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第11章 ~DDの正体~
第四百九十話 1週間と言う長い時間
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~DDとの戦いから1週間後~
エイト達が旅を始めてから5ヶ月と7日が経過した
エイト達は王都オワイコットに滞在し、その後の動きを待っていた。
本来の彼らの目的は「厄災の討伐」だが、暗黒神エルガウルの片割れである「エル」の存在にも関わる事なので一行は何か動きがあるまで待機していた。
「…今日で1週間、早く厄災の所へ行かないといけないのに……」
「焦っても仕方ないよエイト…彼らも頑張っているんだから」
「だからと言って時間は待ってくれませんよミュウ様」
シルフィはエイトをなだめるミュウにそう言うと焦りの表情を見せる
「エイトさんの言う通り、私達は一刻も早く厄災の所へ行かないといけません、なのにここで待つと言うのは大変な事になりかねません」
「シルフィ姉様の言う通りです、あたしの本体はリセット前と違う可能性があります、ずっといるかもしれませんし、逆にもう移動しているかもしれません、あたしの本体を救う為にも急がないといけません」
「じゃが、ワシの本体の件もそうじゃ、ワシの本体の事を知っているのはDDの奴らしか知らぬのだ」
アリアの言う分も理解できるが、エルの言い分も間違っていない、どちらにせよアリアとエルの本体を救う為には誰よりも速くエイト達が行かなければなれないのだ。
「焦っても仕方ないのは分かっているが、何も出来ない状況が1番焦ってしまう」
「そうね、待つだけなのは流石にキツイわね」
「ですが、リムルさん達から何処にも行かずに待って欲しいと言われてますのでギルドに行って依頼も出来ませんよ」
そう、ミュウ達もただ黙って待つのではなく、冒険者ギルドに行って資金集めと修行を兼ねて依頼を受けに行こうとしたのだが、
「すぐに連絡できる様に城の中で待機してて欲しい」
とリムルに言われてしまい、この1週間城の中で過ごしていた。
「でも、自主練が出来るのはある意味で救いですよね」
「まぁ本気でやれば城が壊れるからあくまでも運動程度じゃがの」
とは言え完全に何も出来ないのではなく、あくまでも城の中にいろなので、騎士団達のいる訓練場などは使える為そこでトレーニングをしていたりはする
が、やはりずっと同じ場所に居るのは耐えられないのだ。
「ハァ…文句を言っても仕方ないか…訓練場に行くから付き合ってくれ皆んな」
「分かったわ、シルフィ」
「はい、剣技については任せてください」
「兄様は魔術の勉強ですね」
「ワシ達が相手してやるのじゃ」
と、今出来る事を無駄にしたくないので、部屋から出て訓練場で残党達との決着の為にシルフィ達は自主練をしに部屋の外に出る。
「ゼルグに勝つ為にも、もっと強くならないとな」
「ええ、あの時の様な惨敗はごめんよ」
あの時はシルフィが持てる全ての力を出して攻撃したが、女神アダマスの魔力のせいでゼルグはほぼ無傷だった、そして圧倒的力の差により大敗北したのだ
「あの時…私がもっと強ければ、こんな事になりませんでした」
「シルフィ姉様のだけじゃないですよ、あたし達も弱かったら負けたんです」
「うむ、ワシ達は敵を甘く見すぎていたのじゃ」
「厄災」と「暗黒神」の「本体」を救う為にはゼルグに…幹部に…ボスに…勝たなければならない
だからこそ雀の涙程度でも良いから強くなるのだ、勝たなければ全てが終わる。
そんな決意を胸にシルフィ達は訓練場に向かっていると、騎士団の兵士がこちらに近づいてきた。
「ん?」
「どうしたの?エイト?」
「いや、兵士の人が俺達の方に向かって走って来てるから」
エイトがミュウにそう説明していると兵士は「カシャカシャ」と甲冑の音を出しながらこちらに来た
「どうしたんですか?」
「はい、リムル様からの伝言です"巨大な魔力反応を確認、すぐ様会議室に来てくれ"との事です」
——————————————————————
1人でも読んでくれている、だからこそ私は書ける、本当にありがとうございます😊
エイト達が旅を始めてから5ヶ月と7日が経過した
エイト達は王都オワイコットに滞在し、その後の動きを待っていた。
本来の彼らの目的は「厄災の討伐」だが、暗黒神エルガウルの片割れである「エル」の存在にも関わる事なので一行は何か動きがあるまで待機していた。
「…今日で1週間、早く厄災の所へ行かないといけないのに……」
「焦っても仕方ないよエイト…彼らも頑張っているんだから」
「だからと言って時間は待ってくれませんよミュウ様」
シルフィはエイトをなだめるミュウにそう言うと焦りの表情を見せる
「エイトさんの言う通り、私達は一刻も早く厄災の所へ行かないといけません、なのにここで待つと言うのは大変な事になりかねません」
「シルフィ姉様の言う通りです、あたしの本体はリセット前と違う可能性があります、ずっといるかもしれませんし、逆にもう移動しているかもしれません、あたしの本体を救う為にも急がないといけません」
「じゃが、ワシの本体の件もそうじゃ、ワシの本体の事を知っているのはDDの奴らしか知らぬのだ」
アリアの言う分も理解できるが、エルの言い分も間違っていない、どちらにせよアリアとエルの本体を救う為には誰よりも速くエイト達が行かなければなれないのだ。
「焦っても仕方ないのは分かっているが、何も出来ない状況が1番焦ってしまう」
「そうね、待つだけなのは流石にキツイわね」
「ですが、リムルさん達から何処にも行かずに待って欲しいと言われてますのでギルドに行って依頼も出来ませんよ」
そう、ミュウ達もただ黙って待つのではなく、冒険者ギルドに行って資金集めと修行を兼ねて依頼を受けに行こうとしたのだが、
「すぐに連絡できる様に城の中で待機してて欲しい」
とリムルに言われてしまい、この1週間城の中で過ごしていた。
「でも、自主練が出来るのはある意味で救いですよね」
「まぁ本気でやれば城が壊れるからあくまでも運動程度じゃがの」
とは言え完全に何も出来ないのではなく、あくまでも城の中にいろなので、騎士団達のいる訓練場などは使える為そこでトレーニングをしていたりはする
が、やはりずっと同じ場所に居るのは耐えられないのだ。
「ハァ…文句を言っても仕方ないか…訓練場に行くから付き合ってくれ皆んな」
「分かったわ、シルフィ」
「はい、剣技については任せてください」
「兄様は魔術の勉強ですね」
「ワシ達が相手してやるのじゃ」
と、今出来る事を無駄にしたくないので、部屋から出て訓練場で残党達との決着の為にシルフィ達は自主練をしに部屋の外に出る。
「ゼルグに勝つ為にも、もっと強くならないとな」
「ええ、あの時の様な惨敗はごめんよ」
あの時はシルフィが持てる全ての力を出して攻撃したが、女神アダマスの魔力のせいでゼルグはほぼ無傷だった、そして圧倒的力の差により大敗北したのだ
「あの時…私がもっと強ければ、こんな事になりませんでした」
「シルフィ姉様のだけじゃないですよ、あたし達も弱かったら負けたんです」
「うむ、ワシ達は敵を甘く見すぎていたのじゃ」
「厄災」と「暗黒神」の「本体」を救う為にはゼルグに…幹部に…ボスに…勝たなければならない
だからこそ雀の涙程度でも良いから強くなるのだ、勝たなければ全てが終わる。
そんな決意を胸にシルフィ達は訓練場に向かっていると、騎士団の兵士がこちらに近づいてきた。
「ん?」
「どうしたの?エイト?」
「いや、兵士の人が俺達の方に向かって走って来てるから」
エイトがミュウにそう説明していると兵士は「カシャカシャ」と甲冑の音を出しながらこちらに来た
「どうしたんですか?」
「はい、リムル様からの伝言です"巨大な魔力反応を確認、すぐ様会議室に来てくれ"との事です」
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1人でも読んでくれている、だからこそ私は書ける、本当にありがとうございます😊
応援ありがとうございます!
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