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第11章 ~DDの正体~

第五百五話 歪な形での再会

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「フン、使えないゴミ共め、その程度の奴等ですらこんなに手こずっている様じゃ魔族失格だぞ?」

「まぁ、もう用はないけどな」

その声に聞き覚えがあり、その違和感をシルフィ達が感じ取っていると、目の前にいた3体の魔物(強かったから魔族?)は一瞬のうちに消された。

「誰だ?お前ら」

「こ…の…異様な…魔力…は…一体…」

そしてその姿にも見覚えがあるが、ルクスとアカギは知らない為、誰なのか問いかける。

「俺は偉大なる暗黒神に仕えていた魔界三闘将の1人"ゾディス"」

「同じく"ヴァリアス"だ…狩虎かりとらの時は世話になったな…奴も相当強かった筈だが、まさか倒すとはなぁ」

「魔界三闘将!?…まさかここで一気に2人も出てくるなんて」

2人の三闘将にアマギは驚く、それもその筈、アマギは狩虎かりとらと戦った時は最初"勝てない相手"と思ってルクス達の所まで逃げて来たのだ。

「それくらい敵も本気って事だろうな」

「ですが、むしろ好都合です」

「ああ、ここで2人を倒せば、後詰めは殆ど無いのと等しいからな」

そう言うと2人ザークとシルフィは剣を構える、魔界三闘将は言わば副リーダーに近い存在だ、その2人を倒せば後の敵はそれ以下と言う事になる。

「…まぁまだ敵はいますけどね」

「本命がまだ居らぬ、そ奴らに体力は使いたくないのぉ…」

アリアとエルはそう言って更に奥に視線を向ける、2人が言っているのは自分達が負けた相手「ゼルグ」の事だろう、一度負けた相手だ万全な状態でリベンジしたい

「ほぉ、貴様らが中々来ないからわざわざ来てやったのにその態度か…全盛期の力もない雑魚2人が何をほざくのやら」

「その2人にイキる貴方も大概ですけどね?」

「なら、主君を裏切った貴様らはそれ以下の存在と言う事じゃな?」

ヴァリアスの挑発に2人はそう煽り返す、ヴァリアスは自分が持っていた薙刀なぎなたを強く握りしめて、こちらを睨みつける。

「貴様ら…どうやら1番最初に死にたいらしいな」

「まぁ他の奴らも殺すけどな?お前らには悪いがここで暗黒神の復活を見ることもなく惨めに死んでもらおうか?」

ヴァリアスに続いてゾディスも腰から生えている尻尾を振り回しながら不敵に笑う

ちなみに2人の姿は
ヴァリアスは大きな薙刀なぎなたを持ち、髪の毛は首元までしかなく、首にマフラー、足元まで届くマントを羽織はおり、悪魔の翼で宙に浮いていて

ゾディスは顔の頬に黒い模様が付いており、頭には2本のツノ、髪の毛を後ろツインテールの様にまとめて、悪魔の尻尾が生えている。

そして2人とも口調は男だが、姿は女性で、声もかつて勇者カイトの仲間で、エイトの幼馴染みと義姉だったサユリとメグミにそっくりだった
(ヴァリアスがサユリでゾディスがメグミに似ている)

おそらく死体もしくは生贄として使われて、その身体に魔界三闘将の2人が憑依しているのだろう

アイもその様な形でアミ達と戦っていた。

「それは困るな、俺達はこの異変を解決してもまだまだやるべき事が残っているんだ」

「だ…から…死ね…ない…」

ルクスが言うのは、
何故2つの世界が1つになってしまったのか
厄災の討伐(主にエイト達)
元の世界に戻す方法
とやるべき事が残っているのだ、ここで死ぬわけにはいかない。

「そう言う事、私達はここで死ぬつもりはないわ」

「逆に貴様らが死ぬ番だ」

「ほぉ…たかだか人間風情が我等に勝てるとでも?」

「愚かだな、まぐれで狩虎かりとらに勝った程度で浮かれるとは」

アマギ、ザークの言葉に三闘将の2人は少しイラつきながら殺意をあらわにする、人間よりも上だと思っている2人にとって今のアマギ達はとてもイラつく存在だろう。

「御託はいいわ、さっさと来なさい」

「ワシらは時間がないんじゃ、とっとと終わらせるぞ?」

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影の魔人
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