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失恋の特効薬
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しおりを挟む「その、続き…しないの?」
恥ずかしさはあるが先ほどからノアのペニスが太ももに当たっている。それは興奮で昂ってお腹に付きそうなくらい反り返っている。よく分からないが…男の人ってこういうの我慢するのキツいんじゃないだろうか。
「年甲斐もなくがっついちまっただろ?これでも反省してんだ…」
「年甲斐もないことは自覚あったんだ」
「そりゃな…だけどしょうがないだろ?惚れた女に好きだって言われて、頑張ってフェラされちゃ誰だってそうなる」
ノアは仰向けになって右腕で腕枕をして、左手でサイドテーブルに置かれたタバコを取り出して火をつけた。
彼の言葉にそういえば私も私で随分と大胆なことをしてしまったと顔が熱くなる。
「嬉しかったよ…初めてだろ?上手だった」
腕枕をしている腕がわしゃわしゃと私の頭を撫でてこの甘い空気感に絆されてしまう。それに加えてもっと触れたくて、触れて欲しくて、むず痒い感覚が胸を乱した。
「風呂入って寝るか、疲れただろ」
吸っていたタバコを灰皿に押し付けて起き上がろうとするその身体にのしかかって唇を重ねる。タバコ独特の苦味がいつもよりダイレクトに伝わった。だけどここで終われない。不器用なキスで舌を絡めるとノアも応えてくれて私の頬から耳の後ろあたりに触れながら私の差し入れた舌を甘噛みして舌で甘く喰む。
「は、ふ…んッ、の、あ…っ、ノア…っ♡」
「どうした甘えん坊のお嬢さん、そんな蕩けた顔しちまってよ」
「全部、初めてはノアにあげたい…貰ってくれる?」
「…あぁ、喜んで。俺ァお前に初めてなんて大層なもん渡してやれねぇが…何もかもお前で最後にする。キスも、セックスも恋も…もう、他のやつには渡してやらねぇ」
ノアのその言葉が嬉しくてそのまま私の”初めて”を渡す。自分からノアを受け入れてずぷずぷと押し込んでいく。
「は、ぁ…っ、さいっこーの”初めて”だ」
「ア…っ、ん、は、ぁ…っ、ノア…っ、気持ちいい?」
「そりゃ、この目の前の光景でイキそうなくらいには気持ちよくてたまんねぇよ。お前の方は…痛くねぇか?」
ノアは鈍く痛む腰に触れて、それに対してびくりと強張る私を見るとするするとそこを撫でた。
「そりゃいきなり入れちゃ痛ェよな、待ってろ…今気持ちいいとこに当ててやるから」
ノアはそのまま腰を掴む手に力を入れるとペニスが別のところに当たるように調節する。その間も膣内を抉るペニスの感触に気持ちよくなって甘い声が漏れてしまう。
「は、ん…っ♡ぅ、んぅ…っ♡」
「なんだ、もう気持ちよくなっちまってんのか?もっと好きなとこ当ててやろうと思ったのによ」
ノアの意地悪で悪戯っぽい声が楽しそうに揺れる。そうして調節が終わったのかピタリとノアの腕が止まった。
「ここ、だろ?お前は特に浅いところが好きだもんな……気持ち良すぎて腰逃がそうとしやがる」
ノアは浅いところを何度も擦り上げて、まるで私の身体に教え込むように何度も何度も優しく犯していく。あまりの快感に逃げ腰になってそのまま引きそうになるがノアの優しい目線に逃れられなくなって、自分から腰を揺すった。
「そう、上手だ…気持ちいいだろ?キュンキュン締め付けてくるのが伝わってくる」
「ノア、っ、あっ、きもち……ッ♡ぅう~……っ♡♡ノアぁ……♡」
「もっと気持ちいいとこ教えてやるからな」
今度はぐっと深く押し込まれて、子宮口を亀頭で押し潰される。指じゃ届かないような痺れるような快感はやがて大きな波となって押し寄せてきて抗えなくなると私はあっという間に快楽の渦に飲み込まれた。
「はっ、あぁあ゛ぁっ♡♡♡イぐっ♡そこ擦っちゃ……っ♡♡」
「さっきより締め付け…キツいなぁ、は、くっ…ほらお前も好きなとこ当てて…好きなように動いていいんだぞ?」
ノアはわざとそこで自分から動くのをやめて、私から動くように促す。じんじんと疼く子宮が快楽に飢えて、私はその気持ち良さを求めて必死に腰を動かした。
「ひぅっ♡あ゛っ♡♡イ……ッ♡あぁあっ♡♡きもち、ぃ……ッ♡♡♡」
「そうだ、初騎乗位にしてはいい腰使いしてんな」
腰を回しながら動くと、ノアのペニスで自慰をしているような気持ちになってお腹の奥から熱いものが込み上げてくる。でもやっぱり自分の腰の動きじゃ物足りない。自分で動きながら思い出すのはノアがその筋肉質な肉体で力強く腰を打ちつけてくる光景とその快感だ。
「ノア…っ」
もう我慢できない。それはノアも同じようで、情欲に濡れた目で私を見つめた。そうしてお互いがお互いの気持ちに気付くとノアの口がゆっくりと弧を描く。
「相変わらず…堪え性のない男で悪い」
繋がったままの私の体を軽々と抱えて優しくベッドに寝かせ、今度はノアが覆い被さった。ノアに抱かれるんだと期待に胸を膨らませ彼の背中に腕を回すとノアの唇が首筋に触れて、そのまま吸いつかれる。
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