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第四章
第23話③
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「ご、御神体の裏まで歩いて行ったぞ!?」
二人をまじまじと見ていた巡礼者達が、驚いた様子で次々に声を上げた。
「なんてことだ! 誰もその奥に行けないんじゃなかったのか!?」
「御神体に近づこうとした者は結界に弾かれ、神の罰を受けてしまうんだ!」
「だとしたら、何であの二人は結界をくぐり抜けられたんだ!?」
突然起こった奇跡に多くの者が動揺した。
一方で大勢が拝礼している中では、物は試しだとデュボイズに倣おうとする者も出てくる。
「もしかしたら、その結界とやらが今は無くなっているのかも知れんぞ?」
「それならば御神体のもっと近くで拝む事も出来るんじゃないか?」
乗り気になった男達が次々と二人の通った道を辿ろうとした。
が、その直後、突然凄まじい電流と轟音が鳴り響き、先頭の男を神殿の外まで吹き飛ばしてしまったではないか。
「――――!?」
飛ばされた男も含め、その場にいた者全員が目を丸くした。
やはり結界が張られていて、御神体へ近づく事は許されない。では何故、先ほどの青年と少年は先へ進めたのか?
デュボイズ達を見送った人々は、ある者はその場で立ち竦み、又ある者は二人が特別な人間なのだろうと石畳に額を擦り付けて平伏したのだった。
「先生! 後ろの人、吹き飛ばされてしまいましたよ!? なんでボク達は大丈夫なんですか!?」
タキオンが驚くのも無理はない。彼は自分達だけが無傷な事に恐れ慄いていた。
「それはな……恐らくこれを持っているからではなかろうか」
デュボイズは袖袋の中からそっと虹色の珊瑚を取り出した。その珊瑚の花は二人に見つめられ、喜ぶ様に煌々と輝いている。
「うわぁ、キレイ。これは何ですか……?」
「珊瑚の花だ。これは天上界にしか咲かない花で、天上人が私に託してくれたものなのだ」
「天上界!? スゴい! 数日の間にそんな物まで手に入れていたんですか!?」
「まぁ……詳しい話は後だ。全て夢魔を成敗する為に必要なものであるからな。しかし、本番はこれからだぞ」
そう言って険しい表情を崩さないまま、夢で見たものと同じ石像を見上げた。
石像は神を模した像だと聞いた。高さはデュボイズの身長四倍ほどはあるだろうか。その姿は胡座を組み、両手を優しく広げて巡礼者達を労う様に微笑んでいる。
デュボイズは言われた通り、石像裏にある筈の小さな魔法陣を探した。像の腰辺りに刻まれた小さな魔法円を見つければ、掌をそっと翳し、次なる行動を待った。
程なくして魔法陣が青く輝きはじめた。やがて石畳の地響きと物々しい低音を鳴らしながら、石床の一部が横にずれて地下へと続く階段が現れる。
「か、階段!? こんなカラクリが!」
「これもあの時と同じだな……これで天上人の祭壇に続くわけか」
タキオンはここでも目を見開いて驚いていた。
しかし驚いてばかりの少年に動じず、デュボイズは淡々と地下へ繋がる道へ入っていく。その姿にタキオンは慌てて背中にしがみ付き、二人でゆっくりと階段を降りていった。
二人をまじまじと見ていた巡礼者達が、驚いた様子で次々に声を上げた。
「なんてことだ! 誰もその奥に行けないんじゃなかったのか!?」
「御神体に近づこうとした者は結界に弾かれ、神の罰を受けてしまうんだ!」
「だとしたら、何であの二人は結界をくぐり抜けられたんだ!?」
突然起こった奇跡に多くの者が動揺した。
一方で大勢が拝礼している中では、物は試しだとデュボイズに倣おうとする者も出てくる。
「もしかしたら、その結界とやらが今は無くなっているのかも知れんぞ?」
「それならば御神体のもっと近くで拝む事も出来るんじゃないか?」
乗り気になった男達が次々と二人の通った道を辿ろうとした。
が、その直後、突然凄まじい電流と轟音が鳴り響き、先頭の男を神殿の外まで吹き飛ばしてしまったではないか。
「――――!?」
飛ばされた男も含め、その場にいた者全員が目を丸くした。
やはり結界が張られていて、御神体へ近づく事は許されない。では何故、先ほどの青年と少年は先へ進めたのか?
デュボイズ達を見送った人々は、ある者はその場で立ち竦み、又ある者は二人が特別な人間なのだろうと石畳に額を擦り付けて平伏したのだった。
「先生! 後ろの人、吹き飛ばされてしまいましたよ!? なんでボク達は大丈夫なんですか!?」
タキオンが驚くのも無理はない。彼は自分達だけが無傷な事に恐れ慄いていた。
「それはな……恐らくこれを持っているからではなかろうか」
デュボイズは袖袋の中からそっと虹色の珊瑚を取り出した。その珊瑚の花は二人に見つめられ、喜ぶ様に煌々と輝いている。
「うわぁ、キレイ。これは何ですか……?」
「珊瑚の花だ。これは天上界にしか咲かない花で、天上人が私に託してくれたものなのだ」
「天上界!? スゴい! 数日の間にそんな物まで手に入れていたんですか!?」
「まぁ……詳しい話は後だ。全て夢魔を成敗する為に必要なものであるからな。しかし、本番はこれからだぞ」
そう言って険しい表情を崩さないまま、夢で見たものと同じ石像を見上げた。
石像は神を模した像だと聞いた。高さはデュボイズの身長四倍ほどはあるだろうか。その姿は胡座を組み、両手を優しく広げて巡礼者達を労う様に微笑んでいる。
デュボイズは言われた通り、石像裏にある筈の小さな魔法陣を探した。像の腰辺りに刻まれた小さな魔法円を見つければ、掌をそっと翳し、次なる行動を待った。
程なくして魔法陣が青く輝きはじめた。やがて石畳の地響きと物々しい低音を鳴らしながら、石床の一部が横にずれて地下へと続く階段が現れる。
「か、階段!? こんなカラクリが!」
「これもあの時と同じだな……これで天上人の祭壇に続くわけか」
タキオンはここでも目を見開いて驚いていた。
しかし驚いてばかりの少年に動じず、デュボイズは淡々と地下へ繋がる道へ入っていく。その姿にタキオンは慌てて背中にしがみ付き、二人でゆっくりと階段を降りていった。
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