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最終章 ~彼らの終着点~

第六百十三話 大罪人 女神アミスside

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「それで、姉はどうしたんですか?」

「女神アマスは負けたよ、不意打ち+実力の差でな」

当然の結果だ、あの力は世界のことわりを操作する力、例え緊急時であろうとも本当に危険な事にならない限りは使ってはならないのだ

「そして女神アマスは堕天し、女神アダマスはオラクルの女神となり、佐藤海斗を無許可で自分の世界オラクルに転生させたよ」

「…アダマスといい、初代といい、余計な事しかしませんね」

そのせいで自分アミスはその尻拭いをしなければならなくなったのだ、不愉快しかない

姉ももう少しまともに働いてくれたらこんな事にはならなかったのだ

「それで?私はどうすれば良いんですか?」

「うむ、実はなお前の姉も相当な事をしてしまったのだ」

「え?」

何をすれば良いのか聞けば、まだやらかした事があり、なんと自分の姉であるアマスも問題を起こしてしまったようだ

「私の姉が何かやらかしたんですか?」

「ああ、数十年前、世界がResetされた事は知っているな?」

「え?…ええ、時間軸における時空の歪みを観測しましたが…まさか」

それを私の姉がやったのか?そう言う風な感じで問うと創造神は頷く

「そうだ、お前の姉女神アマスがその世界で暮らす人間達を殺す為に、そして自分の失態を隠す為に禁忌の力を使ったのだ」

「…何やってんだよ姉さんは…」

「それにより時空の歪みが発生して別世界と融合し、更に他の世界の者達も行き来出来るようになってしまったのだ」

「…なんなんですかそのカオスな状況」

もうツッコミを入れる気力すら抜けていく、初代女神から続く数百年に渡る問題を、その尻拭いを任された、と言う事だ

ため息が止まらないが、それを治める為にも動かないといけないのも事実だ、嫌だけど行くしかない

「そうだな、だが私達が何もしていなかったと言うのはなくてだな、勿論色々とサポートをした」

「サポート?」

「ああ、あの世界に転生していた男とその元恋人、そのメイド、そして女神アマスとアダマスの不祥事で産まれてしまった厄災と暗黒神の片割れ達の記憶を職業を得た時に戻し、その世界を一度救った初代勇者を呼び起こし力を授け、全てが解決したら元の世界に戻しておいた」

「それ全部やってません?」

じゃあなんの尻拭いをしなければならないのだ?まさか不祥事を起こした女神達か?

「いや、お前には当代の勇者、女神アダマスによって連れてこられた佐藤海斗を捌いて欲しい」

「佐藤海斗?」

「そう、その者は時空の歪みによって生じた存在と手を組み本当に危険な状況に陥らせようとした者だ」

「…その人間もクソだったのか…それで他の女神達はどうするんですか?」

自分の役目が佐藤海斗の制裁だと言うのはわかった、なら他の者達はどうするのだ?

「そこは安心してくれ、女神アマスと女神アダマスは女神の座を剥奪、そして閻魔大王に頼んで人間と同じ地獄に堕とした」

鬼神の夢モルベトールも同様に感情を封印し、ただの魔族として地獄に堕とした」

「それって佐藤海斗以外皆んな地獄に落として閻魔大王に丸投げですよね?なんで佐藤海斗だけ私に任せるんですか?」

「お前には4代目女神としてオラクルを統治して貰いたい、その為の仕事として、そして建前上の尻拭いをさせるのだ」

長く説明を聞いたが、要するに閻魔大王に全て任せるのも良いが新しく統治をする女神が何もしないのもおかしい為、罪を犯した大罪人を1人自分の考えたやり方で裁け

と言う事だろう

「わかりました、その役目お受けいたします」

「うむ、頼んだぞ?」

そう言った経緯もあって女神アミスは勇者カイトを地獄に連行せずに自分の考えた地獄を作りカイトにそこで自身の罪を償わせる事にしたのだ

——————————————————————
簡単な説明
創造神
今回の出来事を全て知っていた
そしてそれの対処に追われていた
(人間に対して関与してはいけないのだが事が事なので少しだけ助力した)

女神アミス
尻拭いをと言うよりは他の神々から文句を言われないように新たに統治と不祥事の原因の1人を裁かせる

オラクル
初代、2代目、3代目の不祥事で散々な目に遭う

女神達
初代は村八分
アマス、アダマスは死んだ為力を奪い地獄行き

エイト達
記憶を取り戻したり、職業がそこそこ有能だったり、オルゼクスから力を貰えたのは、創造神の助力
(Reset前の力+初代勇者の力にしたかった)

ルクス達
時空の歪みによって来てしまったが、全てが解決してから創造神がそれとなく元に戻した

何回も言うがエイト達は創造神も含めてオラクルに意図的に転生させてない

カイト意図的に転生しただけ




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