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10. 中学生みたいな2人
10-7 断れない
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side マール
「これ。上手く処理せんと不味い、て鑑定に出てん」「お、ホークンか。これはな臭みがあんのさ。たいていの肉は解体のときの血抜きで充分なんだがな。そんなときはコレ」ガネさんが見せてくれたのは細い針金のようなものが格子状に編まれたガット?「コレは魔道具なんだよ。元々の使い方は、毒なんかをもつ魔物に噛まれた時に吸い出すために使うんだ。冒険者は毒消薬を使ったり魔法があるやつもいるだろうけど」そう言いながらホークンの肉に押し付ける。
「色が変わってきただろ?これで臭みが抜ける。魔道具屋で買えるぜ。でもティエラに仲間にしてもらった方が便利かもな」「仲間?」「この辺りにいるホリスライム。あいつは患部に張り付いて吸い出してくれるのさ。切り傷なんかも治せるってよ。育てば治癒魔法全般できるようになるらしいぜ」「へえ!」「それにな、スライム属は便利なんだよ。どの街のゴミ捨て場でも飼われてる。なんでも溶かしちまうんだ」「それって…うっかりしとったら冒険者も溶かされるんと違うか…」「溶ける前に倒せるだろ」せやった。安心したオレにガネが大笑いで応えた。
「そういや、この村のギルド長は元々マスターだったはずだぜ。今頃ティエラにいろいろ教えてるかもな。ティエラに『教えて』なんて言われて断れるやつなんかいねえだろ」「!あかん、あかんよ!迎えに行かな、ガネさん!迎えに!」「お前な…安心しろ、ジイさんだぜ」「…あかん…ちょっとトイレ…」ガネさんは呆れた顔をして「狙いを定めろ、汚すんじゃねえぞ!」とオレの背中を叩いた。
「これ。上手く処理せんと不味い、て鑑定に出てん」「お、ホークンか。これはな臭みがあんのさ。たいていの肉は解体のときの血抜きで充分なんだがな。そんなときはコレ」ガネさんが見せてくれたのは細い針金のようなものが格子状に編まれたガット?「コレは魔道具なんだよ。元々の使い方は、毒なんかをもつ魔物に噛まれた時に吸い出すために使うんだ。冒険者は毒消薬を使ったり魔法があるやつもいるだろうけど」そう言いながらホークンの肉に押し付ける。
「色が変わってきただろ?これで臭みが抜ける。魔道具屋で買えるぜ。でもティエラに仲間にしてもらった方が便利かもな」「仲間?」「この辺りにいるホリスライム。あいつは患部に張り付いて吸い出してくれるのさ。切り傷なんかも治せるってよ。育てば治癒魔法全般できるようになるらしいぜ」「へえ!」「それにな、スライム属は便利なんだよ。どの街のゴミ捨て場でも飼われてる。なんでも溶かしちまうんだ」「それって…うっかりしとったら冒険者も溶かされるんと違うか…」「溶ける前に倒せるだろ」せやった。安心したオレにガネが大笑いで応えた。
「そういや、この村のギルド長は元々マスターだったはずだぜ。今頃ティエラにいろいろ教えてるかもな。ティエラに『教えて』なんて言われて断れるやつなんかいねえだろ」「!あかん、あかんよ!迎えに行かな、ガネさん!迎えに!」「お前な…安心しろ、ジイさんだぜ」「…あかん…ちょっとトイレ…」ガネさんは呆れた顔をして「狙いを定めろ、汚すんじゃねえぞ!」とオレの背中を叩いた。
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