41 / 97
第三章 《第一部》ヒーラー 愛の逃避行篇
第39話「死の報せ」
しおりを挟む
その玉座に座っていたのは若い獣人の男。
白い獣耳に白い顔。もふもふとした毛が生えている純粋な獣人……いや、もはや二足歩行の猫だ。
そんな彼がいま玉座に座って俺達に聞いている。
「……聞こえなかったのかな?君たちはなんだと聞いている」
その声はとても優しい声色だった。聞き入ってしまうほどだ。だが、他の言い方もできるだろう。
何を考えているのか分からないようなこの感じ。
王族特有のやつだ……俺はエルザを前にしている気分だった。
まずは俺が口を開く。
「初めまして、王様。僕はアスフィ・シーネ――」
と言いかけたところで言葉を被せられた。
「猫の僕が言うのはなんだが、猫を被るのはやめたまえ。虫唾が走る」
なるほど、やはりエルザタイプか。
王族というのは勘が鋭いやつばかりなのか。では、態度を改めようか。
「……これは失礼しました王、俺の名はアスフィです」
「なるほど、面白いね君……混じっているね?」
混じっている?なんのことだ。
俺は何を言っているのか分からないと返す。
するとこの王様は今まで開いていたのかも分からなかった、猫目を大きく見開いた。
「……そうか、分からないか。まぁいい、で何の用だ」
「その前に名乗ってくれませんか?俺は名乗った」
「……王に向かって無礼なやつだ。まぁいいだろう。僕の名前は、キャルロット・アルトリウス。このフォレスティアの王だ」
と椅子に腰掛け頬をつき、足を組ながらそう名乗った。
……こいつなんて態度悪いんだ。
あのエルザですら……と思ったがそういやアイツも自分の腕を切り落とすという、ジャンルの違うヤバいやつだったのを思い出した。王は基本変なやつばかりなのか。
「さて、僕は名乗った。要件を聞こう犯罪者たち」
全てバレていた……。俺たちは説明する。誤解だと。
「……冗談だよ。あっはははは!知っているさ、君たちが来る事は村長の使い鳥が持ってきた手紙に書いてあった。少し試しただけだよ」
なんだろう凄くイラッとした。
それはコレイ、コルネ、ルクスも同じだったようだ。
眉間に皺を寄せていた。その後ルクス達も続けて苦笑いで自己紹介をしていく。
……
…………
………………
「……各自、自己紹介ありがとう。そんな険しい顔をしないでくれ。僕らは君達を歓迎するよ。『呪い』の件だよね?」
「……ああ、話が早くて助かる」
「……知っているさ。その者の正体もね」
何?呪いについて知っているのか!?
「正体!?どうゆうことだ!」
「まぁまぁ落ち着きたまえよ。今から話すよ」
キャルロットは語る。黒のフードを被った集団。
名を『ゼウスを信仰する者(ユピテル)』。
この者たちはゼウスと名乗る者を神と崇め、
次々と無差別に『呪い』を付与しているという。
理由や目的は一切不明である。そう語るキャルロット。
「母さんはそんなヤツらに……キャルロット、目を覚まさせる方法はないのか?」
「……難しいね。まぁかくいう僕も『呪い』については他人事ではなくてね。僕の子はそいつらに殺された」
「…………そうだったのか、すまない」
「まぁ随分と昔の話だよ。そうだね、百年以上前かな」
キャルロット見た目は若いのにそんなに歳いってたのか。
俺はもちろん口には出さない。
「僕の子は優しい子だったよ……元々冒険者を目指していた子でね。アイツらは対象を選ばない。無差別に殺す」
そう語るキャルロットは少し悲しげな表情……には見えなかった。俺だけかもしれないが。
ん……?殺す?どういう事だ。『呪い』は確かに目を覚まさない、それは死んでいるも同然だが、まだ死んではいない。
俺はそれについて聞いてみた。すると――
「…………『ゼウスを信仰する者(ユピテル)』の考えていることなんて分からない。ただ事実として、僕が着いた頃には殺されていたのさ……残されていたのは僕の子の死体だけだよ。無残な形でね……」
キャルロットにも分からない謎の集団、
『ゼウスを信仰する者(ユピテル)』。
こいつらの目的はなんなんだ……なぜそんなことをする。
俺はこのどこにもぶつけることが出来ない怒りを
どうすればいいのか分からなかった。
「アスフィ……大丈夫です。きっと呪いを解呪出来る者が居るはずです。呪いを付与できるのなら、解呪もできます」
と俺を後ろから抱きしめて言ってくれるルクス。
「……ありがとうルクス」
「そうとも!ルクス殿の言う通り!………そう、呪いを解呪出来るものは必ずいる。僕はその者を探しているのさ」
とようやくここで椅子を立つキャルロット。
俺はキャルロットをようやく理解した。
こいつは……いや、こいつら王族は悪い奴ではない。
エルザもそうだった。悪い奴ではなかった。
ただ、少し変なだけだ。それは強さ故なのかは分からない。
このキャルロットもまた異質なオーラを放っていた。
強い、それもかなり。エルザと同等か。或いは……。
「さて、君達も疲れただろう。今日は休んでいくといい。部屋については外にいる猫耳メイド達に聞いてくれ」
わざわざ猫耳と付ける必要ある?
「……あ、そうそう――」
とキャルロットは思い出したかのように、俺に言う。
「……『君』には、言ってないよ?」
「………うん、もちろんだよ」
「分かればいい、では行きたまえ」
こうして俺たちは王室を出た。
王室を出ると城の中を沢山のメイドが歩いている。
俺たちは早速声をかけ、部屋を案内してもらった。
部屋はルクスと俺、コレイとコルネの2人ずつで部屋を貰った。
俺たちは早速食事することにした。
メイド達がそこまで案内してくれる。
ここフォレスティアのご飯は自然豊かなものばかりだ。
木の実もあればステーキなんかもある。
飲み物は甘い果実のジュース、オレンジに近い味だ。まさに自然の食材だ。
「美味しいですね」
「だね……でも、ルクス。好き嫌いは良くないよ?」
ルクスはグリーンピースのようなものをよけていた。
それを俺は仕方ないと食べる。どちらが子供なのか分からないな……。そういえばレイラは好き嫌いとかあるのだろうか。
食事を済ませた後、俺たちは用意された部屋に向かった。
ミスタリス程の広さは無いが、これはこれでいい部屋だ。
全てが木材で出来ている。風呂は露天風呂のようなものになっている。
「……混浴……だと」
「一緒に入りませんよ?アスフィ」
「ええーー!」
俺たちは時間をずらし、風呂に入った。
当然ルクスは鍵をかけた。……俺をなんだと思ってるんだ。
失礼なやつだな全く…………あれ?ホントに開かないや!!
ベッドももちろん木で出来ている。その上には何かの動物の羽毛を詰め込んだようなもふもふした気持ちいいマットレス。そしてフカフカの毛皮の布団である。
寝心地はかなり良かった。ただしこの部屋のベッドは一つだった。当然ルクスと一緒に寝ることになった。
「……ねぇルクス」
「どうしたんですか??」
「レイラ達元気かな」
「……ふふ……本当に寂しがり屋ですね、アスフィは。抱きしめてあげましょうか??」
「……ルクスありがとう……気持ちだけ受け取っておくよ。
今日はいいや。ありがとう、おやすみ」
「あ、あれ!?なんで!?」
ルクスは驚いた顔をしていた。レイラのことを考えたらなんだか、そんな気分にはなれなかった。
俺は疲れたので眠ることにした。
***
次の日の朝、特にやることもなかった。
ルクスは寝ている。もう一度寝る。
昼。ルクスは寝ている。俺ももう一度寝る。
夜。ルクスは寝て……っていつまで寝てんだよっ!
危ねー!このベッド気持ちよすぎて永遠に寝てられる……。まずいこれは人をダメにするベッドだ!
俺はルクスを起こすことにした。
「おいっ!ルクス!起きろ!」
「……ん…………アスフィ?……おはようございます」
「おはようじゃない!俺たち寝すぎだ!もう夜だ」
「…………え、ほんとに!?僕つい寝てしまったよ!」
俺たちは素に戻っていた。
俺とルクスは夜の街へ出ることにした。夜のフォレスティアはとても静かだ。昨日来た時は昼だったが、凄く賑わっていた。だが、夜のフォレスティアは昼とは比べ物にならないくらい人が居ない。獣人は夜が苦手なのだろうか。
俺たちはそれでも街を見て回ることにした。
そこで明かりがついた店があった。小さな店だ。
「どうも~」
「こんにちは」
俺とルクスは店に入る。
そこに居たのは煙草を咥えた、細身で顎髭を生やしたヒューマンだった。
「珍しいなこんな時間に客とは……いらっしゃ……おお?人間のお客様とは……それもまだ子供じゃないか」
「私は子供ではありません」
「僕は子供です」
どうやらここは酒場のようだ。こんな時間にやっても誰も来ないだろうに。それを言うと店主が、
「だからいいのさ……儲かるためじゃなく、ここの静かな空気がな。まだガキにこの良さは分からねぇさ」
との事。何を言ってるのか全然分からなかった。俺がガキだからだろうか。
商売は客が来てこそだろうに。ルクスは相変わらずガキじゃありません、と呟いていた。
「なんか注文あるか?」
「木の実のジュースでお願いします」
「では私は……お、お酒を少し」
「お!嬢ちゃんいける口かい?ならとっておきのをやろう」
俺は木の実のジュース、ルクスは自分の顔ぐらいある大きな樽に入った酒を用意されていた。
「……ルクス飲めるの?」
「私はお姉さんですよ?と、当然です」
「流石だねぇ!よっ!お姉さん!」
……
…………
………………
「おぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
ルクスは無理をしていたようだ。
俺にお姉さんだとアピールしたかったんだろう。
「無理するからだよ、ルクス」
「…………アスフィ……『ヒール』お願いします……」
俺は仕方なく、ルクスに『ヒール』をかけてやった。
「……ふぅ、ありがとうございます。助かりました」
「もう僕が居ないところでお酒飲んじゃダメだよ?」
「…………はい、すみませんでした」
こうして宿に戻ることにした。
そして特に何も無く一週間が過ぎた。
その間、獣人達に色々聞き込みをしに回った。
だが、『呪いを解呪できる者』については誰も知らなかった。キャルロットのお陰で俺たちが犯罪者という誤解はなんとか解け、調査は楽に進んだ。成果はなかったが。
***
俺たちはキャルロットに、呼び出された。
緊急で王がお呼びです!と獣人のメイドが部屋までわざわざ言いに来た。
なんだろう……何かあったのかな。俺は嫌な予感がした。
そしてその嫌な予感は的中した。
「…………ミスタリスの王より、君達に一通の手紙が届いた。ミスタリス王国の王女からだ。覚悟して読みたまえ。僕は……何もしてあげられない、すまない」
と一言添えて、キャルロットが手紙を手渡してきた。
「……エルザから?」
俺は震える手で、ゆっくりと手紙を開く。
嫌な予感がする。
胸の奥がざわつく。
読みたくない。
だが、読まなければならない。
『拝啓』
『私はあまりこういうのが得意ではない。
よって形式については気にしないでくれ。
さて、君たちはフォレスティアに向かったと聞いた。
早速で悪い、アスフィ。そしてルクス。
力を貸してくれ。
今、ミスタリス王国は危機に瀕している。
理由は単純だ。何者かに攻め込まれた。
何者かに――攻め込まれた?誰が? どこから?手が汗ばむ。
指先が紙を握る力を増していく。
敵勢力の名は『ゼウスを信仰する者(ユピテル)』と言うらしい。
らしい、というのは私も詳しくは知らないのだ。
――また、あの名前だ。
フォレスティアで聞いたばかりの名が、まるで災厄のように、再び俺の前に現れる。
パパが戦っている。今から私も行かねばならない。
パパが……戦っている?エルフォードが、前線に出るような事態なのか?胸の鼓動が、速くなる。頭が、じわじわと熱を持つ。
『我が友ルクス、そしてアスフィよ。』
力を貸してくれ。
もし可能ならアスフィ、『お前』の力も借りたい。
――『お前』。
何かが、嫌な形で心に引っかかる。だが、今はそれどころではない。
本当にすまない。
そして、私は君にもう一つ謝らなくてはならない。
『レイラが死んだ』
――何?
目が滑る。
意味が、わからない。
レイラが――
死んだ?
『すまない』
冗談だろう?
何かの間違いだろう?
レイラが?あのレイラが?
俺の――幼馴染が?
俺と共に育ち、
俺と共に旅に出て、
俺と共に笑い、
俺と共に歩んできた、あのレイラが?
俺が置いてきたレイラが?
そんなわけ、あるはずがない。
すまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまない……』
紙が、震えている。
俺の手が震えているのか、紙が震えているのか――もう、わからない。
頭の中で、何かが砕ける音がした。
「………………レイラが……死んだ?」
声が、出ない。
喉が、張り付く。
肺に空気が入らない。
「…………そんな……レイラさんが……」
ルクスの声が震えている。
遠くで、誰かが俺を呼んでいる。
けれど、俺の耳には届かない。
まるで、世界が霞んでいく。
嘘だ。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……
俺は、その場に崩れ落ちた。
白い獣耳に白い顔。もふもふとした毛が生えている純粋な獣人……いや、もはや二足歩行の猫だ。
そんな彼がいま玉座に座って俺達に聞いている。
「……聞こえなかったのかな?君たちはなんだと聞いている」
その声はとても優しい声色だった。聞き入ってしまうほどだ。だが、他の言い方もできるだろう。
何を考えているのか分からないようなこの感じ。
王族特有のやつだ……俺はエルザを前にしている気分だった。
まずは俺が口を開く。
「初めまして、王様。僕はアスフィ・シーネ――」
と言いかけたところで言葉を被せられた。
「猫の僕が言うのはなんだが、猫を被るのはやめたまえ。虫唾が走る」
なるほど、やはりエルザタイプか。
王族というのは勘が鋭いやつばかりなのか。では、態度を改めようか。
「……これは失礼しました王、俺の名はアスフィです」
「なるほど、面白いね君……混じっているね?」
混じっている?なんのことだ。
俺は何を言っているのか分からないと返す。
するとこの王様は今まで開いていたのかも分からなかった、猫目を大きく見開いた。
「……そうか、分からないか。まぁいい、で何の用だ」
「その前に名乗ってくれませんか?俺は名乗った」
「……王に向かって無礼なやつだ。まぁいいだろう。僕の名前は、キャルロット・アルトリウス。このフォレスティアの王だ」
と椅子に腰掛け頬をつき、足を組ながらそう名乗った。
……こいつなんて態度悪いんだ。
あのエルザですら……と思ったがそういやアイツも自分の腕を切り落とすという、ジャンルの違うヤバいやつだったのを思い出した。王は基本変なやつばかりなのか。
「さて、僕は名乗った。要件を聞こう犯罪者たち」
全てバレていた……。俺たちは説明する。誤解だと。
「……冗談だよ。あっはははは!知っているさ、君たちが来る事は村長の使い鳥が持ってきた手紙に書いてあった。少し試しただけだよ」
なんだろう凄くイラッとした。
それはコレイ、コルネ、ルクスも同じだったようだ。
眉間に皺を寄せていた。その後ルクス達も続けて苦笑いで自己紹介をしていく。
……
…………
………………
「……各自、自己紹介ありがとう。そんな険しい顔をしないでくれ。僕らは君達を歓迎するよ。『呪い』の件だよね?」
「……ああ、話が早くて助かる」
「……知っているさ。その者の正体もね」
何?呪いについて知っているのか!?
「正体!?どうゆうことだ!」
「まぁまぁ落ち着きたまえよ。今から話すよ」
キャルロットは語る。黒のフードを被った集団。
名を『ゼウスを信仰する者(ユピテル)』。
この者たちはゼウスと名乗る者を神と崇め、
次々と無差別に『呪い』を付与しているという。
理由や目的は一切不明である。そう語るキャルロット。
「母さんはそんなヤツらに……キャルロット、目を覚まさせる方法はないのか?」
「……難しいね。まぁかくいう僕も『呪い』については他人事ではなくてね。僕の子はそいつらに殺された」
「…………そうだったのか、すまない」
「まぁ随分と昔の話だよ。そうだね、百年以上前かな」
キャルロット見た目は若いのにそんなに歳いってたのか。
俺はもちろん口には出さない。
「僕の子は優しい子だったよ……元々冒険者を目指していた子でね。アイツらは対象を選ばない。無差別に殺す」
そう語るキャルロットは少し悲しげな表情……には見えなかった。俺だけかもしれないが。
ん……?殺す?どういう事だ。『呪い』は確かに目を覚まさない、それは死んでいるも同然だが、まだ死んではいない。
俺はそれについて聞いてみた。すると――
「…………『ゼウスを信仰する者(ユピテル)』の考えていることなんて分からない。ただ事実として、僕が着いた頃には殺されていたのさ……残されていたのは僕の子の死体だけだよ。無残な形でね……」
キャルロットにも分からない謎の集団、
『ゼウスを信仰する者(ユピテル)』。
こいつらの目的はなんなんだ……なぜそんなことをする。
俺はこのどこにもぶつけることが出来ない怒りを
どうすればいいのか分からなかった。
「アスフィ……大丈夫です。きっと呪いを解呪出来る者が居るはずです。呪いを付与できるのなら、解呪もできます」
と俺を後ろから抱きしめて言ってくれるルクス。
「……ありがとうルクス」
「そうとも!ルクス殿の言う通り!………そう、呪いを解呪出来るものは必ずいる。僕はその者を探しているのさ」
とようやくここで椅子を立つキャルロット。
俺はキャルロットをようやく理解した。
こいつは……いや、こいつら王族は悪い奴ではない。
エルザもそうだった。悪い奴ではなかった。
ただ、少し変なだけだ。それは強さ故なのかは分からない。
このキャルロットもまた異質なオーラを放っていた。
強い、それもかなり。エルザと同等か。或いは……。
「さて、君達も疲れただろう。今日は休んでいくといい。部屋については外にいる猫耳メイド達に聞いてくれ」
わざわざ猫耳と付ける必要ある?
「……あ、そうそう――」
とキャルロットは思い出したかのように、俺に言う。
「……『君』には、言ってないよ?」
「………うん、もちろんだよ」
「分かればいい、では行きたまえ」
こうして俺たちは王室を出た。
王室を出ると城の中を沢山のメイドが歩いている。
俺たちは早速声をかけ、部屋を案内してもらった。
部屋はルクスと俺、コレイとコルネの2人ずつで部屋を貰った。
俺たちは早速食事することにした。
メイド達がそこまで案内してくれる。
ここフォレスティアのご飯は自然豊かなものばかりだ。
木の実もあればステーキなんかもある。
飲み物は甘い果実のジュース、オレンジに近い味だ。まさに自然の食材だ。
「美味しいですね」
「だね……でも、ルクス。好き嫌いは良くないよ?」
ルクスはグリーンピースのようなものをよけていた。
それを俺は仕方ないと食べる。どちらが子供なのか分からないな……。そういえばレイラは好き嫌いとかあるのだろうか。
食事を済ませた後、俺たちは用意された部屋に向かった。
ミスタリス程の広さは無いが、これはこれでいい部屋だ。
全てが木材で出来ている。風呂は露天風呂のようなものになっている。
「……混浴……だと」
「一緒に入りませんよ?アスフィ」
「ええーー!」
俺たちは時間をずらし、風呂に入った。
当然ルクスは鍵をかけた。……俺をなんだと思ってるんだ。
失礼なやつだな全く…………あれ?ホントに開かないや!!
ベッドももちろん木で出来ている。その上には何かの動物の羽毛を詰め込んだようなもふもふした気持ちいいマットレス。そしてフカフカの毛皮の布団である。
寝心地はかなり良かった。ただしこの部屋のベッドは一つだった。当然ルクスと一緒に寝ることになった。
「……ねぇルクス」
「どうしたんですか??」
「レイラ達元気かな」
「……ふふ……本当に寂しがり屋ですね、アスフィは。抱きしめてあげましょうか??」
「……ルクスありがとう……気持ちだけ受け取っておくよ。
今日はいいや。ありがとう、おやすみ」
「あ、あれ!?なんで!?」
ルクスは驚いた顔をしていた。レイラのことを考えたらなんだか、そんな気分にはなれなかった。
俺は疲れたので眠ることにした。
***
次の日の朝、特にやることもなかった。
ルクスは寝ている。もう一度寝る。
昼。ルクスは寝ている。俺ももう一度寝る。
夜。ルクスは寝て……っていつまで寝てんだよっ!
危ねー!このベッド気持ちよすぎて永遠に寝てられる……。まずいこれは人をダメにするベッドだ!
俺はルクスを起こすことにした。
「おいっ!ルクス!起きろ!」
「……ん…………アスフィ?……おはようございます」
「おはようじゃない!俺たち寝すぎだ!もう夜だ」
「…………え、ほんとに!?僕つい寝てしまったよ!」
俺たちは素に戻っていた。
俺とルクスは夜の街へ出ることにした。夜のフォレスティアはとても静かだ。昨日来た時は昼だったが、凄く賑わっていた。だが、夜のフォレスティアは昼とは比べ物にならないくらい人が居ない。獣人は夜が苦手なのだろうか。
俺たちはそれでも街を見て回ることにした。
そこで明かりがついた店があった。小さな店だ。
「どうも~」
「こんにちは」
俺とルクスは店に入る。
そこに居たのは煙草を咥えた、細身で顎髭を生やしたヒューマンだった。
「珍しいなこんな時間に客とは……いらっしゃ……おお?人間のお客様とは……それもまだ子供じゃないか」
「私は子供ではありません」
「僕は子供です」
どうやらここは酒場のようだ。こんな時間にやっても誰も来ないだろうに。それを言うと店主が、
「だからいいのさ……儲かるためじゃなく、ここの静かな空気がな。まだガキにこの良さは分からねぇさ」
との事。何を言ってるのか全然分からなかった。俺がガキだからだろうか。
商売は客が来てこそだろうに。ルクスは相変わらずガキじゃありません、と呟いていた。
「なんか注文あるか?」
「木の実のジュースでお願いします」
「では私は……お、お酒を少し」
「お!嬢ちゃんいける口かい?ならとっておきのをやろう」
俺は木の実のジュース、ルクスは自分の顔ぐらいある大きな樽に入った酒を用意されていた。
「……ルクス飲めるの?」
「私はお姉さんですよ?と、当然です」
「流石だねぇ!よっ!お姉さん!」
……
…………
………………
「おぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
ルクスは無理をしていたようだ。
俺にお姉さんだとアピールしたかったんだろう。
「無理するからだよ、ルクス」
「…………アスフィ……『ヒール』お願いします……」
俺は仕方なく、ルクスに『ヒール』をかけてやった。
「……ふぅ、ありがとうございます。助かりました」
「もう僕が居ないところでお酒飲んじゃダメだよ?」
「…………はい、すみませんでした」
こうして宿に戻ることにした。
そして特に何も無く一週間が過ぎた。
その間、獣人達に色々聞き込みをしに回った。
だが、『呪いを解呪できる者』については誰も知らなかった。キャルロットのお陰で俺たちが犯罪者という誤解はなんとか解け、調査は楽に進んだ。成果はなかったが。
***
俺たちはキャルロットに、呼び出された。
緊急で王がお呼びです!と獣人のメイドが部屋までわざわざ言いに来た。
なんだろう……何かあったのかな。俺は嫌な予感がした。
そしてその嫌な予感は的中した。
「…………ミスタリスの王より、君達に一通の手紙が届いた。ミスタリス王国の王女からだ。覚悟して読みたまえ。僕は……何もしてあげられない、すまない」
と一言添えて、キャルロットが手紙を手渡してきた。
「……エルザから?」
俺は震える手で、ゆっくりと手紙を開く。
嫌な予感がする。
胸の奥がざわつく。
読みたくない。
だが、読まなければならない。
『拝啓』
『私はあまりこういうのが得意ではない。
よって形式については気にしないでくれ。
さて、君たちはフォレスティアに向かったと聞いた。
早速で悪い、アスフィ。そしてルクス。
力を貸してくれ。
今、ミスタリス王国は危機に瀕している。
理由は単純だ。何者かに攻め込まれた。
何者かに――攻め込まれた?誰が? どこから?手が汗ばむ。
指先が紙を握る力を増していく。
敵勢力の名は『ゼウスを信仰する者(ユピテル)』と言うらしい。
らしい、というのは私も詳しくは知らないのだ。
――また、あの名前だ。
フォレスティアで聞いたばかりの名が、まるで災厄のように、再び俺の前に現れる。
パパが戦っている。今から私も行かねばならない。
パパが……戦っている?エルフォードが、前線に出るような事態なのか?胸の鼓動が、速くなる。頭が、じわじわと熱を持つ。
『我が友ルクス、そしてアスフィよ。』
力を貸してくれ。
もし可能ならアスフィ、『お前』の力も借りたい。
――『お前』。
何かが、嫌な形で心に引っかかる。だが、今はそれどころではない。
本当にすまない。
そして、私は君にもう一つ謝らなくてはならない。
『レイラが死んだ』
――何?
目が滑る。
意味が、わからない。
レイラが――
死んだ?
『すまない』
冗談だろう?
何かの間違いだろう?
レイラが?あのレイラが?
俺の――幼馴染が?
俺と共に育ち、
俺と共に旅に出て、
俺と共に笑い、
俺と共に歩んできた、あのレイラが?
俺が置いてきたレイラが?
そんなわけ、あるはずがない。
すまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまないすまない……』
紙が、震えている。
俺の手が震えているのか、紙が震えているのか――もう、わからない。
頭の中で、何かが砕ける音がした。
「………………レイラが……死んだ?」
声が、出ない。
喉が、張り付く。
肺に空気が入らない。
「…………そんな……レイラさんが……」
ルクスの声が震えている。
遠くで、誰かが俺を呼んでいる。
けれど、俺の耳には届かない。
まるで、世界が霞んでいく。
嘘だ。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……
俺は、その場に崩れ落ちた。
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる