5 / 97
第一章 《第一部》ヒーラー 少年篇
第4話 「母との約束――最強のヒーラーを目指して」
しおりを挟む
レイラと剣術を学び始めてから二年が経った。俺は十二歳、レイラは十三歳。彼女の成長ぶりは凄まじく、父とほぼ互角に渡り合うほどになっていた。
まだ父が本気を出していないことは俺にも分かるが、それでも彼女の実力は驚異的だ。木刀とはいえ、あの速度での打ち合いは正直見ているだけで寒気がする。俺がこの二年間で一番学んだことは……木刀が当たるととんでもなく痛いということだ。
***
「ありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
俺とレイラは父に一礼し、本日の特訓を終えた。汗で額が濡れ、息を整えながら俺はレイラに話しかける。
「ねぇレイラ」
「なに?」
「大人になったらやっぱり冒険者になるの?」
「当たり前だよ。強くなっていっぱい稼いで……両親を楽させてあげる……の……」
「そうなんだ。レイラは偉いなぁ」
この二年間で俺たちはだいぶ仲良くなった。彼女も敬語を使わなくなり、親しみやすさが増した気がする。正直、それが嬉しい。そしてもう一つ嬉しいことがある。
「レイラ、お風呂入らない?汗かいたしさ」
「斬るよ?」
「……冗談だよ、ごめん」
彼女の成長は剣術だけでなく、体の変化も凄まじい。特に胸が……いや、この話はやめておこう。うちの母もそうだったが、これが父の血なんだろうな。ありがた迷惑な話だ。
「みんなぁご飯よ~」
「では、レイラは失礼します」
「あら、レイラちゃん食べないの~?」
「はい、奥様ありがとうございます。今日は家で食べます」
「そう、残念。またいつでも食べに来てね~」
「はい、その時はぜひ」
レイラは相変わらず人見知りなところがある。特に母との距離感が掴めていないようで、彼女の言葉の固さからそれが伝わってくる。俺たちとは毎日顔を合わせているが、母とは挨拶くらいしか会話がない。
「私あの子に嫌われているのかしら?」
「いや、そういうんじゃないだろう。年頃の女の子だし、仕方ないさ」
「うんうん、母さんを嫌う要素なんてひとつもないよ」
「あら~?そう?ありがとう二人とも」
***
早朝。今日はレイラが用事でいないため、久しぶりに父とのタイマンだ。
「今日はレイラが居ないからな。厳しめに行くぞ」
「お、お手柔らかにお願いします」
そんな俺の願いは当然届くはずもなく、父は本気で容赦なかった。
「ありがとうございました!」
俺は全身に痛みを覚えながら礼をする。しかし俺には理由がある。自分の力で誰かを守るために強くならなければならない。その相手が誰かは分からないけど、そうしないといけない気がする。……それにしても、この父は本当に容赦ない。いつか秘密を握れたら母さんに告げ口してやると、内心密かに誓った。
「今日この後、母さんから魔法を教わるのか?」
「もちろん!」
俺は剣術だけでなく、母から支援魔法を教わることにも力を入れている。”才能は一人一つ”、そんな事は分かっている。それでも俺は諦めない。あの日、レイラに喝を入れられたことで俺の心は変わったからだ。
……
…………
………………
「じゃあ今日もやるわよ~」
「お願いします!母さん!」
母さんはヒーラーだが、俺と違って支援魔法を使いこなすことができる。回復しか仕えない俺とは違う。そんな母を俺は尊敬していた。
「アスフィちゃん、母さん思ったのよ」
「どうしたの、母さん」
「回復魔法を極めるのはどうかしら?」
「えっと、『ヒール』と『ハイヒール』を?」
「そう、もちろんそれもあるわよ~?でもね、アスフィちゃんは回復の才能が私より高いわ。だからね?回復魔法に特化した、みんなを笑顔にできる癒しのヒーラーになればどうかしら?」
「それはつまり、回復専門のヒーラーってこと?」
「ええ、そうよ。何れ『ハイヒール』以上の魔法も覚えられると思うの。母さんが『ハイヒール』しか回復魔法を覚えていないから、それ以上は教えられないけどね~」
母さんの言葉には、少しだけ寂しさが混じっていた。それでも、俺には明確な決意が芽生えた。
「世の中には私なんかよりもっと凄いヒーラーがいるのよ~?だからね、アスフィちゃんは冒険者になって旅に出て、その凄いヒーラーになるべきよ!」
「うーん、ヒーラーって儲かるのかな」
「なんとかなるわ~」
俺がヒーラーになったきっかけの言葉だ。この日から、俺は「最強のヒーラーになる」と誓った。母さんの期待に応えるために。
それから毎日、剣術の修行が終わると、俺は『ヒール』と『ハイヒール』の特訓に励んだ。特に回復魔法においては熟練度を上げるため、何度も練習していた。魔法を行使するには詠唱が必要不可欠だが、熟練した魔法使いの中には詠唱破棄をする者もいる。
俺は母の教えのおかげで、五歳の頃には詠唱破棄を習得していた。母さんもまた、全ての魔法を詠唱破棄できる。冒険者協会では母さんはC級とされているが、父さんによると実際はA級クラスだと言う。なぜかと尋ねてみたところ、父さんはこう答えた。
「本来、C級の魔法使いは詠唱破棄なんてできんからな」
ヒーラーという職業は評価が難しく、母さんは過小評価されているとのこと。しかし、少なくともこの町では、母さんが最も優秀なヒーラーだと俺は確信している。父さんもこの町で一番強い冒険者だし、母さんが一番優れたヒーラーだ。小さな町ではあるが、流石に父母の力を感じる。俺はそんな二人の両親を誇りに思う。
ある日、俺は母さんにこんなことを聞いてみた。
「そういえば、母さんの支援魔法って何種類あるの?」
「ん~っとね~、十種類くらいかしら?」
「十種類も!?すごいね」
十種類、それがどれほど凄いことなのか、この時の俺はまだ分かっていなかった。だが、後にその凄さを実感することになる。
「じゃあ、母さん、僕は”みんなを笑顔にできる最強のヒーラー”になるよ!」
「みんなを笑顔にできる最強のヒーラー?いいわね、その意気よ。流石はうちのアスフィちゃんだわ~夢が大きくて頼もしいわ~」
母さんは、俺の夢を本気で応援してくれていた。俺の「最強のヒーラーになる」という決意に、母さんの目は本当に嬉しそうだった。
子供が言っていることだと、母さんもわかっていたのかもしれない。しかし、それでも母さんは、俺を本気で信じ、期待してくれていた。それが、俺にとっての大きな支えとなり、力になった。
「最強のヒーラーになる」
その誓いは、俺が冒険者として旅立つための第一歩だった。これが、母との最後の誓いだった――。
まだ父が本気を出していないことは俺にも分かるが、それでも彼女の実力は驚異的だ。木刀とはいえ、あの速度での打ち合いは正直見ているだけで寒気がする。俺がこの二年間で一番学んだことは……木刀が当たるととんでもなく痛いということだ。
***
「ありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
俺とレイラは父に一礼し、本日の特訓を終えた。汗で額が濡れ、息を整えながら俺はレイラに話しかける。
「ねぇレイラ」
「なに?」
「大人になったらやっぱり冒険者になるの?」
「当たり前だよ。強くなっていっぱい稼いで……両親を楽させてあげる……の……」
「そうなんだ。レイラは偉いなぁ」
この二年間で俺たちはだいぶ仲良くなった。彼女も敬語を使わなくなり、親しみやすさが増した気がする。正直、それが嬉しい。そしてもう一つ嬉しいことがある。
「レイラ、お風呂入らない?汗かいたしさ」
「斬るよ?」
「……冗談だよ、ごめん」
彼女の成長は剣術だけでなく、体の変化も凄まじい。特に胸が……いや、この話はやめておこう。うちの母もそうだったが、これが父の血なんだろうな。ありがた迷惑な話だ。
「みんなぁご飯よ~」
「では、レイラは失礼します」
「あら、レイラちゃん食べないの~?」
「はい、奥様ありがとうございます。今日は家で食べます」
「そう、残念。またいつでも食べに来てね~」
「はい、その時はぜひ」
レイラは相変わらず人見知りなところがある。特に母との距離感が掴めていないようで、彼女の言葉の固さからそれが伝わってくる。俺たちとは毎日顔を合わせているが、母とは挨拶くらいしか会話がない。
「私あの子に嫌われているのかしら?」
「いや、そういうんじゃないだろう。年頃の女の子だし、仕方ないさ」
「うんうん、母さんを嫌う要素なんてひとつもないよ」
「あら~?そう?ありがとう二人とも」
***
早朝。今日はレイラが用事でいないため、久しぶりに父とのタイマンだ。
「今日はレイラが居ないからな。厳しめに行くぞ」
「お、お手柔らかにお願いします」
そんな俺の願いは当然届くはずもなく、父は本気で容赦なかった。
「ありがとうございました!」
俺は全身に痛みを覚えながら礼をする。しかし俺には理由がある。自分の力で誰かを守るために強くならなければならない。その相手が誰かは分からないけど、そうしないといけない気がする。……それにしても、この父は本当に容赦ない。いつか秘密を握れたら母さんに告げ口してやると、内心密かに誓った。
「今日この後、母さんから魔法を教わるのか?」
「もちろん!」
俺は剣術だけでなく、母から支援魔法を教わることにも力を入れている。”才能は一人一つ”、そんな事は分かっている。それでも俺は諦めない。あの日、レイラに喝を入れられたことで俺の心は変わったからだ。
……
…………
………………
「じゃあ今日もやるわよ~」
「お願いします!母さん!」
母さんはヒーラーだが、俺と違って支援魔法を使いこなすことができる。回復しか仕えない俺とは違う。そんな母を俺は尊敬していた。
「アスフィちゃん、母さん思ったのよ」
「どうしたの、母さん」
「回復魔法を極めるのはどうかしら?」
「えっと、『ヒール』と『ハイヒール』を?」
「そう、もちろんそれもあるわよ~?でもね、アスフィちゃんは回復の才能が私より高いわ。だからね?回復魔法に特化した、みんなを笑顔にできる癒しのヒーラーになればどうかしら?」
「それはつまり、回復専門のヒーラーってこと?」
「ええ、そうよ。何れ『ハイヒール』以上の魔法も覚えられると思うの。母さんが『ハイヒール』しか回復魔法を覚えていないから、それ以上は教えられないけどね~」
母さんの言葉には、少しだけ寂しさが混じっていた。それでも、俺には明確な決意が芽生えた。
「世の中には私なんかよりもっと凄いヒーラーがいるのよ~?だからね、アスフィちゃんは冒険者になって旅に出て、その凄いヒーラーになるべきよ!」
「うーん、ヒーラーって儲かるのかな」
「なんとかなるわ~」
俺がヒーラーになったきっかけの言葉だ。この日から、俺は「最強のヒーラーになる」と誓った。母さんの期待に応えるために。
それから毎日、剣術の修行が終わると、俺は『ヒール』と『ハイヒール』の特訓に励んだ。特に回復魔法においては熟練度を上げるため、何度も練習していた。魔法を行使するには詠唱が必要不可欠だが、熟練した魔法使いの中には詠唱破棄をする者もいる。
俺は母の教えのおかげで、五歳の頃には詠唱破棄を習得していた。母さんもまた、全ての魔法を詠唱破棄できる。冒険者協会では母さんはC級とされているが、父さんによると実際はA級クラスだと言う。なぜかと尋ねてみたところ、父さんはこう答えた。
「本来、C級の魔法使いは詠唱破棄なんてできんからな」
ヒーラーという職業は評価が難しく、母さんは過小評価されているとのこと。しかし、少なくともこの町では、母さんが最も優秀なヒーラーだと俺は確信している。父さんもこの町で一番強い冒険者だし、母さんが一番優れたヒーラーだ。小さな町ではあるが、流石に父母の力を感じる。俺はそんな二人の両親を誇りに思う。
ある日、俺は母さんにこんなことを聞いてみた。
「そういえば、母さんの支援魔法って何種類あるの?」
「ん~っとね~、十種類くらいかしら?」
「十種類も!?すごいね」
十種類、それがどれほど凄いことなのか、この時の俺はまだ分かっていなかった。だが、後にその凄さを実感することになる。
「じゃあ、母さん、僕は”みんなを笑顔にできる最強のヒーラー”になるよ!」
「みんなを笑顔にできる最強のヒーラー?いいわね、その意気よ。流石はうちのアスフィちゃんだわ~夢が大きくて頼もしいわ~」
母さんは、俺の夢を本気で応援してくれていた。俺の「最強のヒーラーになる」という決意に、母さんの目は本当に嬉しそうだった。
子供が言っていることだと、母さんもわかっていたのかもしれない。しかし、それでも母さんは、俺を本気で信じ、期待してくれていた。それが、俺にとっての大きな支えとなり、力になった。
「最強のヒーラーになる」
その誓いは、俺が冒険者として旅立つための第一歩だった。これが、母との最後の誓いだった――。
1
あなたにおすすめの小説
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる