剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん

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プロローグ 学園編までの生活

第34話 状況整理2

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~1年後~

ラピナスとユーナが新しい家庭教師になってから更に1年が経過し、クロウは9歳となった。

「…9歳か」

今クロウは自分の日課をこなし終えて一休みしている所だ。

残り後9年で自分は追放される、その為にずっと努力してきた。

追放後の物語は「惨めな末路」と言う一文だけ、それ以上の事は何も書かれていない、つまりそこから先は自分の思い通りに動く事ができるのだ。

「歴史の改変も自分の為になら出来るけど、物語上俺は必要だからな」

クロウは悪役、本来であれば家庭教師としてヒロインの3人と仲良くなってはいけない。

なのになってしまったのは、公式では語られない所を自分は変えてしまったのでないだろうか?

そう考えると不安でしょうがない。

「メイディは作中には登場しないから良いけど、リーゼ、ラピナス、ユーナは出会うのが早すぎる」

本編では彼女達とは学園編で初めて会い、主人公から奪う為にあの手この手で暴れるのだ。

しかし今は家庭教師としてやっている3人に素直に従っている、これは改変もあるが、それはあくまでも自分だけの筈だ、他の人達はあくまでもお金の関係、信頼関係は薄いはずだ。

「本編に入るまでの間だ、俺の追放後のスローライフの為に使える者はなんでも使う、どうせ絶縁されるんだ、今のうちに使える金を使おう」

とてつもないクズ発言をしたが人間の欲として考えれば仕方ないだろうし、ストーリー通りに基本的に進んでくれないと主人公は魔王を倒せない

言い訳に等しい…いや、言い訳に過ぎないのだが、ゲームのキャラが出て来るゲームに似た不思議な世界にいるこの状況下でどの選択が正しいかなんてわからない。

「本編通りに進むには俺はクズにならなければならない、皆に嫌われる最低な男に…」

メイディ達はずっといて欲しい、けれどチューリア家からの追放となると相当難しい事になる、影の存在の様な事をしなくてはならない。

「…俺の平均ステータスは90、既にメイディは超えてる、剣ペロも毎日やっているからそれの補正もあるが、並大抵の人達なら倒せる」

考えるのが嫌になる、自分のわがままがあまりにも酷く、杜撰で、イカれているからだ、普通の人が考えたら「馬鹿」の一言で済む内容だ。

でも、それを成し遂げたいのだ、だからこそ矛盾だらけだけど、自分の事を最優先とした行動を取る事ができた。

「俺の目標は"私達だけが知る彼の正体"系の主人公になる事だな、滅茶苦茶アホくさいけど」

つまり、彼の目標は
表向きは主人公とそのヒロインを妨害するクズ貴族だが
裏では彼らをサポートする影の存在
そしてそれを知るのはメイディ達メイド達だけ
と言う事だ。

その為に必要な事は、信頼と情報

「信頼は既にある、後は主人公が魔王を倒す存在であり、それを支えるヒロイン達を影から守らないといけない理由情報だな」

リーゼ、ラピナス、ユーナには悪いが彼女達は主人公の方に行ってもらう、今のクロウには必要だが、学園に入ったら必要はない

むしろ主人公の方に行かないで自分クロウの所へ来たらただの邪魔な存在だ。
(↑最低な発言)

「それに関してはまだ言う時ではないな、それに信じてもらうには証拠が必要だ」

主人公とはまだ会った事がない、つまり今話した所で誰も信じてくれないのだ。

「…頭の整理も少しは出来た、学生の頭じゃこれが限界だよ」

頭の良い人間であればもっと良い方法があると思うが、あいにく頭は普通くらいだ、これ以上は何か考えても意味はない。

「さてと、そろそろ部屋に戻るか」

最近はヒロイン達(3人)がいるせいで、更に監視の目が多くなって来た、剣ペロも人前でやるのは恥ずかしいから1人の時しか出来ないし、急激なパワーアップは身体に大きな悪影響を及ぼすから1日1回にしている為、その1回を無駄にしたくない。

そんな事を考えつつ、この平穏な日常が一生続いたらなと思ってしまう日だった。

——————————————————————
続く

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