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第10章 〜動き始めた歯車〜
第四百二十話 堕天使降臨
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~街外れの遺跡~
「随分と広い所に出たな…誰もいないのか?」
遺跡は昔何に使われていたのかわからない柱と生贄の為の祭壇なのだろうか?棺の様な物などが散乱としており、外に長年あったせいなのか所々が欠けている。
エイトは辺りを見まわし、アイリの情報を信じてDDの幹部を探す。
「…?エル、どうしたの?」
「アリアか…」
エイトはミュウとシルフィと共にアリアとエルと少し離れた距離で探している、
そんな中で何かを考えるエルをアリアは疑問を持ち、話しかける。
「いや、何か懐かしい気配を感じての…あの時は主様を守る事で精一杯じゃったから気づかなかったんじゃ」
あの時と言うのは外道カイト、幹部シカバネを倒した後、女神アダマスが現れて絶体絶命の時の事だろう、
そしてあの時、もう1人いたのだ。
「どうかしたのか?」
ルクスはアリアとエルが立ち止まって話し合っているのを見て声をかける、隣にいたアカギも一緒についてくる。
「エルが何かを感じ取ったらしいんです」
「エ…ル…が?」
「はい」
アリアもそれがなんなのかはわからないが、取り敢えずアカギに説明する、それに気づいたリムル、アマギ、そしてエイト、ミュウ、シルフィもエルの方へ向かう。
「僕達は何も感じないけど…それも暗黒神の力なのかい?」
「神様同士の波長…って訳じゃないわよね?」
リムルとアマギはそう言いつつ、警戒を怠らない、昔アイリと何かあったとしても今は「仲間」だ、きっと何処かにいるはずだ。
「主様、気をつけるのじゃ…」
「エル?」
エルはエイトにぎゅっと抱きつきながら、尻尾を、「ブワッ」とさせる
「ここにいる彼奴は…今までのDDとは格が違うのじゃ!」
「それはそうでしょう?元々は貴女様に使えていたんですから…」
エルの言葉に反応して、男の声が聞こえる、この声にはエイト達も聞き覚えがある、
そうそれは女神アダマスを捕らえ、勇者カイトを連れ去った男…
「…!お主やはり…ゼルグ!」
「お久しぶりですね、エルガウル様…いや…今はエル…でしたっけ?」
黒き翼を羽ばたかせて現れたのはDD幹部の1人「堕天使ゼルグ」
「うむ…しかし何故お主がここにおる?確かあの時…」
あの時、ゼルグはこう言った「暗黒神エルガウル」を蘇らせる…と、
「ワシはもう生き返っておる…それなのに何故この様な事をするのじゃ?」
しかし暗黒神エルガウルはすでに(片割れだが)蘇っている、ゼルグがDDにいる意味はないはずだ。
「…ボクは女神軍に敗れ、堕天使となり、全てを失ったボクの前にボスが現れて、救ってくれた…だからこそボクはこうしてDDの幹部として、ここにいる」
女神軍にと言うのは暗黒神エルガウルがこの世界の初代女神と戦争をした時の言葉だろう、
派閥の違う神々の戦争は初代女神の勝利で終わった、そのせいで暗黒神は封印され、ゼルグは堕天したのだろう。
「そして、ボクがここにいる理由は…魔界三闘将を蘇らせる為です」
「なぬ!?」
「エルちゃん、魔界三闘将とは?」
ゼルグの言葉に理解出来ないシルフィはその事を知っているエルに質問する。
「…遥か昔、ワシが女神軍と戦っている時に暗黒世界で生まれた3人の将の事じゃ、その実力は神に使えし天使達を簡単に殺せる程の実力じゃ…」
(最も、今のワシらもそのくらいの力はあるがの…)
しかし、敵になってしまえば、厄介な事この上ない敵だ。
「魔界三闘将を蘇らせる…まさか他にも!?」
アマギはそう叫ぶ、ゼルグはそれを聞いて「正解」と、答える
——————————————————————
DD
幹部「堕天使ゼルグ」
「随分と広い所に出たな…誰もいないのか?」
遺跡は昔何に使われていたのかわからない柱と生贄の為の祭壇なのだろうか?棺の様な物などが散乱としており、外に長年あったせいなのか所々が欠けている。
エイトは辺りを見まわし、アイリの情報を信じてDDの幹部を探す。
「…?エル、どうしたの?」
「アリアか…」
エイトはミュウとシルフィと共にアリアとエルと少し離れた距離で探している、
そんな中で何かを考えるエルをアリアは疑問を持ち、話しかける。
「いや、何か懐かしい気配を感じての…あの時は主様を守る事で精一杯じゃったから気づかなかったんじゃ」
あの時と言うのは外道カイト、幹部シカバネを倒した後、女神アダマスが現れて絶体絶命の時の事だろう、
そしてあの時、もう1人いたのだ。
「どうかしたのか?」
ルクスはアリアとエルが立ち止まって話し合っているのを見て声をかける、隣にいたアカギも一緒についてくる。
「エルが何かを感じ取ったらしいんです」
「エ…ル…が?」
「はい」
アリアもそれがなんなのかはわからないが、取り敢えずアカギに説明する、それに気づいたリムル、アマギ、そしてエイト、ミュウ、シルフィもエルの方へ向かう。
「僕達は何も感じないけど…それも暗黒神の力なのかい?」
「神様同士の波長…って訳じゃないわよね?」
リムルとアマギはそう言いつつ、警戒を怠らない、昔アイリと何かあったとしても今は「仲間」だ、きっと何処かにいるはずだ。
「主様、気をつけるのじゃ…」
「エル?」
エルはエイトにぎゅっと抱きつきながら、尻尾を、「ブワッ」とさせる
「ここにいる彼奴は…今までのDDとは格が違うのじゃ!」
「それはそうでしょう?元々は貴女様に使えていたんですから…」
エルの言葉に反応して、男の声が聞こえる、この声にはエイト達も聞き覚えがある、
そうそれは女神アダマスを捕らえ、勇者カイトを連れ去った男…
「…!お主やはり…ゼルグ!」
「お久しぶりですね、エルガウル様…いや…今はエル…でしたっけ?」
黒き翼を羽ばたかせて現れたのはDD幹部の1人「堕天使ゼルグ」
「うむ…しかし何故お主がここにおる?確かあの時…」
あの時、ゼルグはこう言った「暗黒神エルガウル」を蘇らせる…と、
「ワシはもう生き返っておる…それなのに何故この様な事をするのじゃ?」
しかし暗黒神エルガウルはすでに(片割れだが)蘇っている、ゼルグがDDにいる意味はないはずだ。
「…ボクは女神軍に敗れ、堕天使となり、全てを失ったボクの前にボスが現れて、救ってくれた…だからこそボクはこうしてDDの幹部として、ここにいる」
女神軍にと言うのは暗黒神エルガウルがこの世界の初代女神と戦争をした時の言葉だろう、
派閥の違う神々の戦争は初代女神の勝利で終わった、そのせいで暗黒神は封印され、ゼルグは堕天したのだろう。
「そして、ボクがここにいる理由は…魔界三闘将を蘇らせる為です」
「なぬ!?」
「エルちゃん、魔界三闘将とは?」
ゼルグの言葉に理解出来ないシルフィはその事を知っているエルに質問する。
「…遥か昔、ワシが女神軍と戦っている時に暗黒世界で生まれた3人の将の事じゃ、その実力は神に使えし天使達を簡単に殺せる程の実力じゃ…」
(最も、今のワシらもそのくらいの力はあるがの…)
しかし、敵になってしまえば、厄介な事この上ない敵だ。
「魔界三闘将を蘇らせる…まさか他にも!?」
アマギはそう叫ぶ、ゼルグはそれを聞いて「正解」と、答える
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DD
幹部「堕天使ゼルグ」
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