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第11章 ~DDの正体~

第五百四十九話 謎の空間 エイトside

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~???~

そこは何もない場所だった、例えるとすると夢の中の様な世界で頭の中の世界の様に、理ているけど具体的に言おうとすると何をどう説明すればいいのかわからない、そんな感じの場所だった

「…ここは?」

そんな所にエイトは1人ポツンと立っていた…いや、浮いているとも言えるそんな摩訶不思議な空間にエイトは何故かいる

「…俺は死んだのか?」

「残念だけど、君はまだ死んでいないよ」

「!?…誰だ!!!」

独り言を呟いた筈なのに誰もいないこの空間で誰かの声が聞こえる

その声は男の声で、何処か懐かしく感じる声だった。

「誰だ…か、目の前にいるだろ?よ~く見てみな」

「目の前って…おわ!?」

「そんなにびっくりすることか?…まあ仕方ないか」

言われた通りに目の前を見るとそこには1人の男がいた

黒髪、黒目で
服装はどこかの貴族なのだろうか?
少しお高そうな黒い服を着ている
左手の甲には「🔱」の半分のマークがある

「…で、あんたは誰なんだ?」

「俺か?俺の名は"クロス"、一応王族だ」

「一応?」

「ああ、俺の妻が王族でな、王位継承をするかもしれないからそれなりの事はやらされているよ」

その妻とやらがいないが、取り敢えずその(一応)王族(らしい)の人に質問する

「それで、そんな人がなんでこんな所に?」

「ああ、そうそう、とある人に頼まれてな、今回の元凶を調べていたんだよ」

「元凶?」

どうやらクロスと言う人の世界もエイト達の世界の様な事が起こっていたらしい、けどそれが何故この空間にいる理由になるのだろうか?

「"人々の悪意の量が異次元的に増えている"とかで、その悪意の量に苦しんでいる奴がいてなそいつと一緒に旅をしてたんだ」

「悪意の量?」

「ああ、なんでも"悪意を自分の力に変える事が出来る"らしいんだが、それを貯めようとしたら…」

「滅茶苦茶多くて吸収しきれないと?」

エイトの質問にクロスは頷く
そもそもどうやってこの空間に来たのか
本当にわからない

「そう、そいつは人々の悪意の流れに乗ってその悪意の元凶に行ける様に仲間と共に改良して旅をしていたんだ、そんな時に俺達の世界に来たって感じだな…」

「悪意の流れにって…こんな広い宇宙の世界を旅してたって事か?」

「うーん、俺もそこまではわからない、そいつも自分達の世界限定の力の筈なのに宇宙にまで影響出るなんて予想外の事だったらしいしな」

つまり、女神アマスのリセットやり直しは本当に色んな世界に影響を受けていたと言う事になる

「そうなんだ…」

「んで、そのその規格外の悪意の元凶を探しに流れに乗って旅をしていたら、ここにいたって話だ」

つまりクロス自身も自分の意思でここに来た、と言うわけではなく、偶々ここに来てしまったと言うだけの話なのだろう

「所でさ、なんで俺が死んでないって分かるんだ?」

「え?」

「ほら、最初に"残念だけど君はまだ死んでないよ"って言ってたじゃん」

「ああそれはただ言ってみただけだから気にしないで」

「は?」

真面目なのかバカなのか分からないが、取り敢えず、最初の意味深な言葉は意味がないと言う事がよくわかった

「ごめんって、そうでもしないと君が自殺しそうなくらい暗かったから、空元気でも明るくしないと、と思ってな」

「…そんなに暗かったか?」

「かなり暗かった…何かあったんだろ?俺がここに来るほどの悪意があったんだ、無いなんて言わせないぞ?」

ここで嘘を言っても意味はないだろう、目の前にいるクロスと言う人物は怪しいが、読心術コールドリーディングで相手の動きを見ていたが敵ではない様だ

「…分かった、少し長くなるけどいいか?」

「もちろん、俺の仲間達も来てれないと困るしな」

——————————————————————
簡単に説明

オレイスクロスの世界でも
オラクルエイトの世界とルクスの世界と同様に様々な不思議な現象が起こる

その1つに人々の悪意を力に変える「曲芸師」が現れてこの異変を解決させる為に、この歪な悪意の元凶を倒す為に仲間と共に旅に出る

数ヶ月後、旅の途中でクロスは悪意の流れに乗って仲間と共に旅をしていたが1人だけ逸れてしまい、エイトのいるこの謎の空間に来てしまう

そして2人が出会い情報交換中


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