。
「タニット様とヤルバルト様が王都よりお戻りになられてますよ」
普段は別の屋敷に住んでいるそうだがゴーライク様が不在の為、2人は屋敷に滞在して、代理で仕事をこなしているとか。
2人に挨拶しに向かった。
「兄さん、ヤルバルトただいま」
「ただいまです」
「おっ、戻ったか。おかえり」
「お2人ともおかえりなさい。」
そこからあの後、カイザーがどうなったかの笑い話を聞かせてもらった。
どうやら女の子前に照れながら話しかけたらククルだったというオチにもはや救い様の無いくらい落ち込んだらしい。
それでも一晩寝たら開き直ってアイツが女なのが悪いとか言い出したとか。
結局は女の癖に旅なんかしてと馬鹿にし出したらしくルーズベルト様の事もあるので貴族としての嗜みを勉強し直せとキツく怒られたそうだ。
よそ様の令嬢を大声で侮辱するなどもっての他だ。
「ホントお馬鹿だね。」
私はその一言に尽きたのだ。
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