Promised Happiness

8. 会いたい

8-5 旅の必需品

「おはよ」「おう、バイトお疲れさん。今日はオレもバイトや。せやから２回やな。今日もよろしく」「うん！」

２人はギルドの職員に旅に必要なものを尋ねる。「そうだなあ…まずはテント。村に着く前に夜になったら困るだろう？ところどころに結界が張られたゾーンがあるからそこで休むといいよ。あとは…そうだな、食料に薬に…ああ、ライトも必要だ。暗い時はもちろん、洞窟の探索なんかにも使えるぞ」「そういえば地図に洞窟が載っとったわ」「入り口に見張りがいたらダンジョン。いなければただの洞窟だな。雨風なんかを防げるぞ。未発見のダンジョンの可能性もあるから、注意は必要だけどな。そうだ、雨具や防寒具。これも持っていた方がいい。山越えなんか急に寒くなるからな」いろいろと親切に教えてもらって街の外へ。

「今日の依頼終わったらヴァイを出るか」「そだね。プルーフが貰えたからお金もあるし。戻ったら買い物して街の人にお別れしようか」「せやな。ほなしっかり達成せな！」「頼りにしてる。よろしくね」「まかせとき」

魔石の効果か、ミニボアの突進を難なく避けてマールが剣を振る。「油断しとるわけやないけど、もうこの辺りの魔物なら余裕やな」「僕も早く仲間を見つけないと！ブランと仲良くなれるかな？」この場所は譲らない、とばかりにブランがティエラの肩に飛び乗った。