剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん

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第3章 神の悪戯

第146話 勇者パーティ…ねぇやめてくれない?

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「では、次は一緒に行く仲間を決めましょう」

「え?」

フィオナはそう言うとクロウ達を見つめる、ゲームだとプレイヤー自分が決めるのだが、ここでは王族が決めるらしい。

「決めるって王国の兵士達でいいじゃないか」

「彼らは王国を守ってもらいます」

「1番最前線で戦わないといけない人間達が王国で待機って…」

確かにリュークは勇者だ、ミオ達と違って弱くなったりはしないが、リュークは子供だ大人じゃない、そんな世界の全ての命運を託して"はい、終わり"なんて無責任にも程がある。

「もちろん私達も協力はします、しかし誰も知らない赤の他人よりも学園を通じて仲良くなった"私達"の方がいいのではないのでしょうか?」

「…私"達"?」

クロウはその言葉に疑問を持った、ゲームでは敵キャラとして登場はするが、プレイヤーが操作して遊べるキャラクターではなかった。

しかも学園編限定の悪役貴族で、最後にはザマァ追放が待っている程のクズ人間だ。

そんな自分が含まれている様な言い方に少し疑問を持つ。

「はい、学園内で現時点で強いのはここにいる私達と勇者様のみ、つまり行くなら私達なんです」

「いやおかしいだろ!?」

確かに学園編の最後では行くよ?でもそれは学園で3年間魔物達と戦う為の基礎知識や訓練をある程度をやってからだ。

地球で例えるのなら
軍隊に所属していない一般人が、『友達が1人で可哀想だから』と戦地に同行する様なものだ。

「何がおかしいのですか?」

「馬鹿かお前は!こんなの自殺行為そのものじゃないか!そもそもリュークが勇者になったとしても練度は桁違いに低いし、戦闘だって素人だ、そんな奴とそれについて行く俺達なんて"殺してくれ"と言っている様なものだぞ!」

「そうですよ?」

「…フィオナ、お前は何を言いたいんだ?」

ここまで来ると精神障害者と疑いたくなるレベルだ、しかしフィオナがそんな簡単な事すら理解出来ない馬鹿ではないことは知っているから、自分クロウの早とちりだと信じたい。

「クロウの意見はごもっともです、私は今日いきなり言われたので分かりませんが、父上なら分かるはずです」

「ああ、分かるとも」

ここまで黙っていた国王が口を開く、この後の発言でクロウは態度を大きく変える。

「確かにお主の言う様に勇者様はまだ弱い、だから魔王軍が本格的に侵攻を開始するまで王国の兵士達と共に訓練に付き合ってもらう」

まぁ普通はそう考えるはずだ、期間がどれくらいなのかは置いといて、最低限の強さはないと旅に出た瞬間に死ぬ。

「もちろん、私達も一緒に参加します、みんなで強くなればきっと魔王にも勝てます」

「そうか…」

まぁそもそも魔王がこんなにも早く蘇る事自体非常事態だ、本来であればまだまだ時間があったのだが、蘇ってしまった以上とやかく言える場合じゃない。

「まぁ最終的な決定を決めるのは王族であるお前と国王様だ、俺達はそれに逆らえないからな」

逆らった場合間違いなく反逆者レジスタンと見なされて命を狙われる事になる、そうなった場合の事を考えるととても面倒くさいのでここは素直に従おう。

「そうですか…なら"貴方も従うんですね?"」

「…まさか」

「ええ、薄々は気づいているんでしょ?…貴方も魔王討伐に参加してもらうからね?」

敬語からタメ口に変わり『逃がさないよ?』と言わんばかりの目でこちらを見てくる。

「え?普通に嫌なんだけど?」

「ダメよ?貴方は絶対に逃さないわ、例え地の果てまで行こうとも何処までも追いかけて見つけるからね?」

「うーわマジかよ」

追放されて後は念願のスローライフ…ではないにしてもゲームの規則とは関係のないクロウではなく剣介としての人生を歩もうとしたのに…

後ろを振り返るとメイディ、シャル、ミオも目が本気だった『絶対逃さない』『離さない』と言うオーラがひしひしと伝わってくる。

(…全くみなちゃんエムルになんて説明しよう)

元々ハーレムなんて興味の無かった人間がガチハーレムを築いているこの状況…ラブコメ主人公じゃないのだからマジで勘弁してほしい。

「…頑張りましょうクロウ様」

「ハァァァァ…なんでこんな事になるんだよ…」

リュークの言葉に深いため息をこぼしながら渋々魔王討伐に参加する事にしたのだった。

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