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第10章 〜動き始めた歯車〜
第四百二十八話 オワイコットの力
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「所で、貴方はこんな所で何をしているの?」
「実は、ルクス達と一緒に旅をしていたんだが、DDの幹部の1人、ゼルグに負けて、ここまで飛ばされてきたんだ」
エイトの言葉にアミは驚く、それはそうだろう、ルクス達と、と言う事は、魔王討伐に貢献した、魔法使いルクス•アカギ、そして勇者リムルが幹部に負けたと言う事だ。
「その話、本当なの?」
「ああ、そもそもここで嘘をつくメリットはないよ」
それはそうだ、形式上、エイトとアミは仲間と言う類に入る、それなのに後でバレる嘘をついても意味はない。
「それもそうね、…て事は勇者様達も心配ね、そのゼルグって言う人が追手を出しているかもしれないわ」
「そうだな…あと、ゼルグは堕天使です」
アミの言うことにも一理ある、自分達はDDに刃向かう者達、相手にとっては潰したい相手だ。
「取り敢えず、詳しい話を聞かせて、そしたら私の事も話すわ」
「わかった、俺達はDDの幹部がいると言う街に向かってたんだ」
「それって剣聖アイリがいた所?」
「ああ」
どうやらアミも何らかの形で連絡を取り合っていた様だ、
自分達の世界と違って勇者、剣聖、聖女は普通に良い人たちだ。
「成る程、つまりその街にいた幹部に負けた、と言う事ね?」
「はい、正確にはその近くにある遺跡で、ですけど」
エイトの言葉にアミは「遺跡?」と首を傾げる、どうやらそこまでは知らない様だ、
そして気付かぬうちに敬語とタメ語が交互に出てしまい、ちょっと焦る。
「そこには魔界三闘将と呼ばれる者達の1人(?)がいて、それを復活させるためにいたんだ」
「魔界三闘将、また碌でもない者が現れたものね」
ただでさえDDと言う組織だけでも厄介なのに、昔の化け物達もいたとなれば、これ程までに面倒な事はない。
「そうだな…それで?」
「ん?」
「アミは何でここにいるんだ?」
エイトの話は終わった次はアミの番だ、アミも「わかった」と頷いて自分のことを話し始める。
「私はDDの拠点を見つける為に世界を旅しているの」
「こんなに広い世界を?」
普通に考えて無理だろ、と思う
確かにDDは他国にとっても脅威の組織だ、しかし星の広さを考えればアミ1人で探すのなんて砂漠の中で地図もない状態でオアシスを見つける並に難しい事だ。
「ええ、オワイコット王国は冒険者に調査の依頼を出して、教会の人達も可能な限り人員を動かしているの」
「だから平気だと?」
エイトの問いにアミは頷く、成る程、つまりルクス達が連絡を取り合っているのは、オワイコットの人達であり、地図でそれを1つずつ潰していき、敵の拠点を探しているのだろう。
「確かに探すのは大変よ、でも誰かがやらないと出来るものも出来なくなるわ、それにアイリは実際に幹部を見つける事が出来た、他の人達も数は少ないけどDDを見つけているわ」
「確かに、それに魔界三闘将の事だって負けたけど情報は手に入った」
「そう、そしてそれが私達の対策にもなるわ」
流石は魔王軍と戦った国、自分達の国も含めて、やっている事が全然違う、
これが本物の勇者達がいる国の力…国力なのだろう。
「皆んなで協力して、今度こそ、平和な世界に戻しましょう、エイト、君も助けてくれるわよね?」
「当たり前だ、負けてしまった事実は変わらない、なら次は負けなければ良いだけの話しだからな」
そう言って2人はお互いの情報を交換し合い、新しい仲間を見つける事が出来た。
——————————————————————
剣士サユリ
「実は、ルクス達と一緒に旅をしていたんだが、DDの幹部の1人、ゼルグに負けて、ここまで飛ばされてきたんだ」
エイトの言葉にアミは驚く、それはそうだろう、ルクス達と、と言う事は、魔王討伐に貢献した、魔法使いルクス•アカギ、そして勇者リムルが幹部に負けたと言う事だ。
「その話、本当なの?」
「ああ、そもそもここで嘘をつくメリットはないよ」
それはそうだ、形式上、エイトとアミは仲間と言う類に入る、それなのに後でバレる嘘をついても意味はない。
「それもそうね、…て事は勇者様達も心配ね、そのゼルグって言う人が追手を出しているかもしれないわ」
「そうだな…あと、ゼルグは堕天使です」
アミの言うことにも一理ある、自分達はDDに刃向かう者達、相手にとっては潰したい相手だ。
「取り敢えず、詳しい話を聞かせて、そしたら私の事も話すわ」
「わかった、俺達はDDの幹部がいると言う街に向かってたんだ」
「それって剣聖アイリがいた所?」
「ああ」
どうやらアミも何らかの形で連絡を取り合っていた様だ、
自分達の世界と違って勇者、剣聖、聖女は普通に良い人たちだ。
「成る程、つまりその街にいた幹部に負けた、と言う事ね?」
「はい、正確にはその近くにある遺跡で、ですけど」
エイトの言葉にアミは「遺跡?」と首を傾げる、どうやらそこまでは知らない様だ、
そして気付かぬうちに敬語とタメ語が交互に出てしまい、ちょっと焦る。
「そこには魔界三闘将と呼ばれる者達の1人(?)がいて、それを復活させるためにいたんだ」
「魔界三闘将、また碌でもない者が現れたものね」
ただでさえDDと言う組織だけでも厄介なのに、昔の化け物達もいたとなれば、これ程までに面倒な事はない。
「そうだな…それで?」
「ん?」
「アミは何でここにいるんだ?」
エイトの話は終わった次はアミの番だ、アミも「わかった」と頷いて自分のことを話し始める。
「私はDDの拠点を見つける為に世界を旅しているの」
「こんなに広い世界を?」
普通に考えて無理だろ、と思う
確かにDDは他国にとっても脅威の組織だ、しかし星の広さを考えればアミ1人で探すのなんて砂漠の中で地図もない状態でオアシスを見つける並に難しい事だ。
「ええ、オワイコット王国は冒険者に調査の依頼を出して、教会の人達も可能な限り人員を動かしているの」
「だから平気だと?」
エイトの問いにアミは頷く、成る程、つまりルクス達が連絡を取り合っているのは、オワイコットの人達であり、地図でそれを1つずつ潰していき、敵の拠点を探しているのだろう。
「確かに探すのは大変よ、でも誰かがやらないと出来るものも出来なくなるわ、それにアイリは実際に幹部を見つける事が出来た、他の人達も数は少ないけどDDを見つけているわ」
「確かに、それに魔界三闘将の事だって負けたけど情報は手に入った」
「そう、そしてそれが私達の対策にもなるわ」
流石は魔王軍と戦った国、自分達の国も含めて、やっている事が全然違う、
これが本物の勇者達がいる国の力…国力なのだろう。
「皆んなで協力して、今度こそ、平和な世界に戻しましょう、エイト、君も助けてくれるわよね?」
「当たり前だ、負けてしまった事実は変わらない、なら次は負けなければ良いだけの話しだからな」
そう言って2人はお互いの情報を交換し合い、新しい仲間を見つける事が出来た。
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剣士サユリ
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