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その6 農業の第一歩
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「はぁ、はぁ……。これでやっと半分か?」
雑草を引き抜く。
たったこれだけのことに、ここまで苦労することになるとは思わなかった。
考えてみれば長年放置されていたことによって地面にがっつりと根を張っている雑草が多いのは当然だ。
道具もないし軍手もない。
途中でちぎれ地中に根が残るものや、鋭くて手に軽い切り傷をつけてくるものもあった。
だがしかし、一番つらかったのは雑草というよりもむしろ
「体力が、持たない……?」
由々しき事態だ。
明らかに日本にいた時よりも体力が落ちている。
あの時だったらこんな雑草などこのくらいの時間があればすべて抜き終えていたはずだが、今は息はあがっているし力も出せない。
最初は張り切っていたレナももう疲れてしまい休憩しているようだった。
「まあいいか、雑草はもう数日かけて全部抜こう。農作業の道具も用意した方が良さそうだなぁ」
そう言いつつ、近くにあった川で水を飲もうとする。
先ほどからレナが飲んでいたのでおそらく飲用としても大丈夫なのだろう。
しかし、その水面を見た瞬間、ある意味で俺の疲れはぶっ飛んだ。
「こいつ、誰だ!?」
誰なのか。いや、当然水の中に誰かがいるわけではないからそれはおそらく自分自身の顔なのだろう。
だが、残念だがこんな顔を見たことはない。
赤毛でグリーンの目をした少年がそこにはいた。
顔立ちの整ったそいつはキョトンとした顔をしてこちらを見ている。
「お前、もしかして俺なのか……?」
当然ながらその少年が言葉を返すことはない。
そりゃあ俺がこんなのだったら体力も持たねえわ。
妙な納得と共に、様々な疲れがどっと押し寄せてくる。それから俺は天を仰いで……。
それからの記憶は俺にはない。
目が覚めると、どこか建物の中に俺はいた。
起き上がると、周りを見渡す。俺はいつの間に布団にもぐりこんでいたのだろうか。
「目、覚めたか?」
その正体の方へ目を向けると……。
雑草を引き抜く。
たったこれだけのことに、ここまで苦労することになるとは思わなかった。
考えてみれば長年放置されていたことによって地面にがっつりと根を張っている雑草が多いのは当然だ。
道具もないし軍手もない。
途中でちぎれ地中に根が残るものや、鋭くて手に軽い切り傷をつけてくるものもあった。
だがしかし、一番つらかったのは雑草というよりもむしろ
「体力が、持たない……?」
由々しき事態だ。
明らかに日本にいた時よりも体力が落ちている。
あの時だったらこんな雑草などこのくらいの時間があればすべて抜き終えていたはずだが、今は息はあがっているし力も出せない。
最初は張り切っていたレナももう疲れてしまい休憩しているようだった。
「まあいいか、雑草はもう数日かけて全部抜こう。農作業の道具も用意した方が良さそうだなぁ」
そう言いつつ、近くにあった川で水を飲もうとする。
先ほどからレナが飲んでいたのでおそらく飲用としても大丈夫なのだろう。
しかし、その水面を見た瞬間、ある意味で俺の疲れはぶっ飛んだ。
「こいつ、誰だ!?」
誰なのか。いや、当然水の中に誰かがいるわけではないからそれはおそらく自分自身の顔なのだろう。
だが、残念だがこんな顔を見たことはない。
赤毛でグリーンの目をした少年がそこにはいた。
顔立ちの整ったそいつはキョトンとした顔をしてこちらを見ている。
「お前、もしかして俺なのか……?」
当然ながらその少年が言葉を返すことはない。
そりゃあ俺がこんなのだったら体力も持たねえわ。
妙な納得と共に、様々な疲れがどっと押し寄せてくる。それから俺は天を仰いで……。
それからの記憶は俺にはない。
目が覚めると、どこか建物の中に俺はいた。
起き上がると、周りを見渡す。俺はいつの間に布団にもぐりこんでいたのだろうか。
「目、覚めたか?」
その正体の方へ目を向けると……。
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