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後日談
後日談その2「真夜中の情交」(1)☆
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祭司の中でも、王族祭司は多くの仕事をこなさなければならない。
特に神事に近い祭りは位の高い祭司を必要とするので、第三王子であるアルフレッドは全国を飛び回っていた。拠点である離宮に戻れるのは月に一、二回くらいで、まるまるひと月帰れない時もある。
よって、王族祭司に同行するメーシャ、ユスター、ギグフラムは全員が多忙を極めていた。
こんなにも忙しいのに、アルフレッドはよく半年も研修の為に時間を空けられたものだとメーシャは改めて感心してしまう。
頭がおかしくなるくらい仕事をする必要があった――とアルフレッドは言っていたけれど、こうして実際に仕事を始めて、彼がどれほど大変なことをやりとげたのかと痛感した。
彼の努力はすべてメーシャの為。彼の思いを無下にすることにならなくて、よかったと思う。
そして、忙しいながらも休日はあった。休まずに働き続ければ過労で倒れてしまうし、きちんとした休息をとるのも仕事のうちだ。
メーシャとアルフレッド、ユスター、ギグフラムは夫婦なので、なるべく休みの予定を合わせるように調整していた。久々に全員一緒に休みが取れて、メーシャはとても楽しみにしていたのだが――
真夜中にふと目を開けると、部屋の中は闇に包まれていた。右隣からはユスターの、左隣からはアルレッドの寝息が聞こえる。
(なんてこと……。わたし、寝てしまったんだわ)
一瞬で眠気が吹き飛んでしまった。意識は覚醒し、喉の渇きを訴えてくる。
(みんな夜を楽しみにしてたのに、悪いことをしちゃったわね……)
両隣で寝ている夫たちを起こさないよう、メーシャはこっそりと寝台を抜け出した。足音を立てないように、水差しが置いてあるテーブルへと向かう。
休日は前日の夜が一番楽しい。翌日ゆっくり寝ていられるので、夜は時間を気にすることなく起きていられる。
休みの前の夜は皆でお酒でも飲みながら、ゆっくりしようと話していたのに、あろうことか発案者のメーシャが寝てしまったようだ。
連日の激務で疲れていたというのもある。明日は休日だというので、気が抜けてしまったのだろう。
さあ、これから楽しい夜の始まりだ――という時に、瞼が下りてきて、それから先の記憶がない。
起こしてくれればいいものを、優しい夫たちはメーシャをそのまま寝かしてくれたようだ。寝着はしっかりと着こんでいて乱れてもいない。忙しくて夜の営みもできなかったけれど、欲望に任せて寝ているメーシャを襲うような夫はいなかった。
(本当に申し訳ないわ……)
メーシャはもちろん、アルフレッドやユスター、としてギグフラムだって、昨日の夜を楽しみにしていたはずだ。明日は一日休みだけれど、やはり休日前夜は特別なもの。時間は巻き戻せないし、朝になったらみんなに謝るしかない。
メーシャは罪悪感を覚えながら、グラスに水を注いでこくりと飲み干す。
「ふぅ……」
喉の渇きが満たされ、さあ寝台に戻ろうかと思ったところで背後から誰かに抱きしめられた。驚いて声を出さないようにと、大きな掌で口を塞がれる。
「静かに」
耳元でそっと囁かれた。
メーシャをすっぽりと包む大きな体、剣だこのできたごつごつとした掌、鼓膜を優しく震わせる低い声。なにより、足音もなくメーシャに近づけるのは騎士のギグフラムだけだ。
「ごめんなさい。ギグフラムのことを起こしてしまったかしら?」
メーシャが小声で問いかける。
「いいえ、大丈夫ですよ。ところで、私の寝台にきませんか?」
「……っ」
メーシャが頷くと、彼の大きな手でひょいと抱き上げられる。彼ははやはり足音を立てずに、自分の寝台へとメーシャを運んだ。
この夫婦の部屋には大きな寝台がある。メーシャと夫三人で睦み合っても十分な広さを持つものだ。
しかし、情事の後に眠るとなれば、メーシャの隣で寝られるのは二人だけ。あとの一人は男同士で隣に眠ることになる。
一番身分が高いアルフレッドがメーシャの隣を譲るはずもないし、ユスターも王族だからか我が強い。
そうなれば、一歩身を引くのはギグフラムだった。
それに、彼は夫だけれど、アルフレッドとユスター、そしてメーシャの護衛騎士でもある。ギグフラムは有事に備えて寝室に入り口の近くに寝台を置き、そこで寝ていた。
先ほど、水を飲むときにメーシャは物音を立てたつもりはない。同じ寝台にいたアルフレッドとユスターはぐっすり寝ている。
だが、騎士であるギグフラムはメーシャの気配に気付いたのだろう。流石、勲章を持っているだけある。
メーシャはギグフラムの寝台に寝かされた。いつも彼が寝ている場所だからか、ふわっと男らしい匂いを感じてどきどきしてしまう。
「せっかく起きたんです。ここで、私と楽しみませんか?」
眠るアルフレッドたちを起こさないように、メーシャの耳元に唇を押し当ててギグフラムが低く囁く。耳孔に吐息が滑りこんできて、ぞくりと腰が疼いた。
――メーシャは三人の夫を平等に愛さなければならない。
とはいえ、今日は一人で先に寝てしまった罪悪感があるし、ギグフラムは情事の後はいつも一人だけ別の寝台で寝ている。
(いつも遠慮しているんだもの。断るほうが平等ではないわよね)
心の中で言い訳しながら、メーシャは小さく頷いた。すると、ギグフラムがとろけるような笑みを浮かべる。
(ギグフラムって、笑うと年より幼く見えるわ)
そう思っていると、ギグフラムの顔がゆっくりと近づいてきた。少し厚めの唇が重ねられる。
メーシャは彼の唇の感触が大好きだ。キスされると、ふわっと包まれてるような感じがして気持ちいい。
「……っ」
音もなく、静かに唇が重ねられる。何度もキスをしてから、肉厚な舌がメーシャの口内に差しこまれた。
「ん……」
まるで、肉食獣に食べられているみたいだ。大きな舌がメーシャの小さな口を蹂躙し、上顎をつついてくる。
「っ、ふ……」
そこは、メーシャの口の中で一番感じる部分だ。ぎゅっとギグフラムの寝着を掴めば、応えるように彼は服を脱いでいく。衣擦れの音さえしない。
次いで、彼はメーシャの寝着を音もなく脱がしていく。
キスをしながら、彼は器用にメーシャの下着をはぎとっていった。あっという間に、二人とも一糸もまとわぬ姿になる。
肌と肌が直接触れ合えば、それだけで心が痺れた。逞しい体に抱きしめられると、うっとりと夢心地に陥ってしまう。
騎士である彼の体に刻まれた傷痕、盛り上がった筋肉、精悍な顔立ち――男らしい彼がメーシャを求めてくる様子に、酩酊してしまいそうだ。
彼のごつごつした手がメーシャの肌の上を滑る。胸や腹を撫でられるのは我慢できたが、硬い指先で一番敏感な部分に触れられると思わず声が漏れてしまった。
「あ……っ」
アルフレッドとユスターは寝ている。彼らを起こしてしまわないように声を抑えようとするけれど、触れられてしまえば我慢できない。きつく結んだ唇の隙間から嬌声が零れ落ちる。少しでも声をもらさぬよう、メーシャはギグフラムの枕に顔を埋めた。
「……っ」
強く顔を押しつければ、よりいっそうギグフラムの匂いを感じて胸が騒ぐ。やや興奮したような荒い吐息が耳に届いた。
(わたし、ギグフラムでいっぱいになっちゃう……)
触覚で、嗅覚で、聴覚で彼を感じ、この目に彼の姿を写したいと思ってギグフラムを見ようとすれば、彼はふいと顔を横に向けた。
「……え?」
メーシャもつられてギグフラムの視線を追う。
暗闇の中、ユスターがゆっくりと近づいてくるのが見えた。静かに歩いているつもりだろうが、ギグフラムとは違い、微かな足音が響く。
「……! お、起こしちゃったの……?」
「可愛い声が聞こえたからな」
メーシャが小声で訊ねれば、堂々とユスターが答えた。普通の声で会話なんてしたら、さすがにアルフレッドも起きるのではないかと大きな寝台に視線を向ければ、彼はまだ横になったままだ。
「あいつも起きそうだったからな。でも、俺のほうが早かった。アルフレッドが覚醒する前によく眠れるツボを押してきたから、朝までは起きないだろう」
そのツボがある場所なのだろう、自分の首の横を指さしながらユスターはにやりと笑う。
(よく眠れるツボって……まさか、気絶させたんじゃないの?)
恐ろしい考えにいきついたものの、医官であるユスターが第三王子に危害を加えるはずがない。きっと大丈夫だろうと自分に言い聞かせた。
そんなメーシャの心情を知ってか知らずか、飄々とした様子でユスターが言う。
「俺も混ぜてくれ」
特に神事に近い祭りは位の高い祭司を必要とするので、第三王子であるアルフレッドは全国を飛び回っていた。拠点である離宮に戻れるのは月に一、二回くらいで、まるまるひと月帰れない時もある。
よって、王族祭司に同行するメーシャ、ユスター、ギグフラムは全員が多忙を極めていた。
こんなにも忙しいのに、アルフレッドはよく半年も研修の為に時間を空けられたものだとメーシャは改めて感心してしまう。
頭がおかしくなるくらい仕事をする必要があった――とアルフレッドは言っていたけれど、こうして実際に仕事を始めて、彼がどれほど大変なことをやりとげたのかと痛感した。
彼の努力はすべてメーシャの為。彼の思いを無下にすることにならなくて、よかったと思う。
そして、忙しいながらも休日はあった。休まずに働き続ければ過労で倒れてしまうし、きちんとした休息をとるのも仕事のうちだ。
メーシャとアルフレッド、ユスター、ギグフラムは夫婦なので、なるべく休みの予定を合わせるように調整していた。久々に全員一緒に休みが取れて、メーシャはとても楽しみにしていたのだが――
真夜中にふと目を開けると、部屋の中は闇に包まれていた。右隣からはユスターの、左隣からはアルレッドの寝息が聞こえる。
(なんてこと……。わたし、寝てしまったんだわ)
一瞬で眠気が吹き飛んでしまった。意識は覚醒し、喉の渇きを訴えてくる。
(みんな夜を楽しみにしてたのに、悪いことをしちゃったわね……)
両隣で寝ている夫たちを起こさないよう、メーシャはこっそりと寝台を抜け出した。足音を立てないように、水差しが置いてあるテーブルへと向かう。
休日は前日の夜が一番楽しい。翌日ゆっくり寝ていられるので、夜は時間を気にすることなく起きていられる。
休みの前の夜は皆でお酒でも飲みながら、ゆっくりしようと話していたのに、あろうことか発案者のメーシャが寝てしまったようだ。
連日の激務で疲れていたというのもある。明日は休日だというので、気が抜けてしまったのだろう。
さあ、これから楽しい夜の始まりだ――という時に、瞼が下りてきて、それから先の記憶がない。
起こしてくれればいいものを、優しい夫たちはメーシャをそのまま寝かしてくれたようだ。寝着はしっかりと着こんでいて乱れてもいない。忙しくて夜の営みもできなかったけれど、欲望に任せて寝ているメーシャを襲うような夫はいなかった。
(本当に申し訳ないわ……)
メーシャはもちろん、アルフレッドやユスター、としてギグフラムだって、昨日の夜を楽しみにしていたはずだ。明日は一日休みだけれど、やはり休日前夜は特別なもの。時間は巻き戻せないし、朝になったらみんなに謝るしかない。
メーシャは罪悪感を覚えながら、グラスに水を注いでこくりと飲み干す。
「ふぅ……」
喉の渇きが満たされ、さあ寝台に戻ろうかと思ったところで背後から誰かに抱きしめられた。驚いて声を出さないようにと、大きな掌で口を塞がれる。
「静かに」
耳元でそっと囁かれた。
メーシャをすっぽりと包む大きな体、剣だこのできたごつごつとした掌、鼓膜を優しく震わせる低い声。なにより、足音もなくメーシャに近づけるのは騎士のギグフラムだけだ。
「ごめんなさい。ギグフラムのことを起こしてしまったかしら?」
メーシャが小声で問いかける。
「いいえ、大丈夫ですよ。ところで、私の寝台にきませんか?」
「……っ」
メーシャが頷くと、彼の大きな手でひょいと抱き上げられる。彼ははやはり足音を立てずに、自分の寝台へとメーシャを運んだ。
この夫婦の部屋には大きな寝台がある。メーシャと夫三人で睦み合っても十分な広さを持つものだ。
しかし、情事の後に眠るとなれば、メーシャの隣で寝られるのは二人だけ。あとの一人は男同士で隣に眠ることになる。
一番身分が高いアルフレッドがメーシャの隣を譲るはずもないし、ユスターも王族だからか我が強い。
そうなれば、一歩身を引くのはギグフラムだった。
それに、彼は夫だけれど、アルフレッドとユスター、そしてメーシャの護衛騎士でもある。ギグフラムは有事に備えて寝室に入り口の近くに寝台を置き、そこで寝ていた。
先ほど、水を飲むときにメーシャは物音を立てたつもりはない。同じ寝台にいたアルフレッドとユスターはぐっすり寝ている。
だが、騎士であるギグフラムはメーシャの気配に気付いたのだろう。流石、勲章を持っているだけある。
メーシャはギグフラムの寝台に寝かされた。いつも彼が寝ている場所だからか、ふわっと男らしい匂いを感じてどきどきしてしまう。
「せっかく起きたんです。ここで、私と楽しみませんか?」
眠るアルフレッドたちを起こさないように、メーシャの耳元に唇を押し当ててギグフラムが低く囁く。耳孔に吐息が滑りこんできて、ぞくりと腰が疼いた。
――メーシャは三人の夫を平等に愛さなければならない。
とはいえ、今日は一人で先に寝てしまった罪悪感があるし、ギグフラムは情事の後はいつも一人だけ別の寝台で寝ている。
(いつも遠慮しているんだもの。断るほうが平等ではないわよね)
心の中で言い訳しながら、メーシャは小さく頷いた。すると、ギグフラムがとろけるような笑みを浮かべる。
(ギグフラムって、笑うと年より幼く見えるわ)
そう思っていると、ギグフラムの顔がゆっくりと近づいてきた。少し厚めの唇が重ねられる。
メーシャは彼の唇の感触が大好きだ。キスされると、ふわっと包まれてるような感じがして気持ちいい。
「……っ」
音もなく、静かに唇が重ねられる。何度もキスをしてから、肉厚な舌がメーシャの口内に差しこまれた。
「ん……」
まるで、肉食獣に食べられているみたいだ。大きな舌がメーシャの小さな口を蹂躙し、上顎をつついてくる。
「っ、ふ……」
そこは、メーシャの口の中で一番感じる部分だ。ぎゅっとギグフラムの寝着を掴めば、応えるように彼は服を脱いでいく。衣擦れの音さえしない。
次いで、彼はメーシャの寝着を音もなく脱がしていく。
キスをしながら、彼は器用にメーシャの下着をはぎとっていった。あっという間に、二人とも一糸もまとわぬ姿になる。
肌と肌が直接触れ合えば、それだけで心が痺れた。逞しい体に抱きしめられると、うっとりと夢心地に陥ってしまう。
騎士である彼の体に刻まれた傷痕、盛り上がった筋肉、精悍な顔立ち――男らしい彼がメーシャを求めてくる様子に、酩酊してしまいそうだ。
彼のごつごつした手がメーシャの肌の上を滑る。胸や腹を撫でられるのは我慢できたが、硬い指先で一番敏感な部分に触れられると思わず声が漏れてしまった。
「あ……っ」
アルフレッドとユスターは寝ている。彼らを起こしてしまわないように声を抑えようとするけれど、触れられてしまえば我慢できない。きつく結んだ唇の隙間から嬌声が零れ落ちる。少しでも声をもらさぬよう、メーシャはギグフラムの枕に顔を埋めた。
「……っ」
強く顔を押しつければ、よりいっそうギグフラムの匂いを感じて胸が騒ぐ。やや興奮したような荒い吐息が耳に届いた。
(わたし、ギグフラムでいっぱいになっちゃう……)
触覚で、嗅覚で、聴覚で彼を感じ、この目に彼の姿を写したいと思ってギグフラムを見ようとすれば、彼はふいと顔を横に向けた。
「……え?」
メーシャもつられてギグフラムの視線を追う。
暗闇の中、ユスターがゆっくりと近づいてくるのが見えた。静かに歩いているつもりだろうが、ギグフラムとは違い、微かな足音が響く。
「……! お、起こしちゃったの……?」
「可愛い声が聞こえたからな」
メーシャが小声で訊ねれば、堂々とユスターが答えた。普通の声で会話なんてしたら、さすがにアルフレッドも起きるのではないかと大きな寝台に視線を向ければ、彼はまだ横になったままだ。
「あいつも起きそうだったからな。でも、俺のほうが早かった。アルフレッドが覚醒する前によく眠れるツボを押してきたから、朝までは起きないだろう」
そのツボがある場所なのだろう、自分の首の横を指さしながらユスターはにやりと笑う。
(よく眠れるツボって……まさか、気絶させたんじゃないの?)
恐ろしい考えにいきついたものの、医官であるユスターが第三王子に危害を加えるはずがない。きっと大丈夫だろうと自分に言い聞かせた。
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