上 下
60 / 352

アルトリーネの海賊退治・潮騒と書いて◯の音編

しおりを挟む
さて、アルト家広間。

九鬼家の若旦那で鳥羽城主の九鬼守隆さん。

この人とナディアフィールちゃんに「何がなんでも邪魔が入らない一夜」を過ごしてもらおうと画策する聖院一味に加えて、痴女皇国からはあたし&雅美さん。更には比丘尼国トップのおかみ様。

で、この後は再度、うちの海運関係者を新那古野港に送り届けたのちに聖院世界に行きますので、それまでにナディアちゃんを痴女種化しておく必要があります。

そして条件っつーか行為の順番。

1.ナディア×守隆。

これは絶対です。何がなんでもこれが真っ先に来なくてはなりません。

理由は守隆さんに痴女の味を教えると、鳥羽九鬼家の家督問題とか家庭問題に関わる事態を招きかねません。なもんで少なくとも両方人間のうちに…九鬼家の人は鬼の血は引いてますが、おかみ様曰く「嘉隆でも、わしが何かしたらん限りはお前らで言う十人卒くらい、守隆に至っては無視してよい」レベルらしいので、特段の鬼遺伝子対策は不用みたいです。

2.アルト×ナディア。

これもこの順番が好ましい、というか二番目に十万卒以上の痴女種が施工する必要があります。

一番無難なのは痴女皇国側の黒アルトです。次に雅美さん。まぁダリアもいるし。

逆に施工しても効果あるかどうか微妙なのが聖院側の白アルト。つまり今、いてるアルト。
なもんで、どこかでこっそりと入れ替えるか…。

とにかく段取りを決めてから、スケアクロウで向かわずに、敢えて転送で件の神社へと考えまして。
面子。

転送役・白マリ。
主役その1・守隆さん。
主役その2・ナディアちゃん。
一応痴女化竿役・白アルト。
警備担当兼予備の竿役・ダリア&雅美。
万一の地元折衝役兼結界構築遮蔽役・おかみ様。

で、見届け人・わしと白うち。

何でやねん。

「お前らがおらんでどないすんねん」

「いやその、うちらおる必要あるんですか」

「そーやそーや」

で、黒白のあたしらが意見を一致させている理由。

この面子で乱交しないわけがない。そして竿役をさせられる。

見た目や肉体構造はともかく、精神面でうちより5歳は若い白うちですが、基本的には両者おばはんです。誰でもかれでもとおめこしたい訳ではありません。

年を食って、色気より食い気とかのたまうおっさんどもの主張が理解できなくもないのです。

なもんで、色々と意欲が湧かない話です。

「やっとる間に鯛取りに行ってええぞ」

はい、スケアクロウのおけつを開きましたよ。

本当ならカリブ海で使いたかったんですが、とりあえず、神島まで行くアシにはちょうど良さげなんで。

「ななな何じゃこの、けったいな舟はっ」

「はいはい、とりあえず乗った乗った」

見た感じは左右になんか突き出たトリマラン船型のスピードボートです。全長12m、幅3m、艇高1.5mくらいか。はっきり言ってどっか民主主義人民共和国の半潜水艇まんまのサイズです。それが空中に浮きながらスケアクロウのお尻から出て来た訳ですから皆さんびっくり。

そうです。推進機にTAPPS…NBではトループアーマーと称している歩兵用倍力装甲に使われるブツまんま、というか少し大きめのICD/Gを使ってるんです。

ですから浮上時は艇体左右から短い安定翼を突き出して水面上1mくらいを浮いて地面効果を得ながら進むなんて芸当も出来ます。

正直、あまり意味のない代物に思いますが、半水没機能があって工作員侵入のために試作したそうです。

つまり連邦に対して使うことを考えた代物で、作ったはよいが、あんま使い道ないよねという事でNB陸軍…NBでは宙兵隊に該当する組織を兼ねてます…の倉庫でホコリかぶってたのを、聖院世界でなら使えるんじゃねと押し付けて来た模様。

一応開発ナンバーがオブイェークト2199、NBではHMS 069 XWT Muruch、試作高速水雷艇メロウ…セイレーンと同じ悪さをするケルト人魚の名前がついています。

うん、地面効果で海面すれすれを吹っ飛んでいくのと、オブィエークト扱いでどういう代物かを察して頂けると。

はい、あたしの身体の祖国の系列の設計者でNB移住者が噛んでるんですよ、これの開発設計。

…英国面と共産趣味の最悪カップリングやんけ。

とりあえずマリ公に頼んで一人ずつ、クソ狭い船室に転送してもらいます。着水させて後部から乗り込んで貰うのが本来の乗降手順ですがめんどくせぇ。

(守隆さん。頭が理解を拒むと思いますが、こんなんでも船扱いなんです…こんな変なものでも…私らの世界でもイロモノなんです…)

「は、はぁ…」

「とりあえず出しますわ。ほれ白うち、あんたコパイな」操縦席は並列複座、操縦系統はスケアクロウとあんま変わりません。

かつてはスロットルレバーを天井に生やしていたそうですが、戦闘機を海面高度で振り回すような機動も考えてる操作に天井スロットルはねえだろと、左右席の間に単発機相当のレバーが突き出ています。

ま、くだんの島は割と近いから五分とかかりません。

とりあえず夕暮れ時で皆さん晩飯で自宅に戻っているだろう時間帯を狙っております。

んで島の周囲を一回りしてから、だいたいあそこが近いし良かろうという砂浜に乗り上げて動力冷却状態にしてっと。

「あー、船尾からそのまま飛び降りてください。左右の羽根はまだ熱いから触らないように気をつけてくださいねー」

(では白うち、マリ公、頼むぞ)

(こういうのは黒マリの役目だと思うんだけど…とりあえず20尾くらいでいいのよね)

(うむ。なるべく活魚状態か活け締めで頼む)

(ほな出すでー、回りに注意せぇ言うてなー)

はい、釣りバカ役二人を乗せたメロウが再度浮き上がり、バックして海上に出て行きます。

で、件の八代やつしろ神社。

そんなにでかくありません。

むしろ小さいです。

ですが、舞殿があります。そこに折り畳みベッドを運び込みまして、一応は神事めいた形を取ります。

が怒ってるけど、黙らした。あと、目のほようになるぞとは言うといたから」

「ええんですかねぇ」

「わし乗っとんのに沈めたら承知せぇへんぞ言うといたから。それと、婢女の白い方とまりやが今、鯛の島に行ってるやろ。一匹くれ言うとるから、わたつみの分確保しといたってくれ」

(了解…マリアー。聞いたかー。お供物用に一匹追加)

この神島から伊良湖岬方面に向かって数キロ行った辺りにある鯛島磯という一帯で獲れる鯛が、このおばはんの食卓に上るそうです。

で、わたつみ…綿津見神ですね。前にここにあった島、この神様が怒って津波で沈めたとかいう話がありますが、とりあえずこの神島周辺海域がマダイの漁場であることは間違いないでしょう。

(しかし、例の弾着観測所ですればいいのに…って、あれは大日本帝国の軍事施設…)

(うん、まさみさん。確かにこの時代に灯台もアレもない。まだ影も形もないのや…)

で、とりあえず場所をセッティングして、待機中のお二人にお話をいたします。

「えー。ここの神様いわく、ええもん見せてくれたら神域でなんかしてるのは不問に付すから頑張ってくれというお話だそうですので、我々邪魔者は一旦、石段の下まで下がって、誰も上がって来ないように見張りをしております。お済みになりましたら心で呼びかけて頂ければお迎えに上がります」

「はぁ…海神様に祟られますと我等は末代まで困りますので、何卒お取り計らいを」一応アルト家でお風呂に入れて身を清めた守隆さんが一礼されます。

「心配すな。まかせ」と、総元締めがおっさいますので、まぁ大丈夫でしょう。マリアと白うちがそれなりの鯛を獲って来れたらいいんですけどねぇ。

(わたつみはお前らの誠意が伝わるものならええらしい、二番目に大きいのくれと。いや、一番でかい奴回してやってくれ。あと丸焼きがええと)

(バーベキューセット持ってくるべきやったな…マリ公に引き寄せさすか)

(最悪、石でかまど組んで串刺したらええわ。それより、もりたかとなであや。あの二人が子を授かった場合は…頼むぞ)

(了解。聖院預かりでよろしいですかね)

(うむ)

(よしよし、始めた始めた。うまく頑張って子作りしてやー)

(現場を観賞したいけど、今はまずいわよね…)

(神事以前に、二人とも痴女皇国流にやると絶対驚きますよ雅美さん…)

(今回、らんこうは二人がする事をすませてからなのです…)

何気に聞こえるあんあんという声。

緊張の約十分。

(はい、終わったらしいわ。次、アルトと…ダリア頼む。ダリア、守隆さんを十人卒くらいに上げてな)

(了解です)

(いってまいりますなのです)

アルトくんとダリアが連れ立って石段を上がって行きます。大丈夫かねぇ…。

(やや子にさわるとまずいな。よっしゃ、わしが行って段取りつけたるわ。守隆とだりや、なであとあるとで組み合わせるんやな)

(ええ。それでお願いしますわ。可能ならアルトの次に雅美さん、最後ダリアで万卒以上に上げてしまいましょ)

(よし婢女、すまんが番、頼むで。まさみ、あんたもちょっと来たってくれ)

(はいはーい、じゃジーナちゃんごめんねー、よろしくお願いします)

さて、マテリアルボディ化されてる筈の白アルトです。痴女化能力は阻害されていない筈なのですが…。

(こちらダリア、痴女宮のジーナさん応答願います)

(へいへい。こちらジーナ、どしたい。送れ)

(えー、アルトさん施工結果。十人卒までは上がりました。やはり白アルトさんだとちょっと上がり悪いですね。痴女宮アルトさん召喚可能ですか。送れ)

(こちらジーナ。白マリとコンタクトしてみる。雅美さんトライアル希望、送れ)

(こちらマリア。黒かーさんはエマ子ボディだから、あたし抜きでもいけるはずよ。こちらは鯛釣り真っ最中なの…だからこういうのは黒マリに!)どうやら悪戦苦闘してるみたいですね…。

(こちらジーナ、よっしゃわかったやってみる。黒マリ応答願います)

(こちら黒マリ。…んだよー。状況把握。こっちのアルトは罪人寮を見学業務中だよー。ちょっとベラ子に聞いてみるわ…あ、いけるってよ。かーさん、あたしがかーさんの身体機能借りてやるから手順履修してくれよ。まず自分の時間軸座標と空間軸座標を取得してだな…)

(こちらジーナ、うわーなんじゃこの桁数の数値は…送れ)

(こちら黒マリ。次に対象のステータスデータレコードからIDナンバー抽出。で、アルトの時間軸座標と空間軸座標取得後、かーさんの近くに来させたいなら自分の座標入れて近似値設定。高密度物体回避オプションチェックは絶対に入れときなよ。んで実行。送れ)

(こちらジーナ。うげげめんどい…送れ)

(こちら黒マリ。やかましい、痴女皇国帰ったら特訓だな!白かーさんをしごいた因果応報とはまさにこの事だ!はいアルト転送。送れ)

「で。あわびにさざえにまつたけ食べ放題と聞いてきたのですが。妹とやらはどこに」

「なんちゅう格好じゃ…」ええ、上半身はがんつ服ですが、なぜか下半身がスリングショット状態で来ました。

「前に、罪人寮のたんとう騎士は、ジーナ様の趣味に近いかっこうでうろついて欲しいという指示の回覧が来ていましたよ。だから今、ベラ子へいかもダリアもこれ以上にかげきな状態です。たのちゃんはさすがにかわいそうなので免除されていますが。それよりわたくしの妹ですよジーナ様」

「はいはい、案内するわ。…罪人頭の要望か…あーそうか、色街が実質利用不可能な分、罪人も痴女宮利用認めたからなぁ…今度罪人客相手に満足度調査してもらうか…」とりあえずアルトと二人して石段を上がります。

「やあ諸君、進捗はどうかね…だだだだダリア、何をしとるのや…」

「いや、守隆様を十人卒化しているんですが」

「普通にやってあげなさいよ…」はい。誰が守隆さんの尻を掘れと!…しかも、言いたくないんだけど勃起してはるし…まぁ、この時代のお侍さん、ホモってる趣味の奴、結構いたからな…。

「まぁとりあえずナディアちゃんや。雅美さん、ナディアちゃん、どない?」

「未登録だから聖環ステータスが完全じゃないかも知れないけど、百人卒でストップ。たのちゃんと似た症状かな?」

「よしアルト。悪いが黒アルトと交代。あんたちょっと、マリ公の釣りを助けてきてやってくれ」

「了解でございます。マリアさまー」で、呼ばれたのか消える白アルト。

「な、なななな姉様がふたり…」

「あなたがナディアフィールですね。安心なさい、あたくしもれっきとしたサレルフィールです」

「こっちは痴女皇国で将軍してる方のアルトくん。まぁ、アルトには違いないから安心してやり直しなさい」

で、アルトをけしかけます。こういう時にうろたえずに的確にやる事をしてくれるのが、アルトのアルトたる由縁…。

「ジーナ様、わがままをいいますよ。できればナディアフィールにはちじょ服を着せた方が効き目が出やすいかもしれません」

「ぬぬっ、うちに着替えをやれとな」はい、マリ公がいつもやってるやつ。あれ、あたしがやんのかよ…。

(ああっもう覚えの悪いおばはんだな!着せ替え対象の身体データスキャンして採取!で、マリアンローズの電子カタログの痴女皇国関係者専用ページ開けて、着せたい服のカタログナンバー入れて対象指定!もう、ついでにナディアちゃんのIFFステータス、とりあえず痴女皇国紺碧騎士団扱いで登録しといたから!)

Nadiafiel Shahbandar Kukiナディアフィール Hundred suction 百人卒 Pure female Visual 女性外観 Blue ocean Knights, Imperial of Temptress. 痴女皇国紺碧騎士団

(ジーナちゃんが成仏できないのと同じで、マリアちゃんが寝たきりでも意識だけは保たれてれる理由がわかるわ…)

(雅美さん。賭けませんか? マリア様がジーナ様の教育を諦めるの、こないだ頂いたちんぽ短剣で)

(ダリアちゃん竿役一時間なら乗る。マリアちゃんが一年は絶対諦めないのに一票)

(あんたらなー…)

(わしもまりやが投げ出すのに…伊勢海老活け造り一匹)

(話はよう解りませぬが、焼き鮑で乗らせて頂きましょう。金髪の奥様の教育をどなたかが諦められる方向で)

(ジーナ様と申されました聖母様には申し訳ないのですが、わたくしも聖母様を諭すのが無理な方向に、いるかとまぐわいする権利を)

…みんな!守隆さんにナディアちゃんまで!泣くぞ!

「それはジーナ様、普段からうちのよめがサッサっとやっておる事を、ああも手間取っていては皆が不安に思うではないですか。さながら、からあの細いはしごでさっそうと降りられなかったり、ほものあなるに挿れるのを手間取るのを見るかのごとく」

「アルトくんの例えが色々ひどいんだが」

「まぁまぁ、ジーナさん。とりあえずナディアさんの格好を見てもらいましょうよ」と、ダリアが仲裁に。

では、ここでうち…痴女皇国紺碧騎士団制服というものを解説。

まず典礼用制服みたいなもんがありまして、これは千人卒まではセーラー服上下です。ただし、下はスラックスで完全に海軍仕様。そして…たのちゃんのアオザイ同様に、完璧に服の下の下着が透ける状態にまで透明度を上げることも出来ます。

千人卒以上は、スカートパーツのないセー○ー戦士みたいな感じだと思ってください。

で、普段着てる奴。瀬戸の凛ちゃん辺りがこれ着て聖院港の辺りをウロウロしたり、ダムの岸壁から聖院湖に潜って訓練とかしてますけど、水上・浅深度用の通常制服という扱いです。これが今、ナディアちゃんに着せられています。

実は好色尼さんスタイルを改良した感じなのは内緒ですが、襟付きノースリーブの上着、ビキニボトム、平底ダイビングブーツで構成されています。

凛ちゃんの場合は下半身が人魚状態になる場合に備えてシンプルなサンダルですけど。色は全て艶なしブルー迷彩。はっきり言って連邦・宙兵隊の通常作業服と同じ色合いです。

で、平底ブーツがこの服の売りで、騎士団専用耐水圧仕様聖環の操作一発、もっというと変われと念じるだけでダイビングブーツがフィンになるのです。ロングとショートも選択可能。

あ、うちの制服ですからね。淫蟲機能はきっちり実装されていますよ…。

「更に深度1,000mくらいまでを想定した全身を覆うやつもありますよ」うちの制服を知らない守隆さんやナディアちゃんは、一体なんなんですかこれという感じですが。

「それだとこういう感じですね」

アルトくんが自分用のを着てくれます。そそ、こないだの鬼上陸作戦の時の事があったり、紺碧騎士団創設時のお手伝いで、痴女皇国の方のアルトは水中装備一揃え持ってたんだった…。

「で、こちらだと」アルトのウェットスーツ風の前が膨らんでます。

「ぬうう、なんか緊張いたします…」

(はい、おかみ様以外全員退避してやれよっ)と、黒マリ強制介入。

我々は石段下の鳥居の前に戻されます。

「しかしですな、頭では解っておるのですが、何となく落ち着きませぬと申しますか…」

「えーとですね。守隆様。今、アルトと静香さんがしておられるのはごく短時間で済む筈です。そしてこの後、ある機能がちゃんと備わったかを確かめるために、守隆様と静香さんでもう一回だけお願いしたいのです。それは…私達の間では手加減機能と申しまして、普通の殿方と致した時に生気が無くなるまで吸い取らぬよう、正真正銘加減するように施しております。それが正しく働くか、守隆様にお確かめ頂きたいと」雅美

「ふむ…確かに…だりあ様ですか、触れるだけでも何かこう、正気を失うというか…」

「ああ、それ、私共の重臣と言うのですか、ある程度以上の者は全員がそうなんですよ。うまく使うと、船一隻に乗り組んでる人たちくらいは、一瞬で腰が立たなくすることが出来ます」

「剣も振らずにですか。それ、わしらに授けて貰うと海賊稼業が捗るな…と思ったんですがな。よく考えると、今はわざわざ海賊なぞをせんでも良くなりまして。昔はあそこが敵そこが仇という案配でしたからなぁ…。まぁ、今後は紅毛人との付き合いなどもありますから、奴らの大砲を舷側にずらっと並べた船と万一にもいくさになった時など、いざという時の備えを考えておっても良いかも知れませんな」

…何気に流してるけどさ、これ、ガレオン船とかスループ船なんかの戦列艦やフリゲート艦が来てるって事やんけ…。

(マリ公ー。これちょっと文句言うた方がええかー)

(あかんー。鯖挟国はフランスやスペインほど規格型大艦隊持ってねぇよ。それ、多分、虎の子に近いぞ。まあ、普段は大砲を仕舞って扉を閉じておける構造のはずだから、比丘尼国じゃ無闇に筒先を出すなって乳上と美男公経由で言ってもらうわ)

(守隆。その件なのじゃがな…静香は今、お主との子を既に宿しておる)

「えええええ。まぁ、おかみ様の言う事ですからまこととは存じますが」

(で、そなたの女房との絡みとかあろうから、暫くは聖院…静香のところで預かるのが良かろう。幸いにして、聖院でも海を預かるが必要な話になっておっての。娘がその修行をして、何年かのちに九鬼に帰ってきた方が、なにかとはかどるとは思わぬか)

「ふむふむ。要は、瀬戸のところの娘さんのような習い事をしてから戻ると」

(そういうこっちゃ。今、三河で作らしとる舟も、あれどっちか言うと瀬戸や村上よりは、お前ら九鬼向けやな。瀬戸や村上の方はもっと内海向けでいくらしいが、お前らを相手せなあかんやろ)

「ですな。野分の時節の荒波は言うに及ばず。少し荒れるだけで波はすぐ六尺九尺になり申す。国の舵取りでも那智の沖は苦労する筈」

実際に、うちの水先案内人が乗ってんのに浜に打ち上げられてるしな…しかもあの船、帆の張り方出し方角度次第では、逆風下ですら狙った方向にとりあえず進むという恐ろしい機能があるタイプなんですよ。

船底のバラスト設定次第で変わりますが、基本的には、この時代の船としてはかなり安定してたはずで、スペイン傘下のオランダやポルトガルが対日貿易船の前期主力として使っていた種類と同型でもありますね。

などど話をしておりますと。

(よっしゃ、が終わったそうやぞ。まりや、守隆に変わってもろてくれ)

(はいはーい)で、守隆さんとアルトくんが選手交代。

「どやった、妹さん」

「うーん…まぁ、きのうを付与するためなので、あまりはっきりとは言えませんが…わたくしの妹として将来は有望ですね。これは断言できます」で、行為後のステータスを念のために確認してみましょう。

Nadiafiel Shahbandar Kuki ナディアフィール・アッ=シャフバンダル Hundred thousand suction 十万卒 Slut Visual 痴女外観 Blue ocean Knights, Imperial of Temptress. 痴女皇国紺碧騎士団

(ふむふむ。十万卒なら充分じゃん。つか、アルト二人にダリアに雅美さんだろ、こんだけ寄ってたかってやった効果ちゃんと出てるよ。重畳重畳)

(あれ? 姓が聖院第二言語表示されてるやん)

(えーとな、一応離婚して出家扱い。それと、聖院所属な訳なので、他国からの移住プログラム者同等基準にされたみたいだな。この辺の采配はりええと、エマ子がやってるから文句がある場合はまず、りええに)

(まぁ、特に問題はない。つか、アルトくんちのおうちの名前、今回初登場でええんか。シャフバンダル家で正しいんかな)

(ちょっと引っかかることもある。確か北欧~東欧からチュニジアに移住した民族でバンダル人ってのがいたはずだ。アルトのスタイル見て閃くもん、ないかな。特にかーさんと雅美さん)

(ぬーん。関係あると言えばあるか)

(そうねぇ、確かに古ゲルマン人というかローマ人というか)

(あたくしのけつが魅力的なのは否定はいたしませんが。そうそう…ナディアフィール、万卒を超えておりますので、体型が少し変わりましたよ。おそらく、あたくしに似た感じになってるはずですが…)

え。ナディアさん、タタミライフのせいでちょっと当時の日本人っぽい感じだったんだけど…守隆さんが執着しそうな気がするにはするんだよなぁ…。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

性転換マッサージ

廣瀬純一
SF
性転換マッサージに通う人々の話

エッチな下着屋さんで、〇〇を苛められちゃう女の子のお話

まゆら
恋愛
投稿を閲覧いただき、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*) 『色気がない』と浮気された女の子が、見返したくて大人っぽい下着を買いに来たら、売っているのはエッチな下着で。店員さんにいっぱい気持ち良くされちゃうお話です。

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

調教専門学校の奴隷…

ノノ
恋愛
調教師を育てるこの学校で、教材の奴隷として売られ、調教師訓練生徒に調教されていくお話

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

処理中です...