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第11章 ~DDの正体~

第四百八十九話 一時の休憩 リムルside

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~王都オワイコット場内~

「ふぅ…」

「お疲れ様です、勇者様」

「ありがとう、アイリ」

勇者リムルは剣聖アイリ、聖女アミ、賢者ミアと共に先程の会議室で一息入れていた。

「所で君達は休まないのかい?君達も疲れただろう?」

「はい、疲れましたわ…ですが、まだやるべき事が残っていますので」

「私もまだやらなきゃいけない仕事が残ってますので」

同じく部屋にいる双子の姉妹のアミとミアに休まないのか聞くと笑いながらそう答える。

「仕事ですか?」

「ええ、貴女の様に私はこれでも聖女、教会の人達の所に行って今後の事を話さないといけないの」

「私も賢者として今後の作戦や同盟国との連絡など休みたいとは言いましたが、まだ休めないんです」

アミとミアはアイリにそう答える、アイリも騎士団の団長としてやるべき事が残っており、2人と同じ様にまだ休みたくても休めないのだ。

「全く、義姉さん達やエイト達の様に王国に属さなければ余計な仕事から抜け出せるんだろうなぁ…」

「全くですね、彼らが羨ましいですよ」

アマギは自分の職業にあった仕事をしているし、ザークも今は剣士だが「専業主夫」の様な事をしている、

ルクスとアカギは新婚…ってほどでもないが、夫婦で静かな田舎で自給自足の生活をしている、

エイト達はオワイコットから渡されたお金と公爵家としてのお金も含めて結構持っており、そのお金を使って旅をしている(もちろん冒険者として稼いだお金を使っているが…)

エイト達はいずれ貴族としての「しがらみ」が出て来ると思うが、今は気にしなくていいだろう。

「まぁ私達は国や教会から衣食住は約束されていますから、それを考えたらなんとも言えませんけどね?」

「スラム街…は言い過ぎかもしれませんが、飢饉に陥った時などは間違いなく私達の方が安全ですからねぇ」

リムル、アイリの羨ましいと言う言葉も間違いないが、アミ、ミアの言葉も嘘ではない、

この時代は今の地球の様に…いや日本の様な先進国の様に常に食に困らないと言う事がない

日本で例えるなら江戸時代に似ているだろう
火山の噴火や戦争、身分の差の様に食糧の差が激しい、奴隷や貧民街、スラム街などの様な所が何処の国にもあるし、そこにいる人達は貴族とは逆で今日一日を生きるために精一杯なのだ、そう言うのを考えたら貴族…いや国に保護されている彼らは恵まれているのだ。

「僕達は国や教会の為に働いているけど、1番の目的はそのスラム街の人達や困っている人達を助ける事だ、この戦いが終わったら、その人達を救う為にまた頑張らないとな」

「そうですね、騎士団としてもこれ以上犯罪者を増やしたくありませんから」

「それは私も同じですよ聖女として救える人を救わないといけませんし」

「賢者としても病気に苦しむ人達を救くわないといけませんからね」

そう言ってリムル達は自分達の今後の活動目標も含めて今出来ることをやっている
彼らは魔王を倒す為に現れた存在だが、それが倒された今、次にやるべき事はその力で人々を救う事だ。

勿論打算的な考えもある、
「人は化け物に殺され、化け物は勇者英雄に殺され、勇者英雄は人に殺される」

ヒーローと言うのは平和な世界では迫害される、それは何故か?
自分達じゃ歯が立たない敵を倒せるだけの力を持っているからだ、だからこそ人々は恐れ、迫害するのだ。

寝取られ小説などでよく使われる言葉だが、これは復讐モノでもスローライフモノで使われたりするモノで、それはつまりこの世界でも通用するかもしれないモノなのだ。

だけど、

「僕は勇者として、この国の次期に王になる…メラナが僕を支えてくれるのなら、それに応えたい、勿論君達の力も貸してくれ」

「当たり前です、何の為にここにいると思っているんですか?」

「そうですよ、そうじゃなきゃ私達はここから逃げてますよ」

「何で私達があの地獄の教育を受けて来たのか考えて欲しいですね?」

彼らはまごう事なき「勇者パーティ」だ
それを支えようと動いている者達もいる、彼らならきっと平和な世界を作ることも可能かもしれない、

そう信じたい。

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昨日はすいません🙇
あまりの疲労困憊で色々とご迷惑をおかけしました(-_-;)
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