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第5章
第5章12幕 代案<alternative plan>
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「ここかな?」
手に持ったメモに書かれた店名と看板が同じ名前だったので声を掛け立ち止まります。
「たぶん。結構ワイルドな人だったんだね」
エルマの言う通り、女性のNPCにしてはワイルドなお店のチョイスです。
「『肉焼きニク?』どういうお店だろう」
プフィーがそう言って首を傾げますが、概ね焼き肉屋でしょう。たぶんプレイヤーが経営しているお店です。店の名前ギャグですし。
「とりあえず入ってよう」
そう言ったエルマが暖簾をサッと分け、ガラガラっと扉を開けます。
「いらっしゃいぁせ!」
「えっと3人なんですが、あとで1人来ると思います」
「へぇい! 喜んで! あちらの席におねがいしぁす!」
無駄な動きで決めポーズを作った店主が奥にある個室を案内してくれました。
「防音の結界はりますんで揃ったら声かけてくださぁ!」
なるほど。ワイルドなお店ですが、この辺をしっかりやっているからこそのチョイスだったみたいですね。
「とりあえず先に何か注文しておこうよ。お腹減ってないけど減った!」
どかっと椅子に座ったエルマがよくわからないことを言っていたので、隣に座りながら聞き返します。
「どっち?」
「匂い嗅いだら腹が……」
本音をさらけ出したエルマがメニュー表を手に取り、舌なめずりしながら睨み始めます。
「分かるかも」
私の正面に座ったプフィーもそう言ってエルマの持ってるメニュー表をのぞき込みます。
「実は私も」
食欲には逆らえずに私もメニュー表をのぞき込みました。
一通り注文を済ませ、運ばれてきた肉を焼きながらNPCの到着を待ちます。
「お連れさんですぁ! 結界はらせていただきぁす!」
そう言って店主が結界を張ってくれました。
「おまたせしました。私は『湿地保護国 パラリビア』首都『グージー』の案内所依頼受け付け担当のナリウと言います」
「ご丁寧にありがとうございます。私はチェリーと申します。こちらがエルマ、そちらがプフィーです」
私がそう紹介すると二人とも頭を少し下げ会釈をしました。エルマは肉を見てる様でしたけど。
「すいません、このような場所におよび立てして」
「いえ。大丈夫です。焼肉いかがですか?」
「お昼まだなので、ありがたいです」
もうじき夕方という時間ですが、まだお昼を食べていないというブラック労働者のナウリにメニュー表を渡し、注文してもらいます。
「では早速ですが、先ほどのお話詳しく聞かせていただいてもよろしいですか?」
「はい。まず順を追って話しますね。この国の体制はご存じでしょうか?」
「すいません。私は詳しく知らないのです」
「あたしも」
焼き上がった肉を口いっぱいに放り込みながらエルマも答えます。プフィーはある程度理解しているようで、肉を摘みながらコクリと頷いていました。
「ではそちらから。この国ではいくつかの組織があります。組織名は割愛させていただきますが、全部で13組織あります」
多いのか少ないのか分かりませんね。
「チェリー。大学の研究所と思えばいいよ」
「なるほど」
プフィーの一言でぐっと理解度が上がりました。
「その組織は皆生物や環境などを研究しているのですが、マルドナさんが所属している四位研究所は保護生物を研究する組織です」
つまりマルドナは〔群生生命体 グリガーリ・S・ネス〕のような保護指定されている生物の研究をしている、と。
「しばらくは普通に研究していたんです。成果もしっかりとあげていましたし。ですが先日、突如保護生物が変性してしまったんです。具体的には見てきたはずです」
「見てきました。元の姿が、どんなのかわからないですが」
「でしたらこれを」
そう言ってナリウが一枚の写真を見せてきます。
そこには、私達プレイヤーが『スライム』と認識するであろう生物が写っていました。
空がそのままスライムになったようなとても美しい生物です。先ほどのどろどろぬちゃぬちゃからは想像ができません。
「いまお見せした保護生物は群生……つまりは全部同一個体なんです。もし一部分でも変性を起こしてしまえば、その部分は死滅するか、切り離すかするのですが、それをするまでもなく全体に広がってしまったようなのです。ここまではどこの組織でも知っている部分です。ここから先は私の憶測などが含まれますので、鵜呑みにはしないでいただけると助かります」
「分かりました」
「では続けます。この変性が起こる少し前、ある新設の組織が生まれました。『レイグ』という組織なのですが」
「!?」
『レイグ』という名前に反応してしまい、私は手に持っていた食器を落としてしまいました。
「どうかされました?」
「いえ。手が滑っちゃいまして。すいません。続けてください」
まさかこんな離れたところで再び『レイグ』の名前を聞くとは、意外でした。
ハリリンなどの情報屋に依頼し、多少調べてもらったのですが、現時点で分かっていることといえば、すごいグレーなことをやってるギルドでギルドマスターが唯一のプレイヤーであるということしかわかっていません。
「そちらの組織が台頭してきてから四位研究所の成績がみるみると落ちていき、ついには『保護生物に対する勝手な実験』という名目で解散及び国外退去が命じられています。猶予期間はあまり長くありません」
「なるほど。それでピリピリしてあぁなっていると……」
プフィーがそう小声で呟くと、首を横に振りながらナリウが否定します。
「マルドナさんは元々あんな感じですよ。そんな私も実は元四位研究所属の研究員で、やり方についていけずにドロップアウトしましたから」
「なるほど……」
「それでマルドナさん及び四位研究所は原因の解明のため、嫌いな外の人まで用いているわけです」
「でもさー? 話を聞いてる限りだと『レイグ』って怪しくない? 絶対何かやったでしょ」
「はい。正直私も、案内所も、『レイグ』を除く13の組織もそう思っています」
「じゃぁなんでとっちめないの?」
純粋にわからない、といった様子でエルマがナリウを見ながら言います。
「できないのです。一切の痕跡を残していないのです。ですが、四位研究所が……レイブンが狙われた理由は心当たりがあります」
「マルドナ?」
「それもありますが、たぶん一番手早く破壊できたからです」
「ん? どういうこと?」
私同様エルマも理解できなかったみたいでナリウに尋ねました。
「他の研究所は環境等を研究していることが多いのです。生物を研究していたのは四位、八位、十二位の三つです。そしてその中で保護生物というのは弱い物なのです」
なるほど。呑み込めました。
『レイグ』はこの都市に13ある研究所に潜り込むため、どこか一つ崩壊させる必要があった。保護生物は変化に弱く、すぐにレイブンを破壊できると考えて、行動した。
つまりはそういうことですか。
「でももう遅いのです」
少し俯いて、悲しそうな声でナリウが告げます。
「もう四位研究所は解散が決まりました。これから改善したところで手遅れです。たとえ改善したとしても、その手柄は全て『レイグ』のものになってしまいます」
あぁ。もうこれは詰みの状況なんですね。これを見越してこの行動を起こしたとすると、やはり『レイグ』はとても厄介です。
「そこで皆さんにお願いがあります」
俯いていたナリウが顔をあげ、こちらを真剣な表情で見てきます。
「四位研究所はなくなってしまいますが、〔群生生命体 グリガーリ・S・ネス〕はいなくなりません。『レイグ』の目的を探ってもらえませんか? それでもし……〔群生生命体 グリガーリ・S・ネス〕が危険に晒されるのであれば……『レイグ』を……」
「ごめんなさい。それはできない」
私が回答する前にエルマが答えます。
これにはプフィーも驚いたようで目を丸くしています。
「理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「『レイグ』あたしたち外の人でも迂闊に手を出せないブラックボックスなの。それを倒すのは今は無理。だから代案があるよ」
「それは何でしょうか」
「『レイグ』が13の組織の仲間入りする時に、〔グリガーリ・S・ネス〕を保護するって契約書に書かせればいいんだよ。そうすれば〔グリガーリ・S・ネス〕は守れるし、もし破った場合は罰が下る。悪くない話でしょ?」
エルマは私の思考を見抜いていたのか、たまたま同じ結論に至ったのか、分かりませんが、言いたいことを言ってくれたので助かりました。
「一存では決められません。上司に持って行ってもよろしいですか?」
「いいよ」
「ありがとうございます」
「よしじゃぁ話し合い終了! 肉食べるぞー!」
そう言って追加の肉を頼み、左手でいそいそと焼き、右手で食べるエルマを見ていたナリウが吹き出し、吹っ切れたように笑いながら肉を食べ始めました。
to be continued...
手に持ったメモに書かれた店名と看板が同じ名前だったので声を掛け立ち止まります。
「たぶん。結構ワイルドな人だったんだね」
エルマの言う通り、女性のNPCにしてはワイルドなお店のチョイスです。
「『肉焼きニク?』どういうお店だろう」
プフィーがそう言って首を傾げますが、概ね焼き肉屋でしょう。たぶんプレイヤーが経営しているお店です。店の名前ギャグですし。
「とりあえず入ってよう」
そう言ったエルマが暖簾をサッと分け、ガラガラっと扉を開けます。
「いらっしゃいぁせ!」
「えっと3人なんですが、あとで1人来ると思います」
「へぇい! 喜んで! あちらの席におねがいしぁす!」
無駄な動きで決めポーズを作った店主が奥にある個室を案内してくれました。
「防音の結界はりますんで揃ったら声かけてくださぁ!」
なるほど。ワイルドなお店ですが、この辺をしっかりやっているからこそのチョイスだったみたいですね。
「とりあえず先に何か注文しておこうよ。お腹減ってないけど減った!」
どかっと椅子に座ったエルマがよくわからないことを言っていたので、隣に座りながら聞き返します。
「どっち?」
「匂い嗅いだら腹が……」
本音をさらけ出したエルマがメニュー表を手に取り、舌なめずりしながら睨み始めます。
「分かるかも」
私の正面に座ったプフィーもそう言ってエルマの持ってるメニュー表をのぞき込みます。
「実は私も」
食欲には逆らえずに私もメニュー表をのぞき込みました。
一通り注文を済ませ、運ばれてきた肉を焼きながらNPCの到着を待ちます。
「お連れさんですぁ! 結界はらせていただきぁす!」
そう言って店主が結界を張ってくれました。
「おまたせしました。私は『湿地保護国 パラリビア』首都『グージー』の案内所依頼受け付け担当のナリウと言います」
「ご丁寧にありがとうございます。私はチェリーと申します。こちらがエルマ、そちらがプフィーです」
私がそう紹介すると二人とも頭を少し下げ会釈をしました。エルマは肉を見てる様でしたけど。
「すいません、このような場所におよび立てして」
「いえ。大丈夫です。焼肉いかがですか?」
「お昼まだなので、ありがたいです」
もうじき夕方という時間ですが、まだお昼を食べていないというブラック労働者のナウリにメニュー表を渡し、注文してもらいます。
「では早速ですが、先ほどのお話詳しく聞かせていただいてもよろしいですか?」
「はい。まず順を追って話しますね。この国の体制はご存じでしょうか?」
「すいません。私は詳しく知らないのです」
「あたしも」
焼き上がった肉を口いっぱいに放り込みながらエルマも答えます。プフィーはある程度理解しているようで、肉を摘みながらコクリと頷いていました。
「ではそちらから。この国ではいくつかの組織があります。組織名は割愛させていただきますが、全部で13組織あります」
多いのか少ないのか分かりませんね。
「チェリー。大学の研究所と思えばいいよ」
「なるほど」
プフィーの一言でぐっと理解度が上がりました。
「その組織は皆生物や環境などを研究しているのですが、マルドナさんが所属している四位研究所は保護生物を研究する組織です」
つまりマルドナは〔群生生命体 グリガーリ・S・ネス〕のような保護指定されている生物の研究をしている、と。
「しばらくは普通に研究していたんです。成果もしっかりとあげていましたし。ですが先日、突如保護生物が変性してしまったんです。具体的には見てきたはずです」
「見てきました。元の姿が、どんなのかわからないですが」
「でしたらこれを」
そう言ってナリウが一枚の写真を見せてきます。
そこには、私達プレイヤーが『スライム』と認識するであろう生物が写っていました。
空がそのままスライムになったようなとても美しい生物です。先ほどのどろどろぬちゃぬちゃからは想像ができません。
「いまお見せした保護生物は群生……つまりは全部同一個体なんです。もし一部分でも変性を起こしてしまえば、その部分は死滅するか、切り離すかするのですが、それをするまでもなく全体に広がってしまったようなのです。ここまではどこの組織でも知っている部分です。ここから先は私の憶測などが含まれますので、鵜呑みにはしないでいただけると助かります」
「分かりました」
「では続けます。この変性が起こる少し前、ある新設の組織が生まれました。『レイグ』という組織なのですが」
「!?」
『レイグ』という名前に反応してしまい、私は手に持っていた食器を落としてしまいました。
「どうかされました?」
「いえ。手が滑っちゃいまして。すいません。続けてください」
まさかこんな離れたところで再び『レイグ』の名前を聞くとは、意外でした。
ハリリンなどの情報屋に依頼し、多少調べてもらったのですが、現時点で分かっていることといえば、すごいグレーなことをやってるギルドでギルドマスターが唯一のプレイヤーであるということしかわかっていません。
「そちらの組織が台頭してきてから四位研究所の成績がみるみると落ちていき、ついには『保護生物に対する勝手な実験』という名目で解散及び国外退去が命じられています。猶予期間はあまり長くありません」
「なるほど。それでピリピリしてあぁなっていると……」
プフィーがそう小声で呟くと、首を横に振りながらナリウが否定します。
「マルドナさんは元々あんな感じですよ。そんな私も実は元四位研究所属の研究員で、やり方についていけずにドロップアウトしましたから」
「なるほど……」
「それでマルドナさん及び四位研究所は原因の解明のため、嫌いな外の人まで用いているわけです」
「でもさー? 話を聞いてる限りだと『レイグ』って怪しくない? 絶対何かやったでしょ」
「はい。正直私も、案内所も、『レイグ』を除く13の組織もそう思っています」
「じゃぁなんでとっちめないの?」
純粋にわからない、といった様子でエルマがナリウを見ながら言います。
「できないのです。一切の痕跡を残していないのです。ですが、四位研究所が……レイブンが狙われた理由は心当たりがあります」
「マルドナ?」
「それもありますが、たぶん一番手早く破壊できたからです」
「ん? どういうこと?」
私同様エルマも理解できなかったみたいでナリウに尋ねました。
「他の研究所は環境等を研究していることが多いのです。生物を研究していたのは四位、八位、十二位の三つです。そしてその中で保護生物というのは弱い物なのです」
なるほど。呑み込めました。
『レイグ』はこの都市に13ある研究所に潜り込むため、どこか一つ崩壊させる必要があった。保護生物は変化に弱く、すぐにレイブンを破壊できると考えて、行動した。
つまりはそういうことですか。
「でももう遅いのです」
少し俯いて、悲しそうな声でナリウが告げます。
「もう四位研究所は解散が決まりました。これから改善したところで手遅れです。たとえ改善したとしても、その手柄は全て『レイグ』のものになってしまいます」
あぁ。もうこれは詰みの状況なんですね。これを見越してこの行動を起こしたとすると、やはり『レイグ』はとても厄介です。
「そこで皆さんにお願いがあります」
俯いていたナリウが顔をあげ、こちらを真剣な表情で見てきます。
「四位研究所はなくなってしまいますが、〔群生生命体 グリガーリ・S・ネス〕はいなくなりません。『レイグ』の目的を探ってもらえませんか? それでもし……〔群生生命体 グリガーリ・S・ネス〕が危険に晒されるのであれば……『レイグ』を……」
「ごめんなさい。それはできない」
私が回答する前にエルマが答えます。
これにはプフィーも驚いたようで目を丸くしています。
「理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「『レイグ』あたしたち外の人でも迂闊に手を出せないブラックボックスなの。それを倒すのは今は無理。だから代案があるよ」
「それは何でしょうか」
「『レイグ』が13の組織の仲間入りする時に、〔グリガーリ・S・ネス〕を保護するって契約書に書かせればいいんだよ。そうすれば〔グリガーリ・S・ネス〕は守れるし、もし破った場合は罰が下る。悪くない話でしょ?」
エルマは私の思考を見抜いていたのか、たまたま同じ結論に至ったのか、分かりませんが、言いたいことを言ってくれたので助かりました。
「一存では決められません。上司に持って行ってもよろしいですか?」
「いいよ」
「ありがとうございます」
「よしじゃぁ話し合い終了! 肉食べるぞー!」
そう言って追加の肉を頼み、左手でいそいそと焼き、右手で食べるエルマを見ていたナリウが吹き出し、吹っ切れたように笑いながら肉を食べ始めました。
to be continued...
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