48 / 70
第五章
第四十三話 騒乱の幕開け
しおりを挟む
ぶよぶよとした、水気をたっぷり含んだその身体は、一般的なスライムに酷似している。
その身体から突起を突き出し、ゆっくりと近くにある物体に触れているようだが、取り込めるものがないせいか、ナヴ・グロワは少しずつ移動していた。
全体の半分ほどをイーリスが持ち去った事と、その緩慢な動きから、ウォルフは少しだけ警戒を下げて考える余裕が出来た。
ガラス製の容器さえあれば、そこに封印するのは容易いのではないか?そう思えるほどに。
流れが変わったのは、ナヴ・グロワが武器を収納した木箱に触れた時だ。
「なに!?」
今までのゆっくりとした動きはどこへ行ったのか、木箱に触れた瞬間、ナヴ・グロワは猛烈なスピードで移動し、その木箱を取り込んだ。
そして、あっという間に木材を取り込むと、その分だけサイズが大きくなっていく。
「こいつは…植物性のものも取り込めるのか?」
ウォルフは呟いて、最悪の事態に気付く、エルフ領ティターニアはその大部分が木々や植物に覆われた大森林だ。
もしこのナヴ・グロワが外へ出れば、瞬く間に森を食い尽くし、一気に巨大化するだろう。
その過程で取り込む生物の事も計算に入れれば、たちどころに国を食い尽くす大きさになりかねない。
やはりなんとしても、それほどの大きさでもない今の内に封印しなければ…
ウォルフは近くにあった木箱から、適当な剣を取り出し、ナヴ・グロワを斬り付ける。
さほどの抵抗もなく、すんなりと刃は通るが、すぐにくっついて元通りだ。次に突起状の部分を切り落としてみたが、やはりあっという間に本体に取り込まれて元に戻ってしまった。
幸い、ガラスや金属、石などは取り込めないようだが、この場にある木箱だけでも相当な量がある。さらに、取り込んだものの吸収出来ていない武器の類いがナヴ・グロワの体内に溜まっているようだ。
こうしている間にも、ナヴ・グロワは次々に木箱を取り込み、ゆっくりと肥大化していく。抑え込むにしても道具がなければ難しい。逃げ場が無くなる前に、一旦ここから出るべきかもしれない。
ウォルフはゆっくりと後ずさりしながら、最初にセグインが歩いてきた方へ向かうことにした。だが、その時、ナヴ・グロワの進行方向に、倒れ込んだセグインが居る事に気付いた。
まだ息があるのかは解らないが、このまま彼が取り込まれるのを、指を咥えて見ているわけにもいかない。
だが、セグインの身体を確保するのは危険が伴う行為だ。ここまでの事をしでかし、自分を裏切った相手を助けるべきなのか、ウォルフは迷った。
だが、迷っている間にも、ナヴ・グロワはじわじわとセグインに迫っている。
「仕方ない…!」
ウォルフは気合を入れて、セグインの身体を確保することに決めた。生きているにしろ、死んでいるにしろ、彼が取り込まれればその分、ナヴ・グロワは肥大化する。出来るだけそれは避けなければならない事だ。
先程の木箱に対する動きからして、ナヴ・グロワは獲物を見つけた時は、突然俊敏な動きに変わるようだ。今は動きが遅くても油断はできない。ウォルフは剣を握り締め、セグインに近づいた。
これまでの動きからして、ナヴ・グロワには目がついていないようだが、音や振動を感知する可能性はある。
剣で試し切りした時のように、焦らず静かに近づきセグインの身体を持ち上げようとした時だった。
ナヴ・グロワから伸びた突起が、セグインの髪に触れた。瞬間、獲物を認識したナヴ・グロワは猛烈な動きでセグインを取り込もうと襲い掛かってくる。
「ちぃっ!!」
ウォルフは咄嗟に、剣でその突起を斬り落とし、セグインの身体を片手で強引に引っ張った。斬られた突起を再度取り込む動きの分、ナヴ・グロワの動きが遅れ、間一髪でセグインの身体を引き上げる方が早い。
セグインを肩に担ぐと、ウォルフはすぐに身を翻して、木箱の間を走る。すると、ナヴ・グロワもまた、爆発するかのような勢いで、ウォルフ達に飛び掛かってきた。
「うおわっ!」
襲い来る気配を感じ、スピードを上げてギリギリでそれを回避する。ナヴ・グロワは積み上げられた木箱にぶつかり、それらを勢いよく取り込み始めた。
「セグインはこっちから歩いてきた。こっちに出入口があるはずだ…!」
ウォルフは木箱を取り込むナヴ・グロワに構わず、さらに速度を上げて走った。予想した通り、ナヴ・グロワは音か振動を感知することが出来るらしい。だが、のんびり出口まで歩いている余裕はない。
ナヴ・グロワはどんどん木箱を取り込みながら、肥大化を続け、なおもウォルフ達を追ってくる。
そのまま数十m走ると、金属製の扉が見えた。ウォルフは背後に迫りくる気配を振り切るように走り、扉を開けてそこを抜けて、勢いよく扉を閉めた。
その直後にドンッという大きな音を立てて、扉に何かがぶつかった。まさに紙一重のタイミングである。
「ふぅ…あ、危なかった…!」
ウォルフは冷や汗を拭いながら、一息ついた。一刻も早くナヴ・グロワを封じる手立てを用意しなくてはならないが、奴はもうすでにかなりの大きさに成長している。
大きなガラス容器に押し込むにしても、小分けにする必要があるだろう。剣で上手く斬り落とせればいいのだが…
そう考えながら、一本道の通路を進んでいると、背後に何かの気配を感じる。
ウォルフが振り向くと、そこには石の壁の隙間から染み出してくるナヴ・グロワの姿があった。
「な…バカなっ!?」
こんな形で壁を抜けることも出来るのか。これでは、建物に閉じ込めておくのも不可能だ。
染み出してくるスピードは遅いが、こちらを追ってくる意志のようなものは感じられる。ウォルフは再び走り出した。
「このままコイツを連れて外に出るのも危険だ…一体どうすればいい!」
焦るウォルフの叫びと共に、突如、通路を走るウォルフの頭上、天井に人一人分ほどの穴が開いた。
「ヌシ様ぁー!無事かっ!?」
「アイテール!」
ウォルフの姿を見たアイテールは、すぐに状況を察したようだ。人間体のままで大きく息を吸い込み、徐々に染み出てくるナヴ・グロワに向かって、強烈な熱線を吐きかけた。
「喰らえぃ!!」
通路の幅ピッタリに放出された熱線は、ナヴ・グロワを完璧に捉えて焼き尽くした。
しかし、瞬間的には黒く焦げたようになったものの、すぐに表面は内側に取り込まれ、元の姿に再生していく。
「ちっ!やはり本当に不死身か!」
「忌々しい」と吐き捨てるように付け加えながら、アイテールはウォルフを引っ張り上げた。外に出てみれば、ここはオーベロンの外れにある倉庫街の一角だったようだ。
あまり人はいないように見えるが、倉庫のいくつかは木造のものがある。奴がここで暴れれば危険な事に変わりはなさそうだ。
「助かった!アイテール、すまない!」
「構わん、儂もまさかヌシ様が直接攫われるとは思ってもみなかった、すまぬ。それよりも、そのクソガキはどうした?死んでおるのか?」
抱きかかえていたセグインを睨みつけるアイテール。どうやら彼が犯人だと気付いているらしい。ウォルフはセグインの手首を掴み脈を取ると、わずかだが、鼓動が感じられた。
「見捨てなくて正解だったな。彼はまだ生きている。…ボルド様の所へ連れていこう」
ウォルフがそう言うと、アイテールはふんと鼻をならしてそっぽを向いてしまった。相当怒っているのは間違いない。
それでも、アイテールはウォルフの言う事を聞き、ボルドの居城へ向かってくれた。そこにはボルドと共にヴァレイも待機している、状況は全て伝わっているようだった。
「おお、ウォルフ殿!無事でなによりだ。息子がとんでもないことをしでかしてしまった、申し訳ない…全くなんということを…」
城の中庭に降りて、セグインを引き渡す。かろうじて生きている状況なので予断を許さないが、あとはエルフの医者に任せるしかないだろう。
「ボルド様、こちらこそ申し訳ありません。ナヴ・グロワの復活を許してしまいました。どうやら、イーリスが裏で一枚嚙んでいたようです。…奴は自らをダークエルフと名乗り、セグイン様もそう仰っていましたが、ダークエルフとは?」
ウォルフは頭を下げ、失態を詫びる。セグインの犯した罪ではあるが、イーリスに唆されたのはこちらも一緒である。その責任の一端はあると、ウォルフは感じていた。
「ぬぅ、イーリスがダークエルフだったとは…実を言うと、私も奴の事は詳しくないのだ。昔から傍にいたような気もするし、かといって、いつから共にいるかの記憶があるわけでもない。完全にしてやられたようだな」
ボルドは口惜しそうに嘆き、そして語り出す。
「ダークエルフとは、かつて存在した黒い竜を信奉するエルフ達の事だ。力を追い求めるあまり、黒竜の力を分け与えられ、その証として黒い髪と黒い肌を持ったとされている。自然を尊重する従来のエルフとは反りが合わなくてな。それでも決して悪ではなかったはずなのだが…」
ボルドの口から、黒竜という言葉が出た瞬間、アイテールがわずかに顔を歪めた。同じドラゴンとして、何か思う所があるのだろうか?
その時、倉庫街の方向から、激しい爆発音が鳴り響いた。
アイテールはすぐに飛翔し、城の屋根からそちらを見やる。
その瞳に映ったのは、遠目にも解るほどに肥大化したナヴ・グロワの姿だった。
その身体から突起を突き出し、ゆっくりと近くにある物体に触れているようだが、取り込めるものがないせいか、ナヴ・グロワは少しずつ移動していた。
全体の半分ほどをイーリスが持ち去った事と、その緩慢な動きから、ウォルフは少しだけ警戒を下げて考える余裕が出来た。
ガラス製の容器さえあれば、そこに封印するのは容易いのではないか?そう思えるほどに。
流れが変わったのは、ナヴ・グロワが武器を収納した木箱に触れた時だ。
「なに!?」
今までのゆっくりとした動きはどこへ行ったのか、木箱に触れた瞬間、ナヴ・グロワは猛烈なスピードで移動し、その木箱を取り込んだ。
そして、あっという間に木材を取り込むと、その分だけサイズが大きくなっていく。
「こいつは…植物性のものも取り込めるのか?」
ウォルフは呟いて、最悪の事態に気付く、エルフ領ティターニアはその大部分が木々や植物に覆われた大森林だ。
もしこのナヴ・グロワが外へ出れば、瞬く間に森を食い尽くし、一気に巨大化するだろう。
その過程で取り込む生物の事も計算に入れれば、たちどころに国を食い尽くす大きさになりかねない。
やはりなんとしても、それほどの大きさでもない今の内に封印しなければ…
ウォルフは近くにあった木箱から、適当な剣を取り出し、ナヴ・グロワを斬り付ける。
さほどの抵抗もなく、すんなりと刃は通るが、すぐにくっついて元通りだ。次に突起状の部分を切り落としてみたが、やはりあっという間に本体に取り込まれて元に戻ってしまった。
幸い、ガラスや金属、石などは取り込めないようだが、この場にある木箱だけでも相当な量がある。さらに、取り込んだものの吸収出来ていない武器の類いがナヴ・グロワの体内に溜まっているようだ。
こうしている間にも、ナヴ・グロワは次々に木箱を取り込み、ゆっくりと肥大化していく。抑え込むにしても道具がなければ難しい。逃げ場が無くなる前に、一旦ここから出るべきかもしれない。
ウォルフはゆっくりと後ずさりしながら、最初にセグインが歩いてきた方へ向かうことにした。だが、その時、ナヴ・グロワの進行方向に、倒れ込んだセグインが居る事に気付いた。
まだ息があるのかは解らないが、このまま彼が取り込まれるのを、指を咥えて見ているわけにもいかない。
だが、セグインの身体を確保するのは危険が伴う行為だ。ここまでの事をしでかし、自分を裏切った相手を助けるべきなのか、ウォルフは迷った。
だが、迷っている間にも、ナヴ・グロワはじわじわとセグインに迫っている。
「仕方ない…!」
ウォルフは気合を入れて、セグインの身体を確保することに決めた。生きているにしろ、死んでいるにしろ、彼が取り込まれればその分、ナヴ・グロワは肥大化する。出来るだけそれは避けなければならない事だ。
先程の木箱に対する動きからして、ナヴ・グロワは獲物を見つけた時は、突然俊敏な動きに変わるようだ。今は動きが遅くても油断はできない。ウォルフは剣を握り締め、セグインに近づいた。
これまでの動きからして、ナヴ・グロワには目がついていないようだが、音や振動を感知する可能性はある。
剣で試し切りした時のように、焦らず静かに近づきセグインの身体を持ち上げようとした時だった。
ナヴ・グロワから伸びた突起が、セグインの髪に触れた。瞬間、獲物を認識したナヴ・グロワは猛烈な動きでセグインを取り込もうと襲い掛かってくる。
「ちぃっ!!」
ウォルフは咄嗟に、剣でその突起を斬り落とし、セグインの身体を片手で強引に引っ張った。斬られた突起を再度取り込む動きの分、ナヴ・グロワの動きが遅れ、間一髪でセグインの身体を引き上げる方が早い。
セグインを肩に担ぐと、ウォルフはすぐに身を翻して、木箱の間を走る。すると、ナヴ・グロワもまた、爆発するかのような勢いで、ウォルフ達に飛び掛かってきた。
「うおわっ!」
襲い来る気配を感じ、スピードを上げてギリギリでそれを回避する。ナヴ・グロワは積み上げられた木箱にぶつかり、それらを勢いよく取り込み始めた。
「セグインはこっちから歩いてきた。こっちに出入口があるはずだ…!」
ウォルフは木箱を取り込むナヴ・グロワに構わず、さらに速度を上げて走った。予想した通り、ナヴ・グロワは音か振動を感知することが出来るらしい。だが、のんびり出口まで歩いている余裕はない。
ナヴ・グロワはどんどん木箱を取り込みながら、肥大化を続け、なおもウォルフ達を追ってくる。
そのまま数十m走ると、金属製の扉が見えた。ウォルフは背後に迫りくる気配を振り切るように走り、扉を開けてそこを抜けて、勢いよく扉を閉めた。
その直後にドンッという大きな音を立てて、扉に何かがぶつかった。まさに紙一重のタイミングである。
「ふぅ…あ、危なかった…!」
ウォルフは冷や汗を拭いながら、一息ついた。一刻も早くナヴ・グロワを封じる手立てを用意しなくてはならないが、奴はもうすでにかなりの大きさに成長している。
大きなガラス容器に押し込むにしても、小分けにする必要があるだろう。剣で上手く斬り落とせればいいのだが…
そう考えながら、一本道の通路を進んでいると、背後に何かの気配を感じる。
ウォルフが振り向くと、そこには石の壁の隙間から染み出してくるナヴ・グロワの姿があった。
「な…バカなっ!?」
こんな形で壁を抜けることも出来るのか。これでは、建物に閉じ込めておくのも不可能だ。
染み出してくるスピードは遅いが、こちらを追ってくる意志のようなものは感じられる。ウォルフは再び走り出した。
「このままコイツを連れて外に出るのも危険だ…一体どうすればいい!」
焦るウォルフの叫びと共に、突如、通路を走るウォルフの頭上、天井に人一人分ほどの穴が開いた。
「ヌシ様ぁー!無事かっ!?」
「アイテール!」
ウォルフの姿を見たアイテールは、すぐに状況を察したようだ。人間体のままで大きく息を吸い込み、徐々に染み出てくるナヴ・グロワに向かって、強烈な熱線を吐きかけた。
「喰らえぃ!!」
通路の幅ピッタリに放出された熱線は、ナヴ・グロワを完璧に捉えて焼き尽くした。
しかし、瞬間的には黒く焦げたようになったものの、すぐに表面は内側に取り込まれ、元の姿に再生していく。
「ちっ!やはり本当に不死身か!」
「忌々しい」と吐き捨てるように付け加えながら、アイテールはウォルフを引っ張り上げた。外に出てみれば、ここはオーベロンの外れにある倉庫街の一角だったようだ。
あまり人はいないように見えるが、倉庫のいくつかは木造のものがある。奴がここで暴れれば危険な事に変わりはなさそうだ。
「助かった!アイテール、すまない!」
「構わん、儂もまさかヌシ様が直接攫われるとは思ってもみなかった、すまぬ。それよりも、そのクソガキはどうした?死んでおるのか?」
抱きかかえていたセグインを睨みつけるアイテール。どうやら彼が犯人だと気付いているらしい。ウォルフはセグインの手首を掴み脈を取ると、わずかだが、鼓動が感じられた。
「見捨てなくて正解だったな。彼はまだ生きている。…ボルド様の所へ連れていこう」
ウォルフがそう言うと、アイテールはふんと鼻をならしてそっぽを向いてしまった。相当怒っているのは間違いない。
それでも、アイテールはウォルフの言う事を聞き、ボルドの居城へ向かってくれた。そこにはボルドと共にヴァレイも待機している、状況は全て伝わっているようだった。
「おお、ウォルフ殿!無事でなによりだ。息子がとんでもないことをしでかしてしまった、申し訳ない…全くなんということを…」
城の中庭に降りて、セグインを引き渡す。かろうじて生きている状況なので予断を許さないが、あとはエルフの医者に任せるしかないだろう。
「ボルド様、こちらこそ申し訳ありません。ナヴ・グロワの復活を許してしまいました。どうやら、イーリスが裏で一枚嚙んでいたようです。…奴は自らをダークエルフと名乗り、セグイン様もそう仰っていましたが、ダークエルフとは?」
ウォルフは頭を下げ、失態を詫びる。セグインの犯した罪ではあるが、イーリスに唆されたのはこちらも一緒である。その責任の一端はあると、ウォルフは感じていた。
「ぬぅ、イーリスがダークエルフだったとは…実を言うと、私も奴の事は詳しくないのだ。昔から傍にいたような気もするし、かといって、いつから共にいるかの記憶があるわけでもない。完全にしてやられたようだな」
ボルドは口惜しそうに嘆き、そして語り出す。
「ダークエルフとは、かつて存在した黒い竜を信奉するエルフ達の事だ。力を追い求めるあまり、黒竜の力を分け与えられ、その証として黒い髪と黒い肌を持ったとされている。自然を尊重する従来のエルフとは反りが合わなくてな。それでも決して悪ではなかったはずなのだが…」
ボルドの口から、黒竜という言葉が出た瞬間、アイテールがわずかに顔を歪めた。同じドラゴンとして、何か思う所があるのだろうか?
その時、倉庫街の方向から、激しい爆発音が鳴り響いた。
アイテールはすぐに飛翔し、城の屋根からそちらを見やる。
その瞳に映ったのは、遠目にも解るほどに肥大化したナヴ・グロワの姿だった。
0
あなたにおすすめの小説
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
空手馬鹿の俺が転生したら規格外の治癒士になっていた 〜筋力Eのひ弱少年治癒士が高みを目指す!?〜
くまみ
ファンタジー
前世は空手部主将の「ゴリラ」男。転生先は……筋力Eのひ弱な少年治癒士!?
「資質がなんだ!俺の拳は魔法を超える!……と、思うけど……汗」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は五里羅門(ごり・らもん) 35歳独身男だ。硬派すぎて女が寄り付かず。強すぎる空手愛と鍛え抜かれた肉体のせいで不本意ながら通称「ゴリラ」と呼ばれていた。
仕事帰りにダンプに跳ねられた俺が目覚めると、そこは異世界だった。だが転生した姿は前世とは真逆。
病弱で華奢。戦闘力最低と言われる職業の「治癒士」(ヒーラー)適正の10歳の少年・ノエル。
「俺は戦闘狂だぞ!このひ弱な体じゃ、戦えねぇ!
「華奢でひ弱な体では、空手技を繰り出すのは夢のまた夢……」
魔力と資質が全てのこの世界。努力では超えられない「資質の壁」が立ちふさがる。
だが、空手馬鹿の俺の魂は諦めることを知らなかった。
「魔法が使えなきゃ、技で制す!治癒士が最強になっちゃいけないなんて誰が決めた?」
これは魔法の常識を「空手の技」で叩き壊す、一人の少年の異世界武勇伝。
伝説の騎士、美少女魔術師、そして謎の切り株(?)を巻き込み、ノエルの規格外の挑戦が今始まる!
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる