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第五章
第四十二話 ダークエルフ・イーリス
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「ナヴ・グロワは制御、不可能の怪物…なんだろう。君も、皆死ぬぞ…」
絞り出すようなウォルフの言葉に、セグインは汚らしいものを見るような目つきを見せた。
「僕がそこまでバカだとでも?ナヴ・グロワを制御する方法ならとっくに見つけていますよ。というより、僕にしか出来ない事ですけどね」
コツコツと足音を立てて、セグインはナヴ・グロワが納められたガラスの前に立つ。それを見つめるセグインの瞳には狂気の熱が浮かんでいるようだ。
「本来のナヴ・グロワは、完全なる生命を追求して造られた魔法生物。ですが、ただ不死なだけで制御もできないようでは欠陥品です。しかし、かつてこのナヴ・グロワを生み出したエルフと僕には、決定的な違いがある…そう、言霊だ!僕のこの強力な言霊だけが、ナヴ・グロワを操ることが出来るんだ!」
まるで演説するかのように、セグインは両手を広げて、それを語った。
「さぁ、ナヴ・グロワよ!僕の声に応えろ!僕の指示した通りに動け!」
セグインの声に呼応するように、ナヴ・グロワは培養ガラスの中で勢いよく動き出す。本当に、セグインがナヴ・グロワを操れるのならば、ヴァージリア王国はもはや壊滅する他ないだろう。
ウォルフが混濁する意識の中で諦めかけたその時、不意に、もう一人分の足音と見知った声が辺りに響いた。
「あーあー、まったくお子様の言う事は聞くに堪えないね。どうして未熟者というのは力を持つと、こうバカな理想を抱いていくのか。研究してみる価値はあるかもしれないねぇ…いや、きっと私が耐えられずに殺してしまうかな」
「誰だ!?」
「この声、は…イーリス?」
室内に強力な魔力が奔り、魔導灯が一斉に点いた。薄暗かった倉庫のような室内は、こうこうと照らされてその全体が露わになる。
声の主は、姿が見えない。だが、どこからともなく静かに霧が溢れ、やがてその霧が晴れるに従って、何者かの姿が足元から見え始めていた。
「ふふふ…もう姿を隠す必要もないね。セグイン、君はとても良くやってくれたよ。一番面倒だったナヴ・グロワの再生をここまで完璧にやってのけるとはね。それに免じて、その青臭い野望は聞かなかった事にしてあげよう」
音もなく、ウォルフとセグインの中間に一人の女性のエルフが立っていた。
その肌は黒く、顔立ちこそ美しいが、昏く濃い深緑色の瞳は尋常のものではない闇を湛えている。
「だ、ダークエルフ…?!そんなバカな!」
「ダークエルフ…?」
セグインは動揺し、イーリスをダークエルフと呼んだ。ウォルフは見た事も聞いたこともないそれに、魅入られたように視線を外せなかった。
「いかにも、私はダークエルフだ。ダークエルフのイーリス…闇の魔竜に従いし者どもの巫女だよ」
イーリスはゾッとするような笑顔で、二人に微笑んだ。セグインはたじろぎ、ウォルフは今までとは全く違う毛色の恐怖に身体を強張らせている。
「我が主は、このナヴ・グロワを望んでいた。だが、これを生成する為の全てが書かれた文献は、辺境伯の封印した宝物庫にしか存在しなくてね。さすがの私も、あの封印は簡単には解けなかった、だから、君に手伝ってもらったんだよ、セグイン」
手伝ってもらった、とはどういう意味なのか。先程セグインは、自分が反乱軍のリーダーだと言っていたが、実際にはこのイーリスが主導していたということか?
ウォルフがセグインの様子をみると、セグインは歯を食いしばりながら体を震わせている。
「な、なんのことだ…?僕はお前なんて知らない!僕を利用したなどと、出鱈目を言うな!」
「気付いていないのは仕方ない。能力はあっても、君はまだ子どもだ。なにより、君の父上さえ私の事は疑えなかったのだからね。君達親子は、所詮二流の言霊使いということさ」
イーリスは、邪悪そのものといった顔で、セグインを嘲笑った。それに激昂したセグインは、イーリスに向かって何かを唱えようとする。
しかし、その呟きよりも早くイーリスは何本もの光を細い矢にして放ち、セグインの身体を穿っていた。
「あ…」
「遅いなぁ。そんなザマでよく、自分がいればウッツ王に勝てたなどと吹けたものだね。仮にもエルフの王族の血を引いているなら、無詠唱の魔法くらい身に着けておきたまえよ。まぁ、来世があるならば、だがね」
事も無げにそう言い放つイーリスだが、魔法を扱えないウォルフでも、無詠唱で魔法を唱える事の難しさは知っている。歴戦の魔導兵が、それを補佐する魔道具や術式を駆使してようやく使えるのが無詠唱魔法だ。
まだ年若く、経験の少ないセグインに出来るとは思えない。
そして、セグインは膝から崩れ落ち、その場に倒れ込んで痙攣し始めた。
じわじわと血だまりが出来ていく、あのままでは助からないのは明白だった。その様子を笑って見ていたイーリスは、セグインから視線を外し、ウォルフを見やった。
「さて、怪我はなさそうだね?ウォルフ。残念ながら君を助けに来た…というわけではないんだが、君は恩人だ。ここで殺すのは止めておこう。直に君の仲間が助けにくるだろうしね」
「恩人だと?イーリス、お前は一体…」
セグインの言霊が効力を失ったのか、急速にウォルフの頭が冴え、力が戻り始めた。
ウォルフはイーリスに悟られないように両手を縛る拘束を解こうと、静かに力を込めていく。
そんなウォルフの様子など気にも留めず、イーリスが培養液の中のナヴ・グロワを観察し、呟いた。
「これでは少し大きいな。よし、半分だけ持っていくとしよう…さようならウォルフ。精々頑張って逃げてくれたまえ」
「逃がすか!!」
その言葉と同時に、ウォルフは拘束を破って立ち上がり、イーリスへ飛び掛かった。だが、それを見越していたかのように再び、イーリスは姿を消した。
その瞬間、培養ガラスは中のナヴ・グロワごと真っ二つに割れて、培養液が周囲に漏れだしていく。
ウォルフの目前には、巨大なガラス片と共に、半分ほどの大きさになったナヴ・グロワが流れ落ちてきた。
それは激しく収縮し、やがて周囲の生き物を取り込むべく、いくつもの棘状の突起を伸ばし始めるのだった。
絞り出すようなウォルフの言葉に、セグインは汚らしいものを見るような目つきを見せた。
「僕がそこまでバカだとでも?ナヴ・グロワを制御する方法ならとっくに見つけていますよ。というより、僕にしか出来ない事ですけどね」
コツコツと足音を立てて、セグインはナヴ・グロワが納められたガラスの前に立つ。それを見つめるセグインの瞳には狂気の熱が浮かんでいるようだ。
「本来のナヴ・グロワは、完全なる生命を追求して造られた魔法生物。ですが、ただ不死なだけで制御もできないようでは欠陥品です。しかし、かつてこのナヴ・グロワを生み出したエルフと僕には、決定的な違いがある…そう、言霊だ!僕のこの強力な言霊だけが、ナヴ・グロワを操ることが出来るんだ!」
まるで演説するかのように、セグインは両手を広げて、それを語った。
「さぁ、ナヴ・グロワよ!僕の声に応えろ!僕の指示した通りに動け!」
セグインの声に呼応するように、ナヴ・グロワは培養ガラスの中で勢いよく動き出す。本当に、セグインがナヴ・グロワを操れるのならば、ヴァージリア王国はもはや壊滅する他ないだろう。
ウォルフが混濁する意識の中で諦めかけたその時、不意に、もう一人分の足音と見知った声が辺りに響いた。
「あーあー、まったくお子様の言う事は聞くに堪えないね。どうして未熟者というのは力を持つと、こうバカな理想を抱いていくのか。研究してみる価値はあるかもしれないねぇ…いや、きっと私が耐えられずに殺してしまうかな」
「誰だ!?」
「この声、は…イーリス?」
室内に強力な魔力が奔り、魔導灯が一斉に点いた。薄暗かった倉庫のような室内は、こうこうと照らされてその全体が露わになる。
声の主は、姿が見えない。だが、どこからともなく静かに霧が溢れ、やがてその霧が晴れるに従って、何者かの姿が足元から見え始めていた。
「ふふふ…もう姿を隠す必要もないね。セグイン、君はとても良くやってくれたよ。一番面倒だったナヴ・グロワの再生をここまで完璧にやってのけるとはね。それに免じて、その青臭い野望は聞かなかった事にしてあげよう」
音もなく、ウォルフとセグインの中間に一人の女性のエルフが立っていた。
その肌は黒く、顔立ちこそ美しいが、昏く濃い深緑色の瞳は尋常のものではない闇を湛えている。
「だ、ダークエルフ…?!そんなバカな!」
「ダークエルフ…?」
セグインは動揺し、イーリスをダークエルフと呼んだ。ウォルフは見た事も聞いたこともないそれに、魅入られたように視線を外せなかった。
「いかにも、私はダークエルフだ。ダークエルフのイーリス…闇の魔竜に従いし者どもの巫女だよ」
イーリスはゾッとするような笑顔で、二人に微笑んだ。セグインはたじろぎ、ウォルフは今までとは全く違う毛色の恐怖に身体を強張らせている。
「我が主は、このナヴ・グロワを望んでいた。だが、これを生成する為の全てが書かれた文献は、辺境伯の封印した宝物庫にしか存在しなくてね。さすがの私も、あの封印は簡単には解けなかった、だから、君に手伝ってもらったんだよ、セグイン」
手伝ってもらった、とはどういう意味なのか。先程セグインは、自分が反乱軍のリーダーだと言っていたが、実際にはこのイーリスが主導していたということか?
ウォルフがセグインの様子をみると、セグインは歯を食いしばりながら体を震わせている。
「な、なんのことだ…?僕はお前なんて知らない!僕を利用したなどと、出鱈目を言うな!」
「気付いていないのは仕方ない。能力はあっても、君はまだ子どもだ。なにより、君の父上さえ私の事は疑えなかったのだからね。君達親子は、所詮二流の言霊使いということさ」
イーリスは、邪悪そのものといった顔で、セグインを嘲笑った。それに激昂したセグインは、イーリスに向かって何かを唱えようとする。
しかし、その呟きよりも早くイーリスは何本もの光を細い矢にして放ち、セグインの身体を穿っていた。
「あ…」
「遅いなぁ。そんなザマでよく、自分がいればウッツ王に勝てたなどと吹けたものだね。仮にもエルフの王族の血を引いているなら、無詠唱の魔法くらい身に着けておきたまえよ。まぁ、来世があるならば、だがね」
事も無げにそう言い放つイーリスだが、魔法を扱えないウォルフでも、無詠唱で魔法を唱える事の難しさは知っている。歴戦の魔導兵が、それを補佐する魔道具や術式を駆使してようやく使えるのが無詠唱魔法だ。
まだ年若く、経験の少ないセグインに出来るとは思えない。
そして、セグインは膝から崩れ落ち、その場に倒れ込んで痙攣し始めた。
じわじわと血だまりが出来ていく、あのままでは助からないのは明白だった。その様子を笑って見ていたイーリスは、セグインから視線を外し、ウォルフを見やった。
「さて、怪我はなさそうだね?ウォルフ。残念ながら君を助けに来た…というわけではないんだが、君は恩人だ。ここで殺すのは止めておこう。直に君の仲間が助けにくるだろうしね」
「恩人だと?イーリス、お前は一体…」
セグインの言霊が効力を失ったのか、急速にウォルフの頭が冴え、力が戻り始めた。
ウォルフはイーリスに悟られないように両手を縛る拘束を解こうと、静かに力を込めていく。
そんなウォルフの様子など気にも留めず、イーリスが培養液の中のナヴ・グロワを観察し、呟いた。
「これでは少し大きいな。よし、半分だけ持っていくとしよう…さようならウォルフ。精々頑張って逃げてくれたまえ」
「逃がすか!!」
その言葉と同時に、ウォルフは拘束を破って立ち上がり、イーリスへ飛び掛かった。だが、それを見越していたかのように再び、イーリスは姿を消した。
その瞬間、培養ガラスは中のナヴ・グロワごと真っ二つに割れて、培養液が周囲に漏れだしていく。
ウォルフの目前には、巨大なガラス片と共に、半分ほどの大きさになったナヴ・グロワが流れ落ちてきた。
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