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二話
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住んでいるマンションから歩いて五分ほどで着く公園に悠音と雪音を連れてやってきた。
「チカ、転ばないようにしろよ」
「はぁーい! パパ、すべりだいしていい?」
「いいよ。順番はちゃんと守ってね」
「うんっ!」
悠音にそう言うと悠音は嬉しそうな表情を浮かべて滑り台の方へ行った。
「ぱーぱ、おちゃちゃちょーだい」
「あ、喉乾いたの? ちょっと待ってね」
水筒を取り出して雪音に渡すと雪音は器用にお茶を飲み始めた。
「おちゃちゃ美味しい?」
「おいちい!」
「良かった」
小さく微笑んでそう言うと背後から「真白、お待たせ」という声が聞こえてきた。背後を振り返るとそこには一希と羽琉くんがいた。
「一希久しぶり」
「久しぶり、真白。羽琉、ちょっと遊んでおいで」
「はーい! チカくんあーそぼ!」
「はるくん! あそぶ~!」
楽しそうに遊びに行った羽琉くんたちを見送った。
「子ども、二人いるんだね」
「うん、嫁さんが頑張ってくれたよ」
「そっか」
一希はそれだけ言うと顔を俯かせた。
「……一希?」
「真白、高校くらいの時に一緒に寝たこと、覚えてる?」
「えっ……」
なんで、今それを聞く?
そんなことを思いどう答えるべきか悩んでいると一希はクスッと笑みをこぼした。
「ごめん、気にしないで」
……いや、無理だろ。
「チカ、転ばないようにしろよ」
「はぁーい! パパ、すべりだいしていい?」
「いいよ。順番はちゃんと守ってね」
「うんっ!」
悠音にそう言うと悠音は嬉しそうな表情を浮かべて滑り台の方へ行った。
「ぱーぱ、おちゃちゃちょーだい」
「あ、喉乾いたの? ちょっと待ってね」
水筒を取り出して雪音に渡すと雪音は器用にお茶を飲み始めた。
「おちゃちゃ美味しい?」
「おいちい!」
「良かった」
小さく微笑んでそう言うと背後から「真白、お待たせ」という声が聞こえてきた。背後を振り返るとそこには一希と羽琉くんがいた。
「一希久しぶり」
「久しぶり、真白。羽琉、ちょっと遊んでおいで」
「はーい! チカくんあーそぼ!」
「はるくん! あそぶ~!」
楽しそうに遊びに行った羽琉くんたちを見送った。
「子ども、二人いるんだね」
「うん、嫁さんが頑張ってくれたよ」
「そっか」
一希はそれだけ言うと顔を俯かせた。
「……一希?」
「真白、高校くらいの時に一緒に寝たこと、覚えてる?」
「えっ……」
なんで、今それを聞く?
そんなことを思いどう答えるべきか悩んでいると一希はクスッと笑みをこぼした。
「ごめん、気にしないで」
……いや、無理だろ。
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